2025年9月期第3四半期決算短信[日本基準](非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性: 増収減益(売上高は前年同期比+12.2%、営業利益は同-36.0%)。
  • 注目すべき変化: 新規出店(アリオ札幌店、稲田店、千歳店等)により売上が大幅増加した一方、出店コストや既存店の売上総利益率低下、人件費・各種経費増で利益が大きく減少。
  • 今後の見通し: 通期予想に修正はなく、売上高進捗は74.3%と良好だが、営業利益進捗63.2%・経常利益62.2%で利益面はやや遅れ。特に既存店利益率と費用増が通期計画達成のカギ。
  • 投資家への示唆: 成長(出店)によるトップライン拡大と、出店初期費用・費用増による利益圧迫が同居している点が最重要。利益率回復(既存店の粗利改善・費用抑制)が確認できるかが注目ポイント。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社ダイイチ
    • 主要事業分野: 食料品主体のスーパーマーケット事業および付帯業務(単一セグメント)
    • 代表者名: 代表取締役社長 若園 清
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年8月12日
    • 対象会計期間: 2025年9月期 第3四半期累計(2024年10月1日~2025年6月30日、非連結)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:スーパーマーケット事業(食料品中心)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 11,438,640株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 11,291,000株(当第3四半期)
    • 時価総額: –(提供なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(当資料): 2025年8月12日
    • 株主総会等: –(提供なし)
    • IRイベント: 決算説明会の有無は「無/有」の記載なし(該当欄空白)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社通期予想との対比、百万円、進捗率(B/A))
    • 売上高: 第3Q累計 43,470 百万円(前年同期比+12.2%);通期予想 58,500 百万円 → 進捗率 74.3%(良好)
    • 営業利益: 第3Q累計 1,043 百万円(前年同期比-36.0%);通期予想 1,650 百万円 → 進捗率 63.2%(進捗不足)
    • 経常利益: 第3Q累計 1,026 百万円(前年同期比-37.4%);通期予想 1,650 百万円 → 進捗率 62.2%(進捗不足)
    • 四半期純利益: 第3Q累計 832 百万円(前年同期比-26.0%);通期予想 1,200 百万円 → 進捗率 69.4%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因: 新規出店の売上寄与(アリオ札幌店:月間売上全店1位推移、稲田店・千歳店等)、イトーヨーカ堂退店店舗の資産譲渡等による特別利益計上(固定資産受贈益146,560千円等)。
    • 下振れ要因: 新店出店に伴う初期費用負担、既存店の売上総利益率低下(粗利率0.2ppt低下)、人件費・販管費の増加(販管費率+1.5ppt)、減価償却・リース負担増等が営業利益を圧迫。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想の修正を行っていない。売上高は進捗良好で通期達成可能性が高いが、営業利益・経常利益は進捗が遅く、費用動向次第で利益面の達成性が不確実。

財務指標

  • 財務諸表要点(千円→百万円概算は省略せず原数値で記載)
    • 売上高: 43,470,250 千円(前年同期 38,749,486 千円、増減率 +12.2%)
    • 売上原価: 32,447,398 千円(売上総利益 11,022,852 千円)
    • 営業利益: 1,043,272 千円(前年同期 1,631,076 千円、増減率 -36.0%)
    • 経常利益: 1,026,638 千円(前年同期 1,640,744 千円、増減率 -37.4%)
    • 四半期純利益: 832,969 千円(前年同期 1,126,313 千円、増減率 -26.0%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS): 73.77 円(前年同期 98.89 円)
  • 主要指標(会計期間末)
    • 総資産: 27,543,685 千円(前期末 26,200,196 千円)
    • 純資産: 17,122,355 千円(前期末 16,849,008 千円)
    • 自己資本比率: 62.2%(前期末 64.3%)(安定水準)
  • 進捗率分析(通期見通しに対する第3Q累計の進捗)
    • 売上高進捗: 74.3%(通常よりやや前倒し、良好)
    • 営業利益進捗: 63.2%(通期ペースに対して遅れ)
    • 純利益進捗: 69.4%(やや遅れだが特別利益で底上げ)
    • 過去同期間との比較: 売上は拡大しているが利益率は低下している点が特徴
  • 財務安全性
    • 自己資本比率 62.2%(安定水準、目安40%以上を上回る)
    • 流動資産 10,894,462 千円 / 流動負債 6,532,829 千円 → 流動比率 ≒ 167%(流動性は良好)
    • 長期負債は増加(固定負債合計 3,888,500 千円、前期比増加)
  • 効率性
    • 売上総利益率: 25.4%(前年同期比 -0.2ポイント)
    • 販管費率(販売費及び一般管理費/売上高): 24.0%(前年同期比 +1.5ポイント)
    • 減価償却費: 当第3Q累計 736,642 千円(前期 577,282 千円)→ 増加(費用負担増)
  • セグメント別
    • 単一セグメント(スーパーマーケット)のため詳細は省略。地域別売上は帯広ブロック 170.34 億円(同+9.6%)、旭川ブロック 106.66 億円(同-0.7%)、札幌ブロック 157.66 億円(同+26.5%)

