2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想に変更はなく、本第1四半期の実績は「会社発表予想からの修正無し/想定範囲内」と判断される。特に営業利益は前年同期比で大幅上振れ(+43.6%)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 49,747 百万円、+2.5%/営業利益 2,211 百万円、+43.6%/親会社株主に帰属する四半期純利益 1,806 百万円、+34.2%)。
  • 注目すべき変化:売上総利益率が14.8%→17.8%に改善し、建築設備事業の利益改善(セグメント利益 1,925→2,919 百万円、+51.6%)が利益押し上げ要因となった。一方、環境システム事業は前年同期の反動で業績が悪化(セグメント損失拡大)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上 250,000 百万円、営業利益 24,500 百万円)に対する第1四半期の進捗は売上で19.9%、営業利益で9.0%、純利益で9.3%にとどまり(四半期ベースで線形進捗なら25%程度が目安)、季節要因や大型工事の進捗タイミングが残るため今後の進捗により達成可能性は左右される。なお、会社は通期予想を据え置き。
  • 投資家への示唆:第1四半期は部門別の業績差が大きく、建築設備事業の利益改善と受注残の水準(期末繰越受注高 229,911 百万円、+4.0%)がポジティブ。だが環境システム事業の受注・売上の反動と、営業CFがマイナスに転じている点(賞与・税金・定期預金預入等が寄与)に留意が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:三機工業株式会社
    • 主要事業分野:建築設備事業(ビル空調衛生、産業空調、電気設備、ファシリティ等)、機械システム事業(搬送システム・搬送機器)、環境システム事業(上下水道・廃棄物処理等公共案件)、不動産事業(保有不動産の賃貸・建物管理)、その他(リース・保険代理等)
    • 代表者名:代表取締役社長 石田 博一
    • URL:https://www.sanki.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日〜2025年6月30日)
    • 決算説明会:なし(補足資料は作成あり)
  • セグメント:
    • 建築設備事業:ビル・工場向け空調衛生、産業空調、電気設備等
    • 機械システム事業:搬送システム及び搬送機器の製造販売
    • 環境システム事業:上下水道・廃棄物処理施設等(主に官公庁案件)
    • 不動産事業:保有不動産の賃貸・管理
    • その他:リース、保険代理等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):54,661,156 株
    • 期中平均株式数(四半期累計):51,780,002 株
    • 時価総額:–(決算短信に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(通期等):通期業績予想は既に公表済(2025年5月13日発表)で修正なし
    • 株主総会・IRイベント:–(決算短信に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は「通期予想の修正なし」のため、Q1単体の会社予想値は開示無し)
    • 売上高:49,747 百万円(前年同期比 +2.5%)
    • 営業利益:2,211 百万円(前年同期比 +43.6%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,806 百万円(前年同期比 +34.2%)
    • (注)会社は通期業績予想の修正無と明記 → Q1結果を踏まえた上で通期予想は据え置き
  • サプライズの要因:
    • 主因は売上総利益率の改善(14.8%→17.8%)に伴う営業利益率向上(3.2%→4.4%)。建築設備事業の前期繰越工事の進捗と利益率改善が主要因。
    • 環境システム事業は前年同期の大型工事の反動で受注・売上が低下し、損失幅が拡大。
  • 通期への影響:
    • 第1四半期の営業利益の改善はポジティブ材料だが、通期進捗(売上 19.9%、営業利益 9.0%)は線形での25%を下回る。受注残や大型案件の進捗、公共案件の入札/着手タイミングが通期達成に影響を与えるため、今後の受注・工事進捗に注目。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:175,407 百万円(前期末 200,839 百万円、△12.7%)
    • 負債合計:72,461 百万円(前期末 94,458 百万円、△23.3%)
    • 純資産:102,946 百万円(前期末 106,380 百万円、△3.2%)
    • 自己資本比率:58.6%(安定水準)
  • 収益性(当第1四半期・前年同期比較)
    • 売上高:49,747 百万円(+2.5%/前年比 +1,220 百万円)
    • 営業利益:2,211 百万円(+43.6%/前年比 +670 百万円)
    • 営業利益率:4.4%(前年同期 3.2%、改善幅 +1.2 pp)
    • 経常利益:2,612 百万円(+25.1%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,806 百万円(+34.2%)
    • 四半期EPS:34.88 円(前年同期 25.34 円、+37.6%)
  • 進捗率分析(通期予想:売上 250,000 百万円、営業利益 24,500 百万円、親会社当期純利益 19,500 百万円)
    • 通期売上に対する進捗率:49,747 / 250,000 = 19.9%
    • 通期営業利益に対する進捗率:2,211 / 24,500 = 9.0%
    • 通期純利益に対する進捗率:1,806 / 19,500 = 9.3%
    • 過去同期間(前年Q1)との比較:売上は小幅増、営業利益・純利益は大幅改善。ただし通期進捗は四半期線形ならやや低め。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:58.6%(安定水準・目安40%以上を上回る)
    • 流動比率(目安):流動資産 112,689 / 流動負債 58,984 ≒ 190.9%(良好)
    • 負債比率(負債合計/純資産):72,461 / 102,946 ≒ 70.4%(過度なレバレッジではない)
  • キャッシュフロー
    • 営業活動CF:△1,297 百万円(前年同期 +13,910 百万円)― 賞与・税金等の支払、売上債権・契約資産の動きが影響
    • 投資活動CF:△5,258 百万円(主に定期預金預入等)
    • 財務活動CF:△5,983 百万円(配当金の支払等)
    • 現金及び現金同等物期末残高:31,272 百万円(前年同期 34,139 百万円)

