2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。市場コンセンサスは提示無しのため「市場予想との比較」は–。四半期実績は通期進捗で見ると売上はやや遅れ(通期比進捗19.5%、通期均等25%基準では遅れ)、利益は赤字で進捗が大きく遅れている(営業・当期ともマイナス)。従って「予想からの修正なし」だが進捗は芳しくない。
  • 業績の方向性:前年同期比で増収はなし。増収増益ではなく「減収(売上▲8.7%)・減益(営業損失拡大)」。
  • 注目すべき変化:建設用資機材の製造・販売で前年にあった大型スポット案件の剥落と鉄骨工事の工事進捗遅延により売上が大幅減少。一方で建設コンサルタント事業が受注残の消化と高利益案件で大幅増益。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は無し。ただしQ1進捗(売上19.5%、営業は赤字)を考えると通期計画達成には下期で回復・巻き返しが必要。
  • 投資家への示唆:短期的には建設用資機材のスポット受注や工事進捗に依存する変動リスクが大きい。中長期では建設コンサルの収益性改善や販売側の価格転嫁・調達最適化の浸透が鍵。財務は概ね安定しているがキャッシュは減少しており、原材料高や労務不足といった外部要因が業績に影響を与えやすい点に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社エスイー
    • 主要事業分野:建設用資機材及び建築用資材の製造・販売、建設コンサルタント、補修・補強工事など
    • 代表者名:代表取締役社長 宮原 一郎
    • 問合せ先:取締役常務執行役員管理本部長 野島 久弘(TEL 03-3340-5500)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算補足説明資料:作成有(TDnetで開示)
    • 決算説明会:無
  • セグメント(報告セグメントと概要):
    • 建設用資機材の製造・販売事業:橋梁等向け資機材等の製造販売
    • 建築用資材の製造・販売事業:建築金物、仮設建材、鉄骨工事等
    • 建設コンサルタント事業:道路・橋梁等の国内外コンサルティング(BIM/CIM等含む)
    • 補修・補強工事業:橋梁・トンネル等の補修・補強工事
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:31,256,600株
    • 期末自己株式数:1,048,528株
    • 期中平均株式数(四半期累計):30,208,072株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:四半期短信は今回(2025/8/8)で開示済み
    • 株主総会:–(期末に向け別途予定)
    • IRイベント:決算説明会は無し。補足資料は公開済み。

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社が公表する直近通期予想との比較、達成率)
    • 売上高:実績5,161百万円。通期予想26,500百万円に対する進捗率19.5%(通期均等なら25.0%→遅れ)
    • 営業利益:実績△89百万円(営業損失)。通期予想472百万円に対する単純比較では未達で、進捗はマイナス(損失発生)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績△72百万円。通期予想57百万円に対する進捗はマイナス(赤字)
  • サプライズの要因:
    • 主因は「建設用資機材の製造・販売」で前年にあった大型スポット案件の剥落および鉄骨工事分野の工事進捗遅延による売上減。
    • 販管費(研究開発強化等)の増加も利益を圧迫。
    • 対照的に建築用資材事業は採算改善、建設コンサルは受注残消化で高利益案件が寄与。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想の修正を行っていない。だがQ1の進捗からは下期での回復が不可欠。原材料価格や工事進捗次第で通期達成可否が左右されるリスクあり。

財務指標(要点)

