2025年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期予想の修正は無しだが、第3四半期累計は通期予想に対する進捗が良好(売上高進捗88.7%、営業利益91.1%、親会社株主帰属当期純利益95.1%)。会社予想に対して「上振れの進捗」と評価できる状況。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+19.2%、営業利益+14.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益+48.2%)。
  • 注目すべき変化:四半期純利益の大幅増(+48.2%)は、固定資産売却益(特別利益)410,601千円の計上が主因。営業ベースでも増益だが、売上原価の増加により粗利率は低下。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想を据え置き。第3四半期までの進捗から見ると通期予想達成の可能性は高いが、建設の遅延や仲介成約数の計画未達など短期リスクは存在。
  • 投資家への示唆:自己企画の投資用不動産販売と賃貸管理収入が業績を支えており、資産売却(太陽光発電施設等)による特別利益の影響が大きい点に留意。安定収益源である賃貸管理の稼働・稼働率動向と、今後の資産処分方針が業績に与える影響を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:香陵住販株式会社
    • 主要事業分野:不動産流通事業(自社企画・投資用不動産の販売、売買仲介、賃貸仲介等)、不動産管理事業(賃貸管理、駐車場運営、太陽光売電等)
    • 代表者名:代表取締役社長 金子 哲広
    • URL:https://www.koryo-j.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期累計(2024年10月1日〜2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 不動産流通事業:自社企画投資用不動産販売、売買・賃貸仲介、建築工事等
    • 不動産管理事業:賃貸管理、駐車場(コインパーキング)運営、太陽光発電売電等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):2,762,600株(2025年6月30日)
    • 期中平均株式数(四半期累計):2,755,921株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:開催無し(本決算補足説明資料作成も無し)
    • 株主総会・IRイベント等:–(資料に記載なし。ただし配当予想は修正(増配)を公表)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する進捗率)
    • 売上高:第3四半期累計 9,594,981千円 / 通期予想 10,822,000千円 → 達成率 88.7%
    • 営業利益:970,981千円 / 通期予想 1,065,000千円 → 達成率 91.1%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:938,492千円 / 通期予想 987,000千円 → 達成率 95.1%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:自社企画投資用不動産の販売好調、賃料収入やコインパーキングの稼働好調、固定資産売却益(410,601千円)の計上。
    • 下振れ要因:仲介の賃貸は前年を若干下回り、建設(建築工事)で工事遅延が発生し一部売上が計画を下回る旨の記載あり。
  • 通期への影響:会社は通期予想を修正していない。第3四半期までの進捗は良好で通期達成の可能性は高いが、建設遅延や住宅着工減による外部環境悪化がリスク。

財務指標

  • 要点(第3四半期末/累計)
    • 売上高(累計):9,594,981千円(前年同期比 +19.2% / 増加 1,545,829千円)
    • 営業利益(累計):970,981千円(前年同期比 +14.2% / 増加 120,983千円)
    • 経常利益(累計):950,182千円(前年同期比 +12.9% / 増加 108,834千円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:938,492千円(前年同期比 +48.2% / 増加 305,444千円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):340.54円(前年同期 232.14円、+46.7%)
  • 損益率・効率性
    • 売上総利益率(粗利率):3,260,355 / 9,594,981 = 34.0%(前年同期間 3,014,255 / 8,049,152 = 37.5% → 粗利率低下:▲3.5pp、やや悪化)
    • 営業利益率:970,981 / 9,594,981 = 10.1%(前年同期間 10.6% → わずかに低下)
  • 財政状態(2025年6月30日)
    • 総資産:16,377,944千円(前期末 16,414,215千円、ほぼ横ばい)
    • 純資産:6,102,552千円(前期末 5,263,801千円、増加)
    • 自己資本比率:37.2%(目安40%に対しやや低めだが前年32.0%から改善 → 37.2%(やや低い))
    • 流動資産:11,466,148千円、流動負債:5,086,139千円 → 流動比率:約225%(流動性は良好)
    • 負債合計:10,275,391千円、純資産6,102,552千円 → 負債比率(負債/純資産):約168%(やや高め)
  • キャッシュフロー関連(注記):四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成していないが、現金及び預金は2,743,081千円(前期比増)。
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 不動産流通事業:売上高 7,379,148千円(前年同期比 +20.6%)、セグメント利益 830,974千円(同 +22.5%)
    • 不動産管理事業:売上高 2,215,833千円(前年同期比 +14.6%)、セグメント利益 719,148千円(同 −0.5%)
  • 財務の解説:
    • 自社企画による投資用不動産の販売が収益押上げに寄与。一方で、売上原価の増加で粗利率は低下。
    • 固定負債(長期借入金)は減少傾向(4,792,359千円 → 3,812,528千円)で財務負担は軽減。

