決算短信：サンユー建設（1841）

2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期業績予想に対する変更はなし（公表済予想からの修正無し）。市場予想は不明のため記載なし。Q1の達成状況は「売上はやや低め、利益は通期進捗としては良好」で、特段のサプライズ修正はなし。
• 業績の方向性：増収減益ではなく「減収減益」（売上高▲20.7%、営業利益▲6.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益▲23.2%）。
• 注目すべき変化：不動産事業と建築の完成工事高が大幅減少（売上寄与低下）。一方、金属製品事業は売上・利益ともに増加（売上＋22.1%、セグメント利益＋442.7%）。
• 今後の見通し：通期予想（売上11,700百万円、営業利益360百万円）に修正はなし。Q1の進捗は売上進捗20.6%でやや遅れ気味だが、営業利益進捗44.7%と利益は順調に積み上がっているため、通期達成の可否はセグメント別の今後受注・工事進捗次第。
• 投資家への示唆（意見・助言ではなく観察点）：自己資本比率が高く財務は安定（78.8%：安定水準）。ただし売上の減少が顕著なため、今後の受注・完成高の回復や不動産在庫の動きが重要。配当は前期比で減配（年間25.00円予想→前期30.00円）だが、配当性向は約30%と整合性はある。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：サンユー建設株式会社
  • 主要事業分野：建築工事（総合建設）、不動産事業（販売用不動産等）、金属製品、ホテル事業
  • 代表者名：代表取締役社長 馬場 宏二郎
  • URL：https://www.sanyu-co.co.jp
• 報告概要:
  • 提出日：2025年8月14日
  • 対象会計期間：2026年3月期 第1四半期連結累計期間（2025年4月1日～2025年6月30日）
• セグメント:
  • 建築：受注・施工による完成工事収益（受注高・完成工事高を計上）
  • 不動産：販売用不動産等の売上
  • 金属製品：金属製品の製造販売
  • ホテル：宿泊業等
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（自己株式含む）：4,000,000株
  • 期末自己株式数：750,513株
  • 期中平均株式数（四半期累計）：3,249,487株
  • 時価総額：–（記載なし）
• 今後の予定:
  • IRイベント：決算説明会の有無は記載なし（資料作成の有無／開催の有無欄は空欄）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想との比較は通期予想の修正無しが前提）：
  • 売上高：2,412百万円（対通期予想11,700百万円：進捗率20.6%）。均等進捗（25%）より低め（やや下振れペース）。前年同期比▲20.7%（良くない）。
  • 営業利益：161百万円（対通期予想360百万円：進捗率44.7%）。前年同期比▲6.3%（微減）。利益の進捗は高め。
  • 純利益（親会社株主帰属）：109百万円（対通期予想270百万円：進捗率40.4%）。前年同期比▲23.2%。
• サプライズの要因：
  • 売上減の主因は建築の完成工事高減少および不動産事業売上の大幅減少（在庫・販売タイミングの影響）。
  • 金属製品事業は売上増・大幅な利益改善で寄与。全体の営業利益は費用管理で前年並み近く確保。
• 通期への影響：
  • 会社は通期予想を据え置き。Q1は利益進捗が高く、売上はやや遅れ。通期達成の鍵は下期における建築の完成工事高回復と不動産販売の進捗。

