2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ: 中間純利益604百万円(EPS137.21円)は、連結子会社株式売却による関係会社株式売却益855百万円を計上したことによる一時的な上振れ。会社は中間の業績予想を開示しておらず、市場コンセンサスは不明のため「対会社中間予想」は比較不可。通期予想は非連結移行に伴い修正済(有)。
  • 業績の方向性: 売上高1,209百万円(運営ベース:概ね前年並みだが前年中間期は連結で比較不可)、営業損失22百万円、経常損失21百万円、ただし特別利益計上で中間純利益は黒字(増益に見えるが一時要因)。
  • 注目すべき変化: 連結子会社(サハキット・ウィサーン社)の株式譲渡により連結→非連結決算へ移行。関係会社株式売却益855百万円計上が最大の変化点。
  • 今後の見通し: 通期売上予想2,380百万円に対する中間進捗率は約50.8%(通常ペース)。ただし中間黒字は一時利益によるもので、通期予想(当期純利益569百万円)に対する達成は既に超過(進捗106.1%)しているが持続性は限定的。
  • 投資家への示唆: 中間の黒字は一時的要因が主因のため、営業面の改善が持続するか(レトルト工場稼働効果・マット事業の回復等)を確認することが重要。借入金増加・工場投資による固定資産増加も注視。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: 日本製麻株式会社
    • 主要事業分野: 食品事業(パスタ・レトルト等)、産業資材事業(黄麻製品、紙袋等)、マット事業(自動車用フロアマット)、不動産賃貸等
    • 代表者名: 代表取締役社長 植杉 泰久
  • 報告概要:
    • 提出日: 2025年11月13日
    • 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日、非連結)
    • 備考: 2025年9月30日に連結子会社の株式譲渡があり、以降非連結決算へ移行。中間決算は公認会計士等のレビュー対象外。
  • セグメント:
    • 食品事業: パスタ、レトルト(OEM含む)等
    • 産業資材事業: 黄麻製品、紙袋・フレコン等
    • マット事業: 自動車用フロアマット等
    • その他: 不動産賃貸等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数: 4,413,320株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間): 4,405,858株
    • 時価総額: –(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会: 無
    • 半期報告書提出予定日: 2025年11月13日
    • 株主総会/IRイベント: –(記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
    • 売上高: 中間実績 1,209,573千円。会社は中間予想を開示しておらず達成率は算出不可。通期予想2,380,000千円に対する進捗率は約50.8%。
    • 営業利益: 中間実績 営業損失 △22,186千円。通期予想は営業損失 △32,000千円(通期)であり、中間までの損失は通期見通しより小幅(運営面では通期見通しに対し現時点では良好)。
    • 純利益: 中間実績 604,528千円(関係会社株式売却益855,296千円を含む)。通期予想 当期純利益 569,000千円に対する達成率は約106.1%(ただし一時益が主因)。
  • サプライズの要因:
    • 主因はサハキット・ウィサーン社株式譲渡に伴う関係会社株式売却益855百万円の計上(特別利益)。営業面は売上は概ね横ばい、食品事業のレトルト工場増設準備で販管費増加。
  • 通期への影響:
    • 特別利益は一時的であるため、通期の継続的収益力を判断するには第3・第4四半期の営業成果(レトルト工場稼働効果、マット事業の回復等)を確認する必要あり。会社は非連結で通期予想を修正済。

