2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正は無し。第1四半期の実績は会社想定の範囲内(上振れ/下振れの特記事項なし、外部市場予想は–)。
  • 業績の方向性:増収ではなく減収減益(売上高△18.3%、営業利益△39.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益△58.9%)。
  • 注目すべき変化:服飾雑貨・家電の需要反動で構成セグメントが大幅減収(服飾雑貨売上△30.2%、家電売上△31.9%)。一方、投資有価証券評価の上昇により含み益が拡大し、その他有価証券評価差額金が増加。自己資本比率は63.3%(安定水準)へ上昇。
  • 今後の見通し:2026年3月期の通期予想(売上高40,000百万円、営業利益1,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は通期に対し売上22.9%、営業利益36.0%、純利益57.5%で、利益面の進捗は比較的良好。
  • 投資家への示唆:短期での売上回復はセグメント構造(旅行関連の反動や家電の競合)に左右されやすく、成長ドライバー(海外取引拡大、EC強化、サステナブルビジネス)や防災領域のM&Aによる中長期の収益拡大施策に注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社三栄コーポレーション
    • 主要事業分野:家具・家庭用品、服飾雑貨、家電等の企画・製造・販売(OEMやブランド事業、EC等を含む)
    • 代表者名:代表取締役社長 水越 雅己
    • URL: https://www.sanyeicorp.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 家具家庭用品事業:OEM・ブランド(家具、インテリア等)
    • 服飾雑貨事業:ブランド販売、雑貨(旅行・外出需要に連動)
    • 家電事業:OEM・ブランド(調理家電、理美容家電等)
    • その他:ペット関連、輸送資材等小規模事業およびグループ向けサービス
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):10,211,784株(2026年3月期1Q)
    • 期末自己株式数:728,640株(2026年3月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):9,483,144株(2026年3月期1Q)
    • 時価総額:–(株価情報は未提供)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本短信(第1四半期)は既公表(2025/7/31)
    • IRイベント:決算説明会は無し(今回)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較、達成率)
    • 売上高:実績9,153百万円。会社の上期(第2四半期累計)予想20,000百万円に対する進捗45.8%、通期40,000百万円に対する進捗22.9%(やや遅れ)。
    • 営業利益:実績467.8百万円。上期予想700百万円に対する進捗66.8%、通期1,300百万円に対する進捗36.0%(利益進捗は良好)。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績344.96百万円。上期430百万円に対する進捗80.2%、通期600百万円に対する進捗57.5%(進捗良好)。
  • サプライズの要因:
    • 主因は売上高の減少(特に服飾雑貨・家電)。販管費は店舗削減などで圧縮できたが、売上総利益の減少で営業利益は減少。投資有価証券の時価上昇が評価差額を押し上げ、包括利益は増加。服飾雑貨の販売子会社での減損(45,142千円)なども計上。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を据え置き(修正無し)。第1四半期の利益進捗は通期達成に対して概ね良好であるものの、売上規模の回復が鍵。短中期の需要回復見通しと成長施策の効果が通期達成に影響。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:23,398,288千円(前期末23,707,967千円 → △309,679千円)
    • 負債合計:8,529,314千円(前期末10,278,090千円 → △1,748,776千円)
    • 純資産合計:14,868,973千円(前期末13,429,876千円 → +1,439,097千円)
    • 現金及び預金:5,936,235千円(前期末7,721,166千円 → △1,784,931千円)
    • 投資有価証券:6,664,925千円(前期末4,370,475千円 → +2,294,450千円、時価評価増)
  • 収益性
    • 売上高:9,153,302千円、前年同期比△18.3%(前年11,198,698千円、差額△2,045,396千円)
    • 売上総利益:2,316,810千円(前年2,776,807千円、△459,997千円)
    • 営業利益:467,766千円、前年同期比△39.2%(前年769,841千円、差額△302,075千円)
    • 経常利益:511,497千円、前年同期比△38.8%(前年835,334千円、差額△323,837千円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:344,961千円、前年同期比△58.9%(前年840,229千円、差額△495,268千円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):36.38円(前年同期89.58円、前年同期比△59.4%)
  • 進捗率分析(第1四半期)
    • 通期予想に対する売上高進捗率:22.9%(通常のペースとしてはやや遅い)
    • 通期予想に対する営業利益進捗率:36.0%(利益は比較的良好)
    • 通期予想に対する純利益進捗率:57.5%(高め)
