1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    カルビー株式会社は、日本を代表するスナック菓子メーカーです。ポテトチップスやじゃがりこなどのポテト系スナック、かっぱえびせんなどの小麦・えび系スナック、フルグラなどのシリアル製品を製造・販売しています。国内市場で圧倒的なシェアを誇るだけでなく、北米、グレーターチャイナ、タイ、シンガポール、オーストラリア、英国など世界各地で事業を展開し、Eコマースも活用して販路を拡大しています。
  • 主力製品・サービスの特徴
    主力製品は「ポテトチップス」「じゃがりこ」「かっぱえびせん」といったスナック菓子のほか、シリアル食品「フルグラ」があります。これらの製品は、長年にわたり独自の製法とブランド力で消費者に親しまれており、幅広い年齢層に支持されています。特にポテトチップスやじゃがりこは、手軽に楽しめる身近なスナックとして高い市場認知度と消費者のロイヤリティを獲得しています。海外では「Harvest Snaps」や英国の「Seabrook」ブランドも展開しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    カルビーは長年にわたり日本国内のスナック菓子市場で首位の座を維持しており、確固たるブランド力と広範な販売網が最大の競争優位性です。特に主力製品であるポテトチップスやじゃがりこは、他社が容易に追随できない知名度と消費者の支持を得ています。また、安定した原材料調達力や製造技術も強みです。
    課題としては、原材料価格(ばれいしょを含む)やエネルギーコスト、労務費の高騰が挙げられます。決算短信でもコスト上昇が利益を圧迫していることが指摘されており、価格転嫁や生産効率化が継続的な課題となっています。海外展開においては、各地域の市場特性や競合環境への適応力も重要です。
  • 市場動向と企業の対応状況
    スナック菓子市場は、健康志向の高まりや多様な食のニーズに応える製品開発が求められています。また、原材料価格の上昇や円安の進行など、製造コストを押し上げる外部環境の変化が続いています。カルビーは、そうした市場環境に対して、国内での定番商品の安定供給に加え、地域限定品や土産品といった付加価値の高い製品展開で売上を確保しています。海外では、英国や豪州などでの販促強化やブランド認知度向上を通じて、現地通貨ベースで高い成長率を見せています。Eコマースの拡大にも注力し、消費者の購買行動の変化に対応しています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    具体的な企業ビジョンは資料には明示されていませんが、中期経営計画「Change 2025」において、成長投資、効率化投資、株主還元を重点分野として掲げています。グローバル展開の強化と持続可能な事業運営を目指していると考えられます。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    中期経営計画「Change 2025」では、以下の主要項目の進捗が報告されています。
    • 成長投資:目標800億円に対して累計277億円(進捗34.6%)
    • 効率化投資:目標600億円に対して累計554億円(進捗92.3%)
    • 株主還元:目標250億円に対して累計208億円(進捗83.0%)
      効率化投資と株主還元は計画通りに進捗している一方で、成長投資は今後の進捗が注目されます。広島工場の新規稼働に伴う減価償却費の増加など、設備投資は着実に行われていますが、短期的な利益圧迫要因となっています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信では具体的な新製品名の言及は少ないものの、国内では定番品の販売が堅調に推移し、地域限定品や土産品が売上に寄与していることが述べられています。海外では、英国のSeabrookブランドの販売拡大や、オーストラリア・ニュージーランド、インドネシアでの販促強化が行われています。これらの取り組みが売上増に繋がっています。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    カルビーの収益モデルは、スナック菓子とシリアル食品の製造販売が中心です。特にスナック菓子は、消費者にとって日常的な食品であり、安定した需要があります。同社は、高品質な製品開発力と強力なブランド力により、市場ニーズの変化に対応してきました。健康志向の高まりに対しては、穀物を主原料とするシリアル食品「フルグラ」の展開で応えています。また、海外市場への積極的な展開により、特定地域への依存リスクを分散し、成長機会を確保しようとしています。原材料費高騰という外部環境の変化に対しては、価格改定や生産効率化で対応していますが、その効果がコスト上昇に後追いとなっており、適応には時間を要する可能性があります。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    データなし

