2025年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想(修正なし)との比較では概ね想定内。営業利益は通期比進捗でやや上振れ(進捗56.1%)だが、為替差損の発生により経常・純利益は前年同期比で減少(通期見通しへの影響は限定的で、現時点で予想修正はなし)。
- 業績の方向性:売上高は前年同期比0.4%減(94,911百万円)で横ばい、営業利益は同32.2%増(12,115百万円)→ 増益、経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益はそれぞれ前年同期比で減少(経常利益11,566百万円:△40.4%、中間純利益8,943百万円:△28.5%)→ 減益。
- 注目すべき変化:営業利益の改善は売価・プロダクトミックス改善およびコストダウンが主因。一方、為替差損(当中間期における為替差損2,905百万円計上)が経常利益と税引前利益を押し下げた点が重要。
- 今後の見通し:通期予想(売上高193,000百万円、営業利益21,600百万円、親会社株主当期純利益16,500百万円)は現状で維持。中間実績の進捗は売上49.2%、営業利益56.1%、経常利益51.9%、純利益54.2%で、概ね計画ペース(50%前後)で推移しており達成可能性は高いと想定されるが、為替変動がリスク。
- 投資家への示唆:営業利益改善は内的施策の効果を示唆。だが為替感応が業績を左右するため、為替見通しと差損の動向、買収(オービー工業等)の統合効果と自己株式取得/消却方針の資本効率への影響を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: マブチモーター株式会社
- 主要事業分野: 小型モーターの設計・製造・販売(自動車電装機器市場、ライフ・インダストリー機器市場 等)
- 代表者名: 代表取締役社長 高橋 徹
- URL: https://www.mabuchi-motor.co.jp
- 報告概要:
- 提出日: 2025年8月14日
- 対象会計期間: 2025年1月1日〜2025年6月30日(第2四半期・中間期、連結)
- 決算短信は監査法人レビュー対象外
- セグメント:
- 自動車電装機器市場: 自動車向けモーター(ミラー、ドアロック、パワーウインドウ等)
- ライフ・インダストリー機器市場: 家電・工具・理美容・健康・医療向け等
- その他
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 130,324,924株(自己株式含む)
- 期末自己株式数: 6,652,253株
- 期中平均株式数(中間期): 125,008,089株
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日: 2025年8月14日(提出済)
- 配当支払開始予定日: 2025年9月16日
- IR/決算説明会: 決算補足説明資料・決算説明会の有無は資料参照(本資料欄は空欄)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想との比較、進捗率)
- 売上高: 実績94,911百万円/通期予想193,000百万円 → 進捗率49.2%(通期見通しに対し概ね按分ペース)
- 営業利益: 実績12,115百万円/通期予想21,600百万円 → 進捗率56.1%(半期での達成度は良好)
- 経常利益: 実績11,566百万円/通期予想22,300百万円 → 進捗率51.9%
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 実績8,943百万円/通期予想16,500百万円 → 進捗率54.2%
- サプライズの要因:
- 営業利益上振れ要因: 売価・プロダクトミックス改善、コストダウン
- 経常利益・純利益下振れ要因: 為替差損の計上(当中間期の為替差損2,905百万円)、営業外収益の減少(前年同期には為替差益7,600百万円計上)
- 買収に伴う負ののれん発生益(748百万円)は特別利益であり営業利益には含まず(経常外の調整項目)
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正しておらず、営業面の改善で通期見通し達成可能と示している。ただし為替動向(会社前提:後半期USD=145円、実績中間期USD=148.60円)と研究開発投資増額が下振れ要因となり得る。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計: 334,028百万円(前連結会計年度末354,989百万円 → △20,961百万円)
- 負債合計: 30,393百万円(前連結会計年度末35,366百万円 → △4,973百万円)
- 純資産合計: 303,635百万円(前連結会計年度末319,622百万円 → △15,987百万円)
- 自己資本比率: 90.9%(前期末90.0%)→ 安定水準(40%以上で安定)
- 収益性(中間期)
- 売上高: 94,911百万円(前年同期95,267百万円、△0.4%:ほぼ横ばい)
- 売上総利益: 28,355百万円(前年同期24,369百万円、+16.3%)
- 営業利益: 12,115百万円(前年同期9,163百万円、+32.2%)、営業利益率 = 12,115 / 94,911 = 約12.8%(改善、前年は約9.6%)
- 経常利益: 11,566百万円(前年同期19,393百万円、△40.4%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 8,943百万円(前年同期12,506百万円、△28.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS): 71.54円(前年同期98.02円、△27.0%)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率: 49.2%(通常ペース=50%程度 → ほぼ計画通り)
- 営業利益進捗率: 56.1%(やや良好)
- 純利益進捗率: 54.2%(やや良好)
- 過去同期間との比較: 営業利益は改善、ただし経常利益・純利益は為替影響で低下
