2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の通期予想に対する修正はなし。中間実績は会社予想に概ね整合(市場コンセンサスは提示なし、進捗はやや下回るが大きな乖離はない)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高7,938百万円、前年同期比+27.7%、営業利益673百万円、同+31.2%)。
- 注目すべき変化:インターネット通信サービスは売上増(+8.0%)も代理店手数料増でセグメント営業益は減少(△25.5%)。ロボット事業は営業損失から黒字転換。ウォーターサーバー事業は高成長(売上+378.3%)。リユース事業を新規連結(子会社化に伴うのれん約189百万円計上)。
- 今後の見通し:通期予想の修正なし。中間進捗は売上46.6%、営業利益46.3%、親会社株主に帰属する当期純利益46.8%で、進捗はおおむね均衡(50%を若干下回る)。
- 投資家への示唆:主力(通信)での契約回線増(30.7万回線、前年同期比+20.5%)が中長期の安定収益基盤につながる一方、販路拡大に伴う代理店手数料の上昇が短期的には利益を圧迫。M&A(SENKA)によるリユース事業拡大と新規事業(ウォーターサーバー)の立ち上がりが成長を牽引している点が重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ベネフィットジャパン
- 主要事業分野:インターネット通信サービス(モバイルWi‑Fi、プリペイドSIM、MVNE等)、ロボット事業(ロボット販売・サービス)、ウォーターサーバー事業、リユース事業(買収により新規追加)、その他レンタル等
- 代表者名:代表取締役社長 佐久間 寛
- 上場取引所/コード:東証/3934
- URL:http://www.benefitjapan.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
- 決算説明会:機関投資家・アナリスト向けは無、決算補足資料は作成有
- セグメント:
- インターネット通信サービス事業:モバイルWi‑Fi、プリペイドSIM、MVNE、Wi‑Fiレンタル等
- ロボット事業:「ロボットプラネット」ブランドでコミュニケーションロボット販売・サービス
- ウォーターサーバー事業:浄水型サーバー「STILIS」等(当期より独立セグメント)
- リユース事業:買収した株式会社SENKAにより「買取専科」等を展開(当中間期より連結)
- その他:主にWi‑Fi以外のレンタル等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):6,012,948株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):5,866,983株
- 自己株式数:139,641株(期末)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:既に公表(2025/11/10)
- 株主総会:–(資料に明記なし)
- IRイベント:決算説明会(機関・アナリスト向け)は無、補足資料あり
- その他:半期報告書提出予定日 2025/11/10
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期ベース。中間期に対する会社の「予想値」は開示されていないため、通期見通しに対する進捗で評価)
- 売上高:中間実績7,938百万円/通期予想17,042百万円 → 進捗率46.6%
- 営業利益:中間実績673.6百万円/通期予想1,455百万円 → 進捗率46.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績431.0百万円/通期予想921百万円 → 進捗率46.8%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:ロボット事業の黒字転換、ウォーターサーバーの高成長、新規連結(SENKA)による売上増
- 下振れ要因:インターネット通信サービスで代理店手数料が大幅増(代理店手数料増加でセグメント営業利益が減少;代理店手数料は前年同期比+629百万円)
- キャッシュ面では、事業拡大や子会社取得に伴う投資で投資CFが増加し、財務CFは配当支払・借入返済で資金減少
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。中間の進捗は通期計画の約46〜47%であり、下期での回復(特に通信の利益改善とリユースの立ち上がり)が前提。現時点で通期未達の兆候は示されていない(会社は修正なし)。
財務指標
- 財務諸表の要点(単位:百万円)
- 売上高:7,938(中間) ← 前年中間6,217(+27.7%)
- 営業利益:673(中間) ← 前年中間513(+31.2%)
- 経常利益:681(中間) ← 前年中間517(+31.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:431 ← 前年中間338(+27.4%)
- 総資産:12,438(期末) ← 前期末11,861
- 純資産:8,123(期末) ← 前期末7,940
- 現金及び現金同等物:3,744(中間末) ← 前期末4,229(△484)
- 収益性
- 売上高:7,938百万円(前年同期比+27.7%、増加額1,720百万円)
- 営業利益:673,590千円(前年同期比+31.2%、増加額160,017千円)
- 営業利益率:673,590 / 7,938,146 = 8.49%(中間)
- 経常利益:680,649千円(前年同期比+31.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:431,036千円(前年同期比+27.4%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):73.47円(前年同期57.44円、+27.9%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:46.6%(7,938/17,042)
- 営業利益進捗率:46.3%(673.6/1,455)
- 純利益進捗率:46.8%(431.0/921)
- 過去同期間(前年中間)の進捗比較:前年同期比増収増益であるが、進捗率の比較は通期予想との関係で大きな差異はない