配当

  • 配当実績・予想:
    • 2026年3月期(予想):中間 82.50 円、期末 82.50 円、年間合計 165.00 円(前回予想から修正なし)
    • 直近実績(2025年3月期):合計 165.00 円
  • 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
  • 配当性向:–(通期業績確定後算出可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:配当は維持。自己株式取得は第1四半期に大きな動きは無し。

セグメント別情報

  • 建築設備事業(中核)
    • 売上高:42,515 百万円(+5.9%)
    • セグメント利益:2,919 百万円(+51.6%)
    • コメント:大型工事の受注・前期繰越工事の進捗と利益率改善が寄与。利益貢献度が高く、全社業績押し上げの主因。
  • 機械システム事業
    • 売上高:2,056 百万円(△14.2%)
    • セグメント損益:△278 百万円(損失幅縮小)
    • コメント:売上減だが損失圧縮で構造改善の兆し。
  • 環境システム事業
    • 売上高:4,694 百万円(△13.3%)
    • セグメント損失:△501 百万円(損失拡大)
    • コメント:前年同期の大型工事の反動で受注・売上が減少。公共案件のタイミング依存が大きい。
  • 不動産事業
    • 売上高:645 百万円(+1.0%)
    • セグメント利益:253 百万円(△6.5%)
    • コメント:賃貸収入増で売上は安定、改修等で利益はやや圧迫。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画・ビジョン:
    • 経営ビジョン“MIRAI 2030”を掲げ、中期経営計画2027(〜2027年度)を推進中。今期は計画の初年度。
    • テーマは「深化と共創」:既存技術の深化、施工効率化、省人化、外部パートナーとの協業。
  • KPI達成状況:
    • 受注残(期末繰越受注高)は229,911 百万円(+4.0%)で一定のストックは確保。中期計画の進捗は初年度のため「基盤整備期」と位置付けられている。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(開示情報ベース):
    • 建築設備分野は大型・産業空調等で受注・利益改善が見られる。
    • 環境システム分野は公共案件の受注タイミング影響を受けやすく、前年大型案件の反動で業績不安定。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2026年3月期):売上 250,000 百万円(△1.2%)、営業利益 24,500 百万円(+11.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 19,500 百万円(+13.3%)。会社は2025年5月13日の公表値から修正なし。
    • 会社予想の前提:特段の為替・原材料前提の明示は無し(短信記載なし)。
  • 予想の信頼性:
    • 第1四半期は建築設備の利益改善で順調だが、通期進捗は四半期線形より低く、公共案件や大型工事の進捗が業績実現に重要。
  • リスク要因:
    • 大型案件の着手・収益化タイミング、公共案件受注環境、原材料・資材価格、工事の安全・品質リスク、入札競争の激化、資金回収のタイミング等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
  • 添付監査・レビュー:四半期レビューは無し(公認会計士監査レビュー無し)
  • その他重要事項:当四半期の連結範囲の変更無し。配当・業績予想に関して直近公表値からの修正無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1961
企業名 三機工業
URL http://www.sanki.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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