2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想を据え置き(直近の修正なし)。当中間期の業績は「概ね会社予想の範囲内で進捗」との記載のため、特段のサプライズはなし。ただし中間で営業赤字計上という点は注目(予想範囲内だがマイナス転落)。
  • 業績の方向性:増収(売上高+17.8%)だが減益(営業損失へ転化)→ 増収減益(中間は減収増益ではない点に注意)。
  • 注目すべき変化:売上は前年同期比で増加(15,631百万円、+17.8%)した一方で、営業利益は前年中間の1,295百万円の黒字から△920百万円の赤字へ大幅悪化。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想を据え置き(売上36,500百万円、営業利益350百万円、親会社帰属当期純利益200百万円)。GPU投資による期後半の売上寄与と案件獲得拡大を見込み、期末にかけて回復を想定している。
  • 投資家への示唆:生成AI向けGPU投資の設備支出・減価償却・固定費増が中間で利益を圧迫。通期での回復シナリオが前提のため、設備投資の回収(稼働率・販売伸長)と電力・賃料等の固定費動向、案件の期末集中状況を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:さくらインターネット株式会社
    • 主要事業分野:クラウドサービス、GPUインフラ(生成AI向け)、物理基盤(ハウジング・専用サーバ)等のインターネットインフラ提供、SI/運用/保守等のワンストップサービス
    • 代表者:代表取締役社長兼最高経営責任者 田中 邦裕
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月28日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間)連結(2025年4月1日〜2025年9月30日)
    • 決算説明資料:作成有、機関投資家・アナリスト向け説明会有(2025/10/28開催)
  • セグメント:
    • クラウドサービス(さくらのクラウド、レンタルサーバ等)
    • GPUインフラストラクチャーサービス(生成AI向けGPU環境等)
    • 物理基盤サービス(ハウジング、専用サーバ等)
    • その他サービス(大口案件等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):41,890,700株
    • 期中平均株式数(中間):40,011,006株
    • 時価総額:–(資料記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月11日
    • 決算説明会:機関投資家・アナリスト向け(実施済/当日資料公開予定)
    • IRイベント:–(別途告知)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(単位:百万円、会社公表の通期予想と中間実績比較)
    • 売上高:中間 15,631(前年同期 13,271、+17.8%)。通期予想36,500に対する進捗率 42.8%(通常の半期50%と比べやや低めだが期末に重点を置く構成)。
    • 営業利益:中間 △920(前年同期 1,296)。通期予想350に対する進捗率 -262.9%(中間で赤字となり、通年予想達成には期後半の大幅黒字転換が必要)。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:中間 △627(前年同期 710)。通期予想200に対する進捗率 -313.4%。
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:売上増(GPU、クラウド、その他案件の獲得)。
    • 下振れ要因:GPU投資など機材関連の減価償却・賃料・電力等固定費増、サーバ保守費増、人材投資、GPU売上伸長のタイミング遅れ等により営業利益悪化。
    • 営業外・特別損益は補助金収入等で増加する項目があるが、固定資産圧縮損・特別損失も発生し、税金調整後で中間損失計上に。
  • 通期への影響:
    • 会社は7月の業績修正で示した通期予想を据え置き。通期達成は期後半のGPU・クラウド売上の伸長と固定費吸収に依存しており、達成は案件進捗次第。必要が生じれば速やかに修正を公表すると明記。

