2026年3月期 第2四半期 決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 8月時点の想定どおり売上は堅調で、販売価格の低下が緩やかだったこと等により営業利益が想定を上回ったため、通期業績予想を5月予想から上方修正した(発表:福田 智光 取締役専務執行役員 経営企画本部長)。
  • 業績ハイライト: 第2四半期(Q2)売上高92,813百万円(前年同期比+7.0%=良)、営業利益5,881百万円(前年同期比+18.9%=良)。前四半期比でも売上+9.4%、営業利益+87.2%(操業度向上が主因)。
  • 戦略の方向性: コンデンサ・インダクタを中心に需要取り込みを進める一方、複合デバイスでは事業の選択と集中で回路モジュール等を縮小(短期的には売上縮小だが構造最適化)。株主還元は配当性向30%とDOE3.5%を目指す方針。
  • 注目材料: 通期業績予想を上方修正(売上高347,500百万円、営業利益18,000百万円)。販売価格下落が想定より小幅で推移し、為替前提も前回想定より円安方向に修正(対USD 140.00→147.13円)。
  • 一言評価: Q2は操業度改善と価格環境の想定上振れで着地、通期上方修正で成長回復へ繋げるフェーズ。

基本情報

  • 企業概要: 太陽誘電株式会社(TAIYO YUDEN CO., LTD.)
    • 主要事業分野: 電子部品(主にコンデンサ、インダクタ、複合デバイス等)を設計・製造・販売
  • 説明者: 福田 智光(取締役専務執行役員 経営企画本部長)/発言概要:第2四半期の業績説明、通期予想の上方修正説明、事業別動向と株主還元方針の確認
  • 報告期間: 2026年3月期 第2四半期(累計および当四半期)
    • 配当支払開始予定日: –(通期予想で1株配当90円を想定)
  • セグメント: 事業セグメントは製品ベース(社内表示)
    • コンデンサ:各種チップコンデンサ等(主力)
    • インダクタ:電源用等インダクタ
    • 複合デバイス:回路モジュール、通信用デバイス(FBAR/SAW)等
    • その他:アルミ電解等

業績サマリー

  • 主要指標(第2四半期:単位 百万円、前年同期比は%で表記)
    • 売上高: 92,813(前年同期比 +7.0%=良、前四半期比 +9.4%)
    • 営業利益: 5,881(前年同期比 +18.9%=良、前四半期比 +87.2%) 営業利益率 6.3%(前年同期 5.7% → 改善=良)
    • 経常利益: 7,849(前年同期 -1,617 → 増加 9,467 百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 6,416(前年同期 △2,741 → 増加 9,158 百万円)
    • 1株当たり利益(EPS): –(四半期EPS明示なし。通期予想EPSは147.13円)
  • 予想との比較:
    • 会社(5月公表)予想に対する達成率(通期は上方修正済):通期予想を上方修正(前回 売上340,000→347,500、営業利益16,000→18,000)
    • サプライズ: Q2の営業利益は販売価格低下の想定が緩やかだったこと等で想定を上回った(前回想定比でポジティブ)
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率(第2四半期累計ベース)
    • 売上進捗: 177,624 / 347,500 = 51.1%(やや良)
    • 営業利益進捗: 9,024 / 18,000 = 50.1%(やや良)
    • 当期純利益進捗: 5,540 / 9,000 = 61.6%(良)
    • 過去同時期との進捗比較: 第2四半期累計は前年同期比 売上 +5.8%、営業利益 +19.1%(改善=良)
  • セグメント別状況(第2四半期、百万円、構成比、前四半期比、前年同期比)
    • コンデンサ: 65,908(71.0%) 前四半期比 +9.5%、前年同期比 +13.1%(良)
    • インダクタ: 16,652(17.9%) 前四半期比 +12.2%、前年同期比 +4.3%(良)
    • 複合デバイス: 4,031(4.3%) 前四半期比 +11.7%、前年同期比 △33.9%(減少=懸念、事業再編の影響)
    • その他: 6,220(6.7%) 前四半期比 +0.9%、前年同期比 △2.5%(小幅減)

