2025年12月期第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 半導体・電子材料セグメントが四半期単位で過去最高のコア営業利益を達成し、コア営業利益ベースで前年同期比増益。ケミカルの不振を半導体等で打ち返しており、2025年通期予想は据え置き(順調に進捗)との表明。
- 業績ハイライト: 2025年1-9月の連結コア営業利益は728億円(前年同期比 +6%)で増益、ただし非経常項目で減損等が膨らみIFRS営業利益は215億円(前年同期比 △640億円)。(良い目安:コア営業利益増、悪い目安:非経常項目の大幅悪化)
- 戦略の方向性: 半導体分野へ積極投資(設備投資増)、事業ポートフォリオの見直し(モビリティの集約、石油化学の独立セグメント化等)、次世代半導体パッケージ等のコンソーシアム参加、化学リサイクルによる低炭素アンモニア事業拡大。
- 注目材料: 非経常項目(主に減損)で△394億円の発生、クラサスケミカル(石油化学)を独立セグメント化、モビリティ関連事業の譲渡・再編、次世代半導体コンソーシアム「JOINT3」参加、研究開発拠点「PMiC」等。
- 一言評価: コア事業(特に半導体)に強さが出ている一方、グラファイト市況悪化などで非経常損失が業績を大きく押し下げており、通期達成には後半の回復と非経常要因の影響が鍵。
基本情報
- 企業概要: 企業名:株式会社レゾナック・ホールディングス(Resonac Holdings Corporation)、主要事業分野:化学・機能材料(半導体材料、電子材料、化学品、グラファイト、石油化学、モビリティ向け材料等)、代表者名:–(資料内未記載)
- 説明会情報: 開催日時:2025年11月13日、説明会形式:–、参加対象:–(資料は投資家・アナリスト向けの決算説明資料)
- 説明者: 染宮 秀樹(取締役 常務執行役員 CFO) — 発言概要:上記の「本日お伝えしたいこと」(半導体好調・コア営業利益増・通期予想据え置き)を中心に説明
- セグメント: 半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル、クラサスケミカル(石油化学事業)、その他・調整額(※2025年12月期より一部セグメント再編)
業績サマリー
- 主要指標(2025年1-9月 vs 2024年1-9月、前年同期比)
- 売上収益:9,863億円(△430億円、△4%)(減収=悪い目安)
- コア営業利益:728億円(+40億円、+6%)(増益=良い目安)
- IFRS営業利益:215億円(△640億円、△75%程度)※非経常項目影響
- 非経常項目:△514億円(前年167億円→大幅悪化)
- 税引前四半期利益:202億円(△577億円)
- 四半期利益(親会社帰属):60億円(△588億円)
- EBITDA(コア営業利益+減価償却費等):1,439億円(+18億円、+1.3%) EBITDAマージン:14.6%(+0.8ポイント)
- EPS(1株当たり利益):–(資料記載なし)
- 予想との比較
- 会社予想(2025通期公表値:売上収益14,220億円、コア営業利益980億円)に対する進捗率:
- 売上進捗率:約69%(9,863/14,220)
- コア営業利益進捗率:約74%(728/980)
- 親会社帰属当期利益進捗率:約23%(60/260)※当期利益の回復が必要
- サプライズの有無:コア営業利益は増益(ポジティブサプライズ)、一方で非経常で大幅な減損計上(ネガティブサプライズ)
- 進捗状況
- 通期予想に対してコア営業利益・売上ともに概ね順調(売上約69%、コア利益約74%)と経営陣は表明
- 過去同時期との比較:半導体セグメントが大幅改善、一部セグメント(ケミカル、モビリティ等)は減収減益
- セグメント別状況(2025年1-9月、前年同期比)
- 半導体・電子材料:売上3,657億円(+372億、+11%/良)、コア営業利益740億円(+212億、+40%/良)、EBITDAマージン29.1%(+3.6p)
- モビリティ:売上1,321億円(△176億、△12%/悪)、コア営業利益20億円(△19億、△48%)
