2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期業績予想は修正なし(11,700百万円/営業益360百万円 等)が、中間期の営業利益381百万円、経常利益398百万円は既に通期予想を上回る進捗(営業利益達成率105.8%)となっているため、業績面では上振れの性格が強い。一方で配当については、マネジメント・バイアウト(MBO)に伴う公開買付け(TOB)を受け、期末配当を行わない旨を取締役会が決議(事前公表)しており、配当面ではサプライズ(減配相当)。
  • 業績の方向性:中間累計は増収減益ではなく、売上高は前年同期比1.7%減(5,232百万円)だが、営業利益+13.1%(381百万円)、経常利益+12.8%(398百万円)、親会社株主帰属中間純利益+7.7%(266百万円)で「減収増益」寄り。
  • 注目すべき変化:不動産事業の売上/利益拡大(売上+18.0%、セグメント利益+18.7%)、金属製品は売上+15.0%、利益は前年同期比大幅改善(+258.9%)とセグメント別で改善が顕著。販売用不動産が大幅増(214 → 970百万円)など資産構成にも変化。
  • 今後の見通し:会社は通期予想に変更なし。ただしMBO(公開買付け)に賛同し株主に応募を推奨する旨を決議。公開買付けが成立することを前提に期末配当を無配に修正(公表済)。業績面では通期営業益目標は既に中間で達成しているが、売上進捗は約44.7%に留まるため、最終結果は下期の受注/施工進捗に依存。
  • 投資家への示唆:財務的には自己資本比率が高く(79.1%)キャッシュポジションも良好(ネットキャッシュ約2,797百万円)だが、直近の重要事象はMBO/TOB(買付価格1,600円、買付期間:2025/11/13–2025/12/25)で、上場維持/配当政策に直接影響する。業績判断は「中間で営業利益は既に通期水準超過」+「下期の売上進捗とTOBの帰結」を併せて注視する必要あり(投資助言は行わない)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:サンユー建設株式会社
    • 主要事業分野:建築工事(建築請負)、不動産事業(販売用不動産の保有・販売等)、金属製品事業、ホテル事業
    • 代表者名:代表取締役社長 馬場 宏二郎
    • IR問合せ:経理部長 山田 浩 TEL 03-3727-5752
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月12日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間)連結(2025年4月1日〜2025年9月30日)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月15日(中間配当)
  • セグメント:
    • 建築:請負による完成工事収益(大型建築等)
    • 不動産:販売用不動産の販売・管理・保有
    • 金属製品:金属製品の製造・販売
    • ホテル:宿泊事業(運営)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):4,000,000株
    • 期末自己株式数:738,691株(2026年3月期中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):3,253,428株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出:2025年11月13日
    • 公開買付(TOB)期間:2025年11月13日〜2025年12月25日(公開買付者:株式会社カバロ企画、買付価格1,600円/株、買付予定数2,059,981株)
    • TOB決済開始日:2026年1月6日
    • 株主総会/IRイベント:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社発表の通期予想に対する中間累計の達成率)
    • 売上高:中間5,232百万円 / 通期予想11,700百万円 = 44.7%(通期の通常ペースからやや遅め:50%未満)
    • 営業利益:中間381百万円 / 通期予想360百万円 = 105.8%(通期目標を既に超過:上振れ)
    • 経常利益:中間398百万円 / 通期予想380百万円 = 104.7%(上振れ)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間266百万円 / 通期予想270百万円 = 98.5%(ほぼ達成水準)
  • サプライズの要因:
    • 営業面:販売費一般管理費はほぼ横ばい(267.97百万円)で、販売総利潤が前年より拡大(売上総利益合計 649.7百万円 ← 前年604.3百万円)。特に不動産・金属製品の粗利改善が寄与。
    • 特別損益:役員退職慰労金8.0百万円の特別損失計上があったが、営業利益ベースでの好調がこれを吸収。
    • キャッシュ面では販売用不動産や受取手形の増加等で運転資金が膨らみ、営業CFは大幅マイナス。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期業績予想を据え置き(発表時点で修正なし)。中間で営業利益・経常利益が通期目標を超過しているため、利益面では余裕があるが、売上進捗は約44.7%に留まり下期の施工進捗・受注執行が必要。
    • ただしMBO/TOBにより期末配当は行わない旨を決議(公開買付けの成立を条件)。業績予想自体は修正なしだが、株主還元(配当)方針には影響あり。