  • 貸借対照表(主要数値)
    • 総資産:23,796百万円(前期末25,471百万円→▲1,674百万円)
    • 流動資産:14,383百万円(前期末16,094百万円→▲1,711百万円)
    • 現金及び預金:4,076百万円(前期末5,119百万円→▲1,042百万円)
    • 負債合計:13,037百万円(前期末14,249百万円→▲1,211百万円)
    • 純資産合計:10,759百万円(前期末11,222百万円→▲462百万円)
  • 損益計算書(主要数値)
    • 売上高:5,161百万円(前年同期5,652百万円→▲8.7%)
    • 売上総利益:1,414百万円(前年同期1,474百万円)
    • 販管費:1,503百万円(前年同期1,493百万円)
    • 営業損失:△89百万円(前年同期は△19百万円)
    • 経常損失:△65百万円(前年同期は△16百万円)
    • 親会社株主帰属四半期純損失:△72百万円(前年同期△34百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△2.40円(前年同期△1.11円)
  • 収益性
    • 売上高(Q1):5,161百万円(前年同期比▲8.7%)
    • 営業利益:△89百万円(前年同期は△19百万円の営業損失)
    • 営業利益率:△1.73%(1,413,566 / 5,161,027で売上総利益率は約27.4%。営業利益率は▲1.7%でマイナス)
    • 経常利益:△65百万円(前年同期△16百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△72百万円(前年同期△34百万円)
    • EPS:△2.40円(前年同期△1.11円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 通期売上進捗:19.5%(通期均等25%を下回る=遅れ)
    • 通期営業利益進捗:赤字のため非達(通期472百万円計画)
    • 通期純利益進捗:赤字のため非達(通期57百万円計画)
    • 過去同期間との比較:前年Q1より売上・利益共に悪化(売上▲8.7%、営業損失拡大)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:45.1%(安定水準:目安40%以上で安定)
    • 流動比率:流動資産14,382 / 流動負債8,208 = 約1.75(175%)(流動性は良好)
    • 負債比率(負債/純資産):13,037 / 10,759 ≒ 1.21(約121%)
  • 効率性
    • 売上総利益率は前年同期より上昇(約27.4%→前年約26.1%)で採算面の改善余地あり。ただし販管費増と売上減で営業利益はマイナス。
  • セグメント別(主要)
    • 建設用資機材の製造・販売:売上2,227百万円(前年同期比▲12.2%)、営業損失1百万円(前年は営業利益47百万円)
    • 建築用資材の製造・販売:売上2,268百万円(同▲8.6%)、営業利益136百万円(同+34.9%)
    • 建設コンサルタント:売上207百万円(同+29.0%)、営業利益24百万円(前期は23百万円の損失→収益化)
    • 補修・補強工事:売上458百万円(同▲2.9%)、営業利益6百万円(同▲56.8%)
  • 財務の解説:
    • 流動資産・現金が減少している一方、負債も減少。現金減は受取手形・売掛金や契約資産の回収状況や配当支払いが影響。自己資本比率は45.1%で安定。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:年間13.00円(期末13.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間13.00円(第2四半期末0.00円、期末13.00円)
    • 直近の配当予想修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報無しのため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースで配当性向は高変動(通期純利益予想57百万円に対し年間配当総額は概算で約406百万円(31,256,600株×13円 ≒ 406百万)となり、配当性向は非常に高く見えるが会社は配当政策・現金配当を維持している。※注:株式数で単純計算)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し

セグメント別情報(詳)

  • 建設用資機材の製造・販売事業
    • 売上高:2,227百万円(▲12.2%)
    • 営業損益:営業損失1百万円(前年は営業利益47百万円)
    • 要因:前年の大型スポット案件剥落、工事進捗遅延。中期経営計画推進に伴う経費抑制は進むもカバーできず。
  • 建築用資材の製造・販売事業
    • 売上高:2,268百万円(▲8.6%)
    • 営業利益:136百万円(+34.9%)
    • 要因:鋼材価格不透明や海外安価品との競争で需要見極め難しいが、集中購買や価格転嫁で採算性改善。
  • 建設コンサルタント事業
    • 売上高:207百万円(+29.0%)
    • 営業利益:24百万円(前期は23百万円の損失→黒字化)
    • 要因:期初受注残の順調な消化と高利案件の比重増。
  • 補修・補強工事業
    • 売上高:458百万円(▲2.9%)
    • 営業利益:6百万円(▲56.8%)
    • 要因:工事進捗の遅れで減収・減益。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023-2025)との関係:
    • 既存事業の効率化(サプライチェーン等)、研究開発・海外展開への先行投資を継続。原材料高対策として調達最適化・価格転嫁を進めている。
  • KPI達成状況:
    • 当第1四半期は一部施策(価格転嫁、集中購買)で採算改善が見られるセグメントもあるが、主要セグメントの売上変動で通期KPI達成には不確定要素あり。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 建築・土木市場は公共事業(国土強靱化等)で底堅い需要が続く一方、原材料高・労働力不足でコスト高・工事進捗リスクが存在。
  • 競合他社との比較:–(同業他社の実績比較データは本資料に無し)
  • 競争優位性:
    • 建設コンサル分野(特にフランス語圏アフリカ)での実績、BIM/CIM等の技術導入が強み。ただし製造・販売分野は海外安価品競争の影響あり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期業績予想(2026年3月期)は修正無し:売上26,500百万円(+2.4%)、営業利益472百万円(▲44.4%)、経常利益438百万円(▲50.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益57百万円(▲89.4%)
    • 次期予想:–(未提示)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替・原料前提等は通期予想発表時の前提に基づく)
  • 予想の信頼性:
    • 会社は修正していないが、Q1の進捗(特に利益面)を踏まえると下期での売上回復・採算改善が必要。過去の予想達成傾向は本資料では明記なし → 判断は留保。
  • リスク要因:
    • 原材料・エネルギー価格の高止まり、工事の進捗遅延、労働力不足、海外情勢や為替変動(特にコンサル・海外事業での影響)、大型スポット案件の有無。

重要な注記

  • 会計方針:重要な変更無し(会計基準等の改正・会計方針変更・見積り変更・修正再表示いずれも無し)
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税効果会計の見積り等の注記あり)
  • 監査:当該四半期財務諸表に対する監査(レビュー)は無し
  • その他:決算補足説明資料はTDnetで開示済み

(注記)

  • 不明事項は「–」で記載しています(市場コンセンサス、時価総額、次回IR日程等)。
  • 金額は原資料を基に記載。割合は原資料に基づくか計算により算出。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3423
企業名 エスイー
URL http://www.se-corp.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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