2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期見通しからの修正は無し。四半期単独での会社予想は開示されておらず、マーケットコンセンサスとの差異は–(不明)。通期見通しに対する第1四半期の進捗は売上高24.4%、営業利益(コア)23.9%、親会社帰属利益24.5%で概ね四半期比の均等進捗に近い。
  • 業績の方向性:増収には至らず減収減益(前年同期比:売上収益 △4.4%、コア営業利益 △5.7%、営業利益 △5.1%、親会社帰属四半期利益 △2.4%)。
  • 注目すべき変化:製商品の出荷数量が全地域で減少。為替(ドル・ユーロの円高)で売上約142億円、コア営業利益約22億円のマイナス影響を受けた点が大きい。四半期包括利益は△53.6%(為替換算差額などの変動が前年に比べ大きく低下)。
  • 今後の見通し:2026年3月期通期予想の修正なし。ただし、豪州Coregasの買収完了(2025年7月1日、取得対価71,326百万円)などのM&A後影響が今後の業績に反映される見込み。
  • 投資家への示唆:需要(出荷数量)の弱さが全地域に共通。価格転嫁やコスト管理で利益確保は図れているが、為替変動とボリューム回復が鍵。M&Aにより地域プレゼンス拡大を進めている点は中長期的に注視。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:日本酸素ホールディングス株式会社
    • 主要事業分野:産業ガスの製造・販売、機器・工事、電子材料ガス、医療用ガス、家庭用品(サーモス等)
    • 代表者名:代表取締役社長 CEO 濱田敏彦
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 決算説明資料/決算説明会:あり(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 日本:産業ガス・機器・工事・医療ガス等
    • 米国:産業ガス等(現地販売・サービス)
    • 欧州:産業ガス等(買収による事業拡大含む)
    • アジア・オセアニア:地域別ガス事業(豪州事業含む)
    • サーモス:家庭用品(魔法瓶等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):433,092,837株(第1Q末)
    • 期中平均株式数(四半期累計):432,855,211株
    • 時価総額:–(提示なし)
  • 今後の予定:
    • 通期決算発表・株主総会等:–(提示なし)
    • IRイベント:決算説明会実施予定(資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社予想との比較(四半期単独予想は非開示のため通期予想に対する進捗率で示す)
    • 売上高:第1Q 314,758百万円、通期予想1,290,000百万円に対する進捗率 24.4%
    • コア営業利益:第1Q 45,620百万円、通期予想191,000百万円に対する進捗率 23.9%
    • 営業利益:第1Q 45,547百万円、通期予想191,000百万円に対する進捗率 23.8%
    • 親会社帰属当期利益:第1Q 28,395百万円、通期予想116,000百万円に対する進捗率 24.5%
  • サプライズの要因:
    • 主因は製商品の出荷数量減(需要弱含む)。これを価格転嫁(価格マネジメント)である程度補填し、電力等コストの落ち着きや生産性向上策が寄与したが、為替(円高)が売上・利益を押し下げた(売上で約142億円、コア営業利益で約22億円減少を表示)。
  • 通期への影響:
    • 現時点で通期予想の修正はなし。ただし、下期以降の為替動向、出荷数量の推移、買収(Coregas等)の統合効果が通期達成の重要変数。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第1Q末、単位:百万円)
    • 資産合計:2,452,726(前期末比 +34,529 百万円)
    • 負債合計:1,399,194(前期末比 +1,927 百万円)
    • 親会社所有者帰属持分:1,013,046(前期末比 +32,595 百万円)
    • 現金及び現金同等物:169,557
    • 社債及び借入金(流動+非流動):122,387 + 750,817 = 873,204
  • 収益性(第1Q、単位:百万円・前年同期比)
    • 売上収益:314,758(△4.4%、前年 329,274)
    • コア営業利益:45,620(△5.7%、前年 48,355)→ コア営業利益率 14.5%(45,620/314,758)※概算
    • 営業利益:45,547(△5.1%、前年 47,979)
    • 税引前四半期利益:39,986(△6.8%、前年 42,903)
    • 四半期利益(当期利益):29,259(△1.3%、前年 29,658)
    • 親会社帰属四半期利益:28,395(△2.4%、前年 29,085)
    • EPS(基本):65.60円(前年 67.19円、△2.4%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1Q進捗)
    • 売上高進捗率:24.4%(均等進捗25%にほぼ近い)
    • コア営業利益進捗率:23.9%
    • 親会社帰属利益進捗率:24.5%
    • 過去同期間との比較:前年同期比で売上・利益は減少しているが、進捗率自体は概ね均等配分に近い
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):41.3%(安定水準、目安:40%以上で安定)
    • 負債比率(負債/資本):負債合計1,399,194 / 資本合計1,053,531 ≒ 1.33(133%)
    • 流動比率:流動資産585,129 / 流動負債401,888 ≒ 1.46(約146%、良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(営業利益率)はおおむね14%台(コア営業利益率概算14.5%)で堅持
  • セグメント別(第1Q、単位:百万円、前年同期比)
    • 日本:売上 97,417(△3.5%)、セグメント利益 13,369(+15.6%)
    • 米国:売上 83,970(△9.3%)、セグメント利益 11,459(△22.6%)
    • 欧州:売上 82,416(△3.1%)、セグメント利益 16,038(△3.6%)
    • アジア・オセアニア:売上 42,301(△0.3%)、セグメント利益 3,442(△20.4%)
    • サーモス:売上 8,643(+4.6%)、セグメント利益 1,720(+38.6%)
  • 財務の解説:
    • 全体として出荷数量の減少が売上減の主因。価格マネジメントや電力等コストの落ち着きで利益面は一定の耐性を示した。為替の円高影響が業績を押し下げている点に留意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:期末27.00円、年間51.00円(中間24.00円)
    • 2026年3月期(予想):中間27.00円、期末27.00円、年間54.00円(増配予想)
  • 直近公表の配当予想修正:無
  • 配当性向:通期会社予想に基づく親会社帰属当期利益116,000百万円、通期配当合計54円 → 配当性向は会社提示の数値参照(通期EPS 267.99円、配当性向 約20.2%(54/267.99 ≒ 20.2%))※概算
  • 自社株買い:四半期中の自己株式取得は微小(数百万円単位での取得あり)