- イノベーション材料:売上679億円(△36億、△5%)、コア営業利益81億円(△7億、△8%)
- ケミカル:売上1,259億円(△249億、△17%/悪)、コア営業利益△74億円(△92億)
- クラサスケミカル(石油化学):売上2,228億円(△197億、△8%)、コア営業利益33億円(△18億、△35%)
- その他・調整額:売上719億円(△144億、△17%)、コア営業利益△72億円(△35億)
業績の背景分析
- 業績概要:
- 半導体・電子材料が販売数量増(特に後工程・デバイスソリューション)で増収増益。7-9月単四半期でもコア営業利益が315億円と高水準。
- ケミカル(特にグラファイト関連)が黒鉛電極市況低迷や在庫評価損の影響で赤字拡大。
- 非経常項目での減損(計△394億)や固定資産売却益の前年並みの反動(262→4億)でIFRSベースの利益は大きく悪化。
- 増減要因:
- 増収要因:半導体需要の回復局面(用途・デバイスにより濃淡あるがAI等で後工程需要が増加)、デバイスソリューション(HDメディアのデータセンター向け回復)
- 減収要因:黒鉛電極の市況低迷による販売数量・価格の下落、事業譲渡による売上の消失(一部モビリティ製品)
- 増益要因:半導体の販売数量増、売上構成改善
- 減益要因:在庫評価損・減損(ケミカル)、固定資産売却益の反動減
- 競争環境: 半導体製造材料は顧客用途により回復差あり。グラファイト・黒鉛電極は市況連動が強く価格競争と需給悪化が影響。
- リスク要因: 為替変動(2025年平均USD/JPY約148.2)、原料市況(ナフサ価格低下→石油化学販売価格下落)、グラファイト市況、需要の地域・用途差、サプライチェーンや規制変化、非経常損失の発生リスク。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 半導体分野への重点投資(設備投資大幅増)、事業ポートフォリオの最適化(モビリティの集約、クラサスケミカル分離)
- 環境配慮型ビジネス(プラスチックのケミカルリサイクル→低炭素アンモニア事業拡大)
- 共同研究・業界連携(次世代半導体パッケージでのコンソーシアム参加)
- 進行中の施策:
- 設備投資:2025年1-9月の設備投資合計901億円(前年706億→+195億)、半導体・電子材料に536億円(+195億)と投資を大幅増
- 事業再編:モビリティ製品の譲渡、リストラクチャリング実施(事業構造改善引当等)
- セグメント別施策:
- 半導体・電子材料:生産能力・研究開発投資強化、次世代パッケージ関連活動(JOINT3)
- ケミカル:グラファイト事業の市況対応、在庫評価の見直し
- クラサスケミカル:独立セグメントとして石油化学事業の最適化
- 新たな取り組み: JOINT3の設立参加、PMiCでの説明会(パワーモジュール材料)、化学リサイクルによる低炭素アンモニア拡大
将来予測と見通し
- 業績予想(会社公表値:2025年通期、2025年2月13日公表)
- 売上高:14,220億円
- コア営業利益:980億円
- 非経常項目:△490億円(通期)
- IFRS営業利益:490億円
- 親会社に帰属する当期利益:260億円
- セグメント別(通期予想の一部):半導体コア利益990億(売上4,990億)、クラサスコア105億(売上3,580億)等
- 予想の前提条件: 為替やナフサ等の想定は資料に明確な数値明記なし(但し期中平均為替は2025年1-9月で約148.2円/US$、国産ナフサ67,650円/KL実績)。経営陣は現時点で通期見通しを据え置くと表明。
- 予想修正: 2025年通期予想は公表値据え置き(説明会時点)。ただし第3四半期の非経常損失影響で当期利益の進捗は低い(親会社帰属当期利益 60/260=約23%)。
- 中長期計画: 中期経営計画の詳細は本資料に明示なし。半導体分野への投資拡大と事業再編により収益基盤強化を目指す姿勢。
- 予想の信頼性: コア営業利益は堅調だが、非経常要因(減損、在庫評価等)や市況変動が当期利益に大きく影響するため変動要因が大きい点に留意。
