2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想・市場予想との比較データは開示資料に記載なしのため不明(会社予想:–、市場予想:–)。ただし、実績は前年実績を大きく上回る上振れ着地。
- 業績の方向性:増収増益(売上高297億96百万円、前期比+44.9%;営業利益33億73百万円、前期比+44.1%;親会社株主に帰属する当期純利益18億93百万円、前期比+37.7%)。
- 注目すべき変化:不動産開発事業の販売増(引渡し31棟→前年24棟、開発事業用地売却14物件→前年2物件)により売上・利益を牽引。営業CFは前期のマイナスから2,894百万円のプラスに改善。
- 今後の見通し:2026年7月期予想は売上376億円(+26.2%)、営業利益38億円(+12.6%)、当期純利益20億円(+5.6%)。供給計画は年間約37棟を目標、通期予想は実行性がある想定だが、土地仕入れ・建設コスト・金利動向が鍵。
- 投資家への示唆:主力の不動産開発(EL FARO/MIJAS)が実需・インバウンド販売で引渡増加し利益に直結。利益は増加しているが有利子負債水準や支払利息増加(支払利息:554.9百万円)に留意。自己資本比率は32.7%(前期28.4%)へ改善したが40%超の「安定」水準には達していない。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社明豊エンタープライズ
- コード:8927
- 主要事業分野:不動産開発(投資用1棟賃貸マンション・アパートの開発・販売)、不動産賃貸、仲介、建設、保険代理等
- 代表者:代表取締役会長 矢吹 満
- URL:https://www.meiho-est.com
- 報告概要:
- 提出日:2025年9月11日
- 対象会計期間:2025年7月期(連結、2024年8月1日~2025年7月31日)
- 決算説明会:補足資料作成有、決算説明会は「無」
- セグメント(報告セグメント)
- 不動産開発事業:新築1棟投資用賃貸マンション・アパートの開発・販売(主要ブランド:EL FARO、MIJAS 等)
- 不動産賃貸事業:プロパティマネジメント、賃貸管理等
- 不動産仲介事業:媒介・仲介業務(グループの物件ネットワーク活用)
- 建設事業:設計・施工、リフォーム・リノベーション
- その他:保険代理等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):30,539,900株
- 期末自己株式数:1,047,160株
- 期中平均株式数:29,492,740株
- 時価総額:–(資料に各時点の株価情報なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会開催予定日:2025年10月23日
- 配当支払開始予定日:2025年10月24日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年10月31日
- 決算説明資料:作成有(決算説明会は無)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は本資料にFY2025の期初予想なしのため「–」)
- 売上高:実績29,796百万円(対会社予想:–、達成率:–)
- 営業利益:実績3,373百万円(対会社予想:–、達成率:–)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:実績1,893百万円(対会社予想:–、達成率:–)
- サプライズの要因(上振れ要因)
- 不動産開発事業の販売増(引渡し31棟、開発用地14物件売却)により売上・粗利が大幅増。
- 販売が順調に進んだことで棚卸資産の販売等が進み、営業CFが大きく改善。
- 通期への影響
- 次期(2026年7月期)予想は増収増益を見込む(売上376億円、営業利益38億円)。当期の好調は来期基盤に寄与するが、土地取得・建設費・金利上昇が実現性の重要変数。現時点で予想修正は無し。
財務指標
- 主要財務数値(連結、百万円)
- 売上高:29,796(+44.9%)
- 売上総利益:5,697(前期4,552 → +25.1%)※粗利率 ≈ 19.1%
- 営業利益:3,373(+44.1%) 営業利益率 11.3%(良好)
- 経常利益:2,683(+41.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,893(+37.7%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):64.21円(前期46.64円、+37.7%)
- 財政状態(期末、百万円)
- 総資産:29,099(前期28,104、+3.5%)
- 純資産:9,526(前期7,990、+19.2%)
- 自己資本比率:32.7%(前期28.4%)→ 改善(目安:40%以上で安定)
- 1株当たり純資産:322.83円(前期270.74円)
- キャッシュ・フロー(連結、百万円)
- 営業CF:+2,894(前期 △4,555 → 大幅改善、好材料)
- 投資CF:+286(前期+474)
- 財務CF:△1,344(前期+3,595)
- 現金・現金同等物期末:4,788(前期2,953、+1,836)
- フリーCF(営業+投資):約+3,180百万円(健全)
- 有利子負債・安全性
- 短期借入金:2,669、1年内返済予定の長期借入金:6,414、長期借入金:6,830 → 有利子負債合計概算約15,913百万円
- ネット有利子負債(概算)=約15,913 − 現金4,788 ≒ 11,125百万円
