2026年6月期 第1四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: インバウンド回復や国内旅行の堅調さを背景に事業環境は良好。観光HR事業のKPIが好調で、組織体制を再構築して生産性を上げ、売上・利益の拡大を狙う。新規事業(SaaS・共同寮等)やM&Aにも注力。
  • 業績ハイライト: 2026年6月期第1四半期(2025/7–9)
    • 売上高 4,062百万円(YoY +6.9% — 増収:良い)
    • 営業利益 418百万円(YoY +8.9%、営業利益率 10.3% — 収益性良好:良い)
    • 経常利益 419百万円(YoY +8.0%)、当期純利益 277百万円(YoY +13.3%)
    • 観光HRが主力(売上構成比約90%以上)、地方創生も成長(1Q売上395百万円、YoY +12.5%)
  • 戦略の方向性: 既存事業(観光HR)の高度化と拡大に加え、SaaS(ハッサク)や共同寮プロジェクト等の新規事業で事業領域を拡充。AI/業務自動化で生産性向上、M&Aで非連続成長を狙う。
  • 注目材料: 観光HR向けSaaS「ハッサク」の大手チェーン導入(全国68施設)、台湾マイナビとの業務提携、給与前払いのデジタル化、アドバイザー就任、役員への新株予約権発行。
  • 一言評価: インバウンド回復を追い風にKPI改善と収益拡大が確認でき、プラットフォーム化とSaaS展開で成長余地を見込める段階。ただし季節変動・人材確保・投資の実行(M&A/新規事業)に依存。

基本情報

  • 企業概要: 株式会社ダイブ(Dive Inc.、東証グロース:151A)/主要事業:観光HR事業(リゾートバイト特化の人材派遣・職業紹介)および地方創生事業(非観光地でのD2C観光事業・グランピング等)
  • 代表者名: 庄子 潔(代表取締役)
  • 説明者: 代表取締役ほか経営陣が主に発表(具体の発表者役職名は資料に準拠)。要旨:業績報告・KPI説明・中期プラットフォーム戦略・先行投資の状況・リスク対応。
  • セグメント:
    • 観光HR事業: リゾートバイト/人材派遣・職業紹介・マッチングプラットフォーム、主力事業(売上高の約94%(2025/6期))
    • 地方創生事業: Dive Hotels(ザランタン等のグランピング・宿泊事業、D2C集客)— 高成長だが売上構成は小さい(約5.7%)
    • その他: –(資料の「Other」は微少)

業績サマリー

  • 主要指標(2026年6月期 第1四半期)
    • 売上高: 4,062百万円(前年同期比 +6.9% — 増収:良い)
    • 売上総利益: 1,147百万円(前年同期比 +8.1%)
    • 営業利益: 418百万円(前年同期比 +8.9%、営業利益率 10.3% — 目安:≥10%は良好)
    • 経常利益: 419百万円(前年同期比 +8.0%)
    • 当期純利益: 277百万円(前年同期比 +13.3%)
  • 予想との比較
    • 会社予想(通期): 売上高 16,000百万円、営業利益 800百万円、当期純利益 540百万円
    • 第1四半期の進捗(対通期計画)
    • 売上高進捗率: 25.4%(4,062/16,000) → 計画(25%)にほぼ整合
    • 営業利益進捗率: 52.3%(418/800) → 利益は上振れ/先行達成感
    • 当期純利益進捗率: 51.2%(277/540)
    • サプライズ: 営業利益の進捗が期初想定(約45%)より高く約52%となっている点が好感。大きなネガティブサプライズはなし。
  • 進捗状況(比較・補足)
    • 先行投資計画(通期 2億円)のうち、第1四半期で約84%を消化(主に新規事業人員採用・共同寮関連投資)。
    • 先の会計方針変更:本社費用のセグメント配賦方法を見直し、全社費用として計上。過年度修正済み。
    • 過去同時期との比較では売上・利益とも過去最高を更新。
  • セグメント別状況(第1四半期)
    • 観光HR事業
    • 売上高: 3,666百万円(前期1Q比 +6.5%)
    • 売上総利益: 818百万円(前期比 +6.1%)
    • 営業利益: 425百万円(前期比 +0.8%)
    • 地方創生事業
    • 売上高: 395百万円(前期1Q比 +12.5%)
    • 売上総利益: 327百万円(前期比 +14.0%)
    • 営業利益: 138百万円(前期比 +37.9%) — 収益化フェーズへ移行
    • その他: ほぼ無視できる水準

