2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っていない(修正無し)。ただし第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益378百万円は会社の通期予想301百万円を既に上回っており(進捗率約126%)、通期予想に対して「純利益は上振れ中」である点は注目(市場予想は–)。
  • 業績の方向性:増収減益 → 売上高は前年同期比△4.2%で減収、利益(営業・経常・純利益)は大きく減少(営業利益△38.3%等)。
  • 注目すべき変化:建築用資材(鉄骨工事分野)・建設コンサルタント・補修工事で期初受注案件減少や工程変更が発生し、売上減少と利益圧迫につながった。販管費増(中期経営計画推進のための投資・人件費増)も営業減益の主要因。
  • 今後の見通し:会社は通期予想の修正を行っていないが、売上進捗率(約70%)・営業利益進捗率(約90%)・純利益進捗率(約126%)を勘案すると、営業面は通期達成の可能性が比較的高く、純利益は既に通期を上回っている(ただし会社はQ4の状況を見込んで修正せず)。
  • 投資家への示唆(重要事項):(1)受注動向の回復や下期案件の工程確定が業績に直結するため受注状況のフォローが重要、(2)販管費増と価格転嫁状況の推移が利益率回復の鍵、(3)通期予想未修正の理由(Q4の見込み)を会社説明資料で確認すること。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社エスイー
    • 上場コード・市場:3423(東)
    • 主要事業分野:建設用資機材の製造・販売、建築用資材の製造・販売、建設コンサルタント、補修・補強工事等
    • 代表者名:代表取締役社長 宮原 一郎
    • 連絡先:取締役常務執行役員 管理本部長 野島 久弘 TEL 03-3340-5500
    • URL:https://www.se-corp.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年2月7日
    • 対象会計期間:2025年3月期 第3四半期累計(2024年4月1日~2024年12月31日)
    • 決算補足説明資料:作成有(TDnetで開示)/決算説明会:無し
  • セグメント(報告セグメント):
    • 建設用資機材の製造・販売事業:橋梁等インフラ関連資機材の製造・販売
    • 建築用資材の製造・販売事業:建築金物、鉄骨工事等
    • 建設コンサルタント事業:海外(特に仏語圏アフリカ等)を含むインフラ関連コンサル
    • 補修・補強工事業:橋梁・トンネル等の補修補強工事
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):31,256,600株
    • 期末自己株式数:1,048,528株
    • 期中平均株式数(四半期累計):30,208,072株
    • 時価総額:–(資料に記載無し)
  • 今後の予定:
    • 決算補足資料は同日TDnetで開示(問い合わせの有無等は記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較・達成率、通期は会社公表予想と比較)
    • 売上高:第3Q累計 実績18,489百万円、通期予想26,435百万円に対する進捗率 = 18,489 / 26,435 ≒ 69.9%(通常の進捗ペースに近い)
    • 営業利益:第3Q累計 実績615百万円、通期予想683百万円に対する進捗率 = 615 / 683 ≒ 90.1%(高進捗)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:第3Q累計 実績378百万円、通期予想301百万円に対する進捗率 = 378 / 301 ≒ 125.6%(既に通期予想を上回る)
  • サプライズの要因:
    • 下振れ要因:建築用資材(鉄骨工事分野)で期初受注の減少、建設コンサルタントで案件の工程変更およびJICA精算ガイドライン変更による減額、補修工事で増額認められない大型案件等。さらに中期経営計画推進に伴う販管費増加(人件費等)。これらが売上減・利益圧迫の主因。
    • 上振れ要因:純利益が通期予想を上回った理由は、Q1–Q3での特定案件・税金調整・営業外損益の状況などタイミング要因が考えられる(ただし会社は通期予想を保守的に据え置いたまま)。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を修正していない。営業利益は進捗率が高く通期達成の可能性は比較的高いが、売上全体は減収であるため下期の受注・案件進捗次第で変動。純利益は既に通期を上回っているが、会社はQ4の見込みを反映して修正をしていないため、理由の詳細は今後の会社発表を確認する必要あり。

