2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期予想に対する修正は無し。四半期単独での会社予想(四半期ごとのガイダンス)は開示されておらず、四半期実績は「市場予想との差異」については不明のため記載不可(差異不明)。ただし前年同期の赤字から黒字転換しており、業績改善は明確(事実)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高 781百万円、前年同期比+13.8%;営業利益 59百万円、前年同期は△6百万円)。
- 注目すべき変化:コンクリート関連事業が牽引し、セグメント利益は61百万円(前年同期比で67百万円改善)。完成工事未収入金が前年末比で大幅減少(449百万円→60百万円)し、現金預金が増加(830→978百万円)。
- 今後の見通し:通期予想(売上 3,600百万円、営業利益 220百万円)は据え置き。第1四半期の進捗は売上で通期比約21.7%、営業利益で約27.1%と比較的順調だが、同社は上半期より下半期の売上が大きい季節性を有するため通期達成には下期の受注・施工状況が鍵。
- 投資家への示唆:① コンクリート製品(ライン導水ブロック、ヒュームセプター等)が好調で中核収益に回復が見られる、② 流動性は改善(現金増・完成工事未収入金の回収)、③ 建築設備事業は損益改善しているが依然投資判断のポイントは受注の継続性、④ 通期予想は修正無し=会社は現状見通しに自信を持つ一方、季節性・公共投資依存リスクは継続。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社イトーヨーギョー
- コード:5287(上場取引所 表示:東 名)
- 主要事業分野:コンクリート関連製品の製造販売、建築設備機器、遊休不動産の活用等(環境対策製品・無電柱化製品などの開発・販売を含む)
- 代表者名:代表取締役社長 畑中 雄介
- 問合せ先:経理財務部長 児玉 信哉(TEL 06-4799-8852)
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期累計(2025年4月1日~2025年6月30日)(非連結)
- 決算説明会:無、補足説明資料:無
- セグメント:
- コンクリート関連事業:道路製品・環境対策製品等(例:ライン導水ブロック、ヒュームセプター)
- 建築設備機器関連事業:照明・空調等設備、ESCO等の提案・施工
- 不動産関連事業:遊休不動産の有効活用・収益物件管理
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):3,568,000株
- 期末自己株式数:626,759株
- 期中平均株式数(四半期累計):2,941,241株
- 時価総額:–(株価情報が資料内に無いため)
- 今後の予定:
- 次回決算発表:通期(2026年3月期)本決算予定(具体日程は未記載)
- 株主総会/IRイベント:–(今回資料に記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較:四半期単位の会社予想は開示無し。通期予想については「修正無し」。
- 売上高:実績 781百万円。通期予想に対する進捗率=781 / 3,600 ≒ 21.7%(季節性を考慮すると標準〜やや良好)。
- 営業利益:実績 59百万円。通期予想に対する進捗率=59 / 220 ≒ 27.1%(上半期比で良好)。
- 純利益:実績 28百万円。通期予想に対する進捗率=28.8 / 231 ≒ 12.5%(純利益は特別損失等の影響で進捗低め)。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因(前年同期比改善の主因):コンクリート関連の受注・販売好調(ライン導水ブロック、ヒュームセプター等)、建築設備では公共案件中心の受注、民間開拓の成果。
- 下振れ・注意点:四半期で特別損失(保険解約損 6.83百万円、役員退職慰労金 7.8百万円、計14.63百万円)が計上されており、税引前利益を押下げ。ただしこれらは一時的要因。
- 通期への影響:
- 通期予想は据え置き(修正無し)。第1四半期は売上・営業利益ともに通期に対する進捗は良好だが、同社は上半期より下半期に売上が偏る季節性があるため下期の受注・施工進捗の確認が重要。
財務指標
- 財務諸表の要点(第1四半期末:2025年6月30日)
- 総資産:5,679百万円(前期末 5,859百万円、△180百万円)
- 純資産:3,665百万円(前期末 3,696百万円、△31百万円)
- 自己資本比率:64.5%(安定水準)
- 流動資産:2,409百万円(前期末 2,536百万円、△126百万円)
- 流動負債:1,439百万円(前期末 1,519百万円、△80百万円)
- 短期借入金(当座貸越実行残高):650百万円(据え置き)
- 現金及び預金:978.5百万円(前期末 830.5百万円、+148.1百万円)
- 収益性(当第1四半期累計:2025/4/1–6/30)
- 売上高:781,427千円(781百万円)、前年同期比+13.8%(前年 686,891千円)
- 売上総利益:288,938千円(売上総利益率 ≒ 37.0%)(前年 221,441千円)
- 販管費:229,246千円(ほぼ前年並)
- 営業利益:59,691千円(前年同期 △6,796千円 → 改善 66,487千円)
- 営業利益率 ≒ 7.64%(良好)
- 経常利益:60,732千円(前年同期 △7,312千円)