    • 過去同期間との比較:前年同期は売上増・利益増の期であり、今年は売上が大きく落ちているため進捗の面で差が出ている。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:63.3%(安定水準、目安40%以上を満たす)
    • 流動負債合計:5,631,984千円(流動資産14,642,158千円 → 流動比率 ≒ 260%(良好))
    • 有利子負債(短期借入金+長期借入金):2,905,050千円(短期2,405,050千円+長期500,000千円、前期比減少)→ 負債圧縮傾向
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:467,766 / 9,153,302 ≒ 5.11%(前年は約6.88% → 低下)
    • 総資産回転率(四半期ベース簡易):売上高/総資産 ≒ 0.39(年換算でやや低め)
  • セグメント別(第1四半期)
    • 家具家庭用品:売上4,716,126千円(前年比△5.0%)、セグメント利益350,081千円(△4,000千円程度)
    • 服飾雑貨:売上3,366,596千円(前年比△30.2%)、セグメント利益332,382千円(△231,100千円)
    • 家電事業:売上629,622千円(前年比△31.9%)、セグメント損失104,034千円(前年は△54,343千円)
  • 財務の解説:
    • 売上減が利益減の主因だが、販管費の削減でダメージを一定部分相殺。投資有価証券の時価上昇が純資産を押し上げ、自己資本比率は改善。短期借入金・買掛金等の減少により負債が減少。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2026年3月期(予想):中間配当15.50円、期末配当15.50円、年間合計31.00円(2024年10月1日の1→4株分割後の額)
    • 直近公表の配当予想から変更なし
  • 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
  • 配当性向:–(通期会社予想の純利益600百万円に対する配当性向を概算すると 約(31円×発行済株数(自己株含まず))/純利益 の計算が必要だが株数や自己株処理で表示が複雑なためここは–)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自社株買い等の新たな発表無し

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第1四半期)
    • 家具家庭用品事業:売上4,716,126千円(前年比△5.0%)。OEMは欧州で回復兆し、ブランドECは新生活需要で堅調。利幅は比較的堅持。
    • 服飾雑貨事業:売上3,366,596千円(前年比△30.2%)。旅行・外出需要の反動大。サステナブル商材やオリジナルブランドは伸長。小売直営店舗の削減等で販売子会社は減収。
    • 家電事業:売上629,622千円(前年比△31.9%)。OEMの出荷延期、競合激化でブランド製品は伸び悩み。セグメント損失計上。
  • 前年同期比較:いずれの主要セグメントも減収、特に服飾雑貨・家電で大幅減。
  • セグメント戦略:EC横断展開強化、新規チャネル推進事業部創設、防災関連のM&A(子会社化)で成長分野を拡大。今後はECインフラ外販やサステナブル商材を重視。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:『SANYEI 2025』(2023~2025年度)を最終年度としており、現在は「足場固めの年」。次期中期計画(2026~2028年度)に向けて基盤強化を実施中。
  • KPI達成状況:前中期で掲げた経常利益20億円は前年度に達成済み。ただし売上規模拡大が課題。新たな成長ドライバー(海外、EC、サステナブル)の投資を加速。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社の詳細は本資料に無し(–)。家電領域では競合激化、服飾雑貨は旅行関連需要の回復失速により市場の変動が大きい。
  • 市場動向:国内個人消費は持ち直しがみられる一方で外部環境(米国景気・関税、円安一服、物価上昇)が不透明。インバウンドは依然堅調だが旅行需要の急伸は一服。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高40,000百万円(前期比+0.3%)、営業利益1,300百万円(△38.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(△38.4%)
    • 次期予想:未開示(–)
    • 会社予想の前提条件:為替や原材料等の具体的前提は別添資料参照(本短信では詳細記載は省略)
  • 予想の信頼性:第1四半期は利益の進捗が比較的良好で通期据え置き。ただし売上回復に依存する部分が大きく、景況や消費動向による不確実性あり。
  • リスク要因:国内外景気変動、為替変動、原材料・調達費の変動、競合激化、旅行需要の変動、M&Aの統合リスク等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し。四半期連結財務諸表作成に特有の会計処理の適用:無し。
  • 減損:服飾雑貨の小売店舗資産に関して減損損失45,142千円を特別損失として計上(競合等による収益性低下)。
  • 企業結合(重要な後発事象):有限会社防災防犯ダイレクト及び株式会社防災ダイレクトの株式を取得(100%、取得対価 現金1,575百万円、取得関連費用概算69百万円)。2025年7月1日付で子会社化(M&Aは防災関連での事業拡大目的)。のれん等の金額は現時点で未確定。
  • その他:期中レビュー(監査法人)によるレビュー有(意見不記載=問題なし)。

(注)不明な項目や外部市場予想等、資料に記載のない項目は「–」と表記しています。投資判断に繋がる助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8119
企業名 三栄コーポレーション
URL http://www.sanyeicorp.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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