2026年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に変更はなし。四半期単独の数値は概ね予想範囲内だが、前年同期の大型版権収入の反動で売上・利益は大幅下振れ(前年同期比で減少)。市場予想との比較は本短信に記載なし。
- 業績の方向性:減収減益(売上高3,063百万円、△31.6%/営業利益196百万円、△55.8%)。
- 注目すべき変化:版権事業の売上高が500百万円(△75.7%)と大幅減。前年同期に大型ライセンス収入・劇場版収入が集中していた反動が主因。映像制作は売上増(+7.1%)だが制作コスト高で営業損失。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上15,772百万円、営業利益1,792百万円等)は据え置き。第1四半期の進捗は売上19.4%、営業利益11.0%、純利益14.7%と営業利益進捗が低めで、達成は作品納品状況や版権収入のタイミングに依存。
- 投資家への示唆:短期は版権収入の「粒度(認識タイミング)」により業績変動が大きい点を確認。一方で現金増加やサンリオとの資本提携で資本基盤は強化。通期の達成可能性は「受注/納品と版権収入のタイミング次第」。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社IGポート
- 主要事業分野:アニメーションの企画・制作(映像制作事業)、コミック雑誌・コミックス等の出版(出版事業)、映像/キャラクターの版権管理(版権事業)、キャラクター商品の卸販売(商品販売事業)ほか
- 代表者名:代表取締役社長 石川光久
- URL:http://www.igport.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月15日
- 対象会計期間:2026年5月期 第1四半期累計(2025年6月1日~2025年8月31日)
- 決算補足説明資料:作成あり、決算説明会:なし
- セグメント:
- 映像制作事業:TV/配信/劇場/その他アニメ映像の制作
- 出版事業:コミック雑誌・コミックス・電子書籍販売等
- 版権事業:映像コンテンツの版権料、原作印税等
- 商品販売事業:公式ストア・卸売を含む物販
- その他:雑誌イラスト、講師料等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):20,221,600株
- 期中平均株式数(四半期累計):19,811,419株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表(通期):既公表のスケジュールに従う(本短信に修正なし)
- IRイベント:決算説明資料作成ありだが説明会は開催せず
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(第1四半期、単位:百万円)
- 売上高:実績3,063(前年同期4,479、△31.6%) 通期予想15,772に対する進捗率19.4%
- 営業利益:実績196(前年同期444、△55.8%) 通期予想1,792に対する進捗率10.9%
- 純利益(親会社株主帰属):実績199(前年同期231、△13.8%) 通期予想1,358に対する進捗率14.7%
- サプライズの要因:
- 版権事業:前年同期に大型のライセンス収入・劇場版収入が集中しており、その反動で売上・利益が大幅に減少(季節性・非継続性の影響)。
- 映像制作:売上は増加しているが、制作期間長期化や人件費・CG外注費高騰により制作コストが上昇し、受注損失引当金の計上等で営業損失が発生。
- 出版・商品販売:出版は販売部数伸び悩み、商品販売は大幅増(卸・直販の回復)。
- 通期への影響:
- 業績予想の修正はなし。通期達成の可否は版権収入の発生タイミングおよび映像作品の納品進捗・コスト管理に依存するため、引き続き納品・ライセンスのタイミング監視が重要。
財務指標
- 財務諸表要点(第1四半期末、単位:百万円表記に換算)
- 総資産:13,641百万円(前期末13,092百万円、+4.2%)
- 負債合計:4,136百万円(前期末5,263百万円、△21.4%)
- 純資産:9,505百万円(前期末7,829百万円、+21.4%)
- 収益性(第1四半期、YoY)
- 売上高:3,063百万円(△31.6%/前年4,479百万円)
- 営業利益:196百万円(△55.8%/前年444百万円)
- 営業利益率:6.4%(196/3,063;前年9.9%) — 低下(注意)
- 経常利益:211百万円(△52.2%/前年443百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:199百万円(△13.8%/前年231百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):10.06円(前年12.09円、△)
- 進捗率分析(通期に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率:19.4%(通期予想15,772百万円に対する比率) — 通常の第1四半期(四半期均等なら25%)より低め
- 営業利益進捗率:10.9% — 低め(想定より遅れ)
- 純利益進捗率:14.7% — 若干遅れ
- 過去同期間との比較:前年同期は大口版権収入等で進捗が良かったため差が大きい
- 財務安全性
- 自己資本比率:69.7%(安定水準、目安40%以上で安定)