業績の背景分析

  • 業績概要・トピックス
    • インバウンド旅客数は9月末で約3,000万人に達し、観光需要の回復が継続。国内旅行者も堅調。
    • 観光HR事業の主要KPI(就業者数、UU数、LTM:就業者1人あたり売上等)は過去最高を更新。
    • SEOやスタッフ集客施策が奏功し、広告宣伝費は前年同期比で減少。
  • 増減要因
    • 増収の主因: 就業者数増加(延べ人数13,978人、前年同期比 +7.7%)および職業紹介案件の増加(職業紹介比率が上昇)。
    • 増益の主因: 売上総利益率の改善(売上総利益率 ~28.2%四半期)、販管費の抑制(広告費の削減)と、地方創生事業の収益化進展。
    • 一時要因: 先行投資の第1Q集中(新規事業・人員採用・共同寮関連)が発生している点は要注視。
  • 競争環境
    • 市場での優位性:求人掲載数No.1(資料引用)、取引先観光施設数 3,369社・稼働施設数 5,967施設、累計登録者数 39万人超、LINE友だち数 20万人超(資料は一部時点差あり)。
    • 競争優位性要素: データベースによるマッチング精度、LINE連携による1to1カスタマーサクセス、業務のIT化・省力化。
  • リスク要因
    • 人材確保の不十分(派遣スタッフの確保は継続リスク)
    • 新型感染症や大規模自然災害による需要変動
    • 労働法等の規制変更(派遣事業関連)
    • システム障害やセキュリティリスク
    • 投資(M&A・新規事業)失敗や固定資産の減損リスク

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期)
    • 観光HR事業:総合リゾートバイトプラットフォーム化(集客・マッチング・仕入れのNo.1化)、SEO強化、RA/CA体制(分業)とAI導入によるマッチング高度化、シニア・外国人材の獲得強化。
    • 地方創生事業:ザランタン等のグランピング拡大、他業態(クラフトホテル等)展開、D2Cでの収益化、観光HRとの連携で運営人材を確保。
    • 新規事業:観光業界向けSaaS(ハッサク)、共同寮プロジェクト、M&A推進、ホールディング化の準備。
  • 進行中の施策(進捗)
    • SEO施策で流入数・検索順位が改善(主要キーワードで上昇、流入数前年同期比 +68% の改善事例あり)
    • SaaS「ハッサク」:大江戸温泉物語・湯快リゾートグループへ全国68施設導入完了(拡大進行中)
    • 給与前払い制度のデジタル化(最短1時間支給可能)によりスタッフ利便性向上
    • 台湾マイナビと業務提携、外国人材(ワーキングホリデー等)の獲得強化
    • 共同寮プロジェクトで金融機関・自治体・事業者と連携深化
    • AIリテラシー研修・AIプロジェクト(リゾートバイトAIプロジェクト)を開始
  • セグメント別施策
    • 観光HR:SEO/メディア強化、RA/CA分業、LINEによるカスタマーサクセス、業務自動化・AI導入
    • 地方創生:D2C集客(GLAMPICKS)、人材の流動化による運営コスト抑制、施設系ブランドの拡大(ザランタン等)
  • 新たな取り組み(説明会で発表)
    • 新株予約権発行(取締役1名)によるインセンティブ付与
    • アドバイザー就任(業界有識者)
    • SaaS拡大、共同寮モデルの事業化検討、M&A案件の精査とPMIチーム増強

