2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の四半期予想は開示されておらず(四半期ベースの会社予想なし)、市場予想との比較も不明(–)。通期業績予想は未修正。
- 業績の方向性:売上は増収(148,179百万円、前年同期比+1.3%)だが営業利益以下は減益(営業利益806百万円、前年同期比△34.5%)。
- 注目すべき変化:今期から「コア営業利益(研究開発費控除前)」を新開示(1,112百万円)。新規の製薬事業を立ち上げ、研究開発費306百万円を計上した点が利益を圧迫。
- 今後の見通し:通期予想(売上620,000百万円、営業利益5,100百万円)は据え置き。Q1の進捗は売上は約23.9%とほぼ順調だが、利益面の進捗は低く(営業利益進捗15.8%等)、下期での利益回復が必要。
- 投資家への示唆:売上は維持している一方、R&D投資と販管費増加が短期利益を押下げ。製薬事業の今後の売上化/R&Dの成果と販管費の抑制が通期業績達成の鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングス
- 主要事業分野:医薬品卸売を中核に、薬局、動物用医薬品卸、製薬事業(未承認薬導入支援)、介護レンタル等
- 代表者名:代表取締役社長 村井 泰介
- 上場コード/市場:3151 / 東証(東)
- IR窓口:取締役経理財務担当 喜多 勇夫(TEL:06-6941-1207)
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:作成あり、決算説明会:無
- セグメント(報告セグメント):
- 医薬品卸売事業:病院・開業医・薬局向けの医薬品・診断薬等の販売
- 薬局事業:一般消費者向け薬局運営
- 動物用医薬品卸売事業:動物病院等向けの動物用医薬品等の販売
- 製薬事業:欧米承認済で国内未導入の新薬の国内上市支援(今期から追加)
- 介護レンタルその他事業:介護レンタル、介護サービス、運送、農薬卸、スポーツ施設運営、医療コンサル等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):51,902,976株(2026年3月期1Q)
- 期末自己株式数:3,628,142株
- 期中平均株式数(四半期累計):48,274,908株
- 時価総額:–(株価情報は未提供のため表示不可)
- 今後の予定:
- 株主総会:通期決算後予定(詳細は未提示)
- IRイベント:決算説明会は今回「無」。追加IRは未定。
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想(四半期)は未提示のため達成率算出不可(–)。
- 通期ベースの会社予想(未修正)に対する進捗は後掲(進捗率参照)。
- サプライズの要因:
- 減益の主因:販管費の増加(人件費・燃料費等の物価上昇)、および製薬事業の研究開発費306百万円計上により営業利益が圧迫。
- セグメント別では、医薬品卸は増収だが販管費増で利益減、薬局は薬価改定影響を管理して増益、動物用は買収効果で売上増だが収益性は圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない(直近公表予想からの修正:無)。Q1状況からは売上進捗は良好だが利益進捗が低く、通期営業利益達成のためには下期での利益改善(販管費抑制か売上増加)が必要。
財務指標
- 損益(第1四半期累計:百万円)
- 売上高:148,179(前年同期146,266、+1.3% / +1,913百万円)
- 売上総利益:11,752(前年11,587、+1.4%)
- 販管費:10,946(前年10,356、+5.7%)
- 営業利益:806(前年1,231、△34.5%)
- 経常利益:1,005(前年1,504、△33.1%)
- 四半期純利益(親会社株主):693(前年1,045、△33.7%)
- EPS(四半期):14.36円(前年20.90円、△31.3%)
- コア営業利益(研究開発費控除前、今期新指標):1,112(前年相当比(営業利益ベース)約90.4%)
- 進捗率分析(通期予想との比較)
- 通期売上予想:620,000百万円 → Q1進捗率 148,179/620,000 = 23.9%(目安:四半期均等25%にほぼ到達)
- コア営業利益:1,112 / 6,000 = 18.5%
- 営業利益:806 / 5,100 = 15.8%
- 経常利益:1,005 / 6,000 = 16.8%
- 当期純利益:693 / 7,200 = 9.6%(利益進捗は低め)
- 解説:売上は通期ペースに近いが、利益は下振れ。特に純利益の進捗が低く、下期での利益率改善が必須。
- 貸借対照表要点(百万円)
- 総資産:305,272(前期末299,426、+5,846)
- 流動資産:195,160(+7,264)、主に売掛金増(116,944→124,676)で増加
- 棚卸資産:31,628(前期33,253、△1,625)
- 現金・預金:24,392(+1,293)
- 負債合計:199,572(前期192,120、+7,452)
- 純資産:105,699(前期107,306、△1,607)
- 自己資本比率:34.2%(前期35.4%)(目安:40%以上で安定。現状はやや低め)
- 財務安全性:
- 自己資本比率34.2%(安定水準よりやや低い)
- 流動負債:183,566、流動資産195,160 → 流動比率(概算)≈106.3%(流動資産/流動負債、短期支払余力は確保)