財務指標

• 財務諸表（ポイント）：
  • 総資産：14,793百万円（前期末14,426百万円、+367百万円）
  • 純資産：11,663百万円（前期末11,582百万円、+81百万円）
  • 負債合計：3,129百万円（前期末2,844百万円、+285百万円）
  • 流動資産：6,651百万円、固定資産：8,142百万円
  • 現金及び預金：2,686百万円（前期末3,780百万円、▲1,093百万円）
  • 受取手形・完成工事未収入金：1,319百万円（+621百万円）
  • 販売用不動産：840百万円（+626百万円）
• 収益性（当第1四半期：百万円、前年同期比%は資料記載）：
  • 売上高：2,412百万円（前年同期3,043百万円、▲20.7%／▲631百万円）
  • 営業利益：161百万円（前年同期172百万円、▲6.3%／▲11百万円）
  • 営業利益率：161 / 2,412 = 6.67%（目安：建設業としては案件構成や在庫影響次第）
  • 経常利益：172百万円（前年同期183百万円、▲6.5%）
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：109百万円（前年同期142百万円、▲23.2%）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：33.65円（前年同期44.01円、▲）
• 進捗率分析（通期予想に対するQ1進捗）：
  • 売上高進捗率：20.6%（通期11,700百万円に対して）→ 均等進捗25%より遅れ（やや注意）
  • 営業利益進捗率：44.7%（360百万円に対して）→ 進捗良好（利益先行）
  • 純利益進捗率：40.4%（270百万円に対して）→ 進捗良好
• 財務の安全性：
  • 自己資本比率：78.8%（安定水準：40%以上）
  • 負債比率（負債/資産）：21.1%（低水準、財務余力あり）
  • 負債対純資産（負債/純資産）：3,129 / 11,663 = 26.8%（低い）
  • 流動比率（流動資産/流動負債）：6,651 / 2,148 = 3.10（310%）（良好）
• 効率性：
• セグメント別（当第1四半期、百万円、前年同期比は資料記載）：
  • 建築：完成工事高1,786百万円（前年同期比▲21.9%）、セグメント利益202百万円（▲13.2%）
  • 不動産：売上340百万円（▲29.9%）、セグメント利益93百万円（▲5.2%）
  • 金属製品：売上167百万円（＋22.1%）、セグメント利益25百万円（＋442.7%）
  • ホテル：売上118百万円（▲10.6%）、セグメント損失24百万円（前期損失26百万円、改善）
• 財務の解説：
  • 流動資産では現金減少だが受取手形・完成工事未収入金や販売用不動産が増加し、資金は工事の進捗・不動産在庫に振られている。固定負債には長期借入金88百万円と退職給付負債331百万円が存在するが総負債水準は低く財務は健全。

配当

• 配当実績と予想：
  • 2025年3月期（実績）：年間合計30.00円（中間10.00円、期末20.00円）
  • 2026年3月期（予想）：年間合計25.00円（中間10.00円、期末15.00円）→ 前期比▲5円（減配）
• 配当利回り：–（株価情報なしのため計算不可）
• 配当性向（予想）：約30.1%（配当25円 / 1株当たり当期純利益83.09円、または総配当額約81百万円÷当期純利益270百万円）→ 中程度（例：20–40%は一般にバランス型）
• 特別配当の有無：なし
• 株主還元方針：自社株買いの記載なし

セグメント別情報

• セグメント別状況（Q1、百万円）：
  • 建築：売上（外部）1,786、セグメント利益202。受注高は増（受注高3,822百万円：＋17.3%）だが完成工事高が減少→工事進捗のタイミング要注視。
  • 不動産：売上340（▲29.9%）、利益93（▲5.2%）→ 在庫（販売用不動産増加）と販売タイミングが影響。
  • 金属製品：売上167（＋22.1%）、利益25（＋442.7%）→ 収益性改善が顕著。
  • ホテル：売上118（▲10.6%）、セグメント損失24→ 前年より損失縮小。
• 前年同期比較：上記の通り（必ず%を併記済み）。
• セグメント戦略：資料中の戦略詳細は限定的。各セグメントともコスト管理と受注確保、特に建築・不動産の工事進捗管理が重要と推察される（会社コメント参照）。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：資料に中期計画の数値目標は記載なし（詳細は添付資料P.2参照の旨、しかしここでは–）。

競合状況や市場動向

• 競合他社との比較：同業他社比較データは本資料に無し（–）。
• 市場動向：建設業界は民間設備投資堅調ながら建設資材高・労務単価上昇・時間外規制などでコスト上振れ圧力。会社も同様の業界環境リスクを表明。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想（変更なし）：売上高11,700百万円（＋12.4%）、営業利益360百万円（＋47.8%）、経常利益380百万円（＋47.1%）、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円（＋43.8%）、EPS83.09円。
  • 次期予想：–（記載なし）
  • 会社予想の前提：詳細は添付資料P.2参照（為替・原油等の具体前提は明示なし）。
• 予想の信頼性：会社は通期予想を据え置き。Q1は利益進捗が良いため利益面では達成可能性が見えるが売上はややペース遅延。期中の受注・工事進捗・不動産販売の進展が重要。
• リスク要因：受注・工事進捗の遅延、建設資材価格・エネルギー価格上昇、労務費上昇、景気下振れ等（会社本文のリスク参照）。

重要な注記

• 連結範囲の変更：新規／除外の記載なし（重要な変更なし）。
• 四半期連結キャッシュ・フロー計算書：第1四半期のCF計算書は作成していない（注記あり）。
• その他：特別損失として役員退職慰労金8,000千円（当期計上）がある（営業外項目等の影響に留意）。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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