2026年3月期 第1四半期決算短信 〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:市場予想との比較データは開示資料に記載なしのため明確な上振れ/下振れ判断は–。ただし、前年同期比では経常利益・四半期純利益が大幅減(経常▲55.0%、純利益▲54.8%)と大きく落ち込んだ点は注目。
  • 業績の方向性:増収ではなく「減収減益」(売上高▲15.2%、営業利益▲16.8%)。
  • 注目すべき変化:為替差損の発生(為替差損2,147百万円、前年は為替差益4,912百万円)により経常利益・当期純利益が大幅に悪化。デジタルエンタテインメント事業の売上(HD新作不足等)も大きく減少(同事業売上▲25.0%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想に修正はなし(2026年3月期 通期売上280,000百万円、営業利益41,000百万円など)。第1四半期の進捗率は売上約21.2%、営業利益約22.0%、親会社株主純利益約16.7%で、売上・利益とも四半期比(25%想定)でやや遅れ。為替や主力タイトルの投入状況が達成可能性の鍵。
  • 投資家への示唆:短期的には為替影響と主要IPの新作投入時期が業績変動の中心。基礎体力(現預金水準・自己資本比率)は高く、配当方針(年間ベースで従来水準)と株式分割を織り込む点は確認されているが、四半期ベースでは営業外の変動要因に注意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
    • 主要事業分野:デジタルエンタテインメント(家庭用/PC/スマホゲームの企画・開発・販売・運営)、アミューズメント(施設運営・業務用ゲーム機器等)、出版(コミック・書籍等)、ライツ・プロパティ等(グッズ企画・ライセンス等)
    • 代表者名:代表取締役社長 桐生 隆司
    • URL:https://www.hd.square-enix.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結、2025年4月1日–2025年6月30日)
    • 決算補足説明資料・決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
    • デジタルエンタテインメント事業:HDゲーム、MMO、スマートデバイス/PCブラウザ等の企画・開発・運営
    • アミューズメント事業:アミューズメント施設運営、業務用ゲーム機器・景品の企画・販売
    • 出版事業:コミック雑誌・単行本、ゲーム関連書籍、許諾
    • ライツ・プロパティ等事業:二次著作物の企画・制作・販売、ライセンス許諾
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):122,531,596株(第1Q)
    • 期末自己株式数:2,364,738株(第1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):120,126,239株(第1Q)
    • 時価総額:–(株価情報が未提供のため省略)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本第1四半期は公表済み(2025/8/8)。今後の詳細IRは同社HP参照
    • 株主総会:通期スケジュールに従う(具体日程は別途公表)
    • IRイベント:決算説明会実施(機関投資家・アナリスト向け)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社発表の通期予想との比較では「修正なし」)
    • 売上高:第1四半期実績59,275百万円。通期予想280,000百万円に対する進捗率21.2%(59,275/280,000)
    • 営業利益:第1四半期実績9,018百万円。通期予想41,000百万円に対する進捗率22.0%
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,804百万円。通期予想28,700百万円に対する進捗率16.7%
  • サプライズの要因:
    • 主因は為替影響(第1Qで為替差損2,147百万円発生。前年同期は4,912百万円の為替差益)で営業外収益が大きく悪化し、経常・当期純利益を押下げ。
    • 事業面ではデジタルエンタテインメント事業の売上が主力で減少(HD向けの前年のSteam版等の販売があった反動など)し、売上減。
    • 一方、アミューズメント事業は既存店売上・景品販売増で増収増益。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期見通しを据え置き(修正なし)。第1Qの進捗は売上・営業利益ともやや遅れ気味、純利益は為替要因で低め。為替動向および年間を通した主要タイトル投入の有無が達成可能性の判断材料。

