2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。四半期決算自体は「予想修正無し」でサプライズは限定的。
- 業績の方向性:減収増益(売上高5,088百万円で前年同期比△8.4%、営業利益383百万円で同+5.9%)。
- 注目すべき変化:特殊鋼事業の売上は減少したが(主に自動車・半導体装置向けの販売量減)、継続中の固定費削減等でセグメント利益は改善し、グループ全体で減収ながら営業増益を確保。
- 今後の見通し:会社は2026年3月期の業績予想を据え置き(修正無)。通期予想に対する第1四半期の進捗は売上で約24.3%だが、利益は進捗良好(営業利益進捗約34.8%、当期純利益進捗約35.7%)のため、利益面では通期達成の可能性は高い想定。ただし需要動向(半導体、完成車の在庫調整)に注意。
- 投資家への示唆:利益率向上はコスト削減効果によるもので、売上回復が伴えば更なる上振れ余地。ただし特殊鋼の需要変動(特に半導体・自動車向け)と為替・原材料動向がリスク要因。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東北特殊鋼株式会社
- 主要事業分野:特殊鋼事業(特殊合金、電磁ステンレス等の製造・販売)、不動産賃貸事業(商業施設等の賃貸)
- 代表者名:代表取締役社長 成瀬 真司
- IR窓口:取締役 経営企画部長 木村 利光(TEL 0224-82-1010)
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月29日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日)
- セグメント:
- 特殊鋼事業:自動車、産業機械(半導体製造装置含む)向け特殊鋼の製造販売
- 不動産賃貸事業:保有不動産の賃貸(商業施設等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):7,550,000株
- 期末自己株式数:122,241株
- 期中平均株式数(四半期累計):7,427,759株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 次回決算発表等:会社発表スケジュールに従う(資料に追加予定は記載無し)
- 株主総会/IRイベント:–(当短信での案内無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する達成率=進捗率で表記)
- 売上高:5,088百万円(前年同期比△8.4%)。通期予想20,900百万円に対する進捗率 24.3%(通年の25%ペースにほぼ沿う)。
- 営業利益:383百万円(前年同期比+5.9%)。通期予想1,100百万円に対する進捗率 34.8%(利益進捗良好)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:303百万円(前年同期比△5.4%)。通期予想850百万円に対する進捗率 35.7%(利益進捗良好)。
- サプライズの要因:
- マイナス要因:特殊鋼事業の販売量減(自動車向け特殊合金、半導体製造装置向け電磁ステンレスの需要低迷)が売上減の主因。
- プラス要因:昨年度からの固定費削減・原価低減が効き、営業利益は増加。不動産賃貸事業でも改装工事増等で増収増益。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。Q1段階では利益面の進捗が良く、通期達成の見込みは高いが、特殊鋼の需要回復が不確実なため下振れリスクは継続。
財務指標
- 財務諸表(要点、単位:百万円)
- 売上高:5,088(Q1, △8.4%)
- 営業利益:383(Q1, +5.9%)
- 経常利益:420(Q1, △5.9%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:303(Q1, △5.4%)
- 総資産:33,972(前期末34,031→△58)
- 純資産:28,106(前期末27,920→+186)
- 収益性
- 売上高:5,088百万円(前年同期比△8.4%)
- 営業利益:383百万円(前年同期比+5.9%)、営業利益率 7.53%(前期6.52%、改善:+1.01pp) — 改善は良い兆し
- 経常利益:420百万円(前年同期比△5.9%)
- 純利益:303百万円(前年同期比△5.4%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):40.89円(前年同期42.66円、△約4.1%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:24.3%(通期の25%に近く通常ペース)
- 営業利益進捗率:34.8%(通期に対して進捗良好)
- 純利益進捗率:35.7%(通期に対して進捗良好)
- 過去同期間との比較:利益の進捗が前年より良く、コスト削減効果が効いている
- 財務安全性
- 自己資本比率:82.7%(前期82.0% → 安定水準。40%以上で安定、同社は非常に高水準)
- 負債合計:5,865百万円、負債/純資産比:約20.9%(低水準)
- 流動比率(流動資産/流動負債):17,517 / 3,665 ≒ 4.78(約478%)(非常に良好)
- 効率性
- 総資産回転率(四半期ベース):売上/総資産 = 5,088 / 33,972 = 0.15(前年0.16からやや低下、売上減が要因)
- 営業利益率は改善(6.52%→7.53%)で収益性向上
- セグメント別(Q1)
- 特殊鋼事業:売上4,469百万円(前期4,965百→△10.0%)、セグメント利益98.6百万円(前期81.2百→+21.4%)
- 不動産賃貸事業:売上618.7百万円(前期591.2百→+4.7%)、セグメント利益285.1百万円(前期281.0百→+1.5%)
- 財務の解説:
- 売上は特殊鋼の需要減で減少する一方、固定費削減や原価低減により営業利益は増加。資産構成は安定しており有価証券残高等を含め流動性・自己資本水準ともに高い。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間 20.00円、期末 20.00円、年間 40.00円
- 2026年3月期(予想):中間 15.00円、期末 20.00円、年間 35.00円(予想修正無し)
- 注:前年から年間配当は40→35円に減額(既発表の通り)
- 配当性向(会社予想ベース):予想EPS(通期)114.44円に対する総配当35円 → 配当性向 約30.6%(目安:30%台(中立〜やや高めの株主還元))
- 特別配当:無し
- 自社株買い等の株主還元:資料記載無し(–)
セグメント別情報
- 特殊鋼事業
- 売上:4,469百万円(△10.0%)
- セグメント利益:98.6百万円(+21.4%)
- 説明:自動車向け特殊合金・半導体装置向け電磁ステンレスの販売量減が売上減の主因。コスト削減で利益改善。
- 不動産賃貸事業
- 売上:618.7百万円(+4.7%)
- セグメント利益:285.1百万円(+1.5%)
- 説明:商業施設の店舗入れ替えに伴う改装工事増で増収増益。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内に対する言及(進捗明記)は無し。ただし固定費削減等の構造改善は計画通り継続中との記載。
- KPI達成状況:特定KPIの数値記載無し(–)。利益改善施策の効果が見える段階。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社との相対位置は本短信に記載無し(–)。ただし特殊鋼セクターは自動車・半導体需要動向に影響を受けやすい。
- 市場動向:世界経済の不透明化、国内は名目賃金上昇だが実質賃金は低下し内需停滞。自動車は在庫調整が進む兆し、半導体装置は在庫調整長期化で需要弱含み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 会社は2026年3月期通期予想の修正無し(2025年5月14日公表値を据え置き)。
- 通期前提・修正理由:資料参照(為替等の前提は添付資料に記載、今回短信では特段の変更無し)。
- 予想の信頼性:Q1の利益進捗は良好で、過去からの費用削減効果が確認できるため利益面の信頼性は比較的高い。ただし特殊鋼需要の外部依存度が高く、需給変動リスクあり。
- 主なリスク要因:半導体製造装置向け・自動車向け需要の停滞、為替変動、原材料価格動向、世界経済・地政学リスク。
重要な注記
- 会計方針:当該四半期における会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
- 監査等:四半期連結財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無し。
- その他:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は添付されていない(四半期の減価償却費は219,648千円)。
(注)
- 本要約は提供された決算短信の内容に基づく情報整理であり、特定の投資行動を勧誘・推奨するものではありません。
- 不明な項目は「–」で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5484 |
| 企業名 | 東北特殊鋼 |
| URL | http://www.tohokusteel.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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