2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性:増収減益(経常収益は前年同期比+13.0%の43,183百万円だが、経常利益は△9.5%で4,572百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は△13.1%で3,234百万円)。
  • 注目すべき変化:資金運用収益(貸出金利息等)の増加で経常収益が拡大した一方、預金利息など資金調達費用の大幅増(預金利息等の増加)や与信費用の増加により利益が圧迫された点(与信費用・有価証券関係損益の動きが重要)。
  • 今後の見通し:中間実績で純利益は通期見通しを上回ったが、与信費用や有価証券損益の変動リスクを理由に会社は通期予想(経常利益5,000百万円、当期純利益3,200百万円)を据え置き。通期達成の可否は下期の与信費用と有価証券関連損益の動向に依存。
  • 投資家への示唆:短期的には利回り改善(貸出金利の上昇)と資金調達コスト上昇の綱引き、また有価証券評価差・与信費用の変動が業績に大きく影響するため、下期の与信・有価証券動向と預金利息の推移を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社プロクレアホールディングス
    • 主要事業分野:銀行持株会社(主要子会社:青森みちのく銀行)を通じた地域金融業務(預金・貸出、資産運用、証券関連、保険・投信等の預かり資産)
    • 代表者名:代表取締役社長 成田 晋
    • コード:7384、上場取引所:東証
    • URL:https://www.procrea-hd.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月20日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月10日
    • 決算補足説明資料の有無:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 主なセグメント名称と概要:
    • 銀行事業(青森みちのく銀行):預金・貸出、資産運用、有価証券運用、与信管理、預かり資産(投信・保険等)
    • その他(持株会社機能等): 親会社の株式・関係会社管理等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):28,658,957株
    • 期末自己株式数:357,059株(中間期、株式給付信託保有分含む)
    • 期中平均株式数(中間期):28,387,673株
    • 時価総額:–(株価情報が資料にないため省略)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月20日

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する中間実績の達成率)
    • 経常利益:中間実績4,572百万円。通期会社予想5,000百万円に対する進捗率=91.4%(高進捗。四半期ベースとしては上振れ寄り)。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績3,234百万円。通期会社予想3,200百万円に対する進捗率=101.1%(既に通期予想を上回る)。
    • 売上(経常収益):通期会社予想の売上目標は明示されていないため進捗率算定不可。
    • 市場予想との比較:市場コンセンサスは資料に記載なし(–)。
  • サプライズの要因(上振れ/下振れの主な理由)
    • 上振れ要因:資金運用収益(貸出金利息・有価証券利息等)が増加し経常収益が拡大(資金利益が前年同期比+6.92%)。
    • 下振れ要因:預金利息など資金調達費用の大幅増(預金利息の増加など)、有価証券の売却損・国債等債券関係の損益変動、与信費用(貸倒引当金等)の増加により経常利益・純利益が前年同期を下回った。
  • 通期への影響:
    • 中間で純利益は通期見通しを上回ったが、会社は下期の与信費用や有価証券損益等の不確実性を理由に通期予想を据え置き。下期の与信費用・有価証券評価差の動向が通期達成の鍵。

財務指標

  • 連結主要数値(中間期、単位:百万円)
    • 経常収益:43,183(前年同期38,208、+13.0%/増収:良)
    • 経常利益:4,572(前年同期5,053、△9.5%/減益:注意)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:3,234(前年同期3,722、△13.1%)
    • 包括利益:8,410(前年同期1,500、+460.6%)※その他包括利益の改善が大きい
    • 1株当たり中間純利益(EPS):113.93円(前年同期131.02円、△)
  • 進捗率(通期予想に対する進捗、会社公表の通期目標は利益ベースのみ)
    • 経常利益進捗率:4,572 / 5,000 = 91.4%(進捗良好)
    • 当期純利益進捗率:3,234 / 3,200 = 101.1%(通期見通し超過)
  • 連結貸借対照表の要点(2025年9月30日、単位:百万円)
    • 総資産:6,116,691(前期末6,061,642、増加)
    • 純資産:165,860(前期末158,303、増加)
    • 会計上の自己資本比率(純資産/総資産):2.7%(注:この比率は「自己資本比率告示」の算定方法とは異なる表示)
    • 規制ベースの自己資本比率(国内基準、連結):9.16%(前年度末比+0.22p)→ 一般的には8%超で安定水準とされるため「安定水準」。
  • 貸出・預金等(青森みちのく銀行 単体、要旨)
    • 総預金(譲渡性預金含む)期末:5,322,922百万円(前年同期末比+106億円)
    • 貸出金残高:3,508,162百万円(前年同期末比△283億円、減少)
    • 貸出の内訳:事業性貸出・個人ローンともに減少、公共貸出はやや増加
  • 収益性(連結・中間)
    • 連結粗利益(資金利益等):23,743百万円(前年同期23,814、ほぼ横ばい)
    • 営業経費:20,852百万円(前年同期21,247、わずかに減少)
    • 貸倒引当金等費用:976百万円(前年同期467、増加)
  • 与信・不良債権
    • 青森みちのく銀行(単体)金融再生法開示債権:67,132百万円(前年度末比+2,682百万円)
    • 対象債権に占める開示債権比率:1.88%(前年度末比+0.10p)
    • 貸倒引当金(単体):総額19,561百万円(前期末19,021、増加)。一般引当金3,109、個別引当金16,452(増加)
  • 財務安全性(目安)
    • 会計上の自己資本比率:2.7%(表面的に低く見えるが、これは会計上の表示。銀行規制上は以下が重要)
    • 国内基準の自己資本比率(連結):9.16%(安定水準:一般に8%超は良好)
    • 流動性・負債構成:預金が主要な資金源(総預金約5兆3,035億円)であり流動性は高いが、譲渡性預金や債券貸借受入担保金の変動が大きい点に留意
  • 効率性指標
    • ROE(連結、親会社株主に帰属する中間純利益ベース):3.98%(前年同期4.42%、低下)
    • 貸出利回り等(青森みちのく銀行 単体):
    • 貸出金利回 1.19%(前年同期0.95%)
    • 総資金利鞘 0.10%(前年同期0.04%)→ 利鞘改善だが資金調達コスト上昇で利ざや圧迫の側面あり
  • セグメント別(主要:青森みちのく銀行単体)
    • コア業務純益:51.71億円(前年同期40.23億円、+28.5%)→ 資金利益増加と経費抑制が寄与
    • 有価証券関係損益(単体):△577百万円(前年同期+621百万円)→ 国債等債券損失の拡大が影響