(注)数値は千円単位の資料を基に算出。前年比は資料表記に準拠し%表示。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年9月期:年間48.00円(第2四半期 23円、期末 25円)
    • 2025年9月期(修正):中間配当 27.00円(決定済)、期末予想 28.00円、年間計 55.00円(前期比 増配)
    • 直近公表からの修正有(期末配当予想の増配を公表)
  • 配当性向(会社予想ベース):年間配当55.00円 ÷ 会社予想EPS(通期)361.49円 ≒ 15.2%(低め=内部留保重視の配当水準)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(特記事項なし)

セグメント別情報

  • 不動産流通事業
    • 売上高:7,379,148千円(前年同期比 +20.6%)
    • セグメント利益:830,974千円(同 +22.5)
    • 主因:自社企画投資用不動産(レーガベーネシリーズ等)の複数棟販売、売買仲介の堅調
  • 不動産管理事業
    • 売上高:2,215,833千円(前年同期比 +14.6%)
    • セグメント利益:719,148千円(同 −0.5%)
    • 主因:賃貸管理戸数増(24,294戸)、駐車場台数増で賃料収入増。太陽光発電事業は前期売却の影響で前年実績を下回る項目あり。
  • 戦略・見通し:自社企画の収益化と賃貸管理基盤の拡大が中核。建設遅延や仲介成約数は短期変動要素。

中長期計画との整合性

  • KPI達成状況:賃貸管理戸数・駐車場台数は増加しており、安定収益基盤の拡大は確認できるが、中期目標との照合は資料に情報なし。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内では住宅着工戸数が減少(2025年5月で前年同月比 −34.4%)と不動産市場は下押し圧力。雇用・所得環境は緩やか回復だが先行き不透明。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し → 相対的優位は自社企画物件の販売力と賃貸管理戸数の規模に依存する。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025年9月期)会社予想:売上高 10,822,000千円(+7.8%)、営業利益 1,065,000千円(+6.4%)、経常利益 1,017,000千円(+3.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 987,000千円(+36.8%)、1株当たり当期純利益 361.49円
    • 直近の修正:業績予想は修正無し。ただし配当は増配修正あり。
    • 前提条件:特記の為替・原油等前提は資料に明記なし。
  • 予想の信頼性:第3四半期累計で高い進捗を示しているため達成確率は高いと見えるが、建設遅延や仲介未達の短期リスクは残る。
  • リスク要因:住宅着工減少、金利上昇による住宅ローン環境の悪化、建設遅延、太陽光等資産の処分タイミング、地政学・金融情勢。

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)を適用。資料によれば四半期連結財務諸表への影響は無し。
  • 四半期特有の会計処理:税金費用は累計見積り実効税率を用いて算定。
  • 重要な後発事象:2025年8月8日取締役会で太陽光発電施設「KORYOエコパワー森戸町」の売却を決議。譲渡益約267百万円を2026年9月期第1四半期に特別利益として計上見込み(売却日程:契約締結2025年8月下旬、引渡予定2025年10月)。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期累計の作成は無し。

(注)不明な項目は“–”と表記。資料は会社発表の決算短信に基づく要約であり、投資判断を目的とした助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3495
企業名 香陵住販
URL https://www.koryo-j.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 不動産 – 不動産業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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