2025年度第1四半期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 創立100周年の節目で新経営ビジョン「MIRAI 2030」と「中期経営計画2027」を2025年4月に開始。成長投資と安定的な株主還元の両立を掲げる(DOE 5.0%以上、自己株式取得累計約400万株を計画)。
- 業績ハイライト: 2025年度第1四半期は売上高49,747百万円(前年同期比 +2.5%:良い)、営業利益2,211百万円(前年同期比 +43.6%:良い)、経常利益2,612百万円(前年同期比 +25.1%:良い)、親会社株主に帰属する当期純利益1,806百万円(前年同期比 +34.2%:良い)。第1四半期として過去最高を更新。
- 戦略の方向性: 建築設備(特に都市再開発・物流施設・半導体関連)を成長の主軸に、利益率改善と受注拡大を推進。政策保有株の削減(連結純資産比20%未満を目標、2028年3月末までに売却を進める方針)。
- 注目材料: 通期業績予想は据え置きながら受注計画を240,000百万円→270,000百万円に上方修正(+12.5%)、次期繰越高は230,731百万円(前年同期比 +14.9%:良い)。2025年度配当は年間165円(DOE 7.9%想定:良い)と100万株の自己株取得・同数消却予定。
- 一言評価: 受注環境が良好で利益率改善も進み、Q1は堅調だがプロジェクト採算や施工体制の季節変動に注意。
基本情報
- 企業概要: 三機工業株式会社(証券コード 1961)。主要事業分野:建築設備事業(ビル空調衛生・産業空調・電気・ファシリティ等)、機械システム事業(物流システム・搬送機器の製造販売)、環境システム事業(上下水道・廃棄物処理施設)、不動産事業(保有不動産の賃貸・管理)。
- 説明者: 発表者(役職): –、発言概要: 資料に基づき業績概況・受注見通し・株主還元方針等を説明。
- 報告期間: 2025年度第1四半期(2025/4-6)。報告書提出予定日: –、配当支払開始予定日: 2025年度配当(期中・期末の支払日詳細は –)。
- セグメント:
- 建築設備事業:ビル空調衛生、産業空調、電気、ファシリティシステム等(2025年第1Q 売上構成比 85%:前年同期比 +2pt)
- 機械システム事業:物流システム・搬送機器の製造販売(構成比 4%:前年同期比 △1pt)
- 環境システム事業:上下水道・廃棄物処理施設(構成比 10%:前年同期比 △1pt)
- 不動産事業:保有不動産の賃貸・建物管理(構成比 1%:―)
業績サマリー
- 主要指標(連結、百万円/前年同期比):
- 売上高: 49,747 百万円(+2.5%:良い)
- 営業利益: 2,211 百万円(+43.6%:良い) 営業利益率 4.4%(前年 3.2% → 改善:良い)
- 経常利益: 2,612 百万円(+25.1%:良い)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,806 百万円(+34.2%:良い)
- 1株当たり利益(EPS): –(四半期EPSの記載なし)
- 予想との比較:
- 会社(通期)予想に対する達成率(進捗): 売上高進捗 49,747/250,000 = 約19.9%(おおむね1四半期の比率)、営業利益進捗 2,211/24,500 = 約9.0%(やや低い)、純利益進捗 1,806/19,500 = 約9.3%(やや低い)。
- サプライズ: 通期業績予想は変更なしだが、受注見通しを上方修正(240,000 → 270,000 百万円)した点がポジティブサプライズ。営業・経常はQ1で大幅増益。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(売上 約19.9%/営業利益 約9.0%/純利益 約9.3%) — 営業・純利益の通期進捗は直線的な均等配分より低め(季節性・工事完成タイミング影響)。
- 中期経営計画(中期経営計画2027含む)に対する達成率: 初年度Q1として順調な受注・繰越高増で良好(次期繰越高 229,911 → 計画進捗は概ね良好)。
- 過去同時期との比較: 売上高・利益ともに「第1四半期として過去最高」を更新(良い)。
- セグメント別状況(売上高:百万円、前年同期比):
- 建築設備 計: 42,515(+5.9%:良い)内訳 — ビル空調衛生 13,075(△5.2%:悪い)、産業空調 20,750(+14.0%:良い)、電気 5,972(+3.2%:良い)、ファシリティシステム 2,716(+14.8%:良い)。
- 機械システム: 2,056(△14.2%:悪い)
- 環境システム: 4,694(△13.3%:悪い)
- 不動産: 645(+1.0%:横ばい)
- 収益貢献度: 産業空調で利益率が大幅改善し、建築設備計の利益寄与が拡大。プラント系は繰越工事進捗の差で減収・減益。
業績の背景分析
- 業績概要: 建築設備の繰越工事進捗と大型(特に半導体関連)工事の完成により増収・増益。売上総利益率は14.8%→17.8%に改善(+3.0pt)。受注高は環境システムで前期の大型受注の反動で減少したが、建築設備で大型受注が増加。
- 増減要因:
- 増収要因: 建築設備の繰越工事進捗、半導体関連大型工事の完成(産業空調が牽引)。
- 増益要因: 価格改定や大型工事完成による利益率改善で売上総利益が増加(売上総利益増 +1.8億円、利益率改善に伴う増 +15.0億円)。
- 減少要因: 環境システムは前期大型受注の反動で受注・売上とも減少。機械システムは減収だが価格改定で利益率改善。販管費は人件費増等で増加。
- 競争環境: 明確な市場シェア数値の記載なし(―)。ただし都市再開発や半導体投資の需要を取り込めている点は優位性。
- リスク要因: 工事採算・施工体制の問題、受注のプロジェクト集中による業績の変動性、政策保有株売却の市場影響、マクロ(為替・資材価格・金利)、サプライチェーン・労務の制約。
