2025年9月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想は未提示(合理的算定困難のため)であり、会社予想との比較は不可。市場予想との比較は資料に記載なし(–)。ただし、Lillyとの契約終了に伴う契約負債の一括売上計上(期内に一時的に売上計上)が主要な上振れ要因であり、「一時的な収入発生」が本決算の特徴。
  • 業績の方向性:増収(売上高677百万円、前年305百万円、+121.6%)・減損縮小による損失幅縮小(営業損失は△774百万円、前年△782百万円でほぼ横ばい〜やや改善)。当期純損失は△833.7百万円(前年△1,049.5百万円、改善)。
  • 注目すべき変化:契約負債が900,069千円→236,589千円へ663,479千円減少。これはLilly契約終了に伴う既存一時金の按分取り崩しを期内一括計上したためで、売上増(一次的)と契約負債減の主要要因。
  • 今後の見通し:会社は2026年9月期の合理的業績予想を算定できないとして未提示。通期達成可能性は一時収入要因が大きく、継続的な収益予測は困難(予測信頼性低)。
  • 投資家への示唆:売上増は一時要因が大きく、継続的な収益基盤強化はパートナーとの導出・マイルストン収入の発生に依存。現金は約2,915百万円(期末)あり当面の資金は確保しているが、事業規模拡大に伴うキャッシュ消費が続くためマイルストンや新規提携が今後の鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 株式会社PRISM BioLab
    • 主要事業分野: PepMetics®技術を用いたPPI阻害薬の創薬(自社開発および製薬企業との共同開発)
    • 代表者名: 代表取締役 竹原 大
    • 上場市場/コード: 東証(コード206A)
    • URL: https://prismbiolab.com/ja/
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月14日(決算短信)
    • 対象会計期間: 2025年9月期(2024年10月1日~2025年9月30日、非連結)
    • 決算説明会資料作成: 有(決算説明会開催予定:2025年11月18日)
  • セグメント:
    • 単一セグメント(創薬事業)(セグメント別開示は省略)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 36,810,000株(自己株式なし)
    • 期中平均株式数: 36,531,726株
    • 時価総額: –(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会開催予定日: 2025年12月23日
    • 有価証券報告書提出予定日: 2025年12月24日
    • 決算説明会: 2025年11月18日(機関投資家・アナリスト・一般投資家向け)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 会社予想との比較: 会社は翌期(2026年9月期)について「合理的な業績予想の算定ができない」として数値開示しておらず、当期の会社予想との比較は不可(会社予想なし)。
    • 市場予想との比較: 資料に市場予想は記載なし(–)。
  • 実績(ハイライト)
    • 売上高: 677,330千円(677百万円)、前年305,620千円、+121.6%(増収) — 主にLilly契約の終了に伴う共同研究費の一括売上計上等の影響
    • 営業利益: 営業損失 △774,453千円(前期△782,392千円)、損失幅わずかに改善
    • 経常利益: 経常損失 △748,302千円(前期△831,518千円)
    • 当期純利益: 当期純損失 △833,700千円(前期△1,049,514千円、損失縮小)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因: Lillyとの共同研究契約終了に伴い、契約締結時に受領した共同研究費を按分して計上する予定だったものを当期に一括計上(契約負債の大幅減少と売上増)。
    • その他: 営業外で為替差益21,500千円計上(為替影響)、受取利息増(5,296千円)。
  • 通期への影響:
    • 収益はパートナー判断に左右される(マイルストン等の時期・金額が流動的)ため、今回の売上増は一時的可能性が高い。会社は翌期業績予想を開示しておらず、継続的な収益確保には新規導出やマイルストン受領が必要。

