2025年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:概ね会社計画に沿う進捗。通期予想は修正あり(公表済、詳細は「通期業績予想の修正に関するお知らせ」参照)。第3四半期累計は市場想定を大きく裏切る材料は見当たらない(上振れ/下振れの明記有無は開示なし)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益11,748,987千円:前年同期比+15.8%、営業利益1,074,833千円:同+6.7%、親会社帰属四半期利益617,883千円:同+7.1%)。
  • 注目すべき変化:IP・エンタメ事業を新設(第3四半期累計から報告セグメントに追加)。IP事業は売上が大幅増(+207.0%)も、利益は減(-45.2%)と収益性にばらつき。デジタルトランスフォーメーション事業は収益性改善(事業利益+53.0%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想は修正あり(直近公表値:売上収益16,500,000千円、営業利益1,400,000千円、親会社帰属当期利益800,000千円)。第3四半期累計ベースの進捗は売上約71%、営業利益約77%、親会社帰属利益約77%で、現時点では通期達成の可能性は比較的高いが、下期の事業別動向(SalesforceやSESの回復、M&A後企業の取り込み状況)に左右される。
  • 投資家への示唆:売上拡大が継続しており特にDX領域とM&Aによる事業拡大が寄与。だが一部領域(Salesforce、SES)で上期の戦略投資や外部リソース活用により収益性が圧迫されている点は注視が必要。自己株取得や配当方針(通期12円)等、株主還元も継続的に意識されている。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社Orchestra Holdings
    • 主要事業分野:デジタルトランスフォーメーション事業、デジタルマーケティング事業、IP・エンタメ事業、その他(タレントマネジメント等)
    • 代表者名:代表取締役社長 中村 慶郎
    • URL:https://orchestra-hd.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日~2025年9月30日、連結、IFRS)
    • 決算説明会:補足資料作成あり、説明会は開催せず
  • セグメント(報告セグメント/概要):
    • デジタルトランスフォーメーション事業:クラウドインテグレーション、ソフトウェアテスト、自動認識システム、Web/アプリ開発等
    • デジタルマーケティング事業:運用型広告、SEO、クリエイティブ、TikTok等の運用支援
    • IP・エンタメ事業(新設):ゲーム企画・開発・運営、占いサービス等デジタルコンテンツ
    • その他:タレントマネジメントシステム「スキルナビ」等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):10,034,200株(2025年9月30日時点)
    • 期中平均株式数(累計):9,673,826株(当第3四半期累計)
    • 自己株式数(期末):470,932株(2025年9月30日)
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:既に第3四半期短信を公表(2025/11/14)
    • 株主総会/IRイベント:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期予想との進捗で評価)
    • 売上高:11,748,987千円。通期予想16,500,000千円に対する進捗率 71.2%(高進捗。通常ペースより上回る)。
    • 営業利益:1,074,833千円。通期予想1,400,000千円に対する進捗率 76.8%(順調)。
    • 親会社帰属当期利益:617,883千円。通期予想800,000千円に対する進捗率 77.2%(順調)。
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:M&Aでグループ入りした企業(特にソフトウェアテスト等)の好調、主要セグメントの増収。
    • 下振れ要因:Salesforce新ソリューションへの戦略的投資や外部リソース活用費用、SES・Salesforce領域の収益減(当初計画を下回る見込み)。
  • 通期への影響:
    • 進捗率から見て通期予想達成の可能性は高い。ただし下期に見込むSalesforce等の改善とM&A統合の取り込みがキー。会社は通期予想の修正を行っており、前提の変化があるため注視が必要。

財務指標

(数値は単位:千円)