財務指標

  • 貸借対照表(要点、単位:百万円)
    • 総資産:25,578百万円(前期末26,433百万円 → △854百万円)
    • 流動資産:16,470百万円(前期末17,557百万円 → △1,086百万円)
    • 有形固定資産:7,567百万円(前期末7,411百万円 → +156百万円)
    • 負債合計:14,570百万円(前期末15,408百万円 → △838百万円)
    • 純資産合計:11,009百万円(前期末11,025百万円 → △16百万円)
  • キャッシュ・フロー:第3四半期累計の連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。現金及び預金は5,351百万円→4,805百万円(△545百万円減少)。
  • 収益性(第3四半期累計、対前年同期間)
    • 売上高:18,489百万円(前年同期19,299百万円、前年同期比△4.2%、△810百万円)
    • 営業利益:615百万円(前年同期997百万円、前年同期比△38.3%、△382百万円)
    • 営業利益率:約3.33%(前年同期約5.17%) → 利益率低下(悪化)
    • 経常利益:628百万円(前年同期1,016百万円、前年同期比△38.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:378百万円(前年同期628百万円、前年同期比△39.9%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):12.52円(前年同期20.82円、△)
  • 進捗率分析(第3Q累計→通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:約69.9%(70%程度:概ね通常の進捗)
    • 営業利益進捗率:約90.1%(高い進捗)
    • 純利益進捗率:約125.6%(既に通期予想を上回る)
    • 過去同期間との比較:前年同期比では売上・利益とも減少(利益率は悪化)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:42.9%(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):16,470 / 9,966 ≒ 165%(良好、100%以上が目安)
    • 負債/純資産(負債合計/純資産合計):14,570 / 11,009 ≒ 132%(負債は純資産を上回る)
    • 借入金合計(短期+1年内返済予定+長期):約4,998百万円(短期700、1年内1,287、長期3,011、千円ベース合算)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易):売上高18,489 / 総資産25,579 ≒ 0.72回/年(前年は0.73程度)
    • 売上高営業利益率は低下(5.17%→3.33%)
  • セグメント別(第3Q累計・前年同期比)
    • 建設用資機材の製造・販売事業:売上 88億50百万円(8,850百万円、△1.1%)、営業利益 5億21百万円(521百万円、△20.8%)
    • 建築用資材の製造・販売事業:売上 76億87百万円(7,687百万円、△4.6%)、営業利益 5億03百万円(503百万円、△3.8%)
    • 建設コンサルタント事業:売上 4億61百万円(461百万円、△21.4%)、営業損失 1億4百万円(▲104百万円の損失)
    • 補修・補強工事業:売上 14億90百万円(1,490百万円、△12.7%)、営業利益 1億26百万円(126百万円、△39.0%)
  • 財務の解説(要旨):
    • 総資産・負債ともに前期末比で減少。流動資産の一部(受取手形・売掛金・契約資産)の減少や現金預金の減少が寄与。借入金は減少しており財務は概ね安定。自己資本比率は42.9%で安定水準。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 第2四半期中間配当:0.00円(2025年3月期 第2四半期末は0.00)
    • 期末配当(会社予想):13.00円(通期合計13.00円、前期合計13.00円)
    • 直近の配当予想修正:無し
  • 配当性向(会社予想ベース):通期純利益見込み301百万円、通期EPS予想9.97円に対して年間配当13.00円 → 配当性向(概算) ≒ 130.4%(13 / 9.97 ≒ 1.304)→ 高い/非常に高い(注:会社がこの配当性向を想定しているかは不明。配当金総額計算には発行済株式数等の適用方法の差で変動)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため計算不可)
  • 特別配当の有無:無し(記載なし)
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(特記事項なし)

セグメント別情報(詳細)

  • 建設用資機材の製造・販売事業:高速道路リニューアル等で堅調だが第3Qに大型案件がなく前年ほど伸びず。価格転嫁は順調だが販管費増で利益は減少。
  • 建築用資材の製造・販売事業:首都圏の再開発等で内装関連は好調、仮設建材は高稼働。鉄骨工事分野は一部受注減と価格競争で案件消化が減少。
  • 建設コンサルタント事業:海外案件中心だが期初受注減・工程変更、JICA精算ガイドライン変更による精算時減額で売上減・損失計上。
  • 補修・補強工事業:受注環境は良好だが期初受注減と大型工事の追加増額が認められず、売上・利益とも減少。
  • セグメント戦略:中期経営計画(2023-2025)に基づくサプライチェーン効率化、研究開発(エネルギー関連)や海外展開の先行投資を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2023-2025を継続。2030年度を見据えた基盤強化(生産・SCM効率化)と将来投資(エネルギー関連研究、海外新事業)を推進中。
  • 進捗状況:中期計画推進に伴う販管費増加が短期的に利益を圧迫しているが、長期での成長投資を継続している旨の記載。KPIの数値進捗は資料に明記無し(→ –)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社比較:同業他社との比較データは資料に無し(→ –)。
  • 市場動向:国内ではインフラ更新・国土強靭化関連需要は追い風。ただし鉄鋼原料価格や海外需要(中国)の低迷、国際情勢が不確実要因。価格競争(安価な海外製品)や原材料の先行き不透明感が建築金物分野での需要に影響している。

今後の見通し

  • 業績予想:会社は2024年5月10日公表の通期予想(売上26,435百万円、営業利益683百万円、経常利益685百万円、当期純利益301百万円)を修正せず継続。前提(為替等)の詳細は添付資料参照。
  • 予想の信頼性:第3Q累計で純利益が通期予想を上回っている点は、会社予想が保守的である可能性やQ4に想定する費用・調整がある可能性を示唆。過去の予想達成傾向は資料に記載無し(→ –)。
  • リスク要因:受注減・工程変更・JICA等公的精算ルールの変更、原材料価格高止まり、為替変動、地政学リスク、競争激化(安価な海外製品)など。

重要な注記

  • 会計方針の変更や修正再表示:無し(注記あり)
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税効果会計に関する見積等、詳細は添付資料参照)
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
  • 添付資料・補足説明:決算補足説明資料あり(TDnetで公開)。詳細な数値や注記はそちらを参照のこと。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3423
企業名 エスイー
URL http://www.se-corp.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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