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    資料に技術開発に関する具体的な記載はありませんが、長年にわたるスナック菓子の製造において培われた独自の製法技術や品質管理体制は、製品の競争力を支える基盤となっています。特にばれいしょの加工技術や風味付けに関するノウハウは、同社の主力製品の差別化要因です。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    国内では「ポテトチップス」「じゃがりこ」といったポテト系スナック菓子が引き続き収益の主要な牽引役です。これらは国内スナック菓子売上の大部分を占めています。また、「フルグラ」を中心としたシリアル食品も安定した売上に貢献しています。海外事業も全体売上の約25%を占め、英国や豪州などでの堅調な販売が全体の売上成長に寄与しています。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
    • 現在の株価: 2,964.0円
    • 1株当たり当期純利益(EPS 会社予想): 140.06円
    • 1株当たり純資産(BPS 実績): 1,644.53円
    • PER(会社予想): 21.17倍 (株価2,964円 ÷ EPS140.06円)
    • PBR(実績): 1.80倍 (株価2,964円 ÷ BPS1,644.53円)
      現在の株価は会社予想EPSから見るとPER21.17倍であり、実績BPSから見るとPBR1.80倍です。
  • 業界平均PER/PBRとの比較
    • 業界平均PER: 19.5倍
    • 業界平均PBR: 1.3倍
      カルビーのPER21.17倍は業界平均PER19.5倍と比較してやや割高です。PBR1.80倍も業界平均PBR1.3倍と比較して割高な水準にあります。これは、業界トップとしてのブランド力や安定した収益基盤が市場から評価されている可能性がありますが、現在の株価は業界平均から見ると高めであると言えます。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    直近10日間の株価は、2855円から2964円のレンジで推移しています。本日終値2964円は、この10日間で比較的高値圏に位置します。
  • 年初来高値・安値との位置関係
    • 年初来高値: 3,152円
    • 年初来安値: 2,600円
      現在の株価2964円は、年初来安値から約14%高、年初来高値から約6%安の位置にあり、年間で見ると中レンジからやや高値圏に位置しています。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    • 本日の出来高: 129,000株
    • 本日の売買代金: 382,026千円
    • 10日平均出来高: 400.26k株
    • 3ヶ月平均出来高: 396.37k株
      本日12月18日の出来高・売買代金は、過去10日平均および3ヶ月平均と比較して大幅に減少しており、市場の関心度が低下している可能性があります。

8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
    損益計算書の年度別推移を見ると、売上高は一貫して増加傾向にあり、堅調な事業拡大を示しています。しかし、営業利益と純利益は年度によって変動があり、特に直近の過去12か月では前年度(2024年3月期)と比較して純利益が減少しています。
    • 売上高(過去12か月): 331,240百万円
    • 営業利益(過去12か月): 24,298百万円
    • 純利益(過去12か月): 17,029百万円
    • ROE(実績): 10.52% (過去12か月は8.24%)
    • ROA(過去12か月): 4.89%
      売上は成長しているものの、収益性が低下傾向にある点が懸念されます。
  • 過去数年分の傾向を比較
    • 売上高: 2022年3月期からの4年間で245,419百万円 → 331,240百万円と着実に成長しています。
    • 粗利益: 売上高の増加に伴い増加傾向にありますが、コストオブレベニュー(売上原価)も増加しており、粗利率はやや変動しています。
    • 営業利益: 2022年3月期以降、25,136百万円 → 22,233百万円 → 27,305百万円 → 29,066百万円 (2025年3月期予想) と推移しており、変動はありますが概ね安定しています。ただし過去12か月実績は24,298百万円と直近はやや伸び悩んでいます。
    • 純利益: 同様に変動はあるものの、過去12か月は17,029百万円で着地しています。
      全体的に売上の成長は維持されていますが、利益面は原材料高騰などの影響を大きく受けています。
  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2026年3月期第2四半期(中間期)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
    • 売上高: 48.9%
    • 営業利益: 39.1%
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 38.8%
      売上高はほぼ半期ペースで進捗している一方、営業利益と純利益の進捗率は約4割にとどまっており、通期予想の下方修正にも繋がっています。下半期での利益回復が通期目標達成の鍵となります。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
    • 自己資本比率(実績): 64.3% (当中間期末は64.4%)
    • 流動比率(直近四半期): 2.35 (235%)
    • 負債比率 (Total Debt/Equity 直近四半期): 17.06%
      自己資本比率は64%台と非常に高く、財務基盤は極めて安定しています。流動比率も200%を超えており、短期的な支払い能力も十分です。負債比率も低く、レバレッジが抑えられています。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    高い自己資本比率と流動比率から、財務安全性は非常に高いと評価できます。直近四半期の総現金は508.7億円に対し、総負債は368.8億円と、現預金で有利子負債を十分にカバーできる状況です。営業活動によるキャッシュフロー(過去12か月: 315.7億円)も堅調であり、資金繰りに懸念はありません。
  • 借入金の動向と金利負担
    総負債額は368.8億円ですが、総資産3192.8億円に対しては低い水準であり、総負債のうち有利子負債の割合も小さいと考えられます。損益計算書における純金利収入(8,500万円)の発生から、金利負担はほとんどなく、むしろ運用益が出ている状況と見られます。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
    • ROE(過去12か月): 8.24%
    • ROA(過去12か月): 4.89%
    • 粗利率(過去12か月): 32.56% (Gross Profit 107.87B / Total Revenue 331.24B)
    • 営業利益率(過去12か月): 5.81% (Operating Income 24.298B / Total Revenue 331.24B)
      粗利率は30%台前半で安定していますが、営業利益率が5.81%と一桁台にとどまっています。ROEとROAも、過去12か月で見るとやや低下しています。
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    提供されたデータによると、ROE 8.24%はベンチマークの10%を下回っており、「普通」評価です。ROA 4.89%はベンチマークの5%とほぼ同等で「普通」評価です。これは、売上成長はしているものの、原材料高騰などによるコスト増が利益を圧迫し、効率性が低下していることを示唆しています。
  • 収益性の推移と改善余地
    売上高は増加基調にある一方で、利益率、特に営業利益率は直近の中間期で前年同期比3.4ポイント低下しており、収益性は悪化傾向にあります。これは原材料価格や労務費の高騰、新工場稼働による減価償却費増が主な要因です。今後の改善には、原材料コストの上昇を上回る価格転嫁の実行、生産効率のさらなる改善、そして為替変動リスクへの適切な対応が重要となります。

