2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期単独の会社予想(四半期目標は非開示)との直接比較は困難だが、通期予想に対する進捗では売上は概ね想定内(約18.3%)である一方、利益面は大幅赤字で未達。通期見通しは修正済(有)。
  • 業績の方向性:増収(売上高↑:+36.5%)だが損失拡大(営業損失拡大)→ 増収増損(増収減益的な悪化)。
  • 注目すべき変化:受注は前年同期比で大幅減(▲28.3%)だが、受注残に基づく工事進捗で売上は増加。とはいえ不採算工事の追加コスト計上と人件費等の増加で営業損失が拡大。
  • 今後の見通し:2026年3月期通期予想は公表・修正あり。持分法関連会社(SKME)株式の追加取得に伴う投資損失(約3.50億円の営業外費用見込み)等を織り込み済み。通期は黒字予想(営業利益1,600百万円)だが、第4四半期偏重の事業特性および今回の特定プロジェクトリスクを考慮する必要あり。
  • 投資家への示唆:売上は回復基調だが、プロジェクト採算の管理と海外関連の再編(SKME子会社化)による一時費用・会計影響が利益に大きく影響。利益回復の鍵は不採算案件の処理と四半期毎の費用コントロール。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:水道機工株式会社
    • 主要事業分野:水処理関連(プラント建設、O&M=運転保守・メンテナンス)の設計・施工・製造・販売
    • 代表者名:代表取締役社長 古川 徹
    • URL:https://www.suiki.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月7日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 決算説明会資料作成:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • プラント建設:浄水場等の設計・施工・建設工事(売上高・受注残が業績に大きく影響)
    • O&M:運転保守・メンテナンス・補修等(継続収益、安定性の源泉)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:4,295,968株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:14,429株
    • 四半期中平均株式数(累計):4,281,539株
    • 時価総額:–(開示無し)
  • 今後の予定:
    • 通期業績予想の修正公表:本決算短信内で「修正あり」と記載(2025年7月24日付のSKME関連の発表参照)
    • 株主総会・IRイベント:–(開示無し)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想との進捗比較を含む)
    • 売上高:5,484 百万円(前年同期 4,018 百万円、+36.5%)→ 通期予想30,000百万円に対する進捗率 約18.3%(通期偏重の事業特性として概ね想定内)
    • 営業利益:△801 百万円(前年同期 △618 百万円)→ 通期予想1,600百万円に対する進捗率 △50.1%(マイナス進捗、未達)
    • 純利益(親会社株主帰属):△655 百万円(前年同期 △249 百万円)→ 通期予想1,200百万円に対する進捗率 該当なし(赤字)
  • サプライズの要因:
    • 売上はプラント建設の受注残に基づく工事進捗やO&Mの増加で上振れ。
    • 利益は不採算工事の追加コスト計上により売上総利益が悪化、さらに人員増や採用費等で販売費及び一般管理費が増加し営業赤字拡大。
    • 持分法関係での投資損失計上(SKME関連)により経常損失が拡大。
  • 通期への影響:
    • 既に通期予想は修正あり(SKME追加取得に伴う営業外費用計上等)。売上面では通期予想達成の余地あり(Q4偏重のため第4四半期で大きく回復する想定)。利益面は特定案件の採算やSKMEの会計影響が通期達成可能性に影響。

財務指標

(単位:百万円、前年比は必ず%で表示)

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:25,094(前期末 26,055;前期比 △961 百万円、△3.69%)
    • 純資産:9,424(前期末 10,178;前期比 △754 百万円、△7.41%)
    • 自己資本比率:37.6%(前期末 39.1%)→ 目安40%未満(やや低下:安定水準にやや届かない)
    • 流動資産:19,612、流動負債:13,081 → 流動比率 ≒ 150%(19,612/13,081)(良好)
    • 現金及び預金:8,703(前期末 4,145、増加:+4,558 百万円、良好)
    • 受取手形・売掛金・契約資産:5,934(前期末 12,205、減少:回収による)
  • 収益性(四半期累計)
    • 売上高:5,484 百万円、前年同期比 +36.5%(+1,466 百万円、良い面)
    • 売上総利益:367 百万円、前年同期比 △23.1%(△110 百万円、悪い)
    • 売上総利益率:6.69%(367/5,484)(低水準)
    • 販管費:1,168 百万円(前年同期 1,096)
    • 営業損失:△801 百万円、前年同期 △618 百万円(損失拡大)
    • 営業利益率:△14.62%(悪い)
    • 経常損失:△886 百万円、前年同期 △499 百万円(損失拡大)
    • 親会社株主に帰属する四半期純損失:△655 百万円、前年同期 △249 百万円(損失拡大)
    • 1株当たり四半期純損失(EPS):△152.99 円(前年同期 △58.17 円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率:5,484 / 30,000 = 18.3%(第4Q偏重の事業で第1Qは通常低め → 通常ペースか要注視)
    • 営業利益進捗率:△801 / 1,600 = △50.1%(マイナス、未達)
    • 純利益進捗率:該当不能(赤字)
    • 過去同期間との比較:売上は改善、損益は悪化(売上増+採算悪化の組合せ)
  • 財務の安全性・効率性
    • 自己資本比率 37.6%(目安40%でやや低め:資本構成はやや緊張)
    • 負債合計 15,669、負債/純資産比 ≒ 1.66倍(負債比率目安:やや高め)
    • 流動比率 ≒150%(流動性は問題なし)
    • 総資産回転率(四半期ベース):売上高/総資産 = 5,484 / 25,094 ≒ 0.22(年率換算で低め、事業特性による)
  • セグメント別(第1四半期)
    • 受注高合計:4,803 百万円(前年同期比 △28.3%)※主因:前年同期の大型案件の反動
    • 売上高:プラント建設 4,266 百万円(+39.9%)、O&M 1,218 百万円(+25.7%)
    • セグメント営業損失:プラント △423 百万円(前年同期 △277)、O&M △378 百万円(前年同期 △341)→ 両セグメントで損失