財務指標

  • 損益(中間:2025/4/1–9/30、単位:千円)
    • 売上高: 1,209,573 千円(前年中間とは比較不可/前期は連結)
    • 売上総利益: 300,144 千円
    • 売上総利益率: 24.8%(300,144/1,209,573、目安:高過ぎず妥当)
    • 販売費及び一般管理費: 322,330 千円
    • 営業利益: △22,186 千円(営業利益率 約 △1.8%)
    • 経常利益: △21,190 千円
    • 特別利益: 855,296 千円(関係会社株式売却益)
    • 税引前中間純利益: 834,106 千円
    • 中間純利益: 604,528 千円
    • 1株当たり中間純利益(EPS): 137.21 円(潜在株式調整後 124.78円)※一時益の影響大
  • 貸借対照表(主要項目、千円)
    • 総資産: 4,145,282(前期末 2,960,249 → 増加 +1,185,033 千円、+40.0%(増加))
    • 流動資産: 2,256,299(主に現金及び預金増加)
    • 現金及び預金: 1,524,559(+767,713)
    • 固定資産(有形): 1,624,712(レトルト工場増設による建物増加等)
    • 負債合計: 2,015,092(前期末 1,448,007 → 増加 +567,085 千円)
    • 短期借入金: 1,150,000(+500,000)
    • 1年内返済予定の長期借入金: 114,626
    • 長期借入金: 104,184(長期は減少)
    • 純資産: 2,130,190(前期末 1,512,241 → 増加 +617,949 千円、+40.9%)
    • 自己資本比率: 51.0%(前期末 50.5% → 安定水準)
  • キャッシュフロー: 中間キャッシュ残高は増加(現金及び預金 1,524,559千円)。詳細CFは注記参照。
  • 進捗率分析(通期見通しに対する中間進捗)
    • 売上高進捗率: 約50.8%(1,209 / 2,380)
    • 営業利益進捗率: 通期予想は△32,000千円、現中間は△22,186千円(損失幅は通期見通しに対し小さいが、損益算出の性質上進捗率の解釈に注意が必要)
    • 純利益進捗率: 約106.1%(604 / 569、ただし一時益の影響)
    • 過去同期間との比較: 前中間期は連結での開示のため比較不可
  • 財務安全性
    • 自己資本比率: 51.0%(安定水準、目安40%以上で安定)
    • 流動比率: 流動資産2,256,299 / 流動負債1,818,002 = 約124.1%(100%以上で短期支払い余力あり)
    • 負債比率(負債/純資産): 2,015,092 / 2,130,190 = 約94.6%(過度なレバレッジではないが短期借入増加に注意)
    • 当期末の有利子負債(短期+長期借入含む)は約1,369百万円、現金1,524百万円によりネットでは約+156百万円の純資金状態
  • 効率性: 総資産回転率や売上高営業利益率は営業損失により低下(営業利益率 △1.8%)。工場投資後の生産性向上が鍵。
  • セグメント別(中間)
    • 食品事業: 売上 637,285千円、セグメント損失 △9,396千円(レトルト工場増設準備で販管費増)
    • 産業資材事業: 売上 317,522千円、セグメント利益 6,735千円(黄麻製品が好調)
    • マット事業: 売上 253,417千円、セグメント損失 △5,390千円(自動車販売回復途中)
    • その他: 売上 1,347千円、セグメント損失 △14,134千円(不動産賃貸等の会計処理等)
    • セグメント別前年比較: 前年中間は連結のため直接比較不可
  • 財務の解説: 建物(レトルト工場増設)等で有形固定資産が増加。短期借入金を中心に負債増加したが、現金の増加でネットの支払余力は維持。中間純利益は非経常益が主で、営業キャッシュ創出力はまだ改善途上。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期 実績: 期末 4.00円(年間4.00円)
    • 2026年3月期(予想): 中間 0円、期末 10.00円、年間合計 10.00円(修正あり)
    • 期末内訳: 普通配当 4.00円、特別配当 6.00円(特別配当は一時益反映)
  • 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
  • 配当性向: 通期予想当期純利益569百万円に対する配当総額(概算)44.13百万円 → 配当性向 約7.8%(低め)
  • 特別配当の有無: 有(期末に6.00円の特別配当を予定)。将来の配当持続性は一時益に依存する点に注意。
  • 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし。

セグメント別情報

  • 食品事業: 売上637百万円、営業損失9.4百万円。主因は既存製品の販売減少とレトルト工場増設に伴う販管費増。主力の業務用太麺パスタは堅調。今秋稼働予定のレトルト工場が本稼働すれば効率化・売上拡大が期待されるが初期費用負担が発生。
  • 産業資材事業: 売上318百万円、営業利益6.7百万円。黄麻製品の輸入販売増で粗利改善。一方、紙袋・フレコンは減少。
  • マット事業: 売上253百万円、営業損失5.4百万円。顧客の車種影響で一時的に販売減少するも回復傾向。
  • セグメント戦略: 食品の工場稼働による増産・OEM拡大、産資の利益率維持、マットの顧客回復が今後の鍵。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 明示的な中期計画の進捗指標は開示なし。主要施策はレトルト工場増設(設備投資)と海外関連整理(子会社株式売却)。
  • KPI達成状況: 公表KPIは特になし。投資家が見るべきは工場稼働後の売上・粗利率改善と販管費比率の低下。

競合状況や市場動向

  • 市場動向: 物価高・人件費高・原材料高が継続。食品は消費者の利便性志向やEC拡大で変化。自動車市場の部品需要は車種依存で影響を受ける。
  • 競合比較: 同業他社との定量比較は開示資料になし。マット事業は自動車関連の回復状況で相対的な回復速度が変動。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)予想(非連結): 売上高2,380,000千円(△4.2%)、営業利益△32,000千円(△133.5%)、経常利益△36,000千円(△138.7%)、当期純利益569,000千円(+783.5%)EPS129.15円。※予想は修正済。
    • 次期予想: –(未記載)
    • 会社予想の前提: 非連結への移行を踏まえた修正。為替等の前提は別添資料参照(本資料のみでは詳細不明)。
  • 予想の信頼性: 中間の当期純利益は売却益に依存するため、通期予想の純利益水準は一時要因をどう扱うかで変動。会社の過去の予想達成傾向は本資料で言及なし。
  • リスク要因: 特別利益に依存した収益構造、原材料価格上昇、労務コスト上昇、主要得意先の需要変動(マット事業)、短期借入金増加による資金繰りリスク(ただし現金保有で当面は緩和)。

重要な注記

  • 会計方針: 変更なし。
  • 決算形態の変更: 2025年9月30日の連結子会社株式譲渡に伴い、当中間期から「連結」→「非連結」決算へ移行。これにより前年同中間期との業績比較は行っていない。
  • その他:
    • 中間決算は監査法人のレビュー対象外。
    • 代表取締役社長の交代(植杉 泰久氏が代表取締役社長に就任、2025年8月13日)。
    • 配当予想および通期業績予想は本日付で修正済(詳細は別途公表資料参照)。

(注)本まとめは提供された決算短信の内容を整理したものであり、投資助言を目的とするものではありません。数字は千円未満切捨ての原資料に基づき要約しています。不明項目は「–」としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3306
企業名 日本製麻
URL http://www.nihonseima.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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