2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正は無し。第1四半期単独での会社提示の予想値は開示されていないため「上振れ/下振れ」の判定は–。通期予想への進捗は概ね順調(下記進捗率参照)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高7,517百万円:前年同期比+22.1%、営業利益572百万円:同+31.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益353百万円:同+42.7%)。
  • 注目すべき変化:2025年7月のM&A(株式会社エコー・システムの連結化)などによりのれん・無形固定資産が大幅増加(のれん643,271千円等)。また、短期借入・長期借入の増加と賞与引当金の大幅計上が発生。
  • 今後の見通し:通期(2026年6月期)予想に修正は無し。第1四半期の進捗は売上で23.5%(通期比)、営業利益で21.3%と概ね平均的な進捗。
  • 投資家への示唆:クラウド関連(クラウドインテグレーション)とM&Aによる事業拡大が収益を押し上げている一方、M&Aに伴う無形固定資産(のれん)増加と借入増が確認されるため、中長期でののれん償却負担・財務コストの動向を注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社システムサポートホールディングス
    • 主要事業分野:クラウドインテグレーション、システムインテグレーション、アウトソーシング、プロダクト(勤怠・シフト管理等)、海外事業(北米)
    • 代表者名:代表取締役社長 小清水 良次
    • URL:https://www.sts-hd.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月12日
    • 対象会計期間:2026年6月期 第1四半期連結累計(2025年7月1日~2025年9月30日)
    • 決算補足説明資料:作成有(同日ウェブ掲載予定)、決算説明会:無
  • セグメント(報告セグメント):
    • クラウドインテグレーション:クラウド移行・導入支援、ライセンス等のリセール(AWS、Google Cloud、ServiceNow等)
    • システムインテグレーション:受託開発、データベース構築等(M&Aにより地域展開強化)
    • アウトソーシング:システム保守等(ニアショア中心)
    • プロダクト:就業役者(勤怠・作業管理)、SHIFTEE等クラウド製品
    • 海外:北米でのSI/アウトソーシング
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):10,400,000株(第1Q時点)
    • 期末自己株式数:42,928株
    • 期中平均株式数(四半期累計):10,357,627株
  • 今後の予定:
    • 決算発表:次は第2四半期(通期中間)発表(期日:通期予想で示す日程参照)–(具体日程は別途)
    • 株主総会:2026年6月期末実施予定(通常の年間スケジュール)
    • IRイベント:決算補足説明資料をウェブ掲載(2025/11/12)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績:
    • 売上高:第1Q実績 7,517百万円。会社が四半期予想を開示していないため達成率は–。通期予想(32,000百万円)に対する進捗率:23.5%(通常ペースに近い)。
    • 営業利益:第1Q実績 572百万円。通期予想(2,686百万円)に対する進捗率:21.3%。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1Q実績 353百万円。通期予想(1,737百万円)に対する進捗率:20.3%。
    • 市場予想(アナリストコンセンサス):–(資料に不明)
  • サプライズの要因(上振れ/下振れの理由):
    • 主要要因(増収増益の牽引):クラウドインテグレーションの受注拡大、ライセンス再販拡大、システムインテグレーションでのDB関連好調、および2025年7月実施のM&A(株式会社エコー・システムの連結化)が売上・利益を押し上げた。
    • 一方でアウトソーシングでは外注費・データセンター関連費用増が利益を圧迫。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。第1Qの進捗は通期達成可能性を示唆する水準だが、M&A関連費用や借入金利負担増、のれん償却等に注視が必要。

財務指標

  • 財務諸表(要点):
    • 資産合計:14,026百万円(前期末比+398百万円)
    • 負債合計:7,918百万円(前期末比+301百万円)
    • 純資産合計:6,108百万円(前期末比+96百万円)
    • 現金及び預金:5,206百万円(前期末 5,845百万円 → 減少)
    • 無形固定資産(のれん含む):815,543千円(前年同期 525,328千円 → 増加、のれんが増加)
    • 短期借入金:1,605,000千円(前期末720,000千円、+885,000千円)
    • 長期借入金:1,238,312千円(前期末780,780千円、+457,532千円)
  • 収益性(第1四半期→金額・前年同期比):
    • 売上高:7,517,491千円(+22.1%、増収)
    • 営業利益:572,406千円(+31.3%)、営業利益率=572,406/7,517,491 ≒ 7.61%(改善)
    • 経常利益:577,059千円(+41.8%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:353,579千円(+42.7%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):34.14円(前年24.09円、+41.7%程度)
  • 進捗率分析(第1Q→通期予想に対する進捗):
    • 売上高進捗率:7,517 / 32,000 = 23.5%(通期比)
    • 営業利益進捗率:572 / 2,686 = 21.3%
    • 純利益進捗率:353 / 1,737 = 20.3%
    • 過去同期間との比較:前年同期比はいずれも増加。進捗率は概ね四半期均等配分に近く、通期見通しの達成可能性は中立〜やや良好。
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率:43.5%(安定水準、目安40%超で良好)
    • 負債/自己資本(負債比率):7,918 / 6,108 ≒ 129.7%(負債は自己資本比でやや高めだが現預金が厚く純有利子負債はプラス)
    • 流動比率:流動資産10,328 / 流動負債5,704 ≒ 181%(十分)
    • ネットキャッシュ概算:現金5,206 – (短期借入1,605 + 長期借入1,238) ≒ +2,363百万円(手元資金はプラス)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率:約7.6%(改善)
    • 減価償却費(第1Q累計):47,016千円、のれん償却額:21,721千円(前年より増)
  • セグメント別(第1Q・金額・前年同期比):
    • クラウドインテグレーション:売上 2,833,935千円(+33.5%)、セグメント利益 311,372千円(+12.4%)
    • システムインテグレーション:売上 3,689,050千円(+18.1%)、セグメント利益 151,188千円(+163.6%)※M&A寄与
    • アウトソーシング:売上 597,772千円(+1.7%)、セグメント利益 84,649千円(△10.5%)
    • プロダクト:売上 273,556千円(+31.0%)、セグメント利益 41,107千円(+38.3%)
    • 海外:売上 123,177千円(+9.8%)、セグメント損失 △4,607千円(改善)
  • 財務の解説:
    • M&A(株式会社エコー・システムの完全子会社化:取得原価520,000千円)により売上・利益増とともにのれん・無形資産が増加。借入金が増えたことで利息費用が増加(支払利息 第1Q 12,132千円 vs 前年7,280千円)。賞与引当金を大幅計上しており負債項目の一時的増加もある。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年6月期(実績):中間 25.00円、期末 25.00円、年間50.00円
    • 2026年6月期(予想):株式分割(1株→2株、効力日2026/1/1)を考慮した表示で、四半期ごと表記のためやや分かりにくいが、会社注記によれば「株式分割を考慮しない場合の2026年6月期の期末配当は30円、年間配当は60円」とのこと(分割前換算:年間60円 → 前期50円から増配見込み)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため)
  • 配当性向:–(通期予想ベースの配当性向は資料で明示なし)
  • 特別配当の有無:無

