2026年3月期第1四半期決算説明会スクリプト_質疑応答スクリプト
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第1四半期は季節要因と期ずれで出足が低調だが、受注残は高水準を維持しており、下期に向けた回復と中計の実行(製品改良・DX・展示会での需要喚起)で通期目標達成を目指す。株主還元方針は維持(通期配当34円予定)。
- 業績ハイライト: 売上 82億円(前年同期比 -15.8%:悪い)、営業損失 5,400万円(赤字:悪い)、受注 104億円(前年同期比 -25.6%:減少だが100億円超は維持)、経常利益 6,800万円(前年同期の約1/10:大幅減、悪い)。
- 戦略の方向性: プラント販売の回復(国内補助金効果・メンテナンス強化)、海外(中国底打ち・ASEANでACEシリーズ展開)、破砕機は新製品投入と営業強化、DX/AIや新技術を展示する「日工メッセ2025」で需要喚起。
- 注目材料: 2025年10月開催の「日工メッセ2025」(実機展示・DX/AI実演)/BP用新機種ACE投入(タイ・ベトナム向け)/アンモニア→水素クラッカーによるバーナ実証段階。
- 一言評価: 1Qは期ずれで弱含みだが受注残は高水準、下期回復とコスト改善で通期見通しを維持する姿勢。
基本情報
- 企業概要: 日工株式会社(証券コード 6306)。主要事業:アスファルトプラント(AP)・バッチャープラント(BP)等のプラント販売・メンテナンス、破砕機、環境・搬送設備、製造請負。代表者名:–(発表者:取締役 管理本部長 川上 晃一)。
- 説明会情報: 開催日時 2025年9月5日、形式 オンライン(動画URLあり)、参加対象 投資家・アナリスト等。
- 説明者: 川上 晃一(取締役 管理本部長) — 第1四半期の結果説明、セグメント別の状況、トピックス(展示会・新製品・技術)とQ&A対応。
- セグメント:
- AP関連事業(アスファルトプラント:国内販売・メンテ/中国・ASEAN等の海外事業)
- BP関連事業(バッチャープラント/生コンクリート向け)
- 環境・搬送関連事業(SL塗布装置、バラスト交換設備等)
- 破砕機関連(モバイル:輸入KLEEMANN等、定置式:前川工業等)
- 製造請負関連(JV案件、グループ企業受注含む)
- その他(上記に含まれない事業)
業績サマリー
- 主要指標:
- 営業収益(売上高): 82億9,400万円(≒82億円表記)、前年同期比 -15億5,500万円(-15.8%:悪い)
- 営業利益: -5,400万円(赤字、前年同期比 ▲111.7%(資料表記):悪い)、営業利益率:マイナス(営業赤字のため算出不能)
- 経常利益: 6,800万円、前年同期比 約 -90%(前年の約10分の1に縮小:悪い)
- 純利益: –(資料に明示なし)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に明示なし)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率: 通期計画(売上 510億円、営業利益 30億円)に対して売上進捗は約16.1%(82/510、やや遅めだが第1四半期は季節要因で低いのが通例)。営業利益は第1四半期が赤字のため通期目標に対する進捗は著しく未達。
- サプライズの有無: 特段のポジティブな数値サプライズはなく、むしろ期ずれ等で想定より弱いスタート(ネガティブサプライズ相当)。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率:
- 売上: 約16.1%(良し悪しの目安:第1四半期としてはやや低めだが業界の季節性を踏まえる)
- 営業利益: 実績は赤字(進捗未達、悪い)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 第1四半期は低調だが受注残は高水準で、経営陣は通期計画維持を表明。