11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値(5Y Monthly): -0.18
    ベータ値がマイナスであることから、カルビーの株価は市場全体の動きとは逆の値動きをする傾向があることを示唆しています。これは、景気変動に左右されにくい食品などのディフェンシブ銘柄の特性とも一致しますが、絶対値が小さいため、市場全体との連動性は非常に低いと言えます。
  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    • 52週高値: 3,232.00円
    • 52週安値: 2,600.00円
      現在の株価2964.0円は、52週高値から約8.3%安、52週安値から約14.0%高の位置にあり、52週レンジの中央よりやや高値寄りです。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
    リスク要因として、決算短信には以下の点が挙げられています。
    • 原材料価格・労務費の上昇(国内外で継続)
    • 農作物(ばれいしょ)の収穫リスクと見通しの不確実性
    • 為替変動(通期予想における1米ドル=147.6円想定からの乖離)
    • 海外市場でのインフレや物流費の増加
      これらの要因は、特に利益面で会社予想を下回る下方修正の背景となっており、今後の業績にも影響を与える可能性があります。

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    • カルビー PER (会社予想): 21.17倍
    • 業界平均 PER: 19.5倍
    • カルビー PBR (実績): 1.80倍
    • 業界平均 PBR: 1.3倍
      カルビーのPER、PBRともに業界平均と比較して割高な水準にあります。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
    • 目標株価 (業種平均PER基準): 2,659円 (Diluted EPS (過去12か月) 136.36円 × 業界平均PER 19.5倍で計算されたものと見られます)
    • 目標株価 (業種平均PBR基準): 2,139円 (BPS実績 1,644.53円 × 業界平均PBR 1.3倍)
      提示された目標株価レンジは2,139円から2,659円です。
  • 割安・割高の総合判断
    現在の株価2,964.0円は、上記算出された目標株価レンジを上回っており、業界平均倍率を基準とすると、割高であると判断されます。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
    • 信用買残: 72,700株
    • 信用売残: 38,800株
    • 信用倍率: 1.87倍
      信用買残が信用売残を上回っており、信用買残が前週比で減少している一方で、信用売残は増加しています。信用倍率1.87倍は比較的低い水準であり、売り方の圧力がそれほど強くないことを示しています。需給バランスは中立にやや買い持ち優勢といった状況です。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    • 筆頭株主はフリトレイ・グローバル・インベストメンツ(20.01%)、一般社団法人幹の会(13.11%)が続く。
    • 自社(自己株口)も6.54%保有。
    • 機関投資家(日本マスタートラスト信託銀行、JPモルガン等)が安定的に一定割合を保有しており、安定株主が多い構造です。経営陣の持株比率は個別には不明ですが、フリトレイや幹の会の存在は経営の安定性に寄与していると考えられます。
  • 大株主の動向
    最新の株主構成情報からは、直近の大株主の具体的な売買動向は把握できません。

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    • 配当利回り(会社予想): 2.23%
    • 1株配当(会社予想): 66.00円 (年間)
    • 配当性向(過去12か月実績ベース): 42.55%
      配当利回りは2%台前半であり、食品セクターとしては一般的な水準です。配当性向は42.55%であり、利益の約4割を配当として株主に還元する安定した方針を示しています。2026年3月期は前期実績(58円)から増配(66円)を予想しており、株主還元への意欲が見られます。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    取締役会決議により、自己株式取得(上限4,000,000株、取得総額上限10,000百万円)が発表されています(取得期間:2025/11/6〜2026/3/31)。これは、市場への株式供給量を減らし、1株当たりの価値向上に繋がるため、株主にとってポジティブな材料です。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    資料に具体的な記述はありません。

