2025年9月期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: PepMetics®を核としたPPI(タンパク質間相互作用)創薬プラットフォームの強化と、共同研究/ライセンスモデルによるパイプライン進展を重視。臨床(特にエーザイとのE7386)や共同研究でのマイルストン達成・学会発表をハイライト。
- 業績ハイライト: 売上高が305百万円→677百万円(+371百万円、+121.6%)と大幅増。営業損失は△782百万円→△774百万円(改善 +7 百万円、約+0.9%)と若干改善。特別損失は216→82百万円(△133百万円)で減少、当期純損失は△1,049百万円→△833百万円(改善 +215 百万円、+20.5%)。
- 戦略の方向性: 自社開発と共同開発のハイブリッドでヒット創出→共同研究移行、年間10件のHTS実施、AI連携や自動化で創薬基盤を拡大・高度化。PPI創薬コンソーシアム構想も始動。
- 注目材料:
- E7386(エーザイ共同創製):ESMO/ASCOで臨床データ発表(用量最適化コホート、第Ib/IIのデータ) — 子宮内膜がんでLenvima®併用群の全奏効率36.7%、Lenvima未投与群では57.1%を報告。
- 小野薬品との創薬提携で2025年11月に初回マイルストン達成(受領確定)。
- ライブラリースクリーニング(HTS)開始、SPR・結晶解析等の評価機能整備、AI創薬企業Elixと業務提携(2025年4月)。
- PepMeticsに関する特許取得(2025年6月、2025年10月)。
- 一言評価: 創薬基盤の拡充・臨床成果の発表で技術価値が向上している一方、営業キャッシュフローの大幅な赤字・資金調達依存の低下が短期的な資金面の課題。
基本情報
- 企業概要: 株式会社PRISM BioLab(PRISM BioLab)/主要事業分野:PepMetics®を中核としたPPI創薬プラットフォームの開発および自社開発・共同開発(ライセンス)事業。
- 説明者: 発表者(役職):–、発言概要:PepMetics技術の優位性、臨床・共同研究の進捗、創薬基盤強化の方針・進捗。
- セグメント: 事業セグメント明細は開示なし。主に「創薬(自社開発+共同開発/ライセンス)」が事業の中心。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比%を明記)
- 売上高:677(2024年9月期 305)/増減 +371(+121.6%) — 増収は前受金の売上計上(Lilly契約終了、小野薬品共同研究の進捗による計上)による。
- 売上総利益:269(160)/増減 +109(+68.1%)
- 販売費及び一般管理費(SG&A):1,044(942)/増減 +101(+10.7%)
- 営業利益(営業損失):△774(△782)/改善 +7(改善率 +0.9%)/営業利益率:△774/677 = △114.3%(前年 △782/305 = △256.3%)※営業損失のためマイナス
- 営業外収益:26(0)/+26
- 経常利益(経常損失):△748(△831)/改善 +83(+10.0%)
- 特別損失:82(216)/減少 △133(△61.6%)
- 当期純利益(当期純損失):△833(△1,049)/改善 +215(+20.5%)
- 1株当たり利益(EPS):–(未開示)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率:–(決算説明に対予想達成率の記載なし)
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(売上、営業利益、純利益):–(開示なし)
- 過去同時期との進捗率比較:売上、粗利は大幅改善、営業損失は小幅改善、キャッシュは大幅減少(下記参照)。
- セグメント別状況: セグメント別売上・利益は未開示。主な収益源はライセンス・共同研究関連の一時金・マイルストン収入(例:小野薬品のマイルストン受領確定)。
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 売上増:Lilly契約終了や小野薬品との共同研究進捗に伴う前受金の売上計上が主因。
- 研究開発強化に伴う費用増(SG&A増、研究開発設備投資)。
- 特別損失の減少により純損失が改善。
- 増減要因
- 増収の主要因:契約関係の整理(Lilly契約終了)および小野薬品との共同研究進捗により前受金を売上計上。
- 増益/減益の主要因:売上計上による粗利改善、特別損失の減少(前年の減損等が一部解消)。一方、研究開発投資や販管費の増加(+101百万円)が利益を圧迫。
- キャッシュ増減要因:営業CFは150 → △1,468百万円(悪化 △1,618百万円)。主因は契約負債の増減(契約負債の減少が営業CFを喪失させる形で表出)や営業ベースの赤字。財務活動によるCFは3,370 → 33百万円(前年に大規模調達があった可能性あり)。
- 競争環境
- PPI創薬領域は新領域で大手製薬との共同開発が重要。エーザイ、小野薬品、導出先2社(Eisai、OHARA等)との関係は強み。ただし競合する創薬モダリティ(低分子、抗体、ペプチド、他のミメティクス等)との開発競争が存在。
- 当社の強み:PepMeticsはヘリックス模倣に成功した独自モダリティで、細胞内PPI制御を目指す点で差別化。
- リスク要因
- 臨床試験の結果不確実性(E7386、PRI-724等の今後の解析・フェーズ移行)。
- パートナー依存(臨床開発・商業化は多くがパートナー主導)。
- 資金繰りリスク(現金及び現金同等物期末残高:2,915百万円、前年 4,392百万円、減少 1,476百万円)。
- 契約終了による将来マイルストン・ロイヤリティ減少の可能性(例:Lilly、Servierの契約終了)。
戦略と施策
- 現在の戦略
- ハイブリッドモデル:自社での標的探索→臨床化合物開発→ライセンスと、パートナーの標的に対するPepMetics活用による共同開発を並行。
- 創薬基盤強化:HTS、SPR、結晶解析、AI(Elix)連携、自動合成・精製の導入、ライブラリー拡充。
- 年間10件のHTS実施目標、PPI創薬コンソーシアムで外部ベンチャーと連携。