- 長期借入金:4,631(前期4,850、減少)
- 効率性:
- 売上高営業利益率(Q1):806/148,179 = 0.54%(低水準:収益性改善が課題)
- セグメント別(第1四半期累計、百万円・前年同期比)
- 医薬品卸売事業:売上 138,959(+1.1%)、セグメント利益 1,082(△7.3%)
- 薬局事業:売上 4,842(△0.2%)、利益 42(+24.8%)
- 動物用医薬品卸売事業:売上 3,086(+14.0%、子会社化による寄与)、利益 77(△4.4%)
- 製薬事業:売上 0(新規事業、売上計上なし)、研究開発費306計上、セグメント損失△306
- 介護レンタルその他:売上 1,291(△1.0%)、セグメント損失△85(前年△47)
- 財務の解説:
- 売上は薬価改定影響がある中で抗がん剤等の新薬創出加算品販売により維持。利益は販管費の増加と新規事業R&Dが主因で圧迫。買収による売上増(動物用・介護関連)があるが、収益改善に時間を要している。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間 21.00円、期末 24.00円、年間 45.00円
- 2026年3月期(予想):中間 34.00円、期末 34.00円、年間 68.00円(変更なし)
- 直近公表の配当予想からの修正:無
- 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想149.15円に対し年間配当68円 → 配当性向 約45.6%(比較的高め)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:当期は配当を増額予想。自社株買い等の記載:–(開示なし)
セグメント別情報(補足)
- 医薬品卸売事業:売上増だが販管費増で利益減。重点は新薬創出加算品等の販売強化と物流・情報提供力の強化。
- 薬局事業:薬価改定の影響を受けるも調剤技術料・薬学管理料の増加で増益。
- 動物用医薬品:2024/8のアローメディカル子会社化で売上増、ただし仕入コスト上昇等で利益率は低下。
- 製薬事業:新規(未承認薬導入支援)でQ1は売上ゼロ、研究開発費306計上。今後の売上化が鍵。
- 介護レンタルその他:2025/4の共和運送子会社化で一部増収だが既存子会社の苦戦と物価上昇で損失拡大。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2025~2027「中期経営計画2027」を開始。資本コストを意識した経営、既存事業の収益力強化と成長投資を推進。
- 進捗状況:売上面では安定推移。ただし新規投資(製薬事業)による短期的な利益圧迫あり。中期目標達成には製薬事業の事業化と販管費コントロールが必要。KPIの具体値は開示資料参照(今回資料では特定KPIの数値開示は限定的)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:薬価改定の継続的な薬剤費抑制政策、上市医薬品のスペシャリティ化に伴う情報提供力・物流対応力の重要性上昇。ジェネリック促進や大型薬の特許切れ影響あり。
- 競合比較:同業他社と比べた相対的位置付けは資料上明確な比較数値なし(–)。ただし流通大手との差別化は専門性(新薬支援、動物用、介護等の多角化)による付加価値創出が鍵。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2026/3期、会社予想・未修正):売上620,000百万円(+3.3%)、コア営業利益6,000百万円、営業利益5,100百万円(△10.6%)、経常利益6,000百万円(△13.9%)、当期純利益7,200百万円(△1.5%)、EPS149.15円。
- 次期予想:–(未提示)
- 前提:薬価改定等制度環境、為替・原材料等の前提は資料内の通期見通し注記参照(具体レート等の記載なし)。
- 予想の信頼性:通期予想は据え置き。Q1の利益進捗が弱く、同社の過去の予想達成傾向(保守的/中立/楽観的)に関する記載は今回資料に限定的(–)。下期での改善余地に依存。
- リスク要因:
- 政策リスク:薬価制度・社会保障制度の改定(薬剤費抑制)
- 市場/需給リスク:新薬の採用動向、競合の販売戦略
- コストリスク:原料・燃料・人件費上昇による販管費増
- 新規事業リスク:製薬事業のR&D費増加と商業化の不確実性
- マクロ/地政学的リスク:海外景気、金利、地域紛争等
重要な注記
- 会計方針:会計方針の変更・見積り変更・修正再表示はなし。四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理あり(注記参照)。
- 新指標:本期より「コア営業利益(研究開発費控除前)」を新たに算定し開示(恒常的事業収益性把握のため)。
- セグメントの変更:当第1四半期から「製薬事業」を報告セグメントに追加、「その他事業」を「介護レンタルその他事業」として記載変更。
- その他重要事象:期中に子会社化(アローメディカル、共和運送等)が業績に影響。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3151 |
| 企業名 | バイタルケーエスケー・ホールディングス |
| URL | http://www.vitalksk.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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