2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正はなし。ただし第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益844百万円は通期予想750百万円を既に上回っている(上振れ)。上振れは一時的な特別利益の寄与が主因。
- 業績の方向性:減収減益(売上高15,962百万円:前年同期比△0.2%、営業利益817百万円:同△28.2%、経常利益930百万円:同△24.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益844百万円:同△8.2%)。
- 注目すべき変化:特殊鋼事業で営業黒字→営業損失に転落(セグメント営業損失11百万円、前年同期は営業利益274百万円)。不動産賃貸は売上増だが修繕等で利益減。
- 今後の見通し:通期予想は変更なし。売上・営業利益の進捗率は通期と比較して順調(売上進捗約71.6%、営業利益進捗約85.2%)だが、通期純利益は第3四半期で既に通期予想を上回っており(進捗112.6%)、これは第3四半期に計上した投資有価証券売却益(約223百万円)が寄与しているため。会社は予想据え置きのまま。
- 投資家への示唆(助言ではありません):通期純利益超過は一時要因(有価証券売却益等)によるため、次四半期以降の業績動向(特殊鋼事業の受注回復・価格転嫁の進捗、エネルギー/原材料コスト動向)を確認する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東北特殊鋼株式会社
- 主要事業分野:特殊鋼の製造・販売(特殊鋼事業)、不動産賃貸事業等
- 代表者名:代表取締役社長 成瀬 真司
- 連絡先:総務人事部長 高橋 隆行 TEL 0224-82-1010
- 上場市場/コード:東証(東)/5484
- 公式URL:https://www.tohokusteel.com/
- 報告概要:
- 提出日:2024年1月29日(四半期決算短信)
- 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日〜2023年12月31日)
- 四半期報告書提出予定日:2024年2月9日
- 四半期決算補足資料の有無:無
- 四半期決算説明会の有無:無
- セグメント:
- 特殊鋼事業:特殊鋼の製造・販売(主要事業)
- 不動産賃貸事業:商業施設等の賃貸(売上は増加も修繕費増で利益減)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):7,550,000株(2024年3月期3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):7,528,888株(2024年3月期3Q)
- 自己株式数:21,141株(期末)
- 時価総額:–(未記載)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料が2024年1月29日公表分(通期予想の修正はなし)
- 株主総会:–(未記載)
- IRイベント:四半期説明会は「無」
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較:通期予想は変更なし)
- 売上高:第3四半期累計 15,962百万円。通期予想22,300百万円に対する進捗率 71.6%(到達度としては通常〜良好)。
- 営業利益:第3四半期累計 817百万円。通期予想960百万円に対する進捗率 85.2%(到達度は高い)。
- 純利益:第3四半期累計 親会社株主に帰属する四半期純利益 844百万円。通期予想750百万円に対する進捗率 112.6%(既に通期予想を上回る)。
- サプライズの要因:
- 第3四半期に投資有価証券売却益222,994千円(約223百万円)を計上している点が純利益を押し上げた。一方で投資有価証券評価損40,000千円の計上もあり、特別損益で純増分は約183百万円。
- 本業(特殊鋼)では受注減・製造原価上昇を販売価格へ完全転嫁できず利益が悪化。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない。第3四半期で純利益が通期予想を上回っている点は一時的要因によるため、会社は保守的に据え置き。通期予想達成可能性については、特に特殊鋼事業の下期の受注・価格転嫁状況と原材料・エネルギーコスト動向が鍵。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 売上高(第3Q累計):15,962,401千円(前年同期15,986,894千円)
- 営業利益:817,550千円(前年同期1,139,333千円)
- 経常利益:930,615千円(前年同期1,236,937千円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:844,558千円(前年同期920,485千円)
- 総資産:33,937,002千円(前期末32,708,222千円)
- 純資産:27,164,088千円(前期末26,271,251千円)
- 収益性(前年同期比は必ず%表記)
- 売上高:15,962百万円、前年同期比 △0.2%(△24百万円)
- 営業利益:818百万円、前年同期比 △28.2%(△322百万円)、営業利益率 約5.12%(前年同期約7.12%) → 利益率低下
- 経常利益:931百万円、前年同期比 △24.8%(△306百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:845百万円、前年同期比 △8.2%(△75百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):112.18円、前年同期122.26円(△10.08円)
