2025年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 業績の方向性:増収(売上高 15,693百万円、前年同期比+28.5%)だが営業損失(△583百万円)で「増収減益(営業ベースは損失)」の状況。親会社株主に帰属する四半期純損失は△220百万円(前年同期△681百万円、改善)。
  • 注目すべき変化:受注高は191,110百万円(=1,911.10億円、前年同期比+9.6%)と増加。特にプラント建設の大型浄水場案件やO&Mの受注増が牽引。売上計上は第4四半期に偏重する季節性がある点は要注意。
  • 今後の見通し:通期(2025年3月期)業績予想は修正済(売上高28,840百万円、営業利益1,300百万円、経常利益1,100百万円、親会社株主当期純利益300百万円)。Q3累計の進捗(売上進捗54.4%等)を見ると売上は通期達成の見込みだが、営業利益/純利益は第4四半期の着地に依存。持分法関連会社(SKME)の損失見込みや税効果見積りで純利益見通しを下方修正している。
  • 投資家への示唆:受注・売上は堅調で成長トレンドあるが、事業拡大に伴う人件費・サービスステーション等の販管費増で利益が圧迫。第4四半期の工事完工と関連資金回収・費用変動が通期業績に直結するため、Q4の着地(完成工事比率・税効果・SKME関連動向)を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:水道機工株式会社
    • 主要事業分野:上水道・下水道・産業用水処理設備の設計・製造・販売、及びO&M(保守・運転管理・メンテナンス)
    • 代表者:代表取締役社長 古川 徹
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年2月6日
    • 対象会計期間:2025年3月期 第3四半期累計(2024年4月1日〜2024年12月31日)
  • セグメント(報告セグメント):
    • プラント建設:浄水/下水/産業用水処理等の製造・販売(受注・工事施工)
    • O&M:メンテナンス・保守・運転管理等のサービス
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):4,295,968株(期中平均株式数 4,282,896株)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表等:–(本短信に記載の通り通期予想は修正済)
    • 株主総会/IRイベント:–(決算説明会は無し)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想に対する進捗):
    • 売上高:15,693百万円(通期予想28,840百万円に対する進捗率 54.4%)→ 中間進捗としては高め(第4四半期偏重を踏まえると順調)
    • 営業利益:△583百万円(通期予想1,300百万円に対する進捗は数値上マイナスで比較不可)→ 第4四半期の工事完工で改善見込みだが現状は未達(累計は赤字)
    • 純利益(親会社帰属):△220百万円(通期予想300百万円に対する進捗 -73.3%)→ Q4の税務・持分法影響等で着地が不透明
  • サプライズの要因: 上振れ要因は受注増・工事出来高増で売上が想定より増加した点。下振れ圧力は人件費増・サービスステーション設置等販管費増、さらに持分法適用関連会社(SKME)の投資損失見込みや税金費用の増加見積りによる純利益の下押し。
  • 通期への影響: 会社は通期予想を修正(売上・営業利益を上方修正、経常は当初見通し維持、当期純利益は下方修正)。売上・営業面は通期達成可能性が高いが、持分法損失や税効果で純利益は不確実。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第3四半期末 2024/12/31)
    • 総資産:24,046百万円(前期末24,138百万円、△92)
    • 純資産:9,641百万円(前期末9,991百万円、△349)
    • 自己資本比率:40.1%(前期41.4%)→ 40%前後で概ね安定水準(目安:40%以上で安定)
    • 流動資産:18,310百万円、流動負債:11,794百万円 → 流動比率 ≒ 155%(18,310/11,794)
    • 短期借入金:3,000百万円(前期末1,499百万円)→ CMSによる30億円調達で短期借入増加
    • 現金及び預金:4,494百万円(前期末1,897百万円、+2,597)
    • 投資有価証券:1,382百万円(前期2,343百万円、減少)
  • 収益性(第3四半期累計:百万円・前年同期比)
    • 売上高:15,693(+28.5%/前年12,215、増収)
    • 営業利益:△583(前年△523、営業損失拡大)/営業利益率:△3.7%(営業損失のため負)
    • 経常利益:△400(前年△796、損失縮小)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△220(前年△681、損失縮小)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△51.39円(前年△158.92円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計進捗)
    • 売上高進捗率:54.4%(通常:第4Qに収益偏重のためQ3時点で売上は半ば超)
    • 営業利益進捗率:計算上はマイナス(△583/1,300)で未達。第4Qの収益計上により黒字化を見込むが不確実性あり。
    • 純利益進捗率:△220/300 = -73.3%(現時点では通期予想に対して大きな逆風)
    • 過去同期間比較:売上・受注は増加している一方、販管費増で営業損失は拡大(前年と比べ損失幅はやや拡大)。
  • 財務安全性(目安併記)
    • 自己資本比率:40.1%(安定水準)
    • 負債比率(総負債/純資産):14,405/9,641 ≒ 149%(負債がやや厚め)
    • 流動比率:155%(概ね良好)
  • 効率性・その他
    • 売上総利益は増加(2,714百万円、前年2,177、+24.6%)だが販管費増で営業損失。
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • プラント建設:売上高 10,883百万円(+32.8%)、営業損失 △68百万円
    • O&M:売上高 4,809百万円(+19.7%)、営業損失 △514百万円(O&Mの固定費負担等で損失が大きい)
    • 合計:売上高 15,693百万円(+28.5%)、営業損失 △583百万円

