決算短信：東北特殊鋼（5484）

2026年３月期 第２四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期予想に対する修正は無し（直近公表予想からの修正なし）。中間実績はおおむね想定内だが、特殊鋼事業の利益悪化が目立つため「ほぼ予想通り」。
• 業績の方向性：減収減益（売上高 10,116百万円 △6.3%、営業利益 602百万円 △13.3%、親会社株主に帰属する中間純利益 519百万円 △5.1%）。
• 注目すべき変化：特殊鋼事業のセグメント利益が147百→41百（△106百、△71.9%）と大幅悪化。不動産賃貸は増収増益（売上高+43百、セグメント利益+13百）。
• 今後の見通し：通期予想（売上 20,900百、営業利益 1,100百、当期純利益 850百）に対する進捗は売上48.4%、営業利益54.7%、当期純利益61.1%と利益面では概ね順調。会社は通期予想の修正を行っていない。
• 投資家への示唆（事実ベース）：自動車向け・半導体関連需要の弱含みが特殊鋼部門に影響。中間で配当を下げ（中間15円、前期20円）、通期予想35円（前期40円）に変更は無く、株主還元はやや抑制。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：東北特殊鋼株式会社
  • 主要事業分野：特殊鋼事業（特殊合金、電磁ステンレス鋼 等）および不動産賃貸事業（商業施設等の賃貸）
  • 代表者名：代表取締役社長 成瀬 真司
  • 問合せ先：取締役経営企画部長 木村 利光 / TEL 0224-82-1010
  • URL：https://www.tohokusteel.com/
• 報告概要:
  • 提出日：2025年10月30日
  • 対象会計期間：2026年3月期 第2四半期（中間期）連結 2025年4月1日〜2025年9月30日
  • 決算説明会資料：作成なし／決算説明会：開催なし
• セグメント:
  • 特殊鋼事業：特殊合金・電磁ステンレス等の製造販売（自動車・産業機械向け等）
  • 不動産賃貸事業：商業施設等の賃貸・管理
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数：7,550,000株（自己株式含む）
  • 期末自己株式数：122,241株
  • 中間期の期中平均株式数：7,427,759株
  • 時価総額：–（開示無し）
• 今後の予定:
  • 半期報告書提出予定日：2025年11月13日
  • 配当支払開始予定日：2025年12月2日
  • その他IRイベント：特記事項なし

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想との比較は「通期」予想に対する進捗で評価）
  • 売上高：10,116百万円（通期予想20,900百に対する進捗48.4%）
  • 営業利益：602百万円（通期予想1,100百に対する進捗54.7%）
  • 純利益（親会社株主帰属）：519百万円（通期予想850百に対する進捗61.1%）
• サプライズの要因：
  • 上振れ要因：不動産賃貸事業は改装工事増などで増収増益。営業・経常の一部営業外収益（受取配当金増、補助金収入等）も寄与。
  • 下振れ要因：特殊鋼事業で自動車向けや半導体製造装置向けの販売量減少、これに伴うセグメント利益の大幅悪化。ITインフラ更新・研究開発投資の先行コスト増も影響。
• 通期への影響：
  • 会社は通期予想を据え置き。利益の進捗率が売上を上回っているため現時点では通期達成の可能性はあるが、特殊鋼事業の需要動向次第でリスクあり。

