2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収(133,895百万円、△15.0%)だが、営業利益は増益(27,278百万円、+28.8%)で収益性は改善。経常利益は大幅増(28,553百万円、+57.4%)。一方で特別損失(組織再編費用)9,849百万円計上により当期純利益は減少(10,052百万円、△14.5%)。
- 注目すべき変化:ライツ・プロパティ等事業が売上・営業利益ともに大幅増(売上+32.3%、営業利益+100.7%)で寄与。一方、デジタルエンタテインメントは新作の寄与不足で売上大幅減(△25.6%)も、開発償却や販宣費の減少で営業黒字転換。
- 今後の見通し:通期(2026/3)予想は修正済(売上280,000百万円、営業利益41,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益16,900百万円)。中間実績の進捗は営業利益が高く、通期営業利益は達成可能性が比較的高い一方、特別損失や税負担により純利益面は下振れリスクあり。
- 投資家への示唆:ヒットIPの二次収益(ライツ等)が好調で収益の裾野拡大が見える一方、デジタル事業は新作の投入タイミングに依存。組織再編に伴う一時費用計上が純利益を圧迫している点を注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
- 主要事業分野:デジタルエンタテインメント(ゲームの企画・開発・販売・運営)、アミューズメント(施設運営・業務用機器等)、出版(コミック等)、ライツ・プロパティ等(二次著作物企画・ライセンス)
- 代表者名:代表取締役社長 桐生 隆司
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- 決算補足資料:作成有(同日掲載予定)
- セグメント:
- デジタルエンタテインメント事業:家庭用/PC/スマホ等向けゲームの企画・開発・販売・運営
- アミューズメント事業:アミューズメント施設運営、業務用ゲーム機器・関連商品の企画・販売
- 出版事業:コミック誌・単行本・ゲーム関連書籍の出版、許諾等
- ライツ・プロパティ等事業:コンテンツの二次創作物企画・制作・販売、ライセンス許諾
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、分割考慮後の表示):367,594,788株
- 期中平均株式数(中間期):360,461,259株
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月11日
- 配当支払開始予定日:2025年12月5日
- その他IRイベント:決算説明会資料(会社HPに掲載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する進捗)
- 売上高:133,895百万円(通期予想280,000百万円に対する進捗47.8%) — ペースは概ね中間点付近(やや順調)。
- 営業利益:27,278百万円(通期予想41,000百万円に対する進捗66.6%) — 大幅に上振れの進捗(収益性改善)。
- 親会社株主に帰属する中間純利益:10,052百万円(通期予想16,900百万円に対する進捗59.5%) — 純利益は特別損失と税負担で抑制されるも進捗は概ね良好。
- サプライズの要因:
- 営業利益上振れ要因:デジタル事業での開発費償却・広告宣伝費の減少、スマホ/ブラウザ課金手法の改善による収益性向上。ライツ・プロパティのロイヤリティ収入増加で利益貢献。
- 純利益下振れ要因:組織再編費用9,849百万円を特別損失として計上(中間期)。また税金等調整額の増加(法人税等調整額3,457百万円)により純利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正(「有」)。中間の営業利益進捗は良好で営業面では通期達成の可能性は高いが、特別損失の影響や税負担が純利益の達成を難しくしている。今後のタイトル投入・追加の特殊損益の発生が通期業績に影響。
財務指標
- 財務諸表要点(中間期末 2025/9/30)
- 総資産:409,653百万円(前期末416,160百万円、△6,506百万円)
- 負債合計:75,833百万円(前期末79,792百万円、△3,959百万円)
- 純資産合計:333,820百万円(前期末336,368百万円、△2,547百万円)
- 自己資本比率:81.3%(前期末80.7%)→ 81.3%(安定水準、非常に高い)
- 収益性(中間期間:2025/4-9)
- 売上高:133,895百万円(前年比 △15.0%、△23,696百万円)
- 営業利益:27,278百万円(前年比 +28.8%、+6,102百万円)/営業利益率:20.4%(27,278/133,895)→ 高水準
- 経常利益:28,553百万円(前年比 +57.4%、+10,412百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:10,052百万円(前年比 △14.5%、△1,698百万円)
- 1株当たり中間純利益(分割後):27.89円(前年32.64円、△)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
- 売上高進捗率:47.8%(中間時点)— 中間点付近
- 営業利益進捗率:66.6% — 通期目標に対して進捗良好
- 純利益進捗率:59.5% — 特別損失等考慮でやや不確実性あり