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年9月期 実績: 第1四半期末 0.00 円 / 第2四半期末 30.00 円 / 第3四半期末 0.00 円 / 期末 0.00 円(合計 30.00 円)
    • 2025年9月期(予想): 中間 18.00 円 / 期末 18.00 円 → 年間 36.00 円(直近公表予想から修正なし)
  • 配当性向:
    • 会社予想EPS(通期)106.13 円に対して年間配当36.00 円 → 配当性向 ≒ 33.9%(中程度・安定志向)
  • 配当利回り: –(株価情報の提供なし)
  • 特別配当: なし
  • 株主還元方針: 自己株式取得実施中(2024/11/18~2025/6/30 に30,900株、7月以降も取得し合計74,000株超を取得)

セグメント別情報

  • 概要: 単一セグメント(スーパーマーケット)。地域別売上寄与は帯広・旭川・札幌ブロック。
  • 前年同期比較:
    • 帯広ブロック: 17,034 百万円(同+9.6%)
    • 旭川ブロック: 10,666 百万円(同-0.7%)
    • 札幌ブロック: 15,766 百万円(同+26.5%)—札幌で大幅増(新店効果)
  • セグメント戦略: 出店戦略推進、既存店の活性化、商品力強化(セブンプレミアム拡販等)、移動スーパー「とくし丸」展開(17台稼働)など。今後も出店・地域連携を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(第71期2年目)に掲げる重点事項5項目(コンプライアンス、出店、競合対策・商品力、ガバナンス強化、人材・社会貢献)に沿って実行中。
  • 進捗: 出店効果により売上拡大は確認できるが、収益性(粗利率・販管費比率)改善が課題。KPI(出店効果→売上、既存店粗利率)で見ると出店は成功しているが既存店採算と費用管理の改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 市場動向: 物価高と賃金動向で生活防衛・節約志向が強まり、業界全体で価格競争・販促競争が激化。人件費・経費上昇が継続。観光回復で来店客は回復傾向。
  • 競合比較: 同業他社との相対比較データは提供なし(→競合優位性は出店成功と地域密着型施策が強みだが、規模・効率面では比較要)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし): 売上高 58,500 百万円(前期比+12.9%)、営業利益 1,650 百万円(+13.8%)、経常利益 1,650 百万円(+15.7%)、当期純利益 1,200 百万円(+15.8%)、EPS 106.13 円
    • 会社は予想前提・修正なしと表明。内部では新店稼働効果・特別利益を織り込んでいる模様。
  • 予想の信頼性: 売上は既に74.3%進捗と高いため達成可能性は高いが、営業・経常面は進捗不足(63%前後)で費用管理次第。過去の予想達成傾向は資料に明確記載なし。
  • リスク要因:
    • 原材料価格(米価など)の上昇、為替(輸入品)、人件費上昇、競合の価格攻勢、自然災害や消費者マインド悪化等。
    • 新店出店の想定より低い採算性、追加の減損リスク(既に当期減損損失 18,012 千円計上)。

重要な注記

  • 会計方針・見積りの変更: 店舗賃貸に係る資産除去債務の使用見込期間変更に伴い資産除去債務等を57,328 千円減少(当期損益影響なし)。
  • 特別項目:
    • 固定資産受贈益 146,560 千円(イトーヨーカ堂退店店舗資産譲渡の受領)
    • 受取解決金 67,010 千円(過去の不適切会計問題に関する当時役員との解決金受領)
    • 減損損失 18,012 千円
  • 自己株式取得: 取得計画の実行中(2024/11/18~2025/7/31で合計取得株数 74,000株、取得金額合計 約121,359,000円)。目的は株主還元・資本効率向上。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7643
企業名 ダイイチ
URL http://www.daiichi-d.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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