- 進捗率分析(通期予想22,300百万円 等に対する第3Q累計の進捗)
- 売上高進捗率:15,962 / 22,300 = 71.6%(過去同期間と比べて概ね通常~やや早めの進捗)
- 営業利益進捗率:817.55 / 960 = 85.2%(高い進捗)
- 純利益進捗率:844.56 / 750 = 112.6%(通期予想を既に超過。特別利益の影響)
- 財務安全性
- 自己資本比率:80.0%(前期末80.3%) — 80.0%(安定水準)
- 負債合計:6,772,913千円、負債/純資産比(負債 ÷ 純資産)約24.9%(低い)
- 流動比率(流動資産16,661,148千円 ÷ 流動負債4,694,344千円) ≒ 355%(非常に良好な流動性)
- 効率性
- 売上高営業利益率の低下(前年約7.12% → 今期約5.12%)が表れている。総資産回転率等の詳細は開示値のみのため算出は省略。
- セグメント別(主な数値)
- 特殊鋼事業:売上高14,190百万円(前年同期比△34百万円)、セグメント損失11百万円(前年同期は営業利益274百万円) — 受注減・原価上昇で収益性悪化
- 不動産賃貸事業:売上高1,772百万円(前年同期比+9百万円)、セグメント利益829百万円(前年同期比△35百万円) — 売上増だが修繕費等で利益減
- 財務の解説
- 第3Q末は設備投資(磁気焼鈍炉増設等)の進捗で建設仮勘定が増加(+306百万円)。一方、電子記録債権の増加や有価証券の保有増加(流動有価証券1,100百万円)等で流動資産が増加。投資有価証券売却益の計上が当期利益に寄与している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2023年3月期:中間配当 15円、期末 18円、年間合計 33円
- 2024年3月期(予想):中間配当 10円(既に決定)、期末 20円(予想)、年間合計 30円(前年より減配)
- 配当性向(会社の通期予想ベース):予想当期純利益750百万円、年間配当合計30円 → 予想EPS 99.62円に対する配当性向 約30.1%(目安)
- 配当利回り:–(株価情報未提供のため算出不可)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載は無し(直近の公表資料に基づく)
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- 特殊鋼事業
- 売上高:14,190百万円(前年同期比△34百万円)
- セグメント損益:営業損失11百万円(前年同期は営業利益274百万円)→ 収益性悪化が顕著
- 主因:部品メーカーの在庫調整による受注減、製造原価上昇(電力・燃料・原材料)を販売価格に完全転嫁できていない
- 不動産賃貸事業
- 売上高:1,772百万円(前年同期比+9百万円)
- セグメント利益:829百万円(前年同期比△35百万円)
- 主因:新規商業施設出店の影響で売上増だが、修繕費等が増加し利益を圧迫
- セグメント戦略:資料上の個別戦略記載は限定的。特殊鋼の受注回復・価格転嫁、設備投資による生産体制強化が鍵。
中長期計画との整合性
- KPI達成状況:–(開示なし)
競合状況や市場動向
- 市場動向(会社コメント要約):
- 世界経済はアフターコロナの回復後、サプライチェーン混乱や半導体不足等で減速傾向。国内ではエネルギー・原材料コスト高が継続し内需回復は鈍化。
- 自動車産業は生産台数回復も部品メーカーで在庫調整が進み、特殊鋼の需要先からの注文減が見られる。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2024年3月期)予想(変更なし):
- 売上高 22,300百万円(前期比+3.4%)
- 営業利益 960百万円(前期比△26.0%)
- 経常利益 1,050百万円(前期比△26.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 750百万円(前期比△32.9%)
- 1株当たり当期純利益(予想)99.62円
- 会社予想の前提:特に為替・原油等の前提明細は本短信に詳述なし(詳しくは添付資料参照を指示)。
- 予想の信頼性:会社は通期予想を保守的に据え置いている。第3Qで純利益が通期予想を超過したが、これは有価証券売却益など一時要因が要因のため、持続性に注意。
- リスク要因:
- 自動車業界向け需要の変動(在庫調整の長期化)
- エネルギー費・原材料価格の高騰
- 為替変動(為替差益の変動が営業外収益に影響)
- 投資有価証券の評価変動
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士・監査法人による四半期レビューの対象外
- 特記事項:
- 第3四半期に投資有価証券売却益222,994千円計上(特別利益)、投資有価証券評価損40,000千円計上(特別損失)
- 連結範囲の変更:無し
- 役員異動については同日別途公表あり(詳細は別資料参照)
(注)記載の数値は会社公表の連結決算短信に基づく。ここでの解説は投資助言を目的とするものではありません。不明な項目は“–”と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5484 |
| 企業名 | 東北特殊鋼 |
| URL | http://www.tohokusteel.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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