2026年3月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第2四半期累計(2025年4月〜9月)は幅広い顧客から安定した受注で増収増益を達成。中小企業成長加速化補助金の採択を受け、量子ドットレーザ向け設備投資を加速し「100億宣言」(2035年度売上高100億円)と2027年の全社黒字化を目指す。
- 業績ハイライト: 売上高631百万円(前年同期比+13%:良)、営業損失△169百万円(前年同期比125百万円改善=43%改善:良だが赤字継続)。経常損失△162百万円、当期純損失△163百万円ともに前年同期比約46%改善(良)。
- 戦略の方向性: LD(レーザデバイス)事業は生産設備増強と新製品(高出力・超高速等)投入で成長加速、量子ドットレーザの量産受注(グローバル大手1〜2社)獲得を目標。VID(視覚情報デバイス)事業はB2B/B2B2Cへ構造転換し光学ユニット・部品ビジネス化を推進。M&A・提携も検討。
- 注目材料: 中小企業成長加速化補助金の採択(2025年9月)→量子ドットレーザ向け設備投資を加速、受注残含めて年間売上見込みの進捗が高く(売上+受注残で年間予想の74%相当)、生産能力増強と量産化がカタリスト。
- 一言評価: 収益性改善の兆しが出ているが、まだ赤字・キャッシュ減少が続く段階で「成長投資フェーズの改善途上」。
基本情報
- 企業概要: 会社名 株式会社QDレーザ。主要事業:半導体レーザデバイス事業(通信・加工・センサ用、量子ドットレーザ含む)、視覚情報デバイス事業(レーザ網膜投影技術・光学ユニット・RETISSA等)。代表者 代表取締役社長 大久保 潔。
- 説明者: 発表者 代表取締役社長(資料冒頭の代表挨拶)。発言概要:上期実績の増収増益、補助金採択と設備投資計画、2027年全社黒字化への決意と中期「100億宣言」。
- セグメント:
- レーザデバイス(LD)事業:DFBレーザ、小型可視レーザ、高出力レーザ、量子ドットレーザ等の開発・製造・販売。
- 視覚情報デバイス(VID)事業:レーザ網膜投影技術(VISIRIUM)、RETISSA製品群、光学ユニット(レーザ+MEMS)・部品提供、MEOCHECK等サービス。
業績サマリー
- 主要指標(第2四半期累計、単位:百万円、前年同期比%)
- 売上高:631百万円、前年同期比+13%(+72) → 良(増収)
- 営業利益(又は損失):△169百万円(営業損失)、前年同期比改善125百万円(改善43%)
- 営業利益率:△169/631 ≒ △26.8%(マイナス:赤字)
- 経常利益(損失):△162百万円、前年同期比改善140百万円(46%改善)
- 当期純利益(損失):△163百万円、前年同期比改善140百万円(46%改善)
- 1株当たり利益(EPS):–(不記載)
- 予想との比較:
- 会社公表の通期予想(2026/3):売上高1,387百万円に対し進捗率46%(売上高ベース)。LD目標1,247百万円に対し46%進捗、VID目標140百万円に対し37%進捗。営業利益(通期予想)△445百万円に対する営業損失の進捗は該当表記なし(赤字予想のため単純進捗表記困難)。
- サプライズの有無:主要KPIは概ね会社方針と整合。補助金採択は追い風の新材料。特段の否定的サプライズは記載なし。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(売上):46%(良)/受注残含めた「売上+受注残」で算出した年間売上計画進捗は74%(過去比で高水準)。
- 中期経営計画(2027年全社黒字化)に対する達成率:改善傾向は確認できるが(営業損失・経常損失約46%改善)、通期・中期目標達成の見通しは設備投資・量産受注の成否に依存。
- 過去同時期との進捗比較:受注含めた進捗は過去2年より高く推移(74%)。
- セグメント別状況(第2四半期累計):
- LD事業 売上:579百万円、前年同期比+11%(良)
- DFBレーザ 245百万円(+3%) — 主に計測・センサ用途。
- 小型可視レーザ 111百万円(△22%) — 中国顧客の需要低下・欧州顕微鏡市場の低迷が要因(悪)。