配当

  • 配当実績と予想(1株あたり)
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(発表)
    • 期末予想:55.00円(通期合計55.00円)→ 直近公表の配当予想から修正なし
  • 配当性向(会社予想ベース)
    • 予想EPS(通期):69.99円、配当 55円 → 配当性向 ≒ 78.6%(高い水準)
  • 特別配当・自社株買い:特別配当・自社株買いの記載は無し

セグメント別情報

  • プラント建設:受注・売上ともに増加(受注10,228百万円、+12.5%)。大型浄水場更新や工場向け排水処理設備等が寄与。工事出来高が増え売上に貢献。営業損失は小幅(△68)。
  • O&M:受注増(8,882百万円、+6.4%)に伴い売上増加。運転管理新規受託やメンテ案件増で収益計上増。ただし固定費や人員拡充の影響で営業損失が大きい(△514)。
  • 戦略:O&M拡大とサービスステーション設置で顧客対応力強化→短期的に販管費増を伴うが中長期は収益源拡大の期待。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:公表の中期計画の具体数値は本短信に記載無し(→–)。今回の受注増・O&M拡大は成長戦略と整合する一方、販管費増で短期的に利益率を圧迫。
  • KPI達成状況:受注高・売上高は増加で良好だが、営業利益・当期利益は未達(季節性と持分法影響を考慮する必要あり)。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との定量比較資料は無し(→–)。ただし上下水道・産業用水処理は公共投資や産業投資の影響を受ける分野であり、受注環境は堅調と想定される。
  • 市場動向:国内で更新・維持需要(浄水場更新、老朽化対策)やO&M需要が増加している点が受注増の背景。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表・通期)
    • 売上高:28,840百万円(前年比+33.3%)
    • 営業利益:1,300百万円(前年比+188.9%)
    • 経常利益:1,100百万円(前年比+66.4%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:300百万円(前年比△18.4%)※当期純利益はSKME関連および税金費用見積りで下方修正あり
  • 会社予想の前提:工事出来高の増加、O&M受注の堅調推移を前提。SKME(持分法関連会社)の状況・税務影響を反映して修正。為替等の前提は添付資料参照(本短信に詳細前提は示唆あり)。
  • 予想の信頼性:第4四半期への売上偏重と持分法影響を踏まえ、売上は通期達成可能性が高いが純利益はSKME影響や税効果の変動で不確実性あり。過去の予想実績達成傾向は明記無し(→–)。
  • リスク要因:工事の進捗遅延、受取債権回収、持分法関連会社の業績、税制・会計基準変更、為替変動、原材料・人件費上昇等。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)を第1四半期の期首から適用。四半期連結財務諸表への影響は無いとされる。
  • その他重要事項:第1四半期から報告セグメントを「プラント建設」及び「O&M」に変更。第4四半期に業績が偏重する季節性あり。Suido Kiko Middle East(SKME)に関する持分法調整・資金支援関連で営業外費用や法人税等調整が発生見込み(通期予想の修正理由)。

(注)不明な項目は「–」で記載しています。本まとめは提出された決算短信に基づく整理であり、投資助言を行うものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6403
企業名 水道機工
URL http://www.suiki.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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