  • 主要財務指標(第3四半期累計:2025/1/1–9/30)
    • 売上収益:11,748,987(前年同四半期比 +15.8%)
    • 売上原価:6,612,723
    • 売上総利益:5,136,263
    • 販管費:4,113,285
    • 営業利益:1,074,833(前年同四半期比 +6.7%)
    • 税引前利益:1,034,589(前年同四半期比 +5.0%)
    • 四半期利益(親会社帰属):617,883(前年同四半期比 +7.1%)
    • 基本的1株当たり四半期利益(EPS):63.87円(前年 58.71円)
  • 損益性(比較)
    • 営業利益率:1,074,833 / 11,748,987 = 約9.15%(前年同期間:約9.93% → 若干低下:投資費用やコスト増が影響)
  • 財政状態(2025/9/30)
    • 総資産:15,842,460千円(前期末比増)
    • 親会社所有者に帰属する持分:6,481,259千円
    • 資本合計:6,979,270千円
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):40.9%(前年同期 41.9%)→ 40%以上で安定水準の目安(評価:安定水準)
    • 流動資産:7,072,678千円、流動負債:5,161,579千円 → 流動比率(流動資産/流動負債)=約137%(流動性は概ね健全)
    • 借入金(流動)1,587,704千円、(非流動)2,338,501千円=合計約3,926,205千円
    • 現金及び現金同等物:3,070,842千円(前期末比減少)
    • ネット有利子負債概算:借入金合計3,926,205 – 現金3,070,842 = 約855,363千円(有利子負債は存在するが過度ではない水準)
  • キャッシュフロー:第3四半期累計の要約キャッシュフローは詳細未掲載(注記に減価償却費等の情報あり:減価償却・償却費 273,899千円)
  • 効率性:
    • 総資産回転率(簡易)=売上 / 総資産 = 11,748,987 / 15,842,460 = 約0.74回(資産効率は成長段階の企業として許容範囲)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • デジタルトランスフォーメーション:売上 5,709,247(+14.1%)、事業利益 481,246(+53.0%)
    • デジタルマーケティング:売上 4,192,867(-0.6%)、事業利益 1,367,912(-8.8%)
    • IP・エンタメ:売上 1,290,155(+207.0%)、事業利益 15,453(-45.2%)
    • その他:売上 702,419(+20.2%)、事業利益 5,771(前年同期は55,868千円の損失)
  • 財務の解説:
    • 総資産増加は主にのれん(+1,096,922千円)と使用権資産の増加(+404,140千円)による。負債増は借入金・リース負債の増加が主因。短期的な資金は確保されているが、M&Aや投資に伴う負債増加は今後のキャッシュフロー確保が重要。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年12月期:年間11.00円(期末11.00円)
    • 2025年12月期(予想):年間12.00円(中間0.00円、期末12.00円)
    • 直近公表の配当予想からの修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不可)
  • 配当性向:通期見込み親会社帰属当期利益800,000千円に対する配当金総額は(株主数等により算出必要)→ 参考:1株あたり配当12円、発行済株式数10,034,200株で総配当は約120,410千円(簡易)→ 配当性向約15.0%(120,410 / 800,000)※概算
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自己株式取得を実施中(取得株式数上限40万株、2025/9/30時点で取得101,300株、自己株式残高427,489千円)。株主還元は配当と自社株取得の両面を実施。

セグメント別情報

  • デジタルトランスフォーメーション事業
    • 売上 5,709,247千円(+14.1%)、事業利益 481,246千円(+53.0%)
    • 収益性回復が顕著。中小型案件での受注ルール整備や案件管理強化の効果、エンタープライズ領域進出が寄与。
  • デジタルマーケティング事業
    • 売上 4,192,867千円(-0.6%)、事業利益 1,367,912千円(-8.8%)
    • 市場環境は堅調(インターネット広告市場拡大)だが、積極的人材投資により利益は前年割れ。
  • IP・エンタメ事業(新設)
    • 売上 1,290,155千円(+207.0%)、事業利益 15,453千円(-45.2%)
    • 売上は大幅増。だが投資フェーズやコンテンツ開発コストにより収益貢献は限定的。今後の運営・収益化フェーズに注目。
  • その他
    • 売上 702,419千円(+20.2%)、事業利益 5,771千円(前年同期は55,868千円の損失)
    • 損益改善。タレントマネジメント等の成長。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示資料に中期計画の進捗詳細は記載なし。だがM&Aによる事業拡大、クラウド/DX需要取り込み、人材投資を通じた拡大が戦略に一致。
  • KPI達成状況:売上成長とEPS向上(EPS 63.87円→前年58.71円)でポジティブ。ただし一部セグメントでの利益率低下や投資負担がKPI達成のモニター項目。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業のクラウド/デジタル系企業に比べM&Aを活用した事業拡大が目立つ。デジタルマーケティング領域の競争は激しく、人材投資が利益率に影響。
  • 市場動向:クラウド市場は高成長(出所IDC:CAGR14.6%予測)、インターネット広告市場も拡大。需要追い風は継続。

今後の見通し

  • 通期予想(会社公表、修正あり)
    • 売上収益:16,500,000千円
    • 営業利益:1,400,000千円
    • 税引前利益:1,350,000千円
    • 親会社帰属当期利益:800,000千円
    • 基本的1株当たり当期利益(EPS)予想:84.69円
  • 予想の信頼性:第3四半期の進捗(売上約71%、営業利益約77%)は通期予想に整合。過去の予想達成傾向や修正履歴は考慮要。会社は2025年2月にIFRS適用に伴う予想修正を実施している。
  • リスク要因:
    • IT人材不足の長期化と人件費上昇
    • 主要分野(Salesforce、SES)の需要変動と受注・収益性
    • M&A統合リスク(のれんの増加、シナジー実現の遅れ)
    • 借入・リース負債の増加による金利上昇リスク
    • マクロ要因(景気、広告市場の変動)

重要な注記

  • 会計方針:2025年12月期よりIFRSを任意適用。過年度分もIFRSへ組替表示。IFRS移行に伴う表示・測定差異(のれん、リース、金融資産の公正価値測定等)を適用。
  • 連結範囲の変更:当四半期連結累計期間に新規連結1社(株式会社日本技研プロフェッショナルアーキテクト)を追加。
  • 監査:要約四半期連結財務諸表は公認会計士による期中レビュー(EY新日本)を受け、重要な点で不適正を示す事項はない旨の報告あり。
  • その他:自己株式取得(上限40万株、取得期間~2026/3/24)を進めており、2025/9/30時点で101,300株を取得済。

(注)

  • 不明項目・開示のない数値は「–」で示しました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6533
企業名 Orchestra Holdings
URL https://orchestra-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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