財務指標

  • 財務諸表要点(第1Q末 2025/6/30、単位:百万円)
    • 総資産:402,479(前期末416,160、減少13,680)
    • 純資産:329,237(前期末336,368、減少7,130)
    • 自己資本比率:81.7%(前期末80.7%)(非常に高く安定水準)
    • 流動資産合計:332,046(現金及び預金231,718、受取手形及び売掛金26,563、コンテンツ制作勘定54,342)
    • 負債合計:73,241(流動負債59,102、固定負債14,139)
  • 収益性(第1Q・前年同期比較、単位:百万円/%)
    • 売上高:59,275(前年69,915、前年同期比▲15.2%、差額▲10,640)
    • 営業利益:9,018(前年10,844、前年同期比▲16.8%)
    • 営業利益率:9,018/59,275 = 15.2%(前年は10,844/69,915 = 15.5%。ほぼ同水準)
    • 経常利益:6,889(前年15,297、前年同期比▲55.0%)※為替差損の影響大
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,804(前年10,620、前年同期比▲54.8%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):40.00円(前年88.52円、▲54.8%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1Q進捗)
    • 売上高進捗率:21.2%(一般に第1Qは25%想定→やや遅れ)
    • 営業利益進捗率:22.0%(やや遅れ)
    • 純利益進捗率:16.7%(遅れ。為替損失が主因)
    • 過去同期間との比較:前年同期は売上・利益とも高い進捗(前年のHD版発売等の影響)
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率81.7%(安定水準。目安40%以上を大きく上回る)
    • 負債比率(負債合計/純資産):73,241/329,237 ≒ 22.3%(低水準)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):332,046/59,102 ≒ 561.9%(非常に高く良好)
  • 効率性
  • セグメント別(第1Q、単位:百万円、前年同期比%)
    • デジタルエンタテインメント:売上32,918(▲25.0%)、セグメント利益8,126(▲16.8%)
    • アミューズメント:売上16,461(+8.5%)、セグメント利益1,775(+19.0%)
    • 出版:売上6,544(▲5.3%)、セグメント利益2,131(▲14.4%)
    • ライツ・プロパティ等:売上3,771(▲15.2%)、セグメント利益1,211(▲25.3%)
  • 財務の解説:
    • 現預金は231,718百万円と高水準だが前期末から減少(▲16,042百万円)。受取手形・売掛金の減少とコンテンツ制作勘定の増加(制作投資)を反映。
    • 当期純利益の大幅減は主に営業外の為替差損によるもので、営業活動そのものの損益(営業利益)はセグメント差はあるが大崩れはしていない。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(実績):第2四半期末28.00円、期末101.00円、年間合計129.00円
    • 2026年3月期(予想):株式分割(1株→3株、2025/10/1効力)を考慮した表示で、第2四半期末54.00円、期末25.00円(表記上の合計は記載せず)。株式分割を考慮しない場合の期末配当は75.00円、年間合計129.00円(従前どおり)
    • 直近公表からの配当予想修正:無
  • 配当利回り:–(株価情報が必要なため省略)
  • 配当性向:
    • 会社注記によると、株式分割を考慮しない場合の通期EPSは239.09円、年間配当129.00円 → 配当性向 ≒ 54.0%(高め)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買いの記載は本資料に無し、株式分割を実施済み(1→3)。

セグメント別情報

  • デジタルエンタテインメント事業:
    • 売上32,918百万円(▲25.0%)。HD(家庭用)で前年の過去作Steam版等の反動で新作売上が少なく減収。MMOは減収減益。スマホ/PCは既存タイトル弱含みで減収だが決済手段多様化で収益性改善の項目あり。
    • セグメント利益8,126百万円(▲16.8%)。
  • アミューズメント事業:
    • 売上16,461百万円(+8.5%)。既存店売上増、景品販売増で増収増益。
    • セグメント利益1,775百万円(+19.0%)。
  • 出版事業:
    • 売上6,544百万円(▲5.3%)、セグメント利益2,131百万円(▲14.4%)。減収減益だが事業は底堅い。
  • ライツ・プロパティ等事業:
    • 売上3,771百万円(▲15.2%)、セグメント利益1,211百万円(▲25.3%)。有力IPの新規グッズ販売減で減収減益。
  • セグメント戦略:各セグメントとも事業基盤強化と収益力向上に注力。特にDEの新作投入タイミングとMMO/スマホ収益化が重要。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との直接比較データは本資料に記載なし(–)。ただし、業界では大型IPの新作投入タイミングが会社業績に与える影響が大きく、タイトルポートフォリオの強さが競争優位性に直結。
  • 市場動向:デジタルゲーム市場はプラットフォームや決済手段の多様化が進む中、ライブサービス(MMO/スマホ)の収益安定化が重要。為替変動も営業外損益へ即影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期見通し(修正なし):売上高280,000百万円(▲13.7%)、営業利益41,000百万円(+1.0%)、経常利益41,000百万円(+0.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益28,700百万円(+17.6%)、1株当たり当期純利益79.70円(株式分割考慮)
    • 第2四半期累計の業績予想は開示せず
    • 会社が想定する前提(為替等)の詳細は添付資料参照
  • 予想の信頼性:第1Qは為替差損が想定外の影響を与えた模様。会社は通期見通し据え置きだが、為替・主要IPの投入時期・売上構成により業績は変動しやすい(過去の予想達成傾向は本資料に詳細記載なし)。
  • リスク要因:為替変動、主要IPの発売スケジュール遅延や期待外れ、スマホ/PCタイトルの収益性低下、競合による市場シェア圧迫、制作投資の回収遅延など。

重要な注記

  • 会計方針:当期における会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
  • その他重要事項:
    • 株式分割:2025年10月1日効力で普通株式1株につき3株の分割を実施済(基準日2025/9/30)。通期配当・EPSの表示に分割考慮済の注記あり。
    • 四半期連結財務諸表は公認会計士等によるレビュー無し。
    • 決算補足説明資料は同社HPに掲載(2025/8/8)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9684
企業名 スクウェア・エニックス・ホールディングス
URL http://www.square-enix.com/jpn/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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