セグメント別情報(詳細)

  • 各セグメント概況(要点)
    • 日本:ガス出荷数量減による減収だが、価格マネジメントと電力費の落ち着きでセグメント利益は増加
    • 米国:価格転嫁で増収要素もあるが出荷低調と為替で利益大幅減
    • 欧州:買収効果(イタリアPE社)で増収寄与も出荷減・為替で減益
    • アジア・オセアニア:買収(豪州LPガス事業)が寄与するも全体では出荷減・為替で減益
    • サーモス:日本市場の新製品とコスト削減で増収増益
  • 戦略:各地域で価格マネジメント、生産性向上プログラム推進、M&Aによる事業基盤強化(例:ETH、Coregas)

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示資料に基づく詳細は–。ただし、買収(Coregas等)で地域プレゼンス強化、製品ポートフォリオ拡大を進行中。
  • KPI達成状況:明示的KPIは四半期短信に記載なし(進捗は売上伸長・利益率・自己資本比率等で間接的に判断可能)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは短信に記載無し(–)。業界共通の課題として需給変動、価格競争、エネルギー・原材料コスト、為替影響が指摘される。
  • 市場動向:出荷数量の弱さが全地域で共通。価格転嫁での利益維持策を実施している点が特徴。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無:無し(2025年5月12日公表分から修正なし)
    • 通期会社予想(主要値):売上高1,290,000百万円(△1.4%)、コア営業利益191,000百万円(+1.0%)、親会社帰属当期利益116,000百万円(+17.4%)
    • 会社予想の前提:短信3ページの「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(為替前提等明記。短信本文参照)
  • 予想の信頼性:現時点で修正なし。過去の達成傾向や外部リスク(為替・需要変動)に依存するため注意が必要。
  • リスク要因:
    • 為替変動(円高が利益を圧迫)
    • 製品出荷数量の回復遅れ
    • エネルギー・人件費等のコスト上昇
    • M&Aの統合リスクおよび規制承認(ETHの買収は承認待ちの記載あり)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 監査/レビュー:四半期財務諸表に対する任意のレビューをEY新日本有限責任監査法人に依頼予定(レビュー完了後にレビュー報告書を添付して開示予定)
  • 重要な後発事象:
    • 2025年7月1日:豪州Coregasグループの買収完了(取得対価 71,326百万円、100%子会社化)
    • ETH(スペイン在宅医療サービス事業)取得は国家競争当局承認後に完了予定
  • 開示の補足:当期の包括利益が前年同期に比べ大幅減少している主因は在外営業活動体の換算差額の変動など(外国為替換算差額の影響が大きい)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4091
企業名 日本酸素ホールディングス
URL https://www.nipponsanso-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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