2025年10月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の中期または期中の業績予想(本資料内に同期間の当期実績に対する事前予想の記載はなし)の比較や市場コンセンサスは本資料に記載なしのため、会社予想差分・市場予想差分は–。ただし、経常利益・当期純利益の大幅な増加は営業外要因(デリバティブ評価益等)が寄与している点が注目点。
- 業績の方向性:増収増益(売上高551,701百万円、前年同期比+8.6%、営業利益39,878百万円+16.1%、経常利益48,081百万円+52.3%、親会社株主に帰属する当期純利益31,878百万円+48.7%)。
- 注目すべき変化:経常利益・純利益の伸び率が高い(経常利益+52.3%、純利益+48.7%)。営業利益も増加しているが、経常・純利益の伸びは営業外収益(デリバティブ評価益5,268百万円や補助金収入増)等の影響が大きい。
- 今後の見通し:2026年10月期予想は売上高566,500百万円(+2.7%)、営業利益43,000百万円(+7.8%)、経常利益43,700百万円(△9.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益29,500百万円(△7.5%)。経常・当期純は今期実績を下回る予想で、今回の今年度の高い経常利益は一時要因が影響しているため、来期は保守的見通しと判断される。
- 投資家への示唆:売上・営業利益は堅調で店舗ネット増加(業務スーパーは純増38店で1,122店)が継続。だが経常・純利益の大幅増は営業外要因が大きく、同様の効果が再現されるかは不確実なため、収益の質(営業利益率の推移や非反復項目の影響)を今後注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社 神戸物産
- 主要事業分野:業務スーパー事業(PB商品・直輸入品を中心とした食品スーパーをフランチャイズ方式中心に展開)、外食・中食事業(神戸クック・ワールドビュッフェ、プレミアムカルビ、惣菜店「馳走菜」等)、エコ再生エネルギー事業(太陽光・木質バイオマス発電)
- 代表者名:代表取締役社長 沼田 博和
- URL:https://www.kobebussan.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年12月12日
- 対象会計期間:2024年11月1日~2025年10月31日(2025年10月期・連結)
- 決算説明会資料:有(機関投資家・アナリスト向け、IRページに掲載)
- セグメント:
- 業務スーパー事業:PB・直輸入品中心のスーパーマーケット展開(FC中心)。期末店舗数1,122店(当期純増38店)。
- 外食・中食事業:大型バイキング「神戸クック」等、焼肉バイキング「プレミアムカルビ」、惣菜店「馳走菜」等。
- エコ再生エネルギー事業:太陽光発電(約81.0MW、19箇所)・木質バイオマス(約6.2MW、1箇所)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):273,600,000株
- 期末自己株式数:51,883,035株
- 期中平均株式数:221,409,019株
- 時価総額:–(株価情報は本資料に未記載)
- 今後の予定:
- 定時株主総会予定日:2026年1月29日
- 有価証券報告書提出予定日:2026年1月28日
- 配当支払開始予定日:2026年1月9日
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較(当期実績に対する期初/期中の会社予想の記載は本資料に明示されていないため:–)
- 市場予想との比較:–(本資料に市場コンセンサスは記載なし)
- サプライズの要因:
- 経常利益・当期純利益が大幅上振れした主な要因は営業外収益の増加(デリバティブ評価益5,268百万円の計上、補助金収入1,890百万円等)および為替差損の縮小等。一方、営業利益の増加(+16.1%)は主に売上増と価格戦略、PB商品の集客向上による。
- 通期への影響:
- 2026年10月期予想では経常利益・当期純利益を前年実績より低め(経常△9.1%、当期純△7.5%)に見積もっており、今回の経常・当期純の高水準は一時要因が寄与している点を会社も織り込んでいる。従って通期予想の達成可能性は、営業面(店舗拡大・PB充実)の進捗次第だが、非反復の営業外要因が継続しない前提なら実現性は高いと想定される(留意:投資助言は行わない)。
財務指標
- 財務諸表の主要ポイント(連結、百万円未満切捨て)
- 売上高:551,701(+8.6%)
- 売上原価:485,235
- 売上総利益:66,466
- 販管費:26,587
- 営業利益:39,878(+16.1%)、営業利益率 7.2%(前期6.8%)
- 経常利益:48,081(+52.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:31,878(+48.7%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):143.98円(前年97.09円、+約48.3%)
- 貸借対照表(要点)
- 総資産:260,193百万円(+11.5%)
- 現金及び預金:130,994百万円(期末、前年107,272百万円)
- 純資産:161,400百万円(+21.6%)
- 自己資本比率:60.5%(前期55.4%)→ 60.5%(安定水準)
- 総借入(短期+長期):約30,134百万円(短期3,115、長期27,019)→ 手元現金が借入を大きく上回り、ネットキャッシュ約100,364百万円(130,498 – 30,134、期末現金基準)と推計(良好水準)
- キャッシュフロー
- 営業CF:42,113百万円(前年30,772百万円)→ 増加(良好)
- 投資CF:△8,918百万円(主に有形固定資産取得9,079百万円)
