2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の通期予想に対する四半期進捗は「おおむね期初計画どおり(会社コメント)」。市場コンセンサスは提示資料に記載なし(–)。したがって決算修正はなし(上振れ/下振れの明確な市場比較は不可)。
- 業績の方向性:売上は増収(増収増益のうち「増収」)だが利益は減少(増収減益)。第1四半期は売上高82,234百万円(+5.9%)、営業利益5,295百万円(△31.0%)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,545百万円(△49.9%)。
- 注目すべき変化:営業利益率が前年同期比で3.4ポイント低下し6.4%に。主要要因は(1)せとうち広島工場の稼働に伴う減価償却費等の費用増、(2)原材料コスト上昇(国内外)、(3)為替差損発生、(4)前年同期に適用された税制優遇の反動。
- 今後の見通し:通期予想(売上345,000百万円、営業利益29,800百万円、当期純利益20,500百万円)に変更なし。進捗は売上23.8%、営業利益17.8%、当期純利益17.3%で、売上はほぼ順調だが利益は通期達成に向けてやや重め(四半期ベースの均等進捗25%を下回る)。
- 投資家への示唆:短期的には成長投資(工場稼働・設備投資)と原材料・為替の影響で利益率低下が見られる。通期では価格改定や販売数量拡大で吸収を目指す旨。注視点は(a)原材料市況と価格転嫁の進捗、(b)為替影響、(c)新工場の稼働効果(生産性・販売拡大)と減価償却負担のバランス。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:カルビー株式会社
- 主要事業分野:食品製造販売事業(スナック菓子、シリアル、パーソナルフード等の国内外製造・販売)
- 代表者名:代表取締役社長兼CEO 江原 信
- CFO 問合せ先:執行役員CFO 田邉 和宏(TEL 03-5220-6222)
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月1日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結) 2025年4月1日~2025年6月30日
- セグメント:
- 単一報告セグメント:「食品製造販売事業」(セグメント情報省略)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):133,929,800株
- 期末自己株式数:8,992,816株
- 期中平均株式数(四半期累計):124,936,984株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:機関投資家・アナリスト向けに開催(2025年8月1日、音声掲載予定)
- 株主総会:–(本資料に記載なし)
- IRイベント:決算説明会のみ明記
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(通期予想に対する進捗率を使用)
- 売上高:82,234百万円(通期予想345,000百万円に対する進捗率23.8%)
- 営業利益:5,295百万円(通期予想29,800百万円に対する進捗率17.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:3,545百万円(通期予想20,500百万円に対する進捗率17.3%)
- サプライズの要因:
- 売上は国内(価格・規格改定+販売数量)および海外(英国・中華圏等)の増収で堅調。
- 利益が大きく下振れした主因は、工場稼働に伴う減価償却費等費用増、原材料コスト上昇、海外での原材料高や為替差損の発生、前年の税制優遇の反動(純利益の比較悪化)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。利益回復は価格転嫁や販売増、コスト管理次第だが、第1四半期の進捗を見ると営業利益・純利益は今後の回復が必要(現状はやや達成がタイト)。
財務指標
- 損益(第1四半期, 単位:百万円)
- 売上高:82,234(+5.9% YoY、+4,578)
- 売上原価:56,322(→)
- 売上総利益:25,912(△4.2% YoY)
- 販売費及び一般管理費:20,616(+6.4% YoY)
- 営業利益:5,295(△31.0% YoY)/営業利益率6.4%(前年同期比△3.4pt)
- 経常利益:5,283(△43.4% YoY)
- 四半期純利益(親会社株主):3,545(△49.9% YoY)
- EPS(四半期): 28.38円(前年同期56.63円)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:23.8%(四半期均等25%と比較してやや遅れ)
- 営業利益進捗率:17.8%(25%を大きく下回る)
- 純利益進捗率:17.3%
- 解説:売上はほぼ計画通りだが利益進捗が遅れている点が通期達成の鍵
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:306,134(前期末319,169)
- 純資産:210,918(前期末215,067)
- 自己資本:201,053
- 自己資本比率:65.7%(安定水準、前期末64.3%)
- 財務安全性(目安の注記付)
- 自己資本比率65.7%(安定水準、40%超は良好)
- 流動資産121,659 / 流動負債46,744 = 流動比率約260%(良好)
- 有利子負債:長期借入金35,000百万円(短期借入金は小額876百万円)
- 負債合計95,215百万円
- キャッシュフロー(第1Q、単位:百万円)