配当

  • 配当実績と予想:
    • 第1四半期末:-
    • 第2四半期(中間)予想:0.00 円(変わらず)
    • 期末予想:55.00 円
    • 年間配当予想:合計 55.00 円(前期通り、修正なし)
  • 配当利回り:–(株価が必要→開示無し)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し

セグメント別情報

  • プラント建設:
    • 売上高:4,266 百万円(前年同期比 +39.9%)
    • 受注高:2,098 百万円(前年同期比 △48.8%)
    • 営業損失:△423 百万円(前年同期 △277 百万円→悪化)
    • コメント:受注残の堅調な工事進捗で売上増、だが不採算工事の追加コストが採算を圧迫
  • O&M:
    • 売上高:1,218 百万円(前年同期比 +25.7%)
    • 受注高:2,599 百万円(前年同期比 +4.0%)
    • 営業損失:△378 百万円(前年同期 △341 百万円→悪化)
    • コメント:メンテナンス案件で収益計上増加が売上を押し上げるが、固定費負担等で損失

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:公表中の中期計画進捗についての明示的記載無し(各四半期資料参照→–)
  • KPI達成状況:主要KPI(受注高/受注残/営業利益等)は、受注高は前年同期比で減少、売上は増加、営業利益は未達。中期計画の目標達成は採算改善と受注回復に依存。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との相対的な位置づけの詳細な比較データは開示無し(–)
  • 市場動向:
    • 水処理事業は公共インフラ案件の受注タイミングに依存し、売上・利益は四半期間で季節性(第4四半期偏重)がある点が継続的リスク/特徴。
    • 海外展開(中東)関連でのグループ再編(SKME完全子会社化)を進める点が成長ポテンシャルと短期的コストの両面で影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)連結予想(修正有):
    • 売上高:30,000 百万円(+15.5%)
    • 営業利益:1,600 百万円(+8.2%)
    • 経常利益:1,250 百万円(△9.2%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,200 百万円(+180.9%)
    • 1株当たり当期純利益:279.71 円
    • 修正理由:持分法適用関連会社SKMEの追加株式取得(子会社化)に伴う持分法投資損失の計上(約3.50億円の営業外費用見込み)等、および債権放棄に伴う税金影響・繰延税金資産計上(約1.90億円)等を反映
  • 予想の信頼性:過去の売上/利益の季節偏重性が高く、第4四半期の完成工事に依存するため四半期ベースの乖離が大きい点に留意
  • リスク要因:
    • 特定大型工事の採算悪化リスク(不採算案件の追い込み)
    • 海外子会社(SKME)取得に伴う追加費用・のれん発生リスク・現地事業環境リスク
    • 公共投資のタイミングによる受注変動、為替・資材価格の変動

重要な注記

  • 会計方針:四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理適用あり(税金費用の計算等)、会計方針変更・見積り変更等の重要事項は無し
  • 重要な後発事象:
    • Suido Kiko Middle East(SKME)の普通株式51%を追加取得し完全子会社化を決定(契約日 2025年7月24日、取得予定日 2025年10月)。取得対価:現金 30,000 千サウジリヤル(=30,000千サウジリヤルの表示)。のれん等の金額は現時点で未確定。
    • 取得に伴う投資損失計上(約3.50億円)等、通期業績予想に反映済み。
  • その他重要事項:第1四半期で四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない旨の注記あり。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6403
企業名 水道機工
URL http://www.suiki.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 機械 – 機械

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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