- 財務安全性
- 自己資本比率: 90.9%(安定水準)
- 負債比率: 負債合計30,393百万円に対し純資産303,635百万円 → 低水準(財務リスク低い)
- 流動比率: 流動資産223,648百万円 / 流動負債24,400百万円 ≒ 917%(非常に高い流動性)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約12.8%(前年同期約9.6%)と改善
- 総資産回転率等の詳細は–(算出に追加情報必要)
- セグメント別(中間期)
- 自動車電装機器市場: 売上 73,421百万円(前年同期73,421百万円表記のズレありが本文では734.21億=73,421百万円。前年比△1.5%(資料本文))・セグメント利益寄与大
- ライフ・インダストリー機器市場: 売上 21,465百万円(前年同期21,465百万円表記、+3.5%:健康・医療用が堅調)
- セグメント合計で営業利益改善に寄与
- 財務の解説
- 現金及び預金は期末で125,781百万円。短期借入等は限定的(短期借入金617百万円、長期借入金1,151百万円)で、ネットキャッシュの構造。
- 総資産減少の主因は現金及び預金の減少、有形固定資産および棚卸資産の減少。純資産は為替換算差額の減少が主因。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年12月期: 中間 38円、期末 38円、年間 76円
- 2025年12月期: 中間 39円(実施)、期末予想 39円、年間予想 78円(過去最高更新)
- 配当利回り: –(株価情報が必要)
- 配当性向: 通期予想ベースで 78円 / EPS 132.99円 ≒ 58.7%(高めの配当性向)
- 中間時点の配当性向(中間EPSベース): 39円 / 71.54円 ≒ 54.5%
- 特別配当の有無: なし
- 株主還元方針: 自己株式取得・消却を実施予定(新たな取得枠:上限12,000,000株、取得価額総額上限190億円。取得後全株消却予定)。株式分割(1株→2株)を予定(基準日2025/12/31、効力発生日2026/1/1)。
セグメント別情報
- セグメント別状況(中間期)
- 自動車電装機器市場: 売上 73,421百万円(前年同期比△1.5%)、ミラー等小型電装は堅調だが一部用途で減少(パワーウインドウ等)があり、円高影響も。
- ライフ・インダストリー機器市場: 売上 21,465百万円(前年同期比+3.5%)、健康・医療用が堅調。家電等は受注絞り込みで微減。
- 前年同期比較: 上記の通り、自動車向けは若干減少、ライフ分野は増加。
- セグメント戦略: e‑MOTO事業コンセプトの下、ギア等ユニット対応強化のためオービー工業(樹脂ギア)を買収しユニット提供力を強化。OKIマイクロ技研の買収(2025/7/1、四半期後の重要な後発事象)によりステッピングモーター等を補完。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 「経営計画2030(最終年2030)」下で「e‑MOTO」コンセプトを掲げ、ユニット提供・付加価値向上を目指す。今回のオービー工業、OKIマイクロ技研の買収は計画との整合性あり。
- KPI達成状況: モーター販売数量は前年同期比+0.1%(横ばい)。中期での成長は買収による事業拡充とプロダクトミックス改善に依存。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較: –(同業他社の具体数値は資料外)
- 市場動向:
- 自動車電装機器市場: 地域差あり(一部地域で販売低迷)。米国等の関税政策や世界生産台数の減少見込みが下押し要因。
- ライフ・インダストリー: 健康・医療分野は堅調で需要持続。
- 為替・原材料(銅・鋼・レアアース等)の変動が収益に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正無し): 売上高193,000百万円(前期比△1.6%)、営業利益21,600百万円(前期比△0.2%)、経常利益22,300百万円(前期比△31.3%)、親会社株主当期純利益16,500百万円(前期比+28.6%)
- 会社前提為替: 当下半期USD=145円(中間実績は148.60円)
- リスク要因:
- 為替変動(中間期の為替差損が業績に直接影響)
- 自動車産業の生産動向(関税・地域別需要)
- 原材料価格の変動(銅・鋼材・レアアース等)
- M&A後の統合リスク
重要な注記
- 会計方針: 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正を期首から適用(中間連結財務諸表へ影響なし)。グローバル・ミニマム課税に関する取扱いは適用しているが当中間期では法人税は計上していない。
- 連結範囲の変更: オービー工業(現:マブチオービーギアシステム)を2025/4/1に取得し連結子会社化(取得原価666百万円、負ののれん748百万円を暫定計上)。2025/7/1にOKIマイクロ技研を取得(取得原価1,188百万円、重要な後発事象)。
- 自己株式取得・消却: 2025/2/14に自己株式2,198,400株(取得価額4,782百万円)取得済。2025/8/14取締役会で新たに取得枠(上限12,000,000株、上限取得価額190億円)設定、取得後全数消却予定。
- 株式分割: 1株→2株(基準日2025/12/31、効力発生日2026/1/1)。発行可能株式総数を4億→8億株へ変更予定。
- 重要な会計処理: 中間連結財務諸表特有の税効果等の見積り適用あり。
(不明な項目や開示が無いものは — と記載しました。投資判断につながる表現は避けています。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6592 |
| 企業名 | マブチモーター |
| URL | http://www.mabuchi-motor.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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