2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想の通期見通しに変更は無し。中間(H1)実績は通期予想に対し売上は進捗率43.3%と概ね順調だが、営業利益・当期利益の進捗はそれぞれ21.7%/16.6%とやや遅れ(市場予想:–)。総評として「会社予想との整合性は概ね維持」。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益19,664百万円、前年同期比+26.7%;親会社帰属中間利益592百万円、+39.0%)。
  • 注目すべき変化:ARRが38,870百万円(2024年6月比+28.3%)とサブスクリプション収益基盤が拡大。のれん・無形資産の増加(M&Aによるのれん計上+5,390百万円)が資産増加を牽引。その他包括利益の為替差損(△2,527百万円)で包括利益はマイナス(中間包括利益△1,937百万円)。
  • 今後の見通し:通期予想は変更なし(売上収益45,467百万円、通期EPS35.00円)。だがH2で利益率改善・営業利益の大幅上積みが必要(H1の営業利益進捗21.7%)。
  • 投資家への示唆:ARRや売上の拡大は成長を裏付ける一方、M&A関連費用と借入増加・為替影響によりキャッシュ/バランスシートの構成が変化。通期達成は売上成長だけでなくH2のマージン回復が鍵。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:Appier Group株式会社
    • 主要事業分野:AISaaS事業(AIによる広告/マーケティング/ソフトウェアソリューションの提供、単一セグメント)
    • 代表者名:代表取締役CEO 游 直翰
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月14日
    • 対象会計期間:2025年1月1日–2025年6月30日(第2四半期・中間)
    • 決算説明資料作成:有、説明会開催:有(機関投資家・証券アナリスト向け)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:AISaaS事業(詳細は地域別管理ユニットで管理)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):102,422,650株(2025/6/30)
    • 期中平均株式数(中間期):101,694,915株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年8月14日
    • 株主総会・IRイベント:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が示した「通期予想」に対する中間実績の達成率)
    • 売上収益:19,664百万円/通期予想45,467百万円 → 達成率43.3%(目安:中間で50%なら概ねやや下回る)
    • EBITDA:2,677百万円/7,786百万円 → 達成率34.4%(進捗遅め)
    • 営業利益:879百万円/4,051百万円 → 達成率21.7%(進捗遅め)
    • 親会社帰属当期利益:592百万円/3,576百万円 → 達成率16.6%(進捗遅め)
  • サプライズの要因:
    • プラス要因:既存顧客のアップセル/クロスセル、新規顧客の獲得により売上が拡大。ARR+28.3%が業績の下支え。
    • マイナス要因:M&A関連の一時取引費用や条件付取得対価の計上、借入増加に伴う金融費用の増(H1金融費用313百万円、前年同期199百万円)等が利益進捗を圧迫。為替差損(その他の包括利益項目)で包括利益が悪化。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正していない。H1実績を踏まえると売上は通期達成に向け概ね順調だが、営業利益・当期利益はH2での利益率改善(コスト抑制または売上の更なる上振れ)が必要。