- 財務安全性
- 自己資本比率:65.2%(安定水準;目安40%以上を満たす)
- 流動比率:流動資産11,338,697千円/流動負債3,093,012千円 = 366.6%(高水準、流動性良好)
- 負債(借入金合計):短期300,000千円+長期1,140,000千円=1,440,000千円 → 現金3,745,372千円を差し引くとネットキャッシュ約2,305,372千円
- 負債比率(有利子負債/純資産):1,440,000/8,123,856 ≒ 17.7%(低い)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約8.5%。セグメント別で差が大きく、通信は販売手数料増で利益率低下、ロボット・ウォーターは改善。
- セグメント別(当中間連結会計期間)
- インターネット通信サービス:売上5,244,672百万円(+8.0%)、セグメント営業利益715,561千円(△25.5%)
- ロボット事業:売上1,423,064千円(+14.2%)、営業利益140,141千円(前年は営業損失210,044千円 → 黒字転換)
- ウォーターサーバー事業:売上353,300千円(+378.3%)、営業利益53,728千円(+115.7%)
- リユース事業:売上851,034千円、営業損失13,675千円(同社の新規連結による影響)
- その他:売上66,074千円(+58.9%)、営業利益17,206千円(+1275.1%)
- 財務の解説:
- 流動資産は増加(在庫増・割賦売掛金増等)。固定資産はのれん増(子会社取得)で増加。営業CFは前年より減少(130.1百万円)、投資CFはM&A等で支出増(154.9百万円)、財務CFは借入返済・配当支払で大幅な資金流出(△459.6百万円)により現金は減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当:0.00円(2026年3月期 中間)→ 支払なし
- 期末配当(予想):79.00円(通期合計79.00円)
- 直近で配当予想の修正なし
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向(通期想定ベース):配当79円 / EPS予想156.94円 ≒ 50.3%(目安)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自己株式の取得実績あり(当期の取得支出7,457千円)。その他の方針は資料参照(詳細なし)。
セグメント別情報
- インターネット通信サービス事業
- 売上:5,244,672千円(前年同期比+8.0%)
- 営業利益:715,561千円(前年同期比△25.5%)
- 主要因:契約回線数が275,100回線(+21.9%)で増収。だが代理店手数料の増加(販売パートナー拡大に伴い629百万円増)が利益を圧迫。
- ロボット事業
- 売上:1,423,064千円(+14.2%)
- 営業利益:140,141千円(前年は営業損失)→ 黒字転換。販売コスト適正化とストック売上増加が寄与。
- ウォーターサーバー事業
- 売上:353,300千円(+378.3%)
- 営業利益:53,728千円(+115.7%)
- 主要因:「STILIS」浄水型サーバーの販売開始により切り替え需要を取り込み急拡大。
- リユース事業
- 売上:851,034千円(新規連結)
- 営業損失:13,675千円(出店先行投資・猛暑等による来店数減少が影響。足元は回復基調)
- のれん:約189,495千円(暫定算定)
- セグメント戦略:販売ネットワークや新チャネル(催事買取、PC出張修理等)活用で買取機会の拡大を目指す。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料内の中期計画(数値目標等)は参照記載なし(–)。だが、事業多角化(通信のストック収益基盤+ロボットの高付加価値、ウォーター・リユースの成長)で成長を図る方針は一貫。
- KPI達成状況:契約回線数307,700回線(前年同期比+20.5%)は通信事業の主要KPIであり順調な進捗。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社の業績との明確な比較データは資料に記載なし(–)。だが、モバイルWi‑Fi・SIM市場やウォーターサーバー市場は競合多数の市場であり、代理店戦略とコスト管理が競争力に影響。
- 市場動向:ウォーターサーバー市場は約570万世帯規模へ拡大、浄水型サーバー等の切替需要が存在。リユース市場は2030年に4兆円超の予測。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上高17,042百万円(+33.7%)、営業利益1,455百万円(+19.3%)、経常利益1,366百万円(+10.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益921百万円(+10.9%)、1株当たり当期純利益156.94円
- 次期予想:–(資料に記載なし)
- 会社予想の前提:特定の為替・原油等前提は記載なし
- 予想の信頼性:会社は通期見通しを据え置き。過去の予想達成傾向に関する記述は限定的(–)。
- リスク要因:
- 代理店手数料等販管費の増加による利益圧迫
- 新規連結(SENKA)や出店に伴う先行投資・季節要因の影響
- マクロ要因(訪日インバウンド動向、金相場等がリユースに影響)
- M&A後の統合リスク(のれんの償却・評価)
重要な注記
- 会計方針の変更:当中間連結会計期間より有形固定資産の減価償却方法を定率法から定額法へ変更(「会計方針の変更を会計上の見積りの変更と区別することが困難な場合」に該当)。影響は軽微と開示。
- 連結範囲の変更:新規1社を連結(株式会社SENKA)。のれん増加(約189,495千円、暫定値)。
- その他:第2四半期決算短信は監査(レビュー)の対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3934 |
| 企業名 | ベネフィットジャパン |
| URL | http://www.benefitjapan.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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