2026年3月期 第1四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 第1四半期は増収増益の「堅調な滑り出し」。米国通商政策による大きな影響は現時点で顕在化しておらず、レーザデバイス(LD)事業の着実な伸長と生産能力拡充、顧客連携による製品開発を継続する旨を表明。また中期で売上100億円を目指す『10 by 10 to 100』ビジョンを宣言。MEOCHECKについては判定結果を受け自主回収対応中(品質・法令遵守重視)。
  • 業績ハイライト: 売上高315百万円(前年同期比+39%:良い)、営業損失△91百万円(前年同期比75百万円改善=45%改善:良い)。LD事業が主導して売上増加、LD営業利益62百万円(前年同期10百万円)へ改善(増益:良い)。
  • 戦略の方向性: LD事業の量産体制・製品ライン拡大を軸に短中期での着実な成長を図る一方、VID事業は事業再編で収益性改善(2027年3月期黒字化目標)を目指す。生産キャパシティ拡大(設備投資・移転)と顧客共創を重視。
  • 注目材料: 量子ドットレーザの売上(第1四半期41百万円、前年同期0)が表面化。Lantanaの量産出荷開始(2025年7月)。MEOCHECKの自主回収は短期リスク(規模は未提示)。受注状況は売上+受注残で年間予想の48%と進捗良好(過去2年より高い)。
  • 一言評価: LD主導で増収・損失幅改善だが、VIDの再編/MEOCHECK対応と量子ドットの量産拡大が今後の鍵。

基本情報

  • 企業概要: 会社名:株式会社QDレーザ(QD Laser, Inc.)/主要事業分野:半導体レーザデバイス事業(通信・計測・加工向けレーザの開発・量産)および視覚情報デバイス事業(網膜投影技術RETISSA等の製品・サービス)。/代表者:代表取締役社長 大久保 潔。
  • 説明会情報: 開催日時:2025年8月(決算説明資料公表月)/説明会形式:– /参加対象:投資家・アナリスト向け(資料は公開)。
  • 説明者: 代表取締役社長 大久保 潔(資料冒頭メッセージ)/発言概要:第1四半期の業績概況、成長ビジョン『10 by 10 to 100』、生産能力強化・製品開発連携、MEOCHECKの自主回収対応表明。その他プレゼンは事業部門別の説明スライド中心(個別発表者名は資料に明記なし)。
  • セグメント:
    • レーザデバイス(LD)事業:DFBレーザ、小型可視レーザ、高出力レーザ、量子ドットレーザ等の開発・製造・販売。用途はバイオメディカル、精密加工、半導体検査、シリコンフォトニクス等。
    • 視覚情報デバイス(VID)事業:レーザ網膜投影技術(VISIRIUM)を用いたRETISSA等のロービジョン支援機器、視覚支援サービス、光学ユニット・部品販売、開発受託(NRE)。

業績サマリー

  • 主要指標(単位:百万円、前年同期比を必ず%で表示)
    • 売上高:315(前年同期226、+39%)(増収:良い)
    • 営業利益(又は損失):△91(前年同期△167、改善+75百万円、改善率45%)(改善:良い)
    • 営業利益率:△91/315 = △28.9%(前年同期は△74.0%相当)※損失率(悪いが前年より改善)
    • 経常利益(又は損失):△92(前年同期△158、改善+66百万円、改善率42%)(改善:良い)
    • 当期純利益(又は損失):△92(前年同期△159、改善+66百万円、改善率42%)(改善:良い)
    • 1株当たり利益(EPS):–(未開示)
  • 予想との比較:
    • 会社公表の通期予想に対する達成率:売上進捗率23%(315/1,387)(やや良い:第1四半期としては進捗良好)。LD進捗24%(297/1,247)、VID進捗13%(17/140)。
    • サプライズの有無:会社予想に対する明示的なアナウンスメント差異は無し。第1四半期の実績は通期予想に対し順調な進捗と説明あり。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率:売上23%(良い目安:四半期で25%が均等進捗の目安だが受注含めれば年度内売上予定の合計で48%に達しており進捗は良好)。
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率:LDは好調で中期計画の成長柱に沿う進捗。VIDは再編期間として通期は縮小見込みで、2027年黒字化目標に向け再編中。定量の中期達成率は資料内で限定的。
    • 過去同時期との進捗率比較:売上+受注残の年度内予定分が年間予想の48%(過去2年は41〜46%)と改善(良い)。
  • セグメント別状況(第1四半期、単位:百万円、前年同期比)
    • LD事業計:297(218、+36%)(寄与大:良い)
    • DFBレーザ:127(113、+13%) — 用途別:計測(57、46% of DFB)、精密加工(26、21%)、医療(24、19%)、半導体製造用(14、11%)。
    • 小型可視レーザ:56(66、△14%) — 血液・細胞分析46(82% of 小型可視)等。Lantana量産開始(2025年7月)。
    • 高出力レーザ:71(38、+83%) — 建設・水準器等17(25%)、半導体工場用センサ19(28%)、マシンビジョン19(27%)。
    • 量子ドットレーザ:41(0、新規計上) — 日米欧の顧客と共同開発・ウエハ出荷が進捗。量産案件注残0.32万個は出荷完了。
    • VID事業計:17(7、+124%) — 開発受託が主(NRE 17累計)。製品販売は0.2累計。MEOCHECKは自主回収中で影響あり。