財務指標

  • 財務諸表の要点(中間末:2025/9/30)
    • 総資産:15,026百万円(前期末14,426百万円、+599百万円)
    • 純資産:11,887百万円(前期末11,582百万円、+305百万円)
    • 自己資本比率:79.1%(安定水準)
    • 現金及び預金:2,904百万円
    • 受取手形・完成工事未収入金:1,381百万円(増加)
    • 販売用不動産:969.9百万円(大幅増)
    • 有利子負債(短・長期合計):約106.8百万円(期末)→ ネットキャッシュ約2,797百万円(十分な余裕)
  • 収益性(中間期間:2025/4–9)
    • 売上高:5,232百万円(前年同期比 -1.7% / -88.4百万円)
    • 営業利益:381百万円(前年同期比 +13.1% / +44.2百万円)
    • 営業利益率=381 / 5,232 = 7.3%(改善傾向。目安:業界により差あり)
    • 経常利益:398百万円(前年同期比 +12.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:266百万円(前年同期比 +7.7%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):81.83円(前年76.31円、+7.3%)
  • 進捗率分析(通期予想比、会社公表値)
    • 売上高進捗率:44.7%(やや遅い)
    • 営業利益進捗率:105.8%(通期目標超過、良好)
    • 純利益進捗率:98.5%(ほぼ通期目標到達)
    • 過去同期間との比較:営業利益・純利益は前年同期比で改善
  • 財務安全性
    • 自己資本比率79.1%(安定水準:40%以上を安定とする目安に対し良好)
    • 負債比率(負債/純資産):3,138 / 11,888 = 26.4%(低水準、健全)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):6,779 / 2,152 = 約315%(良好)
  • 効率性
    • 総資産回転率(売上高/総資産):5,232 / 15,026 = 0.35回(半期ベース。年換算では約0.70回)
    • 売上高営業利益率:7.3%(改善傾向)
  • セグメント別(中間累計・金額は百万円)
    • 建築:売上 3,516(構成比約67.2%)/セグメント利益389(前年は高い受注だが完成工事高は減)
    • 不動産:売上 1,165(構成比約22.3%)/セグメント利益261(前年同期比+18.7%)
    • 金属製品:売上 296(約5.7%)/利益39(大幅改善)
    • ホテル:売上 253(約4.8%)/損失41(前年とほぼ同水準の損失)
  • 財務の解説:
    • 総資産の増加は主に受取手形・完成工事未収入金(受取手形等 +682百万円)や販売用不動産の積増しによるもの。
    • 営業CFは大幅マイナス(△683,272千円)で、主因は販売用不動産の積増し(△755,163千円)および売上債権の増加(△677,771千円)が挙げられる。資金面は現預金でカバーできるものの、下期の回収/在庫処理動向は監視が必要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):年間合計30.00円(第1四半期末10.00円/第2四半期末20.00円)
    • 2026年3月期(今回発表):中間配当 10.00円(支払予定日2025/12/15)、期末配当予想:0.00円(修正、従来予想からの修正有)
    • 2026年通期予想(修正後):年間合計10.00円
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不能)
  • 配当性向(通期予想ベース):通期当期純利益予想270百万円に対し年間配当総額(中間のみ)約32.5百万円(中間10円×発行済株式数ベースだが厳密計算には発行株式ベースが必要)→ 配当性向は資料に簡易算出の記載なし。–(詳細は資料参照)
  • 特別配当の有無:なし(ただしMBOに伴う配当政策変更により期末配当無配)
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし。今回、公開買付者の意向により期末配当を行わない決議(公開買付け成立を条件)を発表。

セグメント別情報

  • 建築
    • 売上高:3,515.8百万円(前年同期比 -7.4%/構成比約67%)
    • セグメント利益:389.2百万円(前年同期比 -6.2%)
    • 備考:受注高は増加(6,312百万円、前年同期比+53.2%)するも、完成工事高の認識等タイミング差で完成工事高は減少。
  • 不動産
    • 売上高:1,165.7百万円(前年同期比 +18.0%)
    • セグメント利益:261.6百万円(前年同期比 +18.7%)
    • 備考:販売用不動産の増加と売上増加が利益押上げに寄与。
  • 金属製品
    • 売上高:296.9百万円(前年同期比 +15.0%)
    • セグメント利益:39.9百万円(前年同期比 +258.9%)→ 利益率大幅改善。
  • ホテル
    • 売上高:253.8百万円(前年同期比 -8.3%)
    • セグメント損失:41.0百万円(前年:損失42.1百万円)→ 損失幅はほぼ横ばい。
  • セグメント戦略・見通し:不動産・金属製品の改善が業績を牽引。建築は受注高増も認識タイミングに依存。ホテルは改善余地あり。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(会社コメント)
    • 国内経済は緩やかな回復基調だが、資材価格高止まりや労務費上昇、人手不足など建設業界は依然厳しい状況。
    • 建設需要は底堅いもののコスト面の課題が継続。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高11,700百万円(前期比+12.4%)、営業利益360百万円(+47.8%)、経常利益380百万円(+47.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円(+43.8%)、1株当たり当期純利益83.09円
    • 直近期の修正:業績予想は変更なし。ただし期末配当は「無配」へ修正(公開買付け成立が前提)。
    • 会社予想の前提条件:資料に詳細前提は別添P.2に記載とのこと(為替・原油等の明示的前提は本短信には記載なし)→ 詳細は添付資料参照。
  • 予想の信頼性:
    • 中間で営業利益は通期目標を超過している一方、売上進捗は約45%とやや遅い。過去の予想達成傾向に関する記載はなし → 達成可能性は下期の売上計上タイミングに依存。
  • リスク要因:
    • TOB/MBOの帰結(上場廃止・経営方針・配当等の変更)
    • 建設資材価格上昇、労務費上昇、受注の下振れ、施工遅延、販売用不動産在庫の販売遅延
    • キャッシュフロー面:中間で営業CF大幅マイナスのため、下期の回収や投資判断が重要

重要な注記

  • 会計方針:当中間期における連結範囲の重要な変更なし。中間連結財務諸表は監査(レビュー)対象外。
  • 重要な後発事象(MBO/公開買付け)
    • 公開買付者:株式会社カバロ企画(代表取締役 馬場 雄一郎、馬場 宏二郎)
    • 公開買付け期間:2025/11/13〜2025/12/25
    • 買付価格:1株につき1,600円
    • 買付予定数:2,059,981株(下限957,500株)
    • 会社の対応:当社取締役会は公開買付者による本公開買付けに賛同し、株主に応募を推奨することを決議。公開買付けが成立することを前提に、2026年3月期の期末配当は行わないことを決議・公表。
    • 関連性:公開買付者の代表者は当社の副社長・社長を兼務しており、関連当事者に該当する旨開示。
  • その他注記事項:中間連結財務諸表に特有の会計処理、会計方針の変更等の重要記載はなし。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1841
企業名 サンユー建設
URL http://www.sanyu-co.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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