2025年12月期(第18期)第3四半期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: テゴプラザンのグローバル展開は順調で、米国第Ⅲ相・韓国第Ⅲ相など主要臨床が成功しており、HK inno.N社との資本業務提携や導出交渉を通じて事業化を加速する旨。
- 業績ハイライト: 事業収益 2,311 百万円(前年同期比 △2.5%)、営業損失 △344 百万円、経常損失 △426 百万円、四半期純損失 △568 百万円、EBITDA 9 百万円(前年同期比 △96.6%)。ロイヤルティ収入は増加(1,703 百万円、前年同期比 +14.1%)。
- 戦略の方向性: テゴプラザンの日本・欧州導出や北米承認申請(年内FDA申請見込み)、HK inno.N社との共同研究、導出(日本含む)を推進。パイプラインの導出・共同研究で価値向上を目指す。
- 注目材料:
- テゴプラザン:米国第Ⅲ相(TRIUMpH)で主要評価項目達成、年内FDA申請予定
- 韓国での物質特許係争(第二審)で全件勝訴→独占販売権の保護強化(~2031年)
- 韓国でのNSAID誘発性潰瘍予防の第Ⅲ相成功→MFDS申請予定
- P2X7受容体拮抗薬:Lillyが疼痛を標的とした開発から除外(2025/10/31発表)→今後の開発計画はLilly次第
- HK inno.N社との第三者割当(約10.18億円調達)で財務基盤強化
- 一言評価: テゴプラザンを中心とした「商業収益の着実な拡大」と「臨床成功」により成長シナリオは明確だが、導出交渉・規制承認・他社パートナー依存の不確実性は残る。
基本情報
- 企業概要: ラクオリア創薬株式会社(RaQualia Pharma Inc.)、主要事業は創薬(研究開発)および導出・ライセンシング、上市品のロイヤルティ収受(ヒト用医薬品およびペット用医薬品)。
- 説明会情報: 開催時期:2025年11月(資料表記)/東証グロース:4579、形式:資料は公開(オンライン/オフラインの明記なし)、参加対象:投資家向け決算説明資料。
- 説明者: 発表者(役職)と発言概要:–(資料中に具体的な発表者名・発言の逐語は記載なし)
- セグメント:
- ヒト用医薬品:テゴプラザン(P-CAB)等の導出・ロイヤルティ/臨床開発
- ペット用医薬品:GALLIPRANT、ENTYCE、ELURA のロイヤルティ収入
- 研究開発・導出:新規化合物探索・前臨床〜臨床段階の導出・共同研究
業績サマリー
- 主要指標:
- 事業収益: 2,311 百万円(前年同期比 △2.5%) — 目安:減収(ややネガティブ)
- 営業利益: △344 百万円(前年同期:△27 百万円、前年同期比:-) — 目安:損失拡大(ネガティブ)
- 経常利益: △426 百万円(前年同期:△231 百万円、前年同期比:-) — 目安:損失拡大(ネガティブ)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: △568 百万円(前年同期:△339 百万円、前年同期比:-) — 目安:損失拡大(ネガティブ)
- EBITDA: 9 百万円(前年同期:251 百万円、前年同期比 △96.6%) — 目安:大幅悪化(ネガティブ)
- 予想との比較:
- 会社通期計画(事業収益)3,888 百万円に対する進捗:2,311 / 3,888 = 59.4%(第3四半期時点)
- 会社予想に対する達成率(その他指標の達成率は開示なし): 売上は進捗良好(ロイヤルティ増)だが営業利益等は未達/損失。
- サプライズの有無: 特段の数値サプライズ明記なし。米国第Ⅲ相成功や韓国特許勝訴はポジティブサプライズ材料。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(売上):59.4%(良好、通期目標到達見込みを提示)
- 通期営業利益・純利益の進捗率:開示なし(実績は損失であるため未達の可能性)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:2025–2027年事業収益見通し 111 億円(総額)、達成度合いは現時点で進捗段階。
- 過去同時期との進捗比較:ロイヤルティ収入は増加傾向。
- セグメント別状況:
- ロイヤルティ収入(主力):1,703 百万円(前年同期比 +14.1%) — 売上寄与大(ポジティブ)