業績の背景分析

  • 業績概要: LD事業の各カテゴリ(DFB、高出力、量子ドット)が売上を牽引。VIDは開発受託増で売上伸長も、製品面ではMEOCHECKの自主回収が発生。全社で増収かつ損失幅縮小という着実なスタート。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:LD事業でのDFBレーザ・高出力レーザ需要増、量子ドットレーザの新計上(各海外需要や量産準備による出荷)。VIDはNRE増加。受注残の積み増し(年度内売上予定での進捗)も寄与。
    • 減収の主要因:小型可視レーザは中国(本社米国)顧客の需要減、欧州の顕微鏡市場低迷で一部減少。
    • 収益面の改善要因:売上総利益増加+販管費(手数料等)削減でLD営業利益が大幅改善。為替差損計上により営業改善ほど経常改善幅が拡大しなかった。
  • 競争環境: コアは量子ドットレーザや多波長対応の強み(独自技術)。競合優位性として「あらゆる色の半導体レーザをセミファブレスで開発・量産できる体制」を主張。競合他社比較の定量データは資料に無し(–)。
  • リスク要因: 為替変動(円高で売上総利益率悪化の想定あり)、MEOCHECKのリコール影響、主要顧客の在庫調整(半導体関連)、VIDの再編失敗リスク、生産能力の拡大遅延や量子ドットの量産化リスク、サプライチェーン問題。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期経営計画に基づきLD事業を成長の主軸にして営業黒字継続(目標:営業黒字11期連続継続)。VID事業は構造転換・再編で2027年黒字化を目指す。長期ビジョン『10 by 10 to 100』で2035年に売上100億円を目指す。
  • 進行中の施策: 生産能⼒拡充(設備投資・拠点移転:戸塚新拠点への移転予定、クリーンルーム拡張等)、Lantana等新製品の量産開始、量子ドット製品の顧客共同開発拡大、VIDの光学ユニット・部品ビジネス立ち上げ。
  • セグメント別施策:
    • LD:認定製品数拡大(107→116)、新製品開発、価格適正化・外注費削減・歩留り向上、生産キャパ拡大。
    • VID:RETISSA ONHAND等拡販、他社製品販売スキーム構築、技術ライセンスや光学ユニット販売開始、MEOCHECKの改修と自主回収対応。
  • 新たな取り組み: 中小企業庁の「100億宣言」参画による外部支援活用、顧客共創による製品化加速、光学部品ビジネスの産業展開。

