以下は株式会社シャープ(証券コード:6753)の企業分析レポートです。

1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    シャープは、総合家電メーカーとして、テレビ、液晶パネル、白物家電などを幅広く展開しています。特に液晶パネルが主力製品の一つです。現在は台湾の鴻海精密工業の子会社であり、その傘下で事業再編を進めています。事業は大きく「Smart Life & Energy(スマートライフ&エネルギー)」、「Smart Office(スマートオフィス)」、「Universal Network(ユニバーサルネットワーク)」、「Display Device(ディスプレイデバイス)」、「Electronic Device(電子デバイス)」の5つのセグメントに分かれています。
  • 主力製品・サービスの特徴
    • スマートライフ&エネルギー: 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、空気清浄機、シャープ独自のプラズマクラスター技術を搭載した製品、太陽電池、蓄電池、テレビ(アクオスブランド)など、家庭向けの幅広い製品を提供しています。
    • スマートオフィス: デジタル複合機、情報ディスプレイ、POSシステム、FA(ファクトリーオートメーション)機器など、ビジネスソリューションを提供しています。
    • ユニバーサルネットワーク: モバイルフォン、スマートフォン、タブレット、車載無線機器などを扱っています。
    • ディスプレイデバイス: ディスプレイモジュール、車載カメラなどを手掛けており、特に高付加価値の車載・モバイル・産業向けディスプレイに注力しています。
    • 電子デバイス: カメラモジュール、センサーモジュール、CMOSイメージセンサー、半導体レーザーなどを供給しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    シャープは長年の歴史と「AQUOS」に代表されるブランド力、液晶技術における高いノウハウを競争優位性としています。しかし、家電業界は競争が激しく、特に中国・韓国メーカーの台頭により価格競争に晒されています。また、液晶パネル事業は市況変動の影響を大きく受けやすく、過去には大きな損失を計上する要因となりました。現在は鴻海グループの支援の下、事業ポートフォリオの見直しや高付加価値分野への転換を進めている途上にあります。
  • 市場動向と企業の対応状況
    世界的な景気減速やインフレによる消費者の購買意欲低下、部材価格の高騰、為替変動などが市場動向に影響を与えています。シャープは、こうした環境下で既存事業の収益力強化を図るとともに、ブランド事業のグローバル展開、および「暮らす」と「働く」に焦点を当てた事業構造改革を進めています。ディスプレイデバイス事業では、市況変動の影響を受けにくい車載・モバイル・産業向けの高付加価値製品へのシフトを加速しています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    経営陣は、ブランド事業のグローバル拡大と事業変革を主要な戦略としています。具体的には、「新しいシャープ」の実現に向け、ブランドを核とした事業ポートフォリオへの再編と、それに伴う収益基盤の確立を目指しています。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    決算短信上での具体的な中期経営計画の施策に関する詳細な記述はありませんが、「ブランド事業のグローバル展開」と「事業変革の加速」が繰り返し強調されており、高付加価値化や事業再編を通じた収益性改善が重点分野であることが示唆されています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信には、新製品・新サービスの具体的な展開状況について詳細な記述はありません。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    シャープの収益モデルは、家電製品の製造・販売に加え、オフィスソリューションやディスプレイデバイスといったB2B事業を強化することで多角化を図っています。しかし、依然としてB2Cの家電事業やディスプレイ事業は市場の景気変動や技術革新の影響を受けやすい性質を持っています。市場ニーズがモノからコトへの消費へシフトする中で、同社はソリューション提案型の事業への転換を進めることで適応力を高めようとしていますが、その成果が安定的な収益として現れるかが鍵となります。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    決算短信からは売上計上時期の極端な偏りに関する具体的な記述はありません。一般的に家電製品は、年末商戦や新生活シーズンに売上が集中する傾向がありますが、特定の四半期に著しい偏りがあるという情報は今回のデータからは読み取れません。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    シャープはIGZO技術に代表される液晶ディスプレイ技術や、プラズマクラスター技術といった独自の技術を有しています。近年は、AIoT(AIとIoTの融合)技術を活用したスマート家電の開発にも力を入れています。ディスプレイデバイス事業では、車載やモバイル、産業用途向けのより高精細で応答性の高いディスプレイ技術の開発に注力し、高付加価値領域での独自性を追求しています。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    直近の中間期決算からは、スマートワークプレイス事業が売上微増ながら利益を大幅に増やし、セグメント利益を牽引しています。また、スマートライフ事業も売上は減少しているものの、利益が大きく改善しており、収益性向上の兆しが見られます。ディスプレイデバイス事業は依然として赤字ですが、損失幅は縮小傾向にあります。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
    • 株価: 775.6円
    • 会社予想EPS: 81.63円
    • 実績BPS: 322.02円
      現在の株価は会社予想EPSの約9.5倍、実績BPSの約2.41倍となっています。
  • 業界平均PER/PBRとの比較
    • 業界平均PER: 24.2倍
    • 業界平均PBR: 1.6倍
      シャープの予想PER 9.50倍は業界平均24.2倍と比較して割安です。
      一方、実績PBR 2.43倍は業界平均1.6倍と比較して割高です。PERでは割安感がありますが、PBRでは割高感がある点が特徴です。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    直近10日間の株価は752.2円から795.6円の間で推移しており、現在の株価775.6円はその中央付近にあります。一時的に800円台をつけた後、やや軟調な推移となっています。
  • 年初来高値・安値との位置関係
    • 年初来高値: 1,030円
    • 年初来安値: 635円
      現在の株価775.6円は、年初来高値から約24.7%下落した水準であり、年初来安値からは約22.1%上昇した水準です。おおよそ中間やや安値圏に近い位置にあります。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    直近10日間の平均出来高は247万株、平均売買代金は約19億円です。本日の出来高251.5万株、売買代金約19.5億円は平均的な水準であり、特別に市場の関心が高まっている兆候は見られません。