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期:2026年6月期、会社予想)
    • 売上高: 16,000百万円(前期比 +16.1%)
    • 営業利益: 800百万円(前期比 +5.8%)
    • 当期純利益: 540百万円(前期比 +19.0%)
  • 予想の前提条件
    • インバウンド・国内旅行需要の回復継続、就業者数の増加、職業紹介の拡大、先行投資は通期で約2億円計上(新規事業等)など
    • 新規事業・M&Aの売上は計画に含めず、費用(先行投資)のみ織り込む方針
  • 予想の根拠と経営陣の自信度
    • 第1四半期の進捗は売上で概ね計画通り、利益は進捗が良好(営業利益進捗52%)。ただし経営は積極投資フェーズと位置付け、成長投資を優先する方針を明確にしている。
  • 予想修正
    • 通期予想の修正はなし(発表資料時点)
    • 修正が必要な場合は速やかに開示すると明示
  • 中長期計画
    • 中期プラットフォーム戦略(観光人材アクションプラットフォーム)を推進し、SaaS・共同寮・M&Aを通じた非連続成長を目指す。ホールディングス化を進める予定。
  • 予想の信頼性
    • 第1Qの利益進捗が高い点はポジティブ。ただし過去の投資集中・COVID影響期の変動等もあるため、M&A・新規事業の進捗により変動しうる。
  • マクロ経済の影響
    • 為替は説明なし(輸出等の影響小さい事業モデル)、観光需要は感染症・渡航制限・景気変動に敏感。

配当と株主還元

  • 配当方針: 資料上に明確な配当方針の記載なし(成長投資を優先する旨の記載)。
  • 特別配当: なし(記載なし)
  • その他株主還元: 新株予約権の発行(取締役1名)。自己株式(B/S上の金額変動あり)が存在するが、明確な自社株買い計画の開示はなし。

製品やサービス

  • 主要製品/サービス
    • リゾートバイト求人サイト「Resort Baito Dive」(観光HRの中核)
    • 観光業界特化型SaaS「ハッサク」(人材管理/運営支援) — 大手チェーンへの導入を進行
    • GLAMPICKS(グランピックス) — グランピング特化メディア(年間利用者数300万UU超)
    • ザランタン(グランピングブランド)/クラフトホテルなど(地方創生事業)
    • 給与前払いデジタル化システム
  • 提供エリア・顧客層: 全国(拠点:東京・札幌・仙台・大阪・福岡・沖縄)、顧客は宿泊施設・リゾート・飲食・テーマパーク等。求職者は主に25–44歳の社会人。
  • 協業・提携: 台湾マイナビ、導入先大手(大江戸温泉物語・湯快リゾート等)、金融機関・自治体との共同寮等の連携。
  • 成長ドライバー: SEO・メディア集客、SaaS拡大、シニア・外国人材の獲得、共同寮による人材安定供給、AIによるマッチング改善。

Q&Aハイライト

  • Q&Aセッション(資料内に詳細記載なし) → 重要なやり取りは資料上に未掲載のため省略(記載なし)。
  • 経営陣の姿勢: 成長投資を積極化する姿勢、プラットフォーム化とM&Aに向けた準備・外部ネットワーク活用を強調。
  • 未回答事項: 配当方針の詳細、詳細なM&Aターゲットやスケジュール、EPSなどは資料に明確な記載なし。
  • ポジティブ要因
    • 観光需要(特にインバウンド)の回復が追い風
    • KPI(就業者数・LTM・流入数)が改善、売上・利益は過去最高更新
    • プラットフォーム的資産(施設販路5,900施設、登録者39万人、LINE友だち20万)とSaaS展開がスケールドライブの起点
    • 地方創生事業が収益化フェーズに入り利益寄与が拡大
  • ネガティブ要因
    • 人材確保リスク(派遣スタッフの需給)、季節性の高い需要
    • 規制・労働関連法の変更リスク、システムトラブルや自然災害による営業リスク
    • 投資(M&A・新規事業)失敗時の負担、先行投資の集中による短期的なキャッシュ負担
  • 不確実性
    • インバウンド回復の持続性、外国人材流入の制度面(ビザ等)の変化、M&Aの実行力とPMI成功
  • 注目すべきカタリスト
    • 「ハッサク」等SaaSの導入拡大・マネタイズ状況
    • 共同寮プロジェクトの事業化・収益化
    • M&A案件の発表・買収後の統合(PMI)
    • 四半期ごとのKPI(就業者数、LTM、職業紹介比率)の推移
    • 訪日外国人数の動向(政府発表)

重要な注記

  • 会計方針: セグメント間の一般管理費配賦を見直し、「全社費用」として処理する方式に変更。過年度の実績も同方法で修正済み。
  • リスク要因: 派遣スタッフ確保、新型感染症、自然災害、法規制、食品衛生(地方創生設備)、システムトラブル、固定資産の減損等が主要リスクとして明示。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 151A
企業名 ダイブ
URL https://dive.design/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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