- その他収入(契約一時金・マイルストン等):607 百万円(前年同期比 △30.7%) — 減少(ネガティブ)
- セグメント別売上高の内訳(ヒト用 vs ペット用等の詳細数値は非開示だが上記内訳が開示されている)
業績の背景分析
- 業績概要: ロイヤルティ収入の順調な伸びが収益を下支えする一方で、その他収入の減少と研究開発費等により営業損失・純損失が拡大。手元資金は約41億円(第3Q末)を確保。
- 増減要因:
- 増収の主要因: テゴプラザンの海外販売拡大(特に韓国のK-CAB®売上拡大)、ペット用医薬品のロイヤルティ増(Elanco製品の継続的売上)。
- 減収の主要因: 契約一時金・マイルストン等のその他収入が前年同期比で減少(△30.7%)。
- 増益/減益の主要因: 臨床開発費・減価償却や子会社関連コスト等により営業損失拡大。EBITDAは大幅減。
- 一時的要因: 第三者割当による株式発行収入(財務CF増加)や子会社吸収合併の発表等は一時的影響。
- 競争環境: 胃酸抑制剤市場ではPPIが主流だがP-CABは成長トレンド。K-CAB®は韓国市場でシェア第1位(約15%)かつ二桁成長を維持。競合はPPIおよび他P-CAB製品。特許勝訴により韓国での競争優位性は強化。
- リスク要因: 規制承認の不確実性(FDA等)、導出交渉の成否、主要パートナー(HK inno.N、Elanco、Lilly 等)への依存、為替変動、特許関連の上告リスク、P2X7のパートナーによる開発中止・変更。
戦略と施策
- 現在の戦略: テゴプラザンのグローバル商業化推進(北米承認・年内FDA申請予定、韓国・中国等での販売拡大)、日本・欧州での導出交渉、共同研究によるパイプライン強化、財務基盤強化(HK inno.Nとの資本業務提携による資金調達)。
- 進行中の施策: HK inno.N社と共同研究開始に向けた協議、テゴプラザン(日本)導出交渉(2025年12月期中の成約目標で交渉中)、テムリックの吸収合併によるコスト削減・業務効率化を実施予定(効力発生日:2026/1/1)。
- セグメント別施策:
- ヒト用(テゴプラザン):北米第Ⅲ相成功に基づくFDA申請準備、各国での承認申請・発売準備、注射剤等の追加展開。
- ペット用:Elanco社経由の既販売国での売上拡大と追加市場展開支援。
- 研究開発:探索研究投資(63 億円/3年)および前臨床・臨床投資(4 億円/3年)を想定。
- 新たな取り組み: HK inno.Nとの共同研究、テムリック吸収合併、導出活動の積極化(日本導出等)。P2X7についてはLillyの開発方針待ちで再検討。
将来予測と見通し
- 業績予想:
- 次期業績予想(通期数値は資料にて通期計画:事業収益 3,888 百万円)。営業利益等の通期確定値は資料に明確な修正開示なし。
- 予想の前提条件: ロイヤルティ収入の増加、導出マイルストン・製品売上発生を前提。為替・承認取得等は不確定要素。
- 経営陣の自信度: テゴプラザンの臨床成功・特許勝訴等を踏まえた事業化に自信を示す記載(年内申請等の目標提示)。
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無:当第3四半期時点で通期計画は維持(通期計画進捗率 59.4% を提示)。修正の具体的記載なし。
- 修正理由と影響:現時点で修正は開示されていない。
- 中長期計画:
- 中期目標(2030年目標):テゴプラザンで全世界年間売上高 3,000 億円超を目指す(資料記載)。
- 中期経営計画の進捗:ロイヤルティ増加や臨床成功は前向きだが、導出・承認の成否が目標達成の鍵。
- 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向の詳細開示なし。資料中では保守的/楽観的の傾向明記なし。
- マクロ経済の影響: 為替変動、国別の医療保険制度・価格政策、金利等が業績に影響し得る旨を免責事項で明示。
配当と株主還元
- 配当方針: 財務基盤強化に応じて配当を実施予定。自己株式取得は機動的に検討すると記載。
- 配当実績:
- 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(今回資料に具体的金額の開示なし)
- 特別配当: 無し(資料の記載なし)。
- その他株主還元: 第三者割当増資により資本増強(HK inno.N社)、自己株式取得は今後の検討項目。