- 四半期純利益:28,785千円(前年同期 △4,626千円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):9.79円(前年 △1.57円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高進捗率:781 / 3,600 = 21.7%(季節性で下期偏重だが概ね順調)
- 営業利益進捗率:59.691 / 220 = 27.1%(良好)
- 純利益進捗率:28.785 / 231 = 12.5%(特別損失影響で進捗弱め)
- 過去同期間との比較:前年同期は赤字であったため、改善傾向は明確
- 財務安全性
- 自己資本比率:64.5%(安定水準)
- 負債合計/純資産比(負債比率):負債 2,014百万円 ÷ 純資産 3,665百万円 ≒ 54.9%(低〜中程度、健全)
- 流動比率:流動資産 2,408.6 ÷ 流動負債 1,438.7 ≒ 167.4%(十分)
- ネット有利子負債:有利子負債(短期借入650 + 長期等約320)合計約971百万円に対し現金978.5百万円で概ねネットキャッシュ(約+7.7百万円)
- 効率性
- 総資産回転率(四半期ベース推定):売上781 ÷ 総資産5,679 ≒ 0.137(年間換算ではやや低め、業種特性あり)
- 営業利益率:7.6%(前年同期マイナス→改善)
- セグメント別(当第1四半期)
- 売上高構成(百万円/比率):コンクリート 563.482(72.1%)、建築設備 189.573(24.3%)、不動産 28.371(3.6%)
- セグメント利益:コンクリート 61.491百万円(黒字化)、建築設備 △6.095百万円(損失だが前年から改善)、不動産 9.287百万円
- セグメント寄与:コンクリートが主力かつ利益源泉
- 財務の解説:
- 完成工事未収入金の大幅減少(449→61百万円)が流動資産減少の主因であり、現金増加に寄与。貸借対照表は流動性改善と資本構成の安定が見られる。
配当
- 配当実績と予想:
- 第1四半期末(中間):0.00円(2026予想も0.00)
- 期末(予想):18.00円(通期合計 18.00円、前期は合計20.00円)
- 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
- 配当性向(予想):配当18.00円 ÷ EPS(通期予想78.54円) ≒ 22.9%(目安:中程度の還元)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(特記無し)
セグメント別情報
- コンクリート関連事業:
- 売上高 563.482百万円(前年同期比+20.4%)、セグメント利益 61.491百万円(同67百万円改善)。主力製品(ライン導水ブロック等)およびヒュームセプターが好調。
- 建築設備機器関連事業:
- 売上高 189.573百万円(前年同期比ほぼ横ばい、△0.1%)、セグメント損失 △6.095百万円(前年の損失から改善)。公共の中大型案件中心で受注堅調、民間開拓が進む。
- 不動産関連事業:
- 売上高 28.371百万円(前年同期比 △2.5%)、セグメント利益 9.287百万円(同△9.5%)。入退去などの影響で若干の減収。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に明文化された数値目標は今回開示なし。ただし「自ら需要をつくれる企業」等の中期ビジョン・製品開発・PR強化に言及。
- KPI達成状況:具体KPIの数値は未記載のため進捗は–。ただしコンクリート製品の販売伸長は中期方針に沿った成果。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 国土交通省の道路関連予算(防災・減災、無電柱化推進、DX、脱炭素等)を背景に、同社のコンクリート・無電柱化製品への追い風が期待される。
- 競合他社との比較:当該資料に同業他社比較データは記載無し(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更無し):売上 3,600百万円(前年比+5.8%)、営業利益 220百万円(+9.1%)、経常利益 210百万円(+6.0%)、当期純利益 231百万円(△33.8%)。
- 次期予想:–(開示無し)
- 会社予想の前提:資料P.3に前提記載がある旨の言及があるが、本文中の具体前提(為替等)は今回抜粋資料では参照不可(–)。
- 予想の信頼性:
- 過去の実績(第1四半期で前年からの改善)と通期据え置きから、会社は現状見通しに自信。ただし季節性と公共投資依存のため下期の推移が達成鍵。
- リスク要因:
- 公共事業の予算・着工タイミング、マクロ(為替や海外通商政策による景気影響)、原材料価格、施工・受注の季節変動、特別損失の発生(突発的費用)等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期財務諸表に特有の会計処理の適用:有(詳細は添付資料参照)
- 監査レビュー:当該四半期財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無
- その他重要事項:当第1四半期に特別損失計14.63百万円を計上(保険解約損・役員退職慰労金等)。売上は下半期偏重の季節性がある旨を注記。
(注記)
- 不明な項目は「–」で表示しています。数字は会社提出資料に基づく。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5287 |
| 企業名 | イトーヨーギョー |
| URL | http://www.itoyogyo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。