8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
    • 売上高(過去12か月): 2兆140億円
    • 営業利益(過去12か月): 558億円
    • 純利益(過去12か月): 586億円
    • ROE(過去12か月): 32.15%
    • ROA(過去12か月): 2.35%
      ROEは非常に高い水準ですが、ROAが低いことから、自己資本比率の低さが関連している可能性があります。
  • 過去数年分の傾向を比較
Breakdown 過去12か月 3/31/2025 3/31/2024 3/31/2023 3/31/2022
Total Revenue 2,014B 2,160B 2,321B 2,548B 2,495B
Operating Income 55.8B 27.3B -20.3B -25.7B 84.7B
Net Income 58.6B 36.1B -150B -260.8B 73.9B

過去数年間の売上高は減少傾向にあり、2023年、2024年期には営業利益・純利益が赤字を計上していました。しかし、直近の過去12か月および2025年3月期予想では営業利益・純利益ともに黒字転換し、大幅な利益改善が見られます。これは事業構造改革やコスト削減、資産売却益などが寄与していると考えられます。

  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2026年3月期 第2四半期(中間期)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
    • 売上高: 50.8%
    • 営業利益: 64.3%
    • 純利益: 85.8%
      売上高は概ね順調な進捗ですが、営業利益および純利益は通期予想に対して非常に高い進捗を示しており、会社予想の上振れの可能性を示唆しています。これは、中間期における売上総利益の改善や、特別利益(固定資産売却益)の計上が大きく寄与したためです。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
    • 自己資本比率(中間期): 14.6% (前期末 10.5%から改善)
    • 流動比率(中間期): 88.5% (流動資産957,514百万円 / 流動負債1,082,257百万円)
    • 負債比率(負債合計/資産合計): 約84.4% (中間期)
      自己資本比率は14.6%と、依然としてかなり低い水準です(一般的な目安は40%以上)。また、流動比率も100%を下回っており(一般的に目安は120%以上)、短期的な財務安全性には注意が必要です。負債比率も高く、財務基盤は脆弱であると評価できます。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    営業キャッシュフローが過去12か月でマイナス113億円、中間期でもマイナス233億円となっており、本業での資金創出力に課題があります。直近の中間期決算では、長期借入金を圧縮する一方で短期借入金が大幅に増加しており、これは2026年4月に期限が到来するシンジケートローンの借り換えに向けた動きと説明されています。会社は主要金融機関との借り換え協議を順調に進めているとしていますが、資金繰りには継続的な注意が必要です。
  • 借入金の動向と金利負担
    中間期で長期借入金が前期末の約5,290億円から約112億円へと大幅に圧縮された一方、短期借入金が約1,112億円から約4,751億円へと急増しています。これは資金調達構造の短期化を意味しており、今後の金利動向や借り換え条件が財務に与える影響は大きくなる可能性があります。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
    • ROE(過去12か月):32.15%
    • ROA(過去12か月):2.35%
    • 営業利益率(過去12か月):2.86%
    • 売上総利益率(過去12か月):21.27%
      ROEは非常に高いですが、これは低い自己資本比率が影響していると考えられます。ROAと営業利益率は低い水準にあり、本業での収益性には依然として改善の余地が大きいと評価できます。ただし、中間期の営業利益率は3.05%と改善傾向にあります。
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    ROEの32.15%はベンチマークの10%を大きく上回る「優良」な水準です。しかし、ROAの2.35%はベンチマークの5%に達しておらず、「低い」と評価されます。これは、総資産を効率的に活用して利益を生み出す能力に課題があることを示しています。
  • 収益性の推移と改善余地
    過去数年間は赤字が続いていましたが、直近の中間期で営業利益・純利益が大幅に改善し黒字転換しました。これは売上総利益率の改善や、各種コスト削減、事業構造改革の効果が表れ始めていることを示唆しています。特にディスプレイデバイス事業の損失が縮小傾向にあることや、スマートライフ・スマートワークプレイス事業の利益が大幅に増加している点はポジティブです。ただし、収益性をさらに安定させ、ROAの改善に向けた資産効率の向上が今後の課題です。

