2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想を下方修正(前回予想比:売上高△6,000百万円、営業利益△3,800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益△3,000百万円)。市場予想との比較は資料に記載無しのため–。会社の通期見通しは下振れ(下方修正)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高165,746百万円で前年同期比+5.5%、営業利益10,158百万円で前年同期比△31.9%)。
  • 注目すべき変化:営業利益率が6.1%で前年同期から3.4ポイント低下。主要因は国内外での原材料・労務等のコスト上昇、広島工場稼働に伴う減価償却費増、価格・規格改定の効果がコスト上昇に後追いになった点。
  • 今後の見通し:通期予想は修正済み(売上339,000百万円、営業利益26,000百万円、当期純利益17,500百万円、1米ドル=147.6円想定)。中間期の進捗(売上約48.9%、営業利益約39.1%、当期純利益約38.8%)は売上はほぼ半期ペースだが利益は遅れており、通期達成はコスト動向と秋のばれいしょ収穫見通しに依存。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だが利益面の圧迫が顕著。為替前提や原料市況、農作物(ばれいしょ)収穫見通しが短期業績に影響する点を注視。株主還元は増配予想(年間66円へ修正)と自己株買い(上限4,000,000株・1,000億円)発表で還元姿勢は継続。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:カルビー株式会社
    • 主要事業分野:食品製造販売事業(国内スナック菓子、国内シリアル、海外事業含む)
    • 代表者名:代表取締役社長兼CEO 江原 信
    • 問合せ先:執行役員CFO 田邉 和宏(TEL 03-5220-6222)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月5日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日〜2025年9月30日)
    • 決算説明会:機関投資家・アナリスト向け開催(資料・音声はHP掲載予定)
  • セグメント:
    • 単一セグメント「食品製造販売事業」(国内事業・海外事業を包括)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):133,929,800株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間期):124,949,566株
    • 時価総額:–(資料無し)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
    • 株主総会・IRイベント等:取締役会で自己株式取得決議(取得期間:2025/11/6〜2026/3/31)、11/5に決算説明会実施

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は通期、達成率は中間累計実績÷通期予想)
    • 売上高:165,746百万円。通期予想339,000百万円に対する進捗率48.9%(達成率:約48.9%)
    • 営業利益:10,158百万円。通期予想26,000百万円に対する進捗率39.1%(達成率:約39.1%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:6,788百万円。通期予想17,500百万円に対する進捗率38.8%(達成率:約38.8%)
  • サプライズの要因:
    • 売上は国内・海外とも増収で堅調(国内は定番品・地域限定品が寄与、海外は英国・豪州等が寄与)。
    • 利益が想定を下回った主因は(1)インフレによる原材料・労務費増、(2)広島工場等の稼働に伴う減価償却費増、(3)価格改定の効果がコスト上昇に遅れている点、(4)海外(英国、インドネシア等)でのコスト上昇。
  • 通期への影響:
    • 既に通期予想を下方修正(売上△1.7%、営業利益△12.8%、当期純利益△14.6%)。秋のばれいしょ収穫見通し等が不確実性。現時点で利益回復が必須であり、達成可能性はコスト動向と農作物供給次第。

財務指標(要点)

  • 損益(中間累計/前年同期比)
    • 売上高:165,746百万円(+5.5%)
    • 売上総利益:51,869百万円(前年中間53,880百万円→差分は売上原価増)
    • 販管費:41,710百万円(前年中間38,953百万円)
    • 営業利益:10,158百万円(△31.9%)
    • 経常利益:10,397百万円(△29.8%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:6,788百万円(△36.2%)
    • 1株当たり中間純利益:54.33円(前年:85.13円)
    • 営業利益率:6.1%(前年中間比△3.4ポイント、低下は注意点)
  • 財政状態(当中間期末)
    • 総資産:319,280百万円
    • 純資産:216,145百万円
    • 自己資本比率:64.4%(安定水準)
    • 流動資産:126,964百万円、流動負債:54,060百万円 → 流動比率 ≒ 235%(流動性は良好)
    • 負債合計:103,135百万円、負債/純資産(負債比率) ≒ 47.7%(健全)
  • キャッシュ・フロー(中間累計)
    • 営業活動CF:+19,864百万円(前年同期27,393百万円→減少)
    • 投資活動CF:△21,688百万円(設備投資・子会社株式取得等)
    • 財務活動CF:△6,544百万円(配当支払等)
    • 現金及び現金同等物期末残高:43,354百万円(△7,665百万円)
    • フリーキャッシュフロー(概算):約△1,824百万円(OCF + ICF)
  • 効率性・その他
    • 有形固定資産増加(関東新工場用地取得等)、のれん21,326百万円。
    • セグメント別利益数値は非開示(単一セグメント扱い)だが国内・海外別売上は提示。
  • セグメント(事業別売上)
    • 国内食品製造販売事業:123,683百万円(+5.2%)
    • 国内スナック菓子:116,272百万円(+6.7%)
    • ポテトチップス:51,539百万円(+4.4%)
    • じゃがりこ:25,779百万円(+11.1%)
    • その他スナック:38,953百万円(+7.1%)
    • 国内シリアル:15,788百万円(+4.1%)
    • 国内その他:6,858百万円(+0.9%)
    • 海外食品製造販売事業:42,062百万円(+6.6%、現地通貨ベース+10.1%)