- 流動資産合計(現金等):現金及び預金 6,236百万円(前期末4,650百万円 → 増加、流動性は良好)
- 負債比率(負債/純資産):約43.5%(4,136/9,505、概算) — 良好
- 流動比率:流動資産11,155 / 流動負債3,754 ≒ 297%(良好)
- 効率性
- 総資産回転率(四半期ベースの簡易計算):売上3,064 / 総資産13,641 ≒ 0.224(年換算では改善余地)
- セグメント別(第1四半期、百万円、YoY%)
- 映像制作:売上1,892(+7.1%)、セグメント営業損失136(前年は▲394、損失幅縮小)
- 出版:売上555(△5.4%)、営業利益90(△30.2%)
- 版権:売上500(△75.7%)、営業利益323(△56.6%) — 大幅減(前年の大型計上の反動)
- 商品販売:売上48(+221.0%)、営業損失19(損失拡大)
- その他:売上68(+20.2%)、営業損失1(前年は営業利益)
- 財務の解説:
- 総資産は現金増加と映像マスター増により増加。負債は前受金・未払法人税・受注損失引当金・買掛金の減少で大幅減少。純資産はサンリオとの資本提携に伴う自己株式処分(第三者割当)で資本剰余金が増加し大幅増。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年5月期:年間合計11.00円(期末11.00円)
- 2026年5月期(予想):年間合計17.00円(中間0.00円、期末17.00円)
- 直近の配当予想修正:無
- 配当利回り:–(株価情報の記載なしのため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースでの算出は資料に記載なし(配当性向の明記なし)
- 特別配当/自社株買い:特別配当なし。株式給付信託(J-ESOP)による株式給付等あり(自己株式の変動要因として記載)。
セグメント別情報
- セグメント別状況(要点)
- 映像制作:売上増だが制作コスト上昇・制作期間長期化で営業損失を計上。受注損失引当金を計上。
- 出版:既存タイトルで電子中心に堅調な販売も、全体部数伸び悩みで営業利益減。
- 版権:前年同期の大型認識の反動で大幅減。その他タイトルの収入は順調。
- 商品販売:販売回復で売上大幅増、ただし採算性の回復は未達。
- 前年同期比較:版権の反動が最大の増減要因。映像制作は売上改善だが採算性が課題。
- セグメント戦略:各セグメントともに作品の納品・配信・二次利用による収益化が鍵。費用管理(外注費・CG費等)が短中期の課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本短信では中期計画の進捗の詳細は記載なし。ただし資本提携(サンリオ)等で資本基盤強化が進行中。
- KPI達成状況:特定KPIの記載なし(売上・利益ベースで通期計画は据え置き)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本資料に同業他社比較は記載なし。注記としては市場全体で制作費高騰や外部リスクを指摘。
- 市場動向:物価上昇・実質賃金のマイナスで個人消費は低迷する一方、インバウンド回復等で緩やかな回復。為替・地政学リスク等が下振れリスク。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし、2025年6月1日~2026年5月31日):売上高15,772百万円(+8.0%)、営業利益1,792百万円(+25.7%)、経常利益1,659百万円(+16.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,358百万円(+64.1%)、1株当たり当期純利益67.55円
- 次期予想:–(本短信には記載なし)
- 会社予想の前提:詳細は添付資料(「1.経営成績等の概況(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」)を参照
- 予想の信頼性:版権収入等のタイミング要因が大きく、通期達成の可否は納品・ライセンス収入の発生時期に依存。過去の四半期の変動を踏まえると予想はややタイミングに敏感。
- リスク要因:
- 制作費(人件費・CG外注費)の高騰、制作期間の長期化
- 版権収入の「一括計上・時期偏在」
- 為替、地政学リスク、政策金利による市場環境変動
- 主要タイトルのヒット・失速による収益影響
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 連結範囲の変更:有(除外2社:株式会社シグナル・エムディ、Great Pretender razbliuto製作委員会)
- 株主資本の変動:株式会社サンリオとの資本業務提携に伴う第三者割当(自己株式処分929,100株)により資本剰余金が増加
- 四半期レビュー:四半期財務諸表に対する監査法人によるレビューはなし
- キャッシュ・フロー計算書:第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(ただし現金及び預金は増加)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3791 |
| 企業名 | IGポート |
| URL | http://www.production-ig.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。