- マクロ経済の影響: 為替(円安・円高)、ナフサ等原料価格、半導体需要の地域・用途別回復度合いが業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料内に明確な変更言及なし(方針の詳述なし)
- 配当実績(中間・期末等):–(資料記載なし)
- 特別配当: なし記載
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし
(不明点は — と記載)
製品やサービス
- 主要製品(資料より抜粋)
- 半導体前工程材料:電子材料用高純度ガス、CMPスラリー 等
- 半導体後工程材料:エポキシ封止材、ダイボンディング材料、銅張積層板、感光性フィルム、ソルダーレジスト 等
- デバイスソリューション:HDメディア、SiCエピタキシャルウェハー 等
- モビリティ:樹脂成形品、摩擦材、粉末冶金製品、アルミ機能部材 等
- ケミカル:基礎化学品、産業ガス、黒鉛電極、カーボン負極材 等
- 協業・提携: 次世代半導体パッケージのコンソーシアム「JOINT3」設立(27社参加等)
- 成長ドライバー: 半導体向け材料の販売数量増、次世代パッケージやパワーモジュール材料開発、化学リサイクルによる新事業(低炭素アンモニア)
Q&Aハイライト
- Q&A情報:資料にQ&Aの記録は記載なし(–)
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点):半導体分野の成長に自信を示し、通期見通しを据え置く方針。ただし非経常損失の発生は認識しており、事業再編・構造改善も進めている姿勢が窺える。
- 未回答事項:第4四半期以降の非経常項目の見通しや配当・株主還元詳細などは資料上明確でない(–)。
- ポジティブ要因:
- 半導体・電子材料セグメントの好調(売上+11%、コア利益+40%)とEBITDAマージン改善(29.1%)
- 設備投資拡大による成長取り込み(半導体向け投資が中心、設備投資901億円)
- 連結コア営業利益は前年同期比で増益、通期目標に対する進捗率は比較的高い(コア利益約74%)
- ネガティブ要因:
- ケミカル(特にグラファイト)市況悪化による販価・数量低下と在庫評価損でコア利益大幅悪化
- 第3四半期で大幅な減損計上(非経常△394億)により当期利益が大幅ダウン
- 現金同等物の減少(現金2,163億円、△784億)とネットD/E上昇(0.98倍、+0.25)
- 不確実性:
- 黒鉛電極など市況回復の時期、半導体需要の先行き(用途別の濃淡)、為替・原料価格動向
- 非経常損失の追加リスクや在庫評価の変動
- 注目すべきカタリスト:
- JOINT3等コンソーシアムの進展、PMiC関連の成果発表
- 事業譲渡・再編の最終化(モビリティ関連譲渡の完了や影響)
- 第4四半期(10-12月)におけるケミカル・クラサスケミカルの市況動向と在庫評価の推移
重要な注記
- 会計方針・表示: 本資料はIFRSベース。コア営業利益はIFRS営業利益から非経常的要因を除いた指標として算出。2025年12月期よりセグメント表示を一部変更しており、遡及適用済みの数値を提示。
- リスク要因: 減損や在庫評価損など非経常要因、為替・原料市況変動、世界経済・政治リスク等を挙げており、将来予想には不確実性あり(資料末尾の注意事項参照)。
- その他: 詳細は各ニュースリリース参照(https://www.resonac.com/jp/news)
(注)不明または資料未記載の項目は「–」と記載しています。本資料は提供された決算説明資料に基づく要約であり、投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4004 |
| 企業名 | レゾナック・ホールディングス |
| URL | https://www.resonac.com/jp |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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