配当

  • 中間配当:0.00円(支払済)
  • 期末(予想):66.00円
  • 年間配当予想:66.00円(前期実績は年間58.00円 → 増配見込み)
  • 配当性向:通期予想ベースで計算すると(17,500百万円当期純利益想定)配当支払総額は–(具体額は未掲示)→配当性向は会社側基準によるが、総還元性向50%以上、DOE4%目途の方針を掲示
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い:取締役会決議により自己株式取得(上限4,000,000株、取得総額上限10,000百万円)

セグメント別情報(概要)

  • 売上構成:国内が主力(約74.6%:123,683/165,746)、海外は約25.4%(42,062/165,746)
  • 伸長要因:
    • 国内:定番商品の堅調(ポテトチップス、じゃがりこ等)、地域限定や土産品が寄与
    • 海外:英国のSeabrook等の販売拡大、オーストラリア・ニュージーランドやインドネシアで販促強化
  • 利益貢献度:資料はセグメント別利益を開示せず(単一セグメント扱い)。ただし海外は原材料・労務費上昇で減益寄与。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(Change 2025)進捗:
    • 成長投資目標80,000百万円中 累計27,675百万円(進捗34.6%)
    • 効率化投資目標60,000百万円中 累計55,402百万円(進捗92.3%)
    • 株主還元目標25,000百万円中 累計20,762百万円(進捗83.0%)
    • 3年合計165,000百万円中 累計103,840百万円(進捗62.9%)
  • KPI達成状況:設備投資・株主還元は概ね計画に沿って進捗。ただし利益改善は短期的なコスト上昇に影響を受けている。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社の詳細比較データは資料なし(–)。ただしスナック市場での定番ブランド力(ポテトチップス、じゃがりこ等)は引き続き強み。
  • 市場動向:
    • インフレや原材料価格上昇がグローバルで利益を圧迫
    • 農作物(ばれいしょ)収穫見通しが供給コスト・原料調達に影響
    • 為替想定は1米ドル=147.6円(通期前提)

今後の見通し

  • 業績予想修正:
    • 今回発表(修正後):売上339,000百万円(前回345,000百万円)、営業利益26,000百万円(前回29,800百万円)、経常利益26,300百万円(前回30,400百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益17,500百万円(前回20,500百万円)
    • 下方修正理由:今秋のばれいしょ収穫見通しやコスト上昇を勘案し売上・営業利益が前回見込みを下回る見通し
  • 会社予想の前提条件:為替1米ドル=147.6円
  • 予想の信頼性:短期的には農作物収穫見通しと原材料・労務コストの動向に依存。過去の達成傾向について具体データは無し(–)。
  • リスク要因:
    • 原材料価格・労務費の上昇(国内外)
    • 農作物(ばれいしょ)収穫リスク
    • 為替変動(ドル円想定からの乖離)
    • 海外市場でのインフレや物流費増

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:当中間期における重要な変更無し(ただし子会社取得に伴う連結子会社増加はあり)
  • 監査・レビュー:中間決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • その他重要事象:
    • 自己株式取得決議(上限4,000,000株、取得総額上限10,000百万円、取得期間2025/11/6〜2026/3/31)
    • グローバル・ミニマム課税に関する会計処理適用による表示の注意(当中間期では該当税は計上していない)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2229
企業名 カルビー
URL http://www.calbee.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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