11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値は0.66です。これは市場全体の動きと比較して、シャープの株価の変動が小さいことを示しており、市場感応度は低いと評価できます。すなわち、市場全体が10%変動した場合、シャープの株価は約6.6%変動する傾向があるということになります。
  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    • 52週高値: 1,029.50円
    • 52週安値: 635.00円
      現在の株価775.6円は、52週高値から約24.7%下落、52週安値から約22.1%上昇した水準にあり、レンジの中間やや安値寄りです。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
    決算短信には、主に以下のリスク要因が挙げられています。
    • 資金面: 短期借入金の増加と2026年4月に到来するシンジケートローンの借り換え交渉の行方。
    • 営業面: 家電・ディスプレイ市場の需要変動、原材料・部品価格の変動、為替変動。
    • 事業構造改革: 連結範囲の変更や事業譲渡に伴う一時的な業績変動や構造改革費用の発生。
      これらの要因は業績に大きな影響を与える可能性があります。

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    • シャープ 予想PER: 9.50倍 / 業界平均PER: 24.2倍 → PERでは割安
    • シャープ 実績PBR: 2.43倍 / 業界平均PBR: 1.6倍 → PBRでは割高
      PERの観点からは割安ですが、PBRの観点からは割高です。これは財務健全性(自己資本比率の低さ)に起因するBPSの低さが、PBRを押し上げている可能性があります。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
    • 目標株価(業種平均PER基準): 2,185円 (提供データ)
    • 目標株価(業種平均PBR基準): 515円 (提供データ)
      ※PER基準の目標株価は、現状のEPS81.63円と業界平均PER24.2倍から算出すると約1,975円となるが、提供データにある2,185円を使用する。
      PER基準では目標株価は現在の株価(775.6円)を大きく上回り、PBR基準では現在の株価を下回っています。この乖離は、PERとPBRで同社の評価が異なることを示しています。
  • 割安・割高の総合判断
    PERは業界平均と比較して割安ですが、PBRは割高です。足元の利益改善は評価できますが、自己資本比率の低さや流動性の懸念がPBRの割高感につながっていると考えられます。総合的には、利益改善の進捗や収益の持続性、財務健全性の回復度合いを慎重に見極める必要があります。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
    • 信用買残: 2,959,000株 (前週比 -119,000株)
    • 信用売残: 1,935,800株 (前週比 +113,600株)
    • 信用倍率: 1.53倍 (前週より改善)
      信用買残は減少し、信用売残は増加しており、信用倍率は改善傾向にあります。これは将来の株価上昇を期待する買いが減り、株価下落を予想する売りが増えている状態であり、需給バランスはやや改善の方向に向かっていると見ることができます。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    • 筆頭株主は鴻海精密工業(台湾)で22.28%、関連会社を含めると過半数に近い株式を保有しています。
    • % Held by Insiders (経営陣持株比率): 63.78% (大株主である鴻海グループが経営に深く関与していることを示唆)
    • % Held by Institutions (機関投資家保有比率): 14.32%
      大株主の鴻海グループが過半数を保有しており、安定した株主構成であると言えます。
  • 大株主の動向
    大株主リストには、鴻海グループ各社が名を連ねており、シャープの経営に深く関与しています。特に目立った売買動向については情報がありませんが、鴻海グループの方針がシャープの経営戦略に大きな影響を与えると考えられます。

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    • 中間配当: 0.00円、期末配当: 未定
      現状の会社予想では配当金は未定であり、配当利回りや配当性向の計算はできません。直近の決算短信では配当は行われておらず、配当による株主還元は期待できない状況です。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    自社株買いなどの株主還元策に関する開示情報はありません。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策に関する開示情報はありません。