財務指標

• 財務諸表（要点）
  • 総資産：34,535,363千円（前期末比 +504,167千円）
  • 純資産：28,593,291千円（前期末比 +672,719千円）
  • 負債合計：5,942,072千円（前期末比 △168,552千円）
  • 現金及び現金同等物：9,450,742千円（前期末比 +1,095,882千円）
• 収益性（中間：2025/4–9）
  • 売上高：10,116,510千円（前年同期比 △6.3%、△677,164千円）
  • 営業利益：602,036千円（前年同期比 △13.3%、△92,514千円）営業利益率 5.96%（前年6.43% → 悪化）
  • 経常利益：713,934千円（前年同期比 △6.2%）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益：519,270千円（前年同期比 △5.1%）
  • 1株当たり中間純利益（EPS）：69.91円（前年同期72.71円、△3.9%）
• 進捗率分析（通期予想に対する中間進捗）
  • 売上高進捗率：48.4%（標準的な中間進捗は50%前後 → ほぼ通常ペース）
  • 営業利益進捗率：54.7%（利益はやや上振れ寄り）
  • 純利益進捗率：61.1%（利益進捗は良好）
  • 過去同期間との比較：前年同期比は減収減益（特殊鋼部門の悪化が主因）
• 財務安全性
  • 自己資本比率：82.8%（安定水準。前期82.0%から改善）
  • 負債比率（負債合計／純資産）：20.8%（低位で安全）
  • 流動比率（流動資産／流動負債）：17,860,728 / 3,705,659 = 4.82（非常に良好）
• 効率性
  • 総資産回転率（中間）：売上/総資産 = 10,116,510 / 34,535,363 = 0.29回（年換算で約0.58回）
  • 売上高営業利益率は6%弱に低下（前期中間は約6.4%）
• セグメント別（中間）
  • 特殊鋼事業：売上高 8,899,579千円（前年同期比 △720,687千円 / △7.5%）、セグメント利益 41,395千円（前年147,399千円 → △71.9%）（売上構成比：約88%）
  • 不動産賃貸事業：売上高 1,216,930千円（前年同期比 +43,522千円 / +3.7%）、セグメント利益 560,640千円（前年547,151千円 / +2.4%）（売上構成比：約12%）
• 財務の解説：
  • 投資有価証券の時価上昇等で資産が増加。営業CFは前年同期比で改善し1,170百円のプラス（減価償却が利益に比して大きく、運転資本の改善が寄与）。配当支払により財務CFはマイナス。

配当

• 配当実績と予想：
  • 2025年3月期（実績）：中間 20.00円、期末 20.00円、年間合計 40.00円
  • 2026年3月期（中間実績）：中間 15.00円（前期中間20.00円から減少）
  • 2026年3月期（予想）：期末 20.00円、年間合計 35.00円（前期比 △5円）
• 配当利回り：–（株価不明のため算出不可）
• 配当性向（通期予想ベース）：約30.6%（計算根拠：35円×中間平均株式数7,427,759株 ÷ 通期当期純利益850百万円）※概算
• 特別配当の有無：無し
• 株主還元方針：特記事項無し（ただし今回は年間配当を前期から引き下げ）

セグメント別情報

• セグメント別状況（中間）
  • 特殊鋼事業：売上高 8,899,579千円（△7.5%）、セグメント利益 41,395千円（△71.9%） — 自動車向け特殊合金や半導体製造装置向けの販売減が影響。
  • 不動産賃貸事業：売上高 1,216,930千円（+3.7%）、セグメント利益 560,640千円（+2.4%） — 商業施設の改装工事増等で増収増益。
• セグメント戦略：資料上は具体的なセグメント別戦略の変更記載なし。特殊鋼での需要回復待ち、不動産は安定した収益源。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：添付資料中に特段の更新記載なし（直近期の業績見通しの修正無し）。

競合状況や市場動向

• 競合他社との比較：資料中に同業他社比較は無し（–）。
• 市場動向：自動車業界で在庫調整の進展と需要回復の兆しがある一方、半導体製造装置向け需要は在庫調整が長引き特殊鋼需要は弱含み。これが特殊鋼セグメントにマイナス影響。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想の修正有無：無（5月14日公表予想から変更無し）
  • 次期予想：–（未提示）
  • 会社予想の前提条件：資料P.3参照のこと（為替・原材料等の具体前提は明記なし）
• 予想の信頼性：中間の利益進捗は良好（営業利益・純利益ともに通期比で進捗が良い）が、特殊鋼の需要動向が最大の不確定要因。
• リスク要因：
  • 自動車、半導体装置向けの需要動向
  • 原材料価格・為替変動（資料では具体前提提示なし）
  • 投資（IT更新・R&D）による費用先行リスク

重要な注記

• 会計方針の変更：無し
• 連結範囲の変更：無し
• 第2四半期決算短信は監査（レビュー）の対象外
• その他：補助金収入等の営業外収入が当中間期に計上（補助金収入70,402千円の受取が営業CFに反映）

（注）本資料は開示資料を要約したものであり、投資助言ではありません。情報の出所は提出済の決算短信。数値は千円未満切捨ての決算短信記載値を使用。表記のない項目は「–」としています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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