製品やサービス
- 主要製品(ヒト用):
- テゴプラザン(tegoprazan、P-CAB)— 製品名 K-CAB®(韓国)、泰欣赞®(中国)等。適応:GERD、消化性潰瘍、ピロリ除菌併用など。特徴:速効性(30分以内)、長期服用で有効性持続、強力な酸抑制、低薬物相互作用。
- 販売状況:18カ国で販売中、さらに36カ国で開発・承認申請・発売準備中。韓国K-CAB®は2025年1–9月で1,608 億ウォン(約177 億円)売上、前年同期比 +13.1%、市場シェア第1位(約15%)。
- 臨床:米国第Ⅲ相で主要評価項目達成(EE・NERD両方で全項目達成)、韓国でNSAID予防第Ⅲ相成功。
- 主要製品(ペット用):
- GALLIPRANT®(grapiprant、犬の慢性骨関節炎)— Elanco販売。日米欧ほかで販売、ブロックバスター成長。
- ENTYCE™ / ELURA™(capromorelin、犬の食欲不振・猫の体重減少管理等)— Elanco販売。米国で販売中、欧州・日本でも展開。
- 協業・提携:
- HK inno.N Corporation:テゴプラザンの日本以外の地域での事業化権許諾先。資本業務提携により共同研究などを協議中。
- Elanco:ペット用製品の販売パートナー(ロイヤルティ収入源)。
- Lilly / 旭化成ファーマ:P2X7導出関連(Lillyのパイプライン変更により影響あり)。
- 成長ドライバー: テゴプラザンの北米承認・日本導出、韓国での市場浸透、ペット用製品の継続的ロイヤルティ、導出・マイルストン収入、新規導出/共同研究の獲得。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: 決算説明資料にはQ&Aの逐次録は掲載されていないため記載なし(–)。
- 経営陣の姿勢: 資本提携・導出交渉・臨床進展を積極的に進める姿勢を示している(資料の表現より)。
- 未回答事項: P2X7の今後の開発方針(Lillyの判断待ち)、日本国内でのテゴプラザン導出の成約時期・条件の詳細、配当具体額等は明確に開示されていないため不明(–)。
- ポジティブ要因:
- テゴプラザンの米国第Ⅲ相成功と韓国での特許勝訴により商業化期待が高い。
- ロイヤルティ収入が増加(+14.1%)し、事業収益の下支えとなっている。
- HK inno.Nとの資本業務提携で資金調達と共同研究の可能性が拡大。
- 手元資金は約41億円、エクイティ調達等の余力あり。
- ネガティブ要因:
- 営業損失・純損失が拡大、EBITDAは大幅減少。
- その他収入(契約一時金・マイルストン)が減少し短期収益の変動リスク。
- P2X7のパートナー(Lilly)による開発方針の変更はパイプライン価値に影響。
- 主要プロジェクトの承認・導出がパートナーや規制当局の判断に依存。
- 不確実性:
- FDA等での承認審査結果、導出交渉の成否、国別の価格・保険制度、為替等で業績が大きく変動する可能性。
- 注目すべきカタリスト:
- 米国FDAへの申請(年内想定)および承認取得の進捗
- 韓国MFDSへのNSAID適応申請と承認結果
- 日本および欧州への導出契約締結・国内臨床開始
- TRPM8等他プログラムの臨床進展・導出
- P2X7に関するLillyの今後の開発計画
重要な注記
- 会計方針: 資料における会計方針変更の記載なし。のれん・減価償却等の記載はあるが特別な会計処理の開示は無し。
- その他: テムリックの吸収合併(効力発生日:2026/1/1)は連結上の影響は軽微と説明。手元資金・資金配分(探索研究63億円、前臨床・臨床4億円等)を継続投資予定。
(不明な項目は — としています。本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言を行うものではありません。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4579 |
| 企業名 | ラクオリア創薬 |
| URL | https://www.raqualia.com/ja/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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