戦略と施策
- 現在の戦略: 「MIRAI 2030」および「中期経営計画2027」に基づき、成長投資と安定的かつ持続的な株主還元の両立(DOE 5.0%以上、自己株取得累計約400万株)。建築設備を主軸に収益性を重視した受注拡大。政策保有株の縮減方針(連結純資産比20%未満を目標、2028年3月末までに進める)。
- 進行中の施策: 価格改定の実施により利益率改善、施工体制を考慮した受注管理(特に環境システムでは受注抑制を計画的に実施)。受注増に伴う次期繰越高の積み上げ。
- セグメント別施策: 産業空調(半導体関連)で大型物件受注・完工による収益化、ファシリティシステムは過去の不採算工事の影響解消で改善、機械システムは価格改定で採算改善。
- 新たな取り組み: 中期計画に伴う資本政策変更(DOE目標、自己株取得計画、政策保有株削減)を発表。
将来予測と見通し
- 業績予想(連結・2025年度通期):
- 売上高: 250,000 百万円(前回・期初予想から変更なし)
- 営業利益: 24,500 百万円(営業利益率 9.8%)
- 経常利益: 25,000 百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 19,500 百万円
- 受注高: 当初240,000 → 期中予想270,000 百万円に修正(+12.5%:良い)
- 次期繰越高: 230,731 百万円(+14.9%:良い)
- 予想の前提条件: 良好な受注環境(特にビル空調衛生で都市再開発等の大型物件受注を見込む)。為替・金利などの前提は明記なし(―)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 受注環境の良好さを根拠に受注見通しを上方修正。なお売上・利益の通期数値は期初のまま据え置きで保守的な姿勢とも読める。
- 予想修正: 売上・利益予想に変更なし、受注見通しを270,000百万円に上方修正(理由:長期・大型物件の受注見込み)。
- 中長期計画: 中期経営計画2027を開始(2025–2027)。資本政策や成長投資の両立を掲げる。進捗は現時点で良好(受注・繰越高の積み上げ)。
- 予想の信頼性: 直近Q1で受注上振れが確認される一方、通期業績は据え置きのため、保守的姿勢と変動要因(工事採算・進捗)への慎重さが窺える。
- マクロ経済の影響: 為替や資材価格・金利、半導体投資の動向、都市再開発の景況感が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 「中期経営計画2027」でDOE 5.0%以上を目標とする株主還元方針に変更。成長投資と安定的な株主還元の両立を目指す。
- 配当実績・見通し: 2025年度(予想)年間配当金 165円(中間・期末合計)(DOE 7.9%:良い)。過去実績:2024年度 165円(維持)。
- 中間配当・期末配当・年間配当: 2025年度通期165円(中間・期末各82.5円想定)
- 配当利回り: –(市場株価に依存するため資料に未記載)
- 配当性向: –(資料に明記なし)
- 特別配当: 無し(―)。
- その他株主還元: 2025年度は自己株式取得100万株の実施予定、8月18日に100万株の自己株式消却予定。中期で累計約400万株の自己株取得計画。
製品やサービス
- 製品: 主力はビル空調衛生、産業空調(半導体関連含む)、電気設備、ファシリティ機器、物流搬送機器(機械システム)。
- サービス: 建物管理・賃貸(不動産事業)、上下水道や廃棄物処理プラントの設計・施工・維持管理(環境システム)。提供エリアの詳細は記載なし(―)。
- 協業・提携: 資料中に具体的な新規提携情報は無し(―)。
- 成長ドライバー: 半導体関連大型工事、都市再開発案件、物流施設向け案件、利益率改善(価格改定・不採算工事の解消)、受注残(次期繰越高)の積み上げ。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢: 資料からは保守的に通期見通しを維持しつつ受注上振れを示す姿勢(成長と株主還元の両立を明確化)と読み取れる。
- ポジティブ要因: Q1で売上・利益が過去最高の水準に到達、産業空調(半導体関連)やファシリティの採算改善、受注高の上方修正と次期繰越高の増加、株主還元(DOE目標・自己株取得)を明確化。
- ネガティブ要因: 受注・売上がプロジェクト単位で変動しやすい(環境システムの反動減等)、販管費や人件費の増加、施工キャパシティによる受注抑制の必要性、政策保有株売却の市場影響。
- 不確実性: 半導体関連投資の継続性、都市再開発等大型案件の採算確保、資材価格・人件費の動向、政策保有株の売却タイミングと価格。
- 注目すべきカタリスト: 受注動向(特に建築設備の大型案件受注)、四半期ごとの繰越高推移、政策保有株の売却進捗、自己株取得・消却の実行(8/18予定)、中期計画での具体的施策発表。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は無し(–)。
- リスク要因: 本資料にある将来予想等は2025年8月8日時点の情報に基づく判断であり、実際の業績は諸要因により異なる可能性がある旨の開示あり。
- その他: IR問合せ先 三機工業株式会社 コーポレート本部 広報・IR部 TEL 03-6367-7041。
- 不明な項目・未記載事項は“–”と表記しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 1961 |
| 企業名 | 三機工業 |
| URL | http://www.sanki.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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