- 高出力レーザ 135百万円(+30%) — 建設・DIY用水準器やセンサで増加(良)。
- 量子ドットレーザ 86百万円(+136%) — 研究開発・ウエハ出荷増(良、成長期待大)。
- VID事業 売上:52百万円、前年同期比+43%(良)
- 開発受託(NRE)52百万円(+386%)が牽引。製品販売は構造転換途上。
業績の背景分析
- 業績概要: LDはDFB・高出力・量子ドットが伸長し増収、ただし小型可視レーザは中国側需要・在庫調整で減少。VIDは開発受託の増加と棚卸評価減の影響軽減で売上総利益改善。全社で損失は改善したが赤字継続。
- 増減要因:
- 増収要因:DFB・高出力量産開始や米国・欧州向け受注、量子ドット需要(研究開発〜ウエハ出荷)。
- 減収要因:小型可視レーザの主要中国顧客在庫調整、欧州市場の一部低迷。
- 増益要因:売上増に伴う売上総利益増、VIDで前年の棚卸評価減がほぼ無く販管費削減(派遣費等)で改善。
- 一時的要因:前年同期の棚卸評価減が今年度にはほぼ発生せず、比較上利益改善に寄与。
- 競争環境: 独自の量子ドット技術・VISIRIUM網膜投影技術・多波長ラインナップで差別化。シリコンフォトニクスやCPOの分野ではグローバル大手との競争・協業が混在。競合他社との詳細な市場シェアは記載なし(–)。
- リスク要因: 顧客依存(中国・一部海外顧客の需要変動)、受注集中のリスク、開発・認定遅延、設備投資に対する投資回収リスク、キャッシュ減少、為替変動、サプライチェーン制約、規制(医療機器化に伴う規制対応)など。
戦略と施策
- 現在の戦略: 中期計画に沿い「全社黒字化(2027/3)」と長期「100億宣言(2035/3 売上100億円)」を掲げ、LD基盤の安定化+量子ドットの量産化、VIDのB2B/B2B2C転換を進める。設備投資(補助金活用)や生産拠点移転・増強、提携・M&A検討を明示。
- 進行中の施策: 新製品(高出力・超高速等)開発のサンプル作成→Q4マーケティング→来年度市場投入。量子ドット製造設備投資計画の詳細検討(補助金活用)。VIDは光学ユニット提案、国内顧客とのXRグラス共同開発(NRE受託)、アイトラッキング付き光学ユニット開発。生産拠点移転(2026年春、戸塚新拠点)で増産体制構築。
- セグメント別施策:
- LD: 量子ドットの高出力化・多波長対応、顧客スペック対応、量産受注獲得を目標。生産設備導入で開発・量産スピード向上。
- VID: 製品群を4カテゴリーに集約(RETISSA ONHAND拡販、他社製網膜投影製品販売、コア部品/技術供給、光学ユニット販売)しB2B/B2B2C化を推進。医療機器化の検討も継続。
- 新たな取り組み: 中小企業成長加速化補助金採択によるMBE戦略投資(量子ドットレーザ本格量産に向けた設備導入:2026年度導入・立上げ、2027年度生産開始)。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社公表、2026/3通期):
- 売上高:1,387百万円(LD 1,247 / VID 140)
- 営業利益(通期):△445百万円(通期赤字見込み)
- 前提条件:新設備稼働、事業再編に伴う償却増等の前提あり。需要前提はLDベースライン成長とVIDのB2B展開。
- 経営陣の自信度:中期目標(2027年黒字化)達成へ向け積極投資を継続する姿勢を表明。
- 予想修正: 2025年11月に一部通期予想の修正の記載あり(資料参照)。通期の上方/下方修正の具体数値は資料の個別表記に依存(今回提示の通期予想を基準)。
- 中長期計画: 中期計画(2024/11公表)で2027/3期の全社黒字化と2035年売上100億円(「10 by 10 to 100」)を掲げる。量子ドットのグローバル大手量産受注獲得が達成の鍵。
- 予想の信頼性: 通期進捗(売上進捗46%・受注含め74%)は比較的良好。ただし、VIDの構造転換や量産受注の確度に依存するため不確実性あり。過去の予想達成傾向の詳細記載なし(–)。