財務指標

  • 財政状態(連結、単位:百万円)
    • 総資産:80,260(前期末 81,419、前期末比 -1.4%)
    • 純資産:29,612(前期末 30,257、前期末比 -2.1%)
    • 自己資本比率:36.6%(前期末 36.9%)→ 目安40%以上に比べやや低め(注意)
    • 自己資本(参考):29,400百万円
  • 収益性(中間)
    • 売上高:15,631百万円(前年同期比 +17.8% / 増加額 +2,360百万円)
    • 売上総利益:3,149百万円(粗利率 20.1%)(前年同期 4,349百万円、粗利率 32.8% → 粗利率 大幅低下)
    • 営業利益:△920百万円(前年同期 1,296百万円、差額 △2,216百万円、営業利益率 -5.9% ← 前年 9.8%)
    • 経常利益:△812百万円(前年同期 1,102百万円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:△627百万円(前年同期 710百万円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):△15.66円(前年同期 +18.64円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間進捗)
    • 売上高進捗率:42.8%(通常の半期50%よりやや遅れ)
    • 営業利益進捗率:-262.9%(通期350百万円想定に対し中間で大幅マイナス)
    • 純利益進捗率:-313.4%(通期200百万円想定に対し中間で大幅マイナス)
    • 過去同期間との比較:売上は前年同期を上回るが利益面は大幅悪化(通常ペースから逸脱)
  • 財務安全性
    • 現金及び預金:10,780百万円(前期末 29,489百万円、現金大幅減:主にGPU機材の支払)
    • 流動資産合計:19,695百万円、流動負債合計:34,195百万円 → 流動比率(流動資産/流動負債)57.6%(一般目安100%未満で流動性低下のシグナル)
    • 有利子負債(短期借入+1年内返済長期+長期借入金):19,250百万円(短期借入等合計)→ 有利子負債/自己資本 ≒ 65.5%(過度ではないが負債依存は増加)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易)=売上/総資産 ≒ 15,631 / 80,260 = 0.195(年換算の参考指標)。設備投資で固定資産が増加しているため一時的に低下。
  • セグメント別(中間、単位:百万円)
    • クラウドサービス:7,509(+10.2%)— 売上構成比 ≒ 48.0%
    • GPUインフラストラクチャーサービス:2,821(+25.9%)— 構成比 ≒ 18.0%
    • 物理基盤サービス:1,578(-4.1%)— 構成比 ≒ 10.1%
    • その他サービス:3,723(+44.8%)— 構成比 ≒ 23.8%
  • 財務の解説:
    • 固定資産(有形)が大幅に増加(GPU等の設備投資が主因)→ 現金減少、減価償却費増。流動比率低下は一時的投資による支払増が要因。通期での設備稼働率向上と売上化が鍵。

配当

  • 中間配当:0.00円(2026年3月期中間)
  • 期末配当(予想):5.00円(通期合計 5.00円)
  • 直近の配当予想修正:無し(会社公表の通期配当据え置き)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(現時点で特記事項なし)

セグメント別情報

  • 状況と寄与(中間)
    • クラウドサービス:順調に成長(+10.2%)。最大の事業区分で売上の約48%を占める。
    • GPUインフラ:投資の売上貢献が進み+25.9%と高成長だが、設備償却等で短期的には利益を圧迫。
    • 物理基盤:ハウジング・専用サーバの利用減でマイナス(-4.1%)。
    • その他:大口案件獲得で+44.8%と伸長。
  • 戦略:生成AI関連GPUサービスの拡充と顧客獲得、営業体制強化を通じて期末にかけて案件増を見込む。短期的には投資回収フェーズ。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料上の明確な中期数値目標は今回短信に詳細記載なしが多いが、生成AI領域への設備投資拡大とクラウド拡大が方針。
  • KPI達成状況:顧客数(48万超)やGPU投資による売上増は確認されるが、投資効果(収益化)評価は期後半の進捗次第。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:生成AIやクラウドマイグレーションの需要拡大で国産クラウドに対する期待が高まると会社は認識。市場は拡大見込み。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは本短信に記載なし → 競合優位性はGPU整備・国内顧客基盤等が鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し):売上 36,500百万円(+16.2%)、営業利益 350百万円(△91.6%)、経常利益 400百万円(△90.1%)、当期純利益 200百万円(△93.2%)、EPS 5.00円
    • 前提:生成AI向けサービス拡充、案件増加、営業体制強化により期末にかけて売上・利益改善を想定。
  • 予想の信頼性:中間での大幅赤字計上のため、通期達成は期後半の案件獲得・GPU稼働状況に依存。会社は必要に応じて速やかに予想修正を行う方針。
  • リスク要因:為替・電力・賃料等コスト、設備稼働率の想定未達、競争激化、マクロ景気下振れ等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:特記事項なし(当中間期に特有の会計処理の適用なし)。
  • 監査等:第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外。
  • その他:中間決算において「株式給付信託(J-ESOP)」の影響で自己株式控除が行われている。半期報告書提出予定は2025/11/11。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3778
企業名 さくらインターネット
URL http://www.sakura.ad.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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