- 財務CF:△11,100百万円(長期借入金返済6,865、配当支払5,094等)
- 現金及び現金同等物期末:130,498百万円(+23,186百万円)
- 収益性(前年同期比)
- 売上高:551,701百万円(+8.6%、金額差+43,818百万円)
- 営業利益:39,878百万円(+16.1%、営業利益率7.2%)
- 経常利益:48,081百万円(+52.3%)
- 純利益:31,878百万円(+48.7%)
- EPS:143.98円(+48.3%)
- 進捗率分析:本資料は通期決算のため四半期進捗率適用外(進捗率分析:–)
- 財務安全性
- 自己資本比率 60.5%(安定水準)
- 負債比率(負債合計98,792 / 純資産161,400 ≒ 61.2%)
- 流動比率(流動資産184,906 / 流動負債59,370 ≒ 311%)→ 流動性良好
- 効率性
- 売上高営業利益率は7.2%に上昇(前年6.8%)、総資産回転率等は詳細算出情報が限定のため参照資料での確認推奨
- セグメント別(売上高・利益:当期→前年比較)
- 業務スーパー事業:売上高530,509百万円(+8.5%)、セグメント利益43,506百万円
- 外食・中食事業:売上高16,474百万円(+16.4%)、セグメント利益1,105百万円
- エコ再生エネルギー事業:売上高4,669百万円(+2.1%)、セグメント利益1,088百万円
- 財務の解説:
- 売上と営業利益は堅調に拡大。営業CF増加・手元現金増で財務基盤が強化。経常・純利益の大幅増は営業外一時益の寄与が大きいため、営業利益の推移を重視する必要あり。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年10月期:期末配当26.00円+特別配当4.00円=通期合計30.00円(中間配当0.00円)
- 配当総額:6,659百万円
- 配当性向(連結):20.8%(前年23.7%)
- 2026年10月期(予想):期末32.00円(通期合計32.00円)
- 特別配当の有無:有(2025年期末に特別配当4円を実施)
- 株主還元方針:特記事項として自社株買いは直近実績では自己株式処分(処分収入)程度。将来的な還元方針は方針説明参照(–)
セグメント別情報
- セグメント別状況(外部顧客売上高)
- 業務スーパー:530,509百万円(+8.5%)、セグメント利益43,506百万円(主力で高寄与)
- 外食・中食:16,474百万円(+16.4%)、セグメント利益1,105百万円(出店増で拡大)
- エコ再生エネルギー:4,669百万円(+2.1%)、セグメント利益1,088百万円(発電所稼働で安定)
- 前年同期比較:すべての主要セグメントで増収。外食・中食の伸び率が高い(+16.4%)。
- セグメント戦略:業務スーパーはPB・直輸入品強化と工場増強で商品力向上、FC出店促進により店舗数増を図る。外食・中食は業態拡大・省人化で効率化。エコ事業は稼働拡大で安定収益を確保。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画との整合性:会社目標である「食の製販一体体制」強化に沿い、工場生産能力増強やPB強化、直輸入拡大を継続。業務スーパーの店舗数目標は2026年10月期末1,154店舗(純増32店)で、当期末1,122店(純増38店)と整合的。
- KPI達成状況:店舗数の純増は計画通りで、PB商品・直輸入品の拡充投資も継続。収益面では営業利益率改善により効率化が進行している。
競合状況や市場動向
- 競合比較:本資料に同業他社比較は記載なし(–)。食品スーパー業界ではインフレ・節約志向・コスト上昇が継続する中、低価格PB・直輸入で差別化する同社の戦略は相対的優位性を持つ可能性あり(ただし本項は事実記述に基づく評価を避けるべき旨に留意)。
- 市場動向:個人消費の持ち直しやインバウンド回復は追い風。一方、為替変動、物流費・エネルギーコスト上昇、地政学リスクは下押し要因。
今後の見通し
- 業績予想(2026年10月期、連結予想)
- 売上高:566,500百万円(+2.7%)
- 営業利益:43,000百万円(+7.8%)
- 経常利益:43,700百万円(△9.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:29,500百万円(△7.5%)
- 1株当たり当期純利益(予想):133.24円
- 予想の信頼性:当期の経常・純利益に寄与した営業外の一時要因が継続するとは限らないため、来期予想は保守的。会社は店舗数増や商品強化という営業基盤の拡大前提で見通しを立てているが、為替や物流費等の外部変動要因に注意。
- リスク要因:
- 為替変動による仕入コストの影響
- 物流費・エネルギーコスト上昇
- 地政学リスクや貿易政策の変化
- 物価上昇に伴う消費者の節約志向
- 非反復の営業外収益に依存した収益変動
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)を当期の期首から適用。変更による連結財務諸表への影響はなし。
- 連結範囲の変更:当期中に新規連結子会社を3社追加(KB TRADING株式会社、上原食品工業株式会社、KOBEBUSSAN VIETNAM COMPANY LIMITED)。
- 特記事項:当期の期末配当には普通配当26円に加えて特別配当4円を含む。
- その他:決算短信は監査の対象外(公認会計士監査は受けていない旨の注記あり)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3038 |
| 企業名 | 神戸物産 |
| URL | http://www.kobebussan.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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