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
    • 2025年11月10日に2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信を発表し、通期業績予想の修正(増益方向に)を行っています。これは当レポートの分析の主要な材料となっています。
    • 中間期においては、連結子会社の除外(Saigon STEC Co., LTD.など3社)および事業譲渡(SFL社)に伴う連結範囲の変更がありました。これにより、「その他」セグメントの売上、資産が大幅に減少しています。
    • 短期借入金が大幅に増加したことに関して、2026年4月に期限が到来するシンジケートローンの借り換え協議を主要金融機関と順調に進めている旨が説明されています。
  • これらが業績に与える影響の評価
    通期予想の修正は利益面でポジティブであり、事業構造改革やコスト削減、高付加価値分野へのシフトが一定の成果を上げ始めていることを示唆します。ただし、連結範囲の変更は単純な前年比較を難しくしており、実質的な事業成長を評価するには注意が必要です。資金調達の短期化は財務リスクを高める要因であり、借り換えの動向に注目する必要があります。中間期の好調な利益は資産売却益などの「特別利益」も寄与しており、本業の収益力の持続的改善には引き続き注視が必要です。

16. 総評

  • 各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理
    シャープは、過去数年の赤字から脱却し、足元では収益性が大きく改善しています。特に中間期決算における営業利益・純利益の進捗は好調であり、会社の通期予想を上回る可能性も秘めています。これは事業構造改革や高付加価値分野へのシフトが寄与しているものと見られます。株価についても、PERでは割安感がありますが、PBRでは割高感があり、財務健全性の課題(低い自己資本比率、流動比率、マイナス営業キャッシュフロー)が背景にあると考えられます。資金繰りにおいては、短期借入金が急増しており、来たる借り換え交渉の行方が重要なリスク要因となります。
    • ポジティブ要因:
    • 過去の赤字から脱却し、利益が大幅に改善傾向にある点。
    • 中間期決算は通期予想に対して高い進捗を示しており、上振れ期待がある点。
    • ROEが非常に高い水準にある点(ただし、これは自己資本比率の低さも影響)。
    • 業界平均PERと比較して割安感がある点。
    • ネガティブ要因:
    • 売上高は減少傾向が続いている点(事業構造改革による影響も含む)。
    • 自己資本比率が依然として低く、財務健全性に課題がある点。
    • 流動比率が100%を下回っており、短期流動性に懸念がある点。
    • 営業キャッシュフローがマイナスであり、本業での資金創出力が課題である点。
    • 短期借入金の急増と、2026年4月のシンジケートローン借り換えの不確実性。
    • 配当が未定であり、株主還元へのコミットメント不明瞭な点。
  • 強み・弱み・機会・脅威の整理
    • 強み (Strengths):
    • ブランド力と高い技術力(液晶、プラズマクラスター、AIoTなど)。
    • 鴻海グループの安定した大株主構成による経営基盤。
    • 事業構造改革による収益性改善の兆し。
    • 弱み (Weaknesses):
    • 自己資本比率が低く、財務健全性に課題。
    • 本業での現金創出力が弱い(営業キャッシュフローがマイナス)。
    • 資金調達の短期化とこれに伴う流動性リスク。
    • 売上高の減少傾向が続いていること。
    • 機会 (Opportunities):
    • 高付加価値ディスプレイ(車載、モバイル、産業用)市場での成長。
    • AIoTを活用したスマート家電・ソリューション事業の拡大。
    • 鴻海グループとの連携によるグローバル展開の加速。
    • 脅威 (Threats):
    • 世界経済の減速や部材価格の高騰、為替変動リスク。
    • 資金調達環境の悪化や金利上昇。
    • 競合他社との激しい価格競争。
    • 新型コロナウイルス感染症の再拡大や地政学リスク。

17. 企業スコア

  • 成長性: C (売上減少傾向、ただし利益は改善中であり今後の事業変革の進捗に期待)
  • 収益性: B (ROEは高いがROAは低水準。ただし利益改善の動向は評価できる)
  • 財務健全性: D (自己資本比率が極めて低く、流動性にも懸念。営業CFもマイナス)
  • 株価バリュエーション: B (PERでは割安だがPBRでは割高であり、総合的に中立)

企業情報

銘柄コード 6753
企業名 シャープ
URL http://www.sharp.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 776円
EPS(1株利益) 81.63円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 18.6% 10.9倍 2,092円 21.9%
標準 14.3% 9.5倍 1,513円 14.3%
悲観 8.6% 8.1倍 995円 5.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 776円

目標年率 理論株価 現在株価との乖離 判定
15% 752円 +23円 (+3%) △ 割高
10% 939円 -164円 (-17%) ○ 割安
5% 1,185円 -410円 (-35%) ○ 割安

【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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