- インタレスト・カバレッジ・レシオ:5.3倍(資料記載)
- キャッシュ・フロー対有利子負債比率:5.5年(資料記載)
- コメント:自己資本比率は改善しているが40%に届かず、借入も大きい点は留意。
- 効率性
- 売上高営業利益率は11.3%と高水準。
- 総資産回転やその他回転率は資料に直接記載なし(算出には資産構成の詳細検討が必要)。
- セグメント別(連結、百万円・前年同期比)
- 不動産開発:売上24,374(+53.1%)、セグメント利益3,578(+21.7%) — 主要な利益源
- 不動産賃貸:売上1,631(△17.9%)、セグメント利益1(△96.2%)
- 不動産仲介:売上55(+2,704.3%)、セグメント利益52(+2,599.6%)※前年の基数が小さいため変動率大
- 建設:売上3,667(+39.6%)、セグメント損失82(前期は△4,407)→ 損失幅大幅縮小
- その他:売上102(+98.8%)、利益97(+91.1%)
- 財務の解説
- 収益拡大は主に開発物件の引渡進捗による売上増と高い利益率。支払利息が増加している点(支払利息:554.9百万円、前期376.7百万円)および有利子負債の構成は今後の負担要因。営業CFが黒字化し現金残高増加した点はポジティブ。
配当
- 配当実績(連結)
- 2025年7月期:中間配当 5.50円、期末 6.50円、年間合計 12.00円
- 配当金総額:353百万円
- 配当性向(連結):18.7%(目安:安定配当だが低めの余地あり)
- 純資産配当率(配当/純資産):4.0%
- 予想(2026年7月期)
- 中間 6.50円、期末 6.50円、年間合計 13.00円(予想)
- (参考)予想配当性向:19.2%(会社記載)
- 特別配当・自社株買い:特別配当・自社株買いの記載なし
- 株主還元方針:安定的な配当継続を基本方針としており、業績に応じ配当を実施
セグメント別情報
- 不動産開発事業(主力)
- 売上高:24,374百万円(+53.1%)、セグメント利益:3,578百万円(+21.7%)
- 要因:EL FARO 29棟、MIJAS 2棟の売却、開発用地14物件の売却。高利益率案件の比率上昇。
- 戦略:城南・城西地区中心に年間約37棟供給目標。ブランド強化(LOS ARCOS投入予定)と海外セールス強化。
- 不動産賃貸事業
- 売上高:1,631百万円(△17.9%)、セグメント利益:1百万円(△96.2%)
- コメント:管理報酬中心。売上減少は一過性要因か、稼働維持策(AI査定、長期設備保証等)を実施。
- 不動産仲介事業
- 売上高:55百万円(大幅増、前年は低基数)、セグメント利益:52百万円
- コメント:グループ内連携による仲介増。
- 建設事業
- 売上高:3,667百万円(+39.6%)、セグメント損失:△82百万円(前期は△4,407百万円)→ 損失縮小。設計・施工とリノベで収益化改善。
- 今後の見通し(各セグメント)
- 開発事業の供給量が業績を左右。建設の外部受注拡大や管理一貫サービスで収益安定化を目指す。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画・方針:
- 「物造りにこだわった、デベロッパー」として年間約37棟前後の供給を計画。垂直統合モデル(企画→建設→販売→管理)を強化し、水平展開(他地域・分野)も想定。
- KPI達成状況:
- 供給棟数(当期31棟)は計画に近い水準。売上・利益は増加しており、中期目標に沿った進捗と評価可能。ただし財務レバレッジや金利負担の最適化が今後のKPI項目となる。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 低金利・円安を背景に海外投資家の国内不動産需要は堅調。ただし土地価格・建設費の高止まり、地政学リスク等は注意要因。
- 同社は都心周辺(城南・城西)で立地を選定し、投資用1棟商品が評価されリピート購入につながっている。
- 競合との相対評価:
- 明豊は「1棟投資用賃貸」に特化した垂直統合モデルにより差別化。競合の個別数値比較は資料に無し(–)。
今後の見通し
- 業績予想(連結、2026年7月期)
- 売上高:37,600百万円(+26.2%)
- 営業利益:3,800百万円(+12.6%)
- 経常利益:3,000百万円(+11.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,000百万円(+5.6%)
- 1株当たり当期純利益(予想EPS):67.81円
- 通期前提:年間約37棟前後の供給等(会社コメント)
- 予想の信頼性:
- 当期実績が好調であり、供給計画も明示されていることから達成可能性はあるが、土地仕入れ・建設コスト・金利上昇がリスク。
- リスク要因:
- 土地価格・建設工事費の高騰、金利上昇による資金コスト増、海外・国内景況の急変、規制動向(税制等)、資金調達条件の変化。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 監査:決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外と明記
- 連結範囲の変更:無し
- 重要な後発事象:該当なし
- その他:表示方法の一部変更(営業外収益内の保険金収入を独立表示)だが業績比較への影響は限定的
(注記)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8927 |
| 企業名 | 明豊エンタープライズ |
| URL | http://www.meiho-est.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。