2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期業績予想は修正あり(5月公表値から変更)。中間実績は通期予想に対する進捗は売上高で約40.8%、営業利益で約23.8%、親会社株主に帰属する中間純利益で約25.7%(いずれも下期偏重の業種特性を勘案)。市場コンセンサスとの差分は提供資料に記載なし。
- 業績の方向性:売上高は前年同期比減収(△3.8%)だが、売上総利益率・営業利益は改善し増益(営業利益+10.4%、中間純利益+26.4%)。増収増益ではなく「減収増益」。
- 注目すべき変化:売上総利益率が16.2%→19.2%に改善(粗利増:+2,416百万円、+14.0%)。建築設備事業の利益率改善が最大の寄与。環境システム・機械システムは前年の大型工事落ち込み影響で売上減・損失悪化。
- 今後の見通し:通期は売上250,000百万円(通期△1.2%)で営業利益27,500百万円(+25.6%)を計画。中間進捗は利益面でやや低めのため、期末に向けた大型案件の進捗回復や利益率維持が鍵。会社は既に予想修正を行っている(詳細は別途公表資料参照)。
- 投資家への示唆:粗利率改善と有価証券売却益などで純利益は増加したが、主要セグメントで収益の地域差(大型工事の有無)による変動が見られる。通期業績は大型案件の着手・進捗と建築設備の利益維持に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:三機工業株式会社
- 主要事業分野:建築設備事業(ビル空調衛生、産業空調、電気設備、ファシリティ等)、機械システム事業(搬送システム等)、環境システム事業(上下水道・廃棄物処理等)、不動産事業(保有不動産賃貸・管理)
- 代表者名:代表取締役社長 石田 博一
- URL: https://www.sanki.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結:2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント(報告セグメント):
- 建築設備事業:ビル空調衛生、産業空調、電気設備、ファシリティ等
- 機械システム事業:搬送システム・搬送機器の製造販売
- 環境システム事業:上下水道施設・廃棄物処理施設等の公共案件
- 不動産事業:保有不動産の賃貸・建物管理
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):53,661,156株(2026年3月期中間期)
- 期末自己株式数:1,925,074株
- 中間期中の平均株式数(中間期):51,800,865株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月14日(実施済)
- 配当支払開始予定日:2025年12月10日
- その他IRイベント:決算説明会(開催あり)ほか(詳細は別途IR参照)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想(通期)に対する中間累計の達成率)
- 売上高:中間101,970百万円/通期予想250,000百万円 → 進捗率 40.8%
- 営業利益:中間6,541百万円/通期予想27,500百万円 → 進捗率 23.8%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間5,627百万円/通期予想21,900百万円 → 進捗率 25.7%
- サプライズの要因(上振れ/下振れした主な理由)
- 営業利益・純利益が増加した主因:売上総利益(粗利)が前年同期比で大幅に改善(売上総利益率19.2%へ上昇)、および投資有価証券売却益(特別利益1,280百万円)等の寄与。
- 売上高減少の主因:前年同期に大型工事の売上があった案件の反動(特に機械システム・環境システム)があり、これらセグメントで減収。建築設備は受注増だが売上は前年の反動で減少。
- 通期への影響:利益率改善と一時益で中間は増益着地。通期見通しは修正済みだが、利益計画達成は下期の大型案件の受注・進捗と建築設備の利益確保が重要。現時点で修正の有無:通期予想は「有(修正済)」と明記。市場予想との差分は資料に示されていないため記載省略。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:186,326百万円(中間末、前期末200,839百万円、△7.2%)
- 純資産:108,005百万円(中間末、前期末106,380百万円、+1.5%)
- 自己資本比率:57.9%(安定水準、前期末52.9%)
- 現金及び現金同等物:36,862百万円(中間末)
- 収益性(中間累計:2025/4-9)
- 売上高:101,970百万円(前年同期105,950百万円、△3.8%、△3,979百万円)
- 売上総利益:19,615百万円(前年同期17,198百万円、+14.0%)
- 営業利益:6,541百万円(前年同期5,926百万円、+10.4%)
- 営業利益率:6.4%(前年同期5.6%、改善)
- 経常利益:7,036百万円(前年同期6,639百万円、+6.0%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:5,627百万円(前年同期4,450百万円、+26.4%)
- 中間1株当たり純利益(EPS):108.64円(前年同期83.78円、+29.7%)
- 進捗率分析(中間→通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:40.8%(通常ペースか:建設・設備系は年度内の案件進捗で下期偏重となるため「やや想定内」)
- 営業利益進捗率:23.8%(低め、利益は下期回復に依存)
- 純利益進捗率:25.7%(同上)
- 過去同期間との比較:前年同期は売上高で増収だったが当期は減収ながら利益率改善で利益は増加。進捗だけ見ると利益がやや下期偏重。
- 財務の安全性
- 自己資本比率:57.9%(安定水準、目安40%以上を上回る)
- 負債合計:78,320百万円(前期94,458百万円、△17.1%)
- 負債比率(負債/純資産):約72.5%(78,320/108,005、低水準)