財務指標

  • 要点(百万円)
    • 資産合計:53,660(前期末44,637、+9,023)
    • 負債合計:21,362(前期末10,322、+11,040)
    • 親会社所有者帰属持分:32,298(前期末34,315、△2,017)
    • 親会社所有者帰属持分比率:60.2%(前期末76.9%)→ 60.2%(安定水準)
    • 現金及び現金同等物:10,576(前期末5,496、+5,080)
  • 収益性(中間期:2025年1–6月、対前年同期比)
    • 売上収益:19,664百万円(+26.7%)
    • 売上総利益:10,591百万円(+32.5%)、売上総利益率53.9%(前年51.5%:改善、良好)
    • EBITDA:2,677百万円(+47.8%)、EBITDA率 ≒13.6%(良)
    • 営業利益:879百万円(+111.3%)、営業利益率 ≒4.5%(改善余地あり)
    • 税引前利益:645百万円(+39.0%)
    • 親会社帰属中間利益:592百万円(+39.0%)
    • 基本的1株当たり中間利益(EPS):5.82円(前年同期4.18円、+39.2%)
  • 進捗率分析(通期予想に対するH1進捗)
    • 売上高進捗率:43.3%(やや下振れ。通期で残り56.7%をどのように積み上げるかが重要)
    • 営業利益進捗率:21.7%(低め。H2で利益率改善が必要)
    • 純利益進捗率:16.6%(低め。税金・金融費用・一時費用の影響)
    • 過去同期間との比較:売上・利益とも前年同期比で増加している(売上+26.7%、営業利益+111.3%等)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率(親会社帰属持分比率):60.2%(安定水準)
    • 流動比率:流動資産31,982 / 流動負債12,754 ≒ 250.8%(良好)
    • 有利子負債:借入金計上 3,015(流動)+6,360(非流動)=9,375百万円
    • ネットキャッシュ(現金等 − 借入金):10,576 − 9,375 = 1,201百万円(概ねネットキャッシュ)
    • 負債比率(有利子負債/自己資本):9,375 / 32,298 ≒ 29.0%(過度なレバレッジではない)
  • 効率性
    • 総資産回転率(売上/資産合計):19,664 / 53,660 ≒ 0.37(改善余地)
    • 売上高営業利益率:4.5%(まだ低く、スケール化での改善余地あり)
  • セグメント別:単一セグメントのため省略(代わりに地域別実績を記載)
    • 地域別(中間期:百万円、前年同期比較)
    • 北東アジア(日本・韓国):13,480(前年10,291、+31.0%)
    • 米国・EMEA等:3,703(前年2,747、+34.8%)
    • グレーターチャイナ:中国等:2,134(前年2,233、△4.4%)
    • 東南アジア:347(前年253、+37.2%)
  • 財務の解説:
    • 資産増加の主因はM&Aによるのれん・無形資産(+5,390百万円)計上。負債増はM&A関連の条件付取得対価計上と長期借入(金利負担増)による。為替差損で資本が圧迫されている点に注意。

配当

  • 中間配当:0.00円(2025年中間)
  • 期末配当(予想):2.25円(通期合計予想:2.25円)
  • 直近(2024年)は年間2.00円(期末2.00円)
  • 配当利回り:株価依存のため –(開示なし)
  • 特別配当・自社株買い:無し(開示なし)

セグメント別情報

  • 単一セグメント(AISaaS)。地域別比率(H1、売上総額19,664百万円)
    • 北東アジア:13,480百万円(68.6%)
    • 米国・EMEA等:3,703百万円(18.8%)
    • グレーターチャイナ:2,134百万円(10.9%)
    • 東南アジア:347百万円(1.8%)
  • 備考:北東アジア(主に日本・韓国)と米国/EMEAでの伸びが顕著。グレーターチャイナでやや減速。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示資料に明確な中期数値は今回無し(–)。ただしARR成長・サブスクリプション拡大は中期の成長KPIと整合。
  • KPI達成状況:ARR(2025年6月)38,870百万円(前年同月30,294、+28.3%)はKPI観点で良好。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との定量比較は開示資料に無し(–)。ただしARR成長・地域別拡大は市場での需要増を示唆。
  • 市場動向:AI活用型マーケティングSaaSは需要拡大領域。為替や地域ごとの需給、競争による価格圧力がリスク。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正:無し(2025年通期 売上収益45,467百万円、EBITDA7,786百万円、営業利益4,051百万円、当期利益3,576百万円、EPS35.00円)
    • 会社が示す前提条件・リスク:添付資料に詳細あり(為替等を前提にしている旨)。本短信は前提の詳細を参照するよう指示。
  • 予想の信頼性:H1の売上は概ね堅調、ただし営業利益・当期利益は進捗が遅いためH2での改善が達成のカギ。直近のM&Aや借入増加が下振れリスク要因。
  • リスク要因:
    • 為替変動(既に為替差損で資本が圧迫)
    • M&A関連の追加費用・条件付対価の変動
    • 金利上昇による金融費用増
    • グレーターチャイナ地域の売上減速

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:有(当中間期に新規連結3社:ADYOUNEED SAS、ADCREATIVE AI YAZILIM ANONIM SIRKETI、ADYOUNEED MOROCCO。ADCREATIVEおよびADYOUNEED MOROCCOはADYOUNEED SASの子会社)
  • 監査:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • その他:重要な後発事象は無し

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4180
企業名 Appier Group
URL https://www.appier.com/ja/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。