- 進行中の施策
- HTS(ライブラリースクリーニング)開始。
- 分子間相互作用測定(SPR)・結晶構造解析機能整備。
- AI創薬企業Elixと業務提携(2025年4月)。
- PepMeticsライブラリーと新規二環性化合物の特許取得(2025年6月、10月)。
- セグメント別施策
- 自社開発:E7386、PRI-724の臨床進行を推進し、外部パートナーに導出後はマイルストンとロイヤリティを目標。
- 共同開発:パートナー企業ごとの共同研究費・マイルストン収入を想定。共同研究から共同ライセンス、マイルストン受領へ移行するフローを想定。
- 新たな取り組み
- PPI創薬コンソーシアム構想の始動(外部ベンチャー連携による技術融合)。
- 探索基盤の自動化・拡大(2026年以降の自動化による探索効率向上を目指す)。
将来予測と見通し
- 業績予想:
- 次期業績予想(売上高、営業利益、純利益など):発表なし(–)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:–(開示なし)。
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無:–(開示なし)。
- 中長期計画:
- 中期では創薬基盤の高度化(HTS拡大、AI導入、自動化)によりヒット創出→共同研究化→マイルストン収入の連鎖を目指す。具体的数値目標(売上・利益)は未提示。
- E7386の開発に関して、エーザイはレンビマ併用の適応取得を2031年3月までに目指す方針(エーザイ発表)。
- 予想の信頼性:
- 過去の予想達成傾向についての記載なし(–)。
- マクロ経済の影響:
- 臨床・研究投資は規制・承認タイムライン、為替、資金調達環境の影響を受ける。特に資金調達環境の悪化はベンチャーにとってリスク。
配当と株主還元
- 配当方針: 開示なし(–)。
- 配当実績:
- 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(いずれも未開示)。
- 特別配当: なし(記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等に関する記載なし(–)。
製品やサービス
- 製品(主な化合物)
- E7386(エーザイと共同創製):CBP/β-catenin相互作用阻害剤。第Ib/II臨床で腫瘍縮小効果(子宮内膜がん、Lenvima®併用でORR 36.7%、Lenvima未投与で57.1%)を示したと報告。
- PRI-724(Foscenvivint):CBP/β-catenin阻害薬。第I/IIaで肝硬度・肝機能改善(人でのPOC達成)。
- OP-724(OHARAへのライセンス対象等):非代償性肝硬変/MASH等の試験実施状況あり。
- サービス: PepMeticsライブラリーを用いたヒット探索・化合物最適化、共同研究/ライセンシングサービス(製薬企業向け)。
- 協業・提携:
- エーザイ(Eisai):E7386共同創製、臨床開発・学会発表。
- 小野薬品:創薬提携で初回マイルストン達成(2025年11月)。
- Eli Lilly、Servier:契約はそれぞれ終了(Lillyは9月、Servierは10月に終了)。
- OHARA(2018年5月契約):日本国内専用実施権等(OP-724関連臨床)。
- AI創薬Elixと業務提携(2025年4月)。
- 成長ドライバー: PepMeticsプラットフォームによる細胞内PPI標的開拓、HTSによるヒット創出、外部パートナーとの共同開発・ライセンスによるマイルストン収入・ロイヤリティ。
Q&Aハイライト
(説明会のQ&A記載なしのため)
- 経営陣の姿勢:臨床エビデンスの公表、基盤強化・外部連携の推進に積極的な姿勢が示された。
- 未回答事項:具体的な次期業績予想、資金繰り観点の中長期計画の数値、代表者や開催詳細等の情報は未提示。
- ポジティブ要因
- E7386の臨床有望性(学会での奏効率報告)とエーザイとの継続的な開発。
- 小野薬品とのマイルストン達成による一時金受領確定。
- PepMeticsプラットフォーム(ヘリックス模倣)の独自性と特許拡大(2025年6月・10月)。
- HTS開始、SPR・結晶解析など評価機能整備、AI連携など基盤強化の進展。
- ネガティブ要因
- 営業キャッシュフローの大幅赤字化(営業CF:150 → △1,468百万円)と現金減少(4,392 → 2,915百万円)。
- Lilly、Servierとの契約終了により将来の外部収益機会が変動。
- 依然として当期純損失が続き、追加資金調達の必要性がある点(財務活動によるCFは大幅縮小)。
- 不確実性
- 臨床試験(E7386、PRI-724等)の最終結果・規模拡大・承認見込み。
- パートナーの開発方針変更や契約条件の変動。
- 資金調達環境の変化(追加調達が必要な場合の条件)。
- 注目すべきカタリスト
- E7386の追加中間解析/第Ⅱ相の進捗・学会発表。
- 小野薬品等との今後のマイルストン/ライセンス収入。
- HTS結果(新規ヒットの共同研究移行)、AI連携成果、特許の追加取得。
- 次回の資金調達や大口契約(ライセンス/共同研究)の発表。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は資料上見当たらず(詳細は決算短信等で確認が必要)。
- リスク要因: 臨床結果のリスク、パートナー依存、資金繰りリスク、規制・承認リスク等が継続的に存在。
(注)
- 本まとめは提供された決算説明資料に基づき作成しました。不明・未記載の項目は「–」としています。
- 数値は資料記載の単位(百万円)に基づき記載。前年同期比は%で表示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 206A |
| 企業名 | PRISM BioLab |
| URL | https://prismbiolab.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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