配当

  • 中間配当:25.00円(2026年3月期中間期、変更なし)
  • 期末配当(予想):25.00円(通期合計50.00円、前回予想から修正なし)
  • 年間配当予想:50.00円(継続)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 配当性向(概算):通期予想純利益3,200百万円に対する想定総配当金(約1,433百万円)=約44.8%(概算、配当総額は発行済株式数×50円で計算)
  • 株主還元方針:特別配当・自社株買いの記載なし(直近発表の配当予想に修正なし)

セグメント別情報

  • セグメント構成:主に銀行事業(青森みちのく銀行単体の業績が連結の大半を占める)、持株会社等のその他
  • 青森みちのく銀行(単体)の概要(中間実績)
    • 経常収益:36,106百万円(前年同期+14.16%)
    • コア業務粗利益(国債等損益除く):24,965百万円(前年同期+3.92%)
    • コア業務純益:51.71億円(前年同期40.23億円、+28.5%)→ 資金利益増加と経費圧縮が寄与
    • 業務純益:32.48億円(前年同期40.42億円、△19.6%)→ 与信費用や臨時損益の影響で減少
    • 有価証券関係損益(国債等債券損益が大幅マイナス):△577百万円
  • 前年同期比較:資金利益(貸出金利息など)が増加する一方、国債等の売却・評価損や与信費用が利益を圧迫
  • セグメント戦略(定性的):預金獲得・預かり資産増(投信・保険等)を進める一方、貸出の質管理(与信管理)と有価証券の運用・評価に注力。2025年1月に青森銀行とみちのく銀行を合併し「青森みちのく銀行」に再編済み(組織統合効果の活用)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料中の「中期計画」詳細は記載なし(–)。
  • 中期KPI・進捗:コア業務純益の改善(青森みちのく銀行で上方修正あり)が確認され、利益構造改善は進んでいるが、通期・中期での目標達成は下期の与信・有価証券損益次第。
  • KPI(参考):連結自己資本比率9.16%、ROE(経常利益ベース)5.62%(前年同期6.00%→低下)が示され、資本効率は改善余地あり。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との相対位置は資料に明示なし(–)。ただし、地方銀行としては自己資本比率・ROEはいずれも地域銀行水準の範囲内(自己資本比率は上位帯に近い)。
  • 市場動向:金利上昇環境で貸出金利は上昇し資金利益は増加する傾向。ただし、預金金利上昇(預金利息の増加)や有価証券(国債等)の評価・売却損が業績に不確実性をもたらす。地方経済の貸出需要動向(事業性貸出・個人ローンの減少)も注視点。

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表)
    • 通期(2026年3月期)連結予想:経常利益5,000百万円(前期比+105.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,200百万円(前期比+160.7%)、1株当たり当期純利益112.66円
    • 直近公表予想から修正なし(会社コメント:中間実績は上回ったが下期の不確実性を踏まえ据え置き)
  • 前提条件:会社公表の前提(為替・原油等)は明示なし(地域銀行で為替等の直接リスクは限定的)。
  • 予想の信頼性:過去の会社見通しや今回の据え置き判断から、慎重な見方を維持している旨(会社は下期の与信費用や有価証券関係損益の変動可能性を強調)。
  • リスク要因:
    • 金利動向:預貸金利差の変動、預金金利上昇が資金調達費用を押し上げるリスク
    • 有価証券市況:国債等の評価損・売却損の発生可能性
    • 与信リスク:地域景気や業種別貸出の悪化による与信費用増加
    • 流動性・資金調達環境の変化

重要な注記

  • 会計方針:当中間期における会計方針の変更・見積りの変更・修正再表示はなし。
  • 中間監査:本第2四半期(中間期)決算短信は公認会計士又は監査法人の中間監査の対象外。
  • その他:
    • 青森みちのく銀行は2025年1月1日に合併(青森銀行を存続、みちのく銀行を消滅)し商号を変更。比較数値は説明資料で整合をとって記載されている。
    • 決算書の「自己資本比率(%)」のうち冒頭にある2.7%は貸借対照表上の純資産/総資産比であり、自己資本比率告示に定める数値(規制資本比率)とは異なる旨の注記あり。規制ベース(国内基準)の自己資本比率は連結9.16%(安定水準)。

(注)

  • 不明な情報・市場予想等は「–」で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7384
企業名 プロクレアホールディングス
URL https://www.procrea-hd.co.jp
市場区分 プライム市場
業種 銀行 – 銀行業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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