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期2026/3):
    • 売上高:1,387百万円(前期比+6%=+78)(目安:横ばい〜微増)
    • 営業利益(又は損失):△445百万円(前期比±0)/(内、LD営業利益66百万円、VID営業損失△197百万円)
    • 経常損失:△435百万円(前期△443、改善+8)
    • 当期純損失:△445百万円(前期比±0)
  • 予想の前提条件(資料記載のもの):LDはDFB・量子ドットの伸長、VIDは再編に伴う売上減。為替レートなどの具体数値は明示されていない(為替影響は注記)。経営陣は中期計画達成に向けた施策へ一定の自信を示すが、VID再編や量産化の不確実性は残る。
  • 予想修正: 通期予想の修正有無:第1四半期公表時点で通期予想は据え置き(修正なし)。理由:四半期実績は通期計画に対し概ね順調と判断。
  • 中長期計画: 2027年3月期の目標(中期計画):LD事業で売上増・営業黒字継続(営業利益目標3.4億程度の粗利改善)、VIDは2027年黒字化(営業利益0.2百万円目標)。2035年に売上100億円を目指す『10 by 10 to 100』を掲げる。進捗はLD寄りに良好だが、製造拠点移転や量子ドットの量産化が鍵。
  • 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向についての詳細記載なし(–)。資料は通期予想を据え置いており保守的に見える項目(VID再編による売上減)あり。
  • マクロ経済の影響: 為替(円高が粗利悪化要因として明示)、世界景気や米国通商政策、顧客の在庫調整・地域別需要動向が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 明確な当期配当方針の変更は資料に記載なし(–)。
  • 特別配当: 無し(資料記載なし)。
  • その他株主還元: 自社株買い、株式分割等の記載なし(–)。

製品やサービス

  • 製品: 主力製品はDFBレーザ、小型可視レーザ(例:Lantana)、高出力レーザ、量子ドットレーザ。Lantanaは2025年7月に量産品出荷開始。量子ドットレーザはウエハ出荷・共同開発案件が進展し第1四半期で41百万円計上。
  • サービス: VIDの眼のセルフチェック(MEOCHECK)など。MEOCHECKは自主回収中で改修対応。開発受託(NRE)は継続受注。
  • 協業・提携: 日米欧で計9社とシリコンフォトニクス用光源等の共同開発、ソニーとの提携販売(RETISSA NEOVIEWERは在庫出荷済で販売終了)、光学ユニット販売についてパートナーと取り組み開始。
  • 成長ドライバー: 量子ドットレーザの量産化とシリコンフォトニクス用途拡大、Lantana等新製品の商用化拡大、工場・センサ向け高出力レーザの需要増、VIDの光学ユニット・部品ビジネス立上げ。

Q&Aハイライト

  • 注:公開資料にQ&Aの詳細記載なし。Q&Aセッションの要約は資料に未記載のため以下は未回答項目として整理。
    • 注目の質問と回答:–(資料に記載なし)
    • 経営陣の姿勢:品質と法令遵守を重視(MEOCHECK自主回収対応)、成長投資と資本効率を両立する姿勢を強調。
    • 未回答事項:MEOCHECKの費用影響規模、VID再編の具体的スケジュールとコスト、量子ドットの量産キャパシティ数値、為替前提(想定レート)などは資料上明確でない(–)。
  • ポジティブ要因:
    • 第1四半期での増収(+39%)・営業損失幅の大幅改善(75百万円改善)。
    • LD事業が成長ドライバーとして機能(DFB・高出力・量子ドットが寄与)。
    • 受注状況(売上+受注残で年度内予定が年間予想の48%)と新製品量産化(Lantana)・量子ドットの出荷進捗。
  • ネガティブ要因:
    • VIDのMEOCHECK自主回収(品質対応コスト・信頼性影響のリスク)。
    • 為替変動(円高で粗利悪化のリスク)と主要顧客の在庫調整(半導体関連)。
    • 通期ベースでは引き続き当期純損失が予想される点(通期純損失△445百万円)。
  • 不確実性: VIDの再編(2027年黒字化)の成否、量子ドットの本格量産化・収益化、経済環境(為替・米国通商政策)の変動。
  • 注目すべきカタリスト: 量子ドットレーザの量産体制確立・大型受注、Lantana等新製品の市場浸透、戸塚新拠点稼働とそれに伴う生産能力拡大、MEOCHECKの改修完了と市場回復状況。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更の記載なし(–)。資料末尾に見通し情報に関する免責事項(forward-looking statements)あり。
  • リスク要因: 為替変動、顧客需要の変化、法令・品質問題(MEOCHECKの自主回収事案)、生産能力・量産化の遅延等を明示。
  • その他: 資産合計5,382百万円(2025/6末、前期末比△122)、自己資本比率95.3%(前期末94.8%:高い=良い)。受注残の進捗や中小企業庁の「100億宣言」参画など成長支援の取り組みを掲示。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6613
企業名 QDレーザ
URL https://www.qdlaser.com/
市場区分 グロース市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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