- 営業CF:+9,655(前年同期+1,541 → 改善。主に未収入金/未払金動き、法人税等支払減少)
- 投資CF:△11,677(有形固定資産取得増:△8,639 等)
- 財務CF:△7,267(配当支払7,136等)
- 現金及び現金同等物:41,999(前期末51,019、△9,020)
- 効率性・その他
- 売上高営業利益率:6.4%(前年同期9.8%→低下)
- 総資産回転率(簡易):売上/総資産 = 82,234/306,134 ≒ 0.27回/期
- セグメント別(主要)
- 国内食品製造販売事業:61,766百万円(+6.4%)
- 国内スナック菓子合計(リベート控除前):57,416百万円(+7.9%)
- ポテトチップス:25,363(+7.2%)
- じゃがりこ:12,573(+11.9%)
- その他スナック:19,480(+6.4%)
- シリアル:8,150(+5.4%)
- 国内その他:3,596(+5.1%)
- 海外食品製造販売事業:20,468百万円(+4.4%、現地通貨ベース成長 +10.9%)
- 欧米:11,118(+1.4%、現地通貨+7.0%)
- 北米:6,906(△4.0%、現地通貨+3.5%)
- アジア・オセアニア:11,566(+6.4%、現地通貨+13.9%)
- 財務の解説:
- 売上は国内・海外とも増加。利益悪化は主にコスト面(減価償却・原材料・為替)によるもので、営業CFは改善している点はプラス。投資は成長・効率化に積極的に実施中。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):期末58.00円(年間58.00円)
- 2026年3月期(予想):中間0.00円、期末60.00円、年間60.00円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向(通期予想ベース):60円 / EPS予想164.08 ≒ 36.6%(参考)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:連結ベース総還元性向50%以上、DOE4%目途。3ヵ年株主還元計画の進捗:株主還元計画25,000百万円に対し累計20,645百万円(進捗82.6%)。
セグメント別情報
- セグメントは単一(食品製造販売事業)のみ。主要内訳は国内・海外、製品別(ポテトチップス、じゃがりこ等)。
- 前年同期比較:
- 国内:61,766百万円(+6.4%)— スナック、シリアル、その他いずれも増収。価格改定と販売施策が寄与。
- 海外:20,468百万円(+4.4%、現地通貨+10.9%)— 中華圏や英国での販売拡大が貢献。為替影響は地域により異なる。
- セグメント戦略(記載内容の要約):
- 国内は価格・規格改定とプロモーション、商品ライン拡充で拡大。海外は生産能力増強や現地販売拡大、製造委託拡充で成長を図る。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画「Change2025」(2024年3月期~2026年3月期、3ヵ年)の進捗:
- 成長投資計画80,000百万円に対し累計19,833百万円(進捗24.8%)
- 効率化投資60,000百万円に対し累計52,232百万円(進捗87.1%)
- 株主還元25,000百万円に対し累計20,645百万円(進捗82.6%)
- 合計165,000百万円に対し累計92,711百万円(進捗56.2%)
- KPI達成状況:個別KPIは記載なしだが、成長・効率化投資は計画進行中。効率化投資の進捗が高い点はキャッシュ配分の一部が完了していることを示唆。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:資料中に他社との定量比較はなし(–)。ただし主要ブランド(堅あげポテト、じゃがりこ等)は国内での堅調さが確認される。
- 市場動向:原材料コスト上昇や為替変動が短期的リスク。海外では現地通貨ベースで堅調な伸びが見られ、グローバルな販売基盤強化が進展。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正なし):売上345,000百万円(+7.0%)、営業利益29,800百万円(+2.5%)、経常利益30,400百万円(+1.9%)、当期純利益20,500百万円(△1.8%)、1株当たり当期純利益164.08円。
- 会社前提:為替等の詳細前提は添付資料参照(本短信では主要前提明示なし)。
- 予想の信頼性:会社は通期据え置き。第1四半期の利益進捗がやや遅れているため、今後のコスト動向・価格転嫁の進捗が重要。
- 主なリスク要因:
- 原材料価格のさらなる上昇
- 為替変動(海外売上の円換算影響)
- 新工場稼働に伴う費用構造の変化(減価償却等)
- 税制・規制の変化、海外市場での競争環境
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- グローバル・ミニマム課税制度:当四半期連結財務諸表では該当法人税等を計上していない旨の注記あり
- 監査:四半期連結財務諸表は任意の期中レビューを受けており、監査法人の結論により重要な点は認められなかった。
- その他:連結範囲の変更なし。決算説明会資料・音声は会社HPで公開予定。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2229 |
| 企業名 | カルビー |
| URL | http://www.calbee.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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