- 流動比率(流動資産/流動負債):121,202/64,076 ≒ 189%(良好、流動性確保)
- 効率性
- 総資産回転率(中間):売上101,970 / 総資産186,326 ≒ 0.55回/年(年換算指標は業種差あり)
- 売上高営業利益率:6.4%(前年同期5.6%→改善)
- セグメント別(中間)
- 建築設備事業:売上85,720百万円(△2.6%)、セグメント利益7,089百万円(+22.6%)→利益貢献大
- 機械システム事業:売上4,422百万円(△12.5%)、セグメント損失△564百万円(悪化)
- 環境システム事業:売上10,786百万円(△8.4%)、セグメント損失△524百万円(悪化)
- 不動産事業:売上1,313百万円(+1.5%)、セグメント利益516百万円(+3.4%)
- 財務の解説:流動資産が期末比で減少(完成工事未収入金や契約資産の減少)、一方有価証券の時価上昇によりその他有価証券評価差額が増加。配当支払い・自己株式取得等により財務CFはマイナス。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(今回発表):第2四半期(中間)配当 82.50円(確定)、期末予想 82.50円、年間合計 165.00円(前回予想からの修正なし)
- 配当利回り:–(株価データ無しのため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当165円/1株当たり当期純利益(予想EPS 423.02円)=約39.0%(やや高めの還元水準)
- 中間期の実績ベース配当性向(中間EPSベース):82.5円/108.64円 ≒ 75.9%(中間時点では高め、通期配当方針としては通期で見た比率が重要)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自己株式取得・消却を実施(2025/8/8取締役会決議に基づく)。中間期に自己株式取得722百万円、消却2,206百万円等の影響あり。
セグメント別情報
- 建築設備事業:受注高133,728百万円(+3.1%)、売上85,720百万円(△2.6%)だがセグメント利益7,089百万円(+22.6%)。利益率改善が主因で、今期の中核寄与セグメント。今後は施工効率化・省力化施策が重要。
- 機械システム事業:受注高4,220百万円(+0.5%)、売上4,422百万円(△12.5%)、セグメント損失△564百万円(悪化)。前年の大型工事反動が主因。回復には新規受注の拡大が必要。
- 環境システム事業:受注高10,155百万円(△37.7%)、売上10,786百万円(△8.4%)、セグメント損失△524百万円(悪化)。官公庁案件の受注タイミングに依存するため、受注回復が収益回復のカギ。
- 不動産事業:売上1,313百万円(+1.5%)、セグメント利益516百万円(+3.4%)。賃貸収入増で安定収益源。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「中期経営計画2027」(2025-2027)を初年度として位置付け、2030年ビジョン“MIRAI 2030”に沿った施策を実行中。重点テーマは「深化と共創」。
- 進捗状況:初年度は基盤作り段階。建築設備部門の利益改善は計画と整合。機械・環境部門は受注タイミングにより波があり、計画達成には受注獲得・収益構造改善が必要。
- KPI達成状況:受注残高は期末繰越受注高で増加(257,757百万円、+5.7%)しており、将来の売上に繋がる一方、セグメント間の偏りは注意点。
競合状況や市場動向
- 競合比較:資料に同業他社比較は記載なし。建設・設備・プラント系企業は大型案件受注の有無で業績変動が大きく、同社も同様の特徴あり。
- 市場動向:公共インフラ(上下水道)や産業空調の需要に依存。建設資材価格や労働力不足、発注者(官公庁・民間)の採算判断が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)連結予想:売上高250,000百万円(△1.2%)、営業利益27,500百万円(+25.6%)、経常利益28,000百万円(+21.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益21,900百万円(+27.3%)、1株当たり当期純利益423.02円。予想は2025年5月公表値から修正済(詳細は別途資料参照)。
- 個別業績予想も修正あり(資料参照)。
- 予想の信頼性:建設・設備業は大型案件の進捗による変動が大きく、同社業績も受注・工事進捗に依存。過去の進捗傾向と比較すると下期偏重のため、通期達成は下期の受注・施工状況次第。
- 前提条件:資料には為替・原油等の具体前提は明記なし(詳細は業績予想修正資料参照)。
- リスク要因:大型案件の遅延・中止、資材価格・工賃上昇、公共投資動向、景気動向、受注競争、金利変動、人手不足等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
- 継続企業の前提に関する注記:該当事項無し
- 株主資本の変動:2025年8月8日取締役会決議に基づく自己株式の取得及び消却を実施(取得増加722百万円、消却による自己株式減少2,206百万円等)。
- その他重要事項:通期業績予想の修正は行っている(2025年11月14日発表)。詳細は「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
(注)本レポートは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言や勧誘を目的とするものではありません。数値は百万円未満切捨ての資料値を使用。資料に記載のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 1961 |
| 企業名 | 三機工業 |
| URL | http://www.sanki.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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