財務指標

  • 財務諸表要点(主要数値は千円表記)
    • 売上高: 677,330(+121.6%)
    • 売上原価: 407,573(売上総利益 269,756)
    • 販売費及び一般管理費: 1,044,209(うち研究開発費 620,939、+8.6%)
    • 営業損失: △774,453
    • 経常損失: △748,302
    • 当期純損失: △833,700
    • 総資産: 3,085,692(前期4,528,566、△1,442,873)
    • 純資産: 2,708,830(前期3,502,901、△794,071)
    • 自己資本比率: 87.6%(安定水準。前期77.3%)
    • 現金及び現金同等物(期末): 2,915,572千円(前期4,392,022千円、△1,476,449)
    • 期末発行済株式数: 36,810,000株
    • 1株当たり当期純損失: △22.82円(前期△33.53円、改善)
  • 収益性(前年同期比)
    • 売上高: 677,330千円(+121.6%、増収。前年305,620千円)
    • 営業利益: △774,453千円(営業利益率 約△114.3%:営業赤字。前年△782,392千円)
    • 経常利益: △748,302千円(前年△831,518千円、改善)
    • 純利益: △833,700千円(前年△1,049,514千円、改善)
    • EPS(1株当たり当期純利益): △22.82円(前年△33.53円)
  • 進捗率分析(四半期進捗は該当せず/通期予想未提示)
    • 通期予想が未提示のため進捗率は算定不可。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率87.6%(安定水準:40%以上で一般に安定)
    • 負債合計: 376,862千円(流動負債主体。契約負債236,589千円)
    • 流動比率: 流動資産3,038,891 / 流動負債370,080 ≒ 821%(非常に高い。流動性は良好)
    • 有利子負債: 明示的な長期借入等は無し(上場関連費用や株式発行収入による資金調達中心)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は大幅マイナス(営業損失)。ただし研究開発費比率は高く、R&D中心の成長段階企業の典型的構造。
  • セグメント別
    • 単一セグメント(創薬事業)のみ。セグメント別詳細は省略。
  • 財務の解説
    • 売上増は一時的な契約処理(Lilly契約終了時の按分取り崩し)の影響が大きい。固定資産の増加は研究基盤整備(HTS稼働等)に伴う敷金・保証金増。現金流出(営業CFマイナス)は主に税引前損失の計上と契約負債の減少による循環効果。財務基盤は自己資本比率が高く流動性は良好だが、営業CFはマイナスであり将来の資金調達やマイルストン受領が重要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当: 0.00円(2025年9月期)
    • 期末配当: 0.00円(2025年9月期)
    • 年間配当(予想): 0.00円(2026年9月期も予想未提示)
  • 配当利回り: –(配当なし)
  • 配当性向: –(当期赤字のため該当せず)
  • 特別配当: 無
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(新株予約権行使等による資本増加はあり)

セグメント別情報

  • セグメント別状況: 単一セグメント(創薬事業)のみで、売上増は上記のとおり一時要因が中心。研究開発費は増加(620,939千円、+8.6%)。
  • 前年同期比較: ヒット化合物探索等のパイプライン数は増加。共同開発はLilly終了の一方で国内外6社と契約(期末時点)。
  • セグメント戦略: PepMetics技術のAI適用(Elixと提携)やHTS本格稼働、生物物理(結晶構造解析等)や人材採用で創薬探索能力を強化。自社でライブラリ評価からin vivo評価まで可能な体制構築を進め、ヒット化合物探索を拡充(年間10スクリーニング目標)→共同開発や導出拡大を図る。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 明示的な数値計画は提示されていないが、創薬基盤の拡充(HTS、計算化学、生物物理学)とプログラム数増加(自社:ヒット化合物探索 年間10、本格化)を中核戦略としている。
  • KPI達成状況: 2025年度末の実績と2026年度目標として、ヒット化合物探索の増加や共同開発への移行を目指す。具体的数値(プログラム数)を開示して進捗管理を行う方針。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較: 資料に直接の競合比較はなし(–)。
  • 市場動向: PPI(タンパク質間相互作用)標的創薬は難易度が高いが成功すれば大きな医薬市場インパクト。PepMeticsの差別化(選択的阻害、低毒性)が鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 2026年9月期予想: 未提示(合理的算定困難のため)。
    • 次期予想の前提: 収益は導出・マイルストン・ロイヤリティの発生時期に大きく依存し予測困難。費用は組織拡大に伴う人件費等で増加見込み。
  • 予想の信頼性: 会社は過度な予想を避ける方針であり、今回も合理的算定ができないとして未提示(保守的アプローチ)。
  • リスク要因:
    • パートナーの開発戦略変更(契約終了等)に伴う売上変動リスク
    • 研究開発の失敗または遅延(多数のプログラムは途中で中止する可能性あり)
    • 資金調達リスク(営業CFはマイナスで、将来的な資金調達必要性)
    • 規制・臨床開発リスク、為替や外部環境変化

重要な注記

  • 会計方針: 変更なし(会計基準変更・見積り変更・修正再表示は無)
  • 監査: 決算短信は公認会計士・監査法人の監査対象外
  • 継続企業の前提: 該当事項なし
  • 主要な後発事象: 該当事項なし
  • その他: 当期の売上増はLilly契約終了に伴う一時的な会計処理影響が大きいため、継続的収益力の評価には注意が必要。

(注記)

  • 不明な項目は「–」と表示。
  • 数値は決算短信(千円ベース)を基に記載。自己資本比率87.6%は「安定水準」とコメント。年度比較は前年比(%)を併記。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 206A
企業名 PRISM BioLab
URL https://prismbiolab.com/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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