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
    2026年3月期第2四半期決算短信において、以下の重要な情報が発表されています。
    • 通期業績予想の下方修正:原材料・労務コストの高騰や広島工場の減価償却費増、秋のばれいしょ収穫見通しにより、売上、営業利益、純利益を下方修正。
    • 増配予想:年間配当を66円(前期58円から増配)へ修正。
    • 自己株式取得の決議:上限100億円、400万株の自社株買いを発表。
    • 中期経営計画(Change 2025)の進捗:効率化投資と株主還元の目標達成が順調に進捗。
  • これらが業績に与える影響の評価
    業績予想の下方修正は短期的なネガティブ材料ですが、コスト高騰という外部環境要因によるものであり、その影響を織り込んだ形です。一方で、増配および自己株式取得の発表は、株主還元への積極的な姿勢を示すものであり、今後の企業価値向上への期待感を持たせるポジティブな材料です。中期的な成長戦略は継続されており、今後のコスト管理と海外事業の更なる成長が業績を左右するでしょう。

16. 総評

カルビーは、国内スナック菓子市場のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築き、強固なブランド力と広範な販売網を確立しています。海外事業も着実に成長しており、売上高は増加傾向にあります。財務基盤は自己資本比率64.3%と極めて健全であり、流動性も高く、財務安全性に懸念はありません。株主還元にも積極的で、増配予想と自己株式取得を発表しています。
しかし、直近の決算では原材料価格や労務費の高騰、新工場稼働に伴う減価償却費の増加などにより、利益率が低下し、通期業績予想を下方修正しました。ROEやROAも一般的なベンチマークを若干下回っており、収益性の改善が喫緊の課題となっています。現在の株価は、業界平均PER/PBRと比較して割高水準にあり、織り込まれた期待値も高いと見られます。

  • 強み
    • 国内スナック菓子市場での圧倒的なブランド力と市場シェア
    • 安定した財務基盤と高い自己資本比率
    • 海外市場における成長機会と事業拡大
    • 株主還元への積極的な姿勢(増配・自社株買い)と安定した配当性向
  • 弱み
    • 原材料価格や労務費の高騰、為替変動による利益圧迫
    • 新工場稼働に伴う減価償却費負担の増加
    • 利益率の低下傾向と収益効率の改善余地
    • 業績予想の下方修正は市場の信頼に一時的に影響
  • 機会
    • 海外市場(特に北米、英国、インドネシア等)でのさらなるシェア拡大
    • 健康志向の高まりに対応した製品ラインナップの強化(シリアルなど)
    • Eコマースなど新しい販売チャネルの強化
    • 生産性向上とコスト削減による収益性改善
  • 脅威
    • 主要原材料(ばれいしょ等)の供給不安や価格変動リスク
    • 競合他社との競争激化
    • 消費者の購買意欲の変化や健康志向の変化
    • グローバルなインフレ圧力や為替の不確実性

17. 企業スコア

  • 成長性: B (売上高は増加傾向であるものの、利益成長が鈍化傾向にあり、通期予想の下方修正があったことを考慮。新製品展開に関する具体的な情報は限定的。)
  • 収益性: C (粗利率は安定しているものの、営業利益率が5.81%と一桁台であり、ROE 8.24%、ROA 4.89%はベンチマークをやや下回る。直近で利益率が低下しており、Piotroski F-Scoreの収益性スコアも1/3。)
  • 財務健全性: S (自己資本比率64.3%、流動比率2.35、総負債/純資産比率17.06%と非常に高く、極めて健全な財務状況。自己資本比率40%以上でS〜A評価。)
  • 株価バリュエーション: C (PER 21.17倍、PBR 1.80倍は、業界平均PER 19.5倍、PBR 1.3倍と比較して割高と判断されるため。)

企業情報

銘柄コード 2229
企業名 カルビー
URL http://www.calbee.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 食品 – 食料品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,964円
EPS(1株利益) 140.06円
年間配当 2.23円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 11.5% 24.1倍 5,808円 14.5%
標準 8.8% 20.9倍 4,477円 8.7%
悲観 5.3% 17.8倍 3,226円 1.8%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,964円

目標年率 理論株価 現在株価との乖離 判定
15% 2,233円 +731円 (+33%) △ 割高
10% 2,789円 +175円 (+6%) △ 割高
5% 3,519円 -555円 (-16%) ○ 割安

【判定基準】○割安:現在株価≦理論株価 / △割高:現在株価>理論株価

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.5)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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