セグメント別情報(詳細)

  • クラウドインテグレーション:
    • 売上 2,833M(+33.5%)、利益 311M(+12.4%)
    • 要因:クラウド移行需要の拡大、ライセンス等リセール増加
    • 見通し:中期計画の重点分野であり継続成長期待
  • システムインテグレーション:
    • 売上 3,689M(+18.1%)、利益 151M(+163.6%)
    • 要因:DB構築等の受注好調に加え、エコー・システム買収の寄与(のれん発生240,997千円)
    • 見通し:地域展開強化(西日本含む)で拡大継続
  • アウトソーシング:
    • 売上 597M(+1.7%)、利益 84.6M(△10.5%)
    • 要因:ニアショアでの受注増だが外注費やデータセンター関連費用増で利益減
    • 見通し:コスト構造改善が鍵
  • プロダクト:
    • 売上 273.6M(+31.0%)、利益 41.1M(+38.3%)
    • 要因:勤怠・シフト管理製品の販売好調とM&A寄与
  • 海外:
    • 売上 123.2M(+9.8%)、セグメント損失 4.6M(前年は損失12Mで改善)
    • 見通し:改善傾向だが規模は小さい

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「ローリングプラン(2026年6月期~2028年6月期)」を公表(2025/8/6)。中期テーマは「成長と更なるイノベーションの創出」、基本方針にクラウドサービス拡充、人材育成、サステナビリティ強化。
  • 進捗状況:第1Qはクラウド事業・M&Aが計画方向に合致しており初期進捗は良好。
  • KPI達成状況:公開KPIの詳細は資料に明示無し(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:IT投資需要は堅調で、生成AI、IoT、クラウド等の需要拡大が追い風。クラウド移行やクラウド運用支援の市場は競争激化。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し(–)。相対的にはクラウド比率の伸びとM&Aで規模拡大を図る戦略。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上 32,000百万円(前期比+18.8%)、営業利益 2,686百万円(+21.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,737百万円(+19.2%)、1株当たり当期純利益(分割考慮後)83.89円
    • 次期予想:–(会社の次期予想は資料に無し)
    • 会社予想の前提:特段の為替等前提の明示は無し(注記あり)
  • 予想の信頼性:第1Q進捗は通期見通しと整合的。過去の予想達成傾向の開示は無し(–)。
  • リスク要因:
    • M&Aの統合作業・のれん償却リスク
    • 借入金増加に伴う金利負担の上昇
    • データセンター等外注費の増加によるアウトソーシング事業の利益圧迫
    • マクロ要因(物価上昇、米国の関税政策、中東・ウクライナ情勢等)によるIT投資抑制のリスク

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更・見積りの変更・修正再表示は無し。
  • 連結範囲の変更:当第1四半期より株式会社エコー・システムを子会社化(取得日2025/7/1)。STS Innovation, Inc. の事業譲受等もありのれん計上あり。
  • セグメント情報の変更:一部SG&A配賦方法の見直しによりセグメント利益の測定方法を変更(過去開示数値は変更後基準に調整して開示)。
  • 株式分割:普通株式1株につき2株へ分割(基準日2025/12/31、効力発生日2026/1/1)。これに伴う1株当たり情報・配当表示は考慮済み。
  • 監査・レビュー:本四半期財務諸表に対する公認会計士等によるレビューは無。

(注)

  • 不明な項目は「–」で表示しています。
  • 数値は会社資料(決算短信)に基づく。単位は原則として百万円表記(注記は千円表記の箇所があり、文中で円滑に比較できるよう百万円換算等を用いています)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4396
企業名 システムサポートホールディングス
URL https://www.sts-hd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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