- 過去同期間との比較:前年H1は売上157,591、営業利益21,176。売上は大幅減だが営業利益は改善(コスト構造改善効果)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:81.3%(安定、目安40%超で良好)
- 流動資産341,262百万円 / 流動負債61,269百万円 → 流動比率(=流動資産/流動負債)約557%(非常に良好)
- 負債比率(負債合計/純資産):75,833 / 333,820 ≒ 22.7%(低水準)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約20.4%(非常に高い利益率、前年同期より改善)
- 総資産回転率など詳細指標は–(必要数値が限定的)
- セグメント別(中間期)
- デジタルエンタテインメント:売上73,058百円(△25.6%)、営業利益20,090百円(+19.3%)
- アミューズメント:売上34,578百円(△4.6%)、営業利益4,217百円(△0.3%)
- 出版:売上14,420百円(△3.1%)、営業利益4,786百円(△11.3%)
- ライツ・プロパティ等:売上12,707百円(+32.3%)、営業利益6,793百円(+100.7%)
- 財務の解説:売上は新作の投入タイミング差で減少したが、費用管理(償却・販管費)と高収益なライツ収入で営業利益が伸長。中間での組織再編費用計上により税引前利益・純利益が抑制された。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(2026年3月期中間):54.00円(株式分割後表示)
- 期末配当(2026年3月期予想):25.00円(株式分割後表示、会社発表)→ 但し注記:株式分割考慮しない場合の期末配当は75.00円、年間合計129.00円(分割前換算)
- 直近公表配当予想からの修正:無
- 配当利回り:–(株価情報が必要)
- 配当性向:
- 株式分割を考慮しない場合の参考:予想EPS(非分割)140.65円に対し年間配当129.00円 → 配当性向約91.8%(非常に高い。継続性・手当て要確認)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株買い等の開示は今回資料中に記載なし(–)。
セグメント別情報
- 概況(中間期)
- デジタルエンタテインメント:主要因は新作不足(前年にSteam版等の過去作販売があった反動)。だが償却・販宣抑制で営業黒字化。MMOは拡張パッケージの反動で減益。既存スマホ系は決済多様化で収益性改善。
- アミューズメント:機器販売低迷で減収、既存店・景品販売は堅調で営業利益は前年並み。
- 出版:新刊点数減少で減収減益。
- ライツ・プロパティ等:有力IPのロイヤリティ計上で増収増益(高収益セグメントとして寄与)。
- 戦略・見通し:ライツ収入の伸長はIPの収益多角化を示す好材料。デジタル事業は新作投入と継続的な運営収益が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本資料では中期計画の詳細進捗は記載なし(–)。ただしライツ等の拡大や収益性向上は中期的な収益構造改善と整合。
- KPI達成状況:–(開示なし)
競合状況や市場動向
- 市場動向:ゲーム市場はプラットフォーム多様化およびライブサービス化が進展。IPの二次展開(映像・商品・ライセンス)収益化が重要なトレンド。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026/3)修正後予想:売上280,000百円(△13.7%)、営業利益41,000百円(+1.0%)、経常利益41,000百円(+0.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益16,900百円(△30.8%)、1株当たり当期純利益46.88円(分割後表示)
- 予想修正の有無:有(詳細は別途「特別損失の計上及び通期連結業績予想修正に関するお知らせ」参照)
- 前提条件:為替等の前提は添付資料参照(本短信内では詳細記載なし)
- 予想の信頼性:過去の実績や中間の進捗を見ると営業面は比較的信頼できるが、特別損失や税負担の影響で純利益にはボラティリティあり。
- リスク要因:新作開発の遅延や不振、IPライセンス収入の変動、為替変動、追加の構造改革費用や一時損失、規制・市場環境の変化。
重要な注記
- 会計方針の変更:無
- 連結範囲の変更:無
- 中間連結財務諸表は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
- 株式分割:2025年10月1日付で普通株式1株につき3株の分割を実施。各1株当たり数値は分割後表示(前期比較は分割追認で調整済み)。
- 開示資料:通期予想修正等の詳細は同日付「特別損失の計上及び通期連結業績予想修正に関するお知らせ」および決算補足説明資料(会社HP)参照。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9684 |
| 企業名 | スクウェア・エニックス・ホールディングス |
| URL | http://www.square-enix.com/jpn/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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