- マクロ経済の影響: データセンター投資、半導体需要、海外顧客の景況(特に中国・欧州)、為替(輸出入)、金利環境が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: –(資料に明確な配当方針・配当実績の記載なし)。
- 特別配当: なし(記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等の記載なし(–)。
製品やサービス
- 主要製品(LD): DFBレーザ、量子ドットレーザ、高出力レーザ、小型可視レーザ(Lantana等)。Lantanaは2025年7月に量産出荷開始。量子ドットレーザはデータセンター/シリコンフォトニクス向けで研究開発→ウエハ出荷増。
- 主要サービス(VID): RETISSA ONHAND(視覚支援デバイス)の代理店販売、MEOCHECK(眼セルフチェックサービス、自主回収完了)、開発受託(NRE)、光学ユニット(レーザ+MEMS)提供。
- 協業・提携: 国内顧客とのXRグラス共同開発(NRE)、海外網膜投影機器の日本導入協議、複数候補との共同事業化協議、グローバル大手半導体企業等との共同研究開発(量子ドットレーザ)。
- 成長ドライバー: 量子ドットレーザの量産化・顧客の量産受注、CPO/シリコンフォトニクス需要、Lantana等新製品の市場浸透、VIDの光学ユニット・部品販売の立ち上げ。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載:資料内にQ&Aの詳細はなし(–)。
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点):設備投資と成長投資を優先しつつ、2027年の黒字化コミットメントを明確にする姿勢。質問応答の具体内容は不明。
- 未回答事項: 量子ドットの大手顧客からの量産受注確度、補助金を用いた投資の具体スケジュールと費用回収計画、配当政策・資本政策の詳細などは資料上明確でない(–)。
- ポジティブ要因: 売上増(+13%)、LDでの製品ミックス改善、量子ドットレーザの需要拡大(+136%)、中小企業成長加速化補助金採択による設備投資計画、受注残含めた進捗の高さ(売上+受注残で年間計画の74%)。
- ネガティブ要因: 通期・半期での赤字継続(営業損失△169百万円)、現金同等物の前年同期比減少(△544百万円:悪)、顧客需要の地域依存(中国など)、VIDの収益化の不確実性。
- 不確実性: 量子ドットのグローバル大手からの量産受注(1〜2社)の獲得成否、VIDのB2B転換の早期収益化、設備投資の期ズレ・コスト超過、世界経済(データセンター投資等)の変動。
- 注目すべきカタリスト: 補助金を活用した設備導入と量産立上げ(2026年度導入・2027年度生産開始予定)、グローバル大手からの量産受注獲得、戸塚新拠点への移転完了(2026年春)、Lantana等新製品の市場浸透。
重要な注記
- 会計方針: 目立った会計方針変更の記載なし(–)。資料内に「見通し情報に関する注意」あり(フォワードルッキング情報であり将来の不確実性を含む旨)。
- リスク要因: 資料末尾に一般的なリスク(市場環境、為替、金利等)を明示。医療機器化に伴う規制対応や海外協議の長期化についても言及あり。
- その他: MEOCHECKの自主回収は完了(10月)との記載、これによりVID製品活動を再開・展開。
(注)資料の数値・記述は提供資料に基づく要約。示した数値については「良い/悪いの目安」を併記しましたが、これは解釈補助であり投資助言ではありません。補足情報や特定項目の詳細確認が必要であれば、該当スライド番号を指定してご依頼ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6613 |
| 企業名 | QDレーザ |
| URL | https://www.qdlaser.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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