業績の背景分析

  • 業績概要: Q2は通信機器(スマートフォン等)中心に全用途で売上が拡大。操業度向上が営業利益押し上げ主因。複合デバイスは事業選択・集中で売上大幅減(前年対比)。
  • 増減要因:
    • 増収の主因: 通信機器、自動車、情報インフラ・産業機器向けでのコンデンサ・インダクタ需要増。
    • 増益の主因: 操業度効果(生産稼働向上)+57億円(QoQベース)および原価低減効果。
    • 減益要因: 販売価格影響(価格下落)△10億円(QoQ)→ただし下落は想定より緩やか。為替影響は売上+3億円、営業利益△5億円(期中平均レートでの影響)。固定費増加△16億円(QoQ)。
  • 競争環境: メモリモジュール等の需要回復に伴いインダクタやコンデンサは回復基調。一方、通信用デバイスや回路モジュールは需給・事業戦略の影響で縮小。市場は価格競争や需要変動が激しいため、操業度維持とコスト改善が重要。
  • リスク要因: 為替変動(対USDでの前提変動が業績に大きく影響)、販売価格の下落圧力、受注(BBレシオ)が売上を下回る傾向(全社BBレシオ 0.89 → 受注が売上に対してやや弱い)、サプライチェーンや顧客需要変動。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 主力製品(コンデンサ/インダクタ)に注力し、収益性の高い分野でのシェア拡大。複合デバイスは選択と集中でポートフォリオ再編。株主還元方針明確化(配当性向30%、DOE3.5%目標)。
  • 進行中の施策: 生産効率向上による操業度改善、原価低減活動、設備投資の計画(通期46,000百万円)。Q2は設備投資低下(対前年で減少)でキャッシュ配分を調整。
  • セグメント別施策:
    • コンデンサ/インダクタ: 需要取り込みと生産能力最適化による供給安定化。
    • 複合デバイス: 回路モジュール縮小(事業の選択と集中)により短期的売上は減るが収益性重視へ転換。
  • 新たな取り組み: 説明会資料で明確な新規事業発表はなし。主に既存事業の構造最適化と株主還元の方針提示。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2026年3月期・今回予想)
    • 売上高: 347,500百万円(前期比 +1.8%=良)
    • 営業利益: 18,000百万円(前期比 +72.1%=良)
    • 経常利益: 15,000百万円(前期比 +42.6%=良)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 9,000百万円(前期比 +286.6%=良)
    • EPS(通期予想): 147.13円(前回予想 140.00円)
  • 予想の前提条件: 為替(対米ドル)期中平均 147.13円(前回想定 140.00円→今回円安前提)、販売価格や操業度は想定どおりだが下振れリスクあり。第3四半期は前四半期比で-9%~-4%程度の減少を見込む(スライドの四半期見通し)。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: Q2の操業度改善や価格下落の緩やかさを踏まえ上方修正。経営陣は現時点の想定に基づくと表明しているが、注記で電子部品市場の変動性を強調。
  • 予想修正: 通期は上方修正(前回比 売上 +7,500百万円、営業利益 +2,000百万円)。修正理由は操業度・販売価格・為替影響の見直し。
  • 中長期計画: 中期計画の進捗に関する数値的評価は資料に限定的(進捗率 –)。
  • 予想の信頼性: 会社も市場変動性を明示し、将来見通しの不確実性を注記。過去の達成傾向は四半期推移で回復傾向が見られるが、需給・価格の変動で変わり得る。
  • マクロ経済の影響: 為替(特に対USD)、半導体・電子機器需要動向、価格競争が主要影響要因。

配当と株主還元

  • 配当方針: 配当性向30%および株主資本配当率(DOE)3.5%の実現を目指すと明示。
  • 配当実績/予想: 1株当たり配当金額(予想) 90円(26/3予想)。過去実績の推移を提示(直近数期は増配→安定配当)。
    • 配当性向(参考): 過去期で変動あり(例:直近期の数字は資料参照)。
  • 特別配当: なし(記載なし)
  • その他株主還元: 自己株式取得は今回資料では計画記載なし(過去実績ありが断続的)。総還元性向等は目標値あり。

製品やサービス

  • 主要製品: コンデンサ(チップ、アルミ等)、インダクタ、複合デバイス(FBAR/SAW等)、回路モジュール(縮小中)
  • 販売状況: Q2は通信機器、自動車、情報インフラ・産業機器向けが拡大。複合デバイスは事業整理で減少。
  • 協業・提携: 資料上の明示はなし(–)
  • 成長ドライバー: 情報インフラ(AIサーバー等)、通信機器(スマートフォン)、自動車(ADAS等)向けのコンデンサ・インダクタ需要が中核の成長ドライバー。

Q&Aハイライト

  • Q&A内容: 資料にQ&A詳細は掲載なし(–)。
  • 経営陣の姿勢: 業績の回復基調を強調しつつ、為替や市場変動に対して慎重な姿勢を示す(資料の注記を踏まえた表現)。
  • 未回答事項: 中長期の設備投資詳細配賦や複合デバイスの再構築後の具体的成長戦略など詳細は資料で限定的(–)。
  • ポジティブ要因:
    • Q2での操業度改善と販売価格下落の想定上振れで営業利益改善(QoQ 営業利益 +87.2%)。
    • コンデンサ・インダクタが堅調(コンデンサ Q2 前年比 +13.1%、インダクタ +4.3%)。
    • 通期業績の上方修正(営業利益18,000百万円へ)。
  • ネガティブ要因:
    • 複合デバイスの売上大幅減(事業再編の影響で前年同期比 △33.9%)は短期的に売上構成を悪化させる。
    • 為替および販売価格の下落リスクは依然として業績に影響(為替影響は数十億円規模)。
    • 受注(BBレシオ)が0.89と売上を下回っており需給回復の持続性に不確実性。
  • 不確実性:
    • 半導体・電子機器の需要動向、為替変動、販売価格トレンドが今後の利益を大きく左右。
  • 注目すべきカタリスト:
    • 第3四半期の実績(会社はQ3で減収見込みを示している)
    • 為替トレンド(対USD)と販売価格の動向
    • 複合デバイス再編後の事業方針・収益回復シグナル
    • 四半期ごとの受注動向(BBレシオの改善/悪化)

重要な注記

  • 会計方針: 資料に会計方針変更の記載はなし(–)。
  • リスク要因: 資料末尾に将来予測に関する注記あり。「予測は現時点の情報に基づくもので保証はない」旨を改めて明示。
  • その他: 財務状況(2025年9月末):現金預金 90,632百万円、総資産 593,248百万円、有利子負債 170,527百万円、自己資本比率 54.7%、ネットキャッシュ △79,894百万円、D/E 0.53。

(注)本まとめは提供資料に基づく整理であり、投資助言を行うものではありません。不明な項目は“–”としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6976
企業名 太陽誘電
URL http://www.ty-top.com/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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