- 過去同時期との進捗率比較: 2024年度第1四半期は非常に好調だった反動で前年割れ(前年は一時的なJV計上等あり)。
- セグメント別状況(主な数値・変化):
- AP事業: 売上は前年同期比 -6.5億円(約 -21%:悪い)、国内プラント販売の期ずれ・海外(中国・タイ)の寄与限定的、メンテナンスは堅調(プラス)。
- BP事業: 売上 +2億円(増加:良い)、受注は期末に向け積み上がる見込みだが基礎工事遅延リスクあり。
- 環境・搬送: 売上 +2,000万円(増加:良い)、SL塗布装置・バラスト交換設備が寄与。
- 破砕機関連: 売上 -3.6億円(減少:悪い)、受注件数は前年3台→今期5台へ増(改善の兆し)、新製品投入で回復図る。
- 製造請負: 売上 -8.7億円(大幅減:だが前年は一時的JV計上の反動。現状は想定内と説明)。
- その他: –(細分化により比較困難、資料で注記あり)
業績の背景分析
- 業績概要: 第1四半期は売上・利益とも減少。主因はプラント販売の期ずれ、前年の大型一時収益の反動、海外の計上時期変更など。原価率改善(価格転嫁とコストダウン)で約2.69億円のプラス影響があった一方、人件費増(ベースアップ・採用増)で約1.39億円のマイナス等により最終的に経常利益は6,800万円に留まった。
- 増減要因:
- 増収要因: BPや環境・搬送の堅調、原価率改善(販売価格改定・コストダウンで約2.69億円寄与)。
- 減収要因: AP(国内プラント販売の期ずれ、中国・タイで寄与限定)、製造請負は前年のJV反動、破砕機の売上転化遅延。
- 増益/減益の主要因: 人件費増(▲1.39億円)、事務費・研究開発費・M&A関連費用・減価償却の増加等がマイナス要因。
- 競争環境: 中国市場は価格競争が続くが道路プロジェクトは堅調。タイは公共案件停滞だがACEで差別化図る。破砕機分野は輸入品(ドイツ製等)との競争と当社の認知拡大が課題。
- リスク要因:
- 受注/売上の計上タイミング(基礎工事の遅延による期ずれ)
- 海外市場の価格競争(特に中国の定置式プラント)
- 公共投資動向(タイ等)や補助金の実行タイミング
- 人件費上昇や原材料コスト(ただし価格転嫁で対応中)
- 為替・サプライチェーン等(資料での明示は限定的だが一般リスクとして注意)
戦略と施策
- 現在の戦略: 中期経営計画に沿った収益性強化(ROE改善)、製品競争力強化(省エネ・機能向上)、海外展開強化(中国・ASEAN)、DX/AIの導入、展示会を活用した受注喚起。
- 進行中の施策:
- 価格改定(概ね5〜10%の引上げを実施・反映中)
- コストダウン施策により原価率改善(1Q効果2.69億円)
- 人員増・体制強化(人件費増だが将来の対応力強化が目的)
- 新製品開発(BP用バーナー、ミキシング装置、破砕機)
- アンモニア→水素クラッカーのバーナ搭載実証(試験段階)
- セグメント別施策:
- AP: メンテナンス強化、補助金需給を取り込むため営業を継続、海外ではACE等の製品投入
- BP: 価格交渉・転嫁状況良好、受注拡大に期待
- 破砕機: モバイルのKLEEMANN製ライン拡充、新製品投入・営業強化
- 環境・搬送: バラスト交換設備等大型案件で複数年にわたり受注見込み
- 新たな取り組み: 「日工メッセ2025」(2025/10/20–31、明石工場)での実機展示、DX/AIの実演、ACEのASEAN展開、アンモニア分解による水素燃焼検証。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社公表の通期予想):
- 売上高: 510億円
- 営業利益: 30億円
- 経常利益: 約31億円(資料ベース)
- 予想の前提条件: 為替・具体数値の前提は明示なし。需要は補助金効果やインフラ投資の継続を想定。
- 経営陣の自信度: 第1四半期の低調を認めつつも受注残の高さとコスト改善、下期の受注期到来をもって通期見通しを維持する姿勢。
- 予想修正: 第1四半期時点で通期見通しの修正はなし(維持)。
- 中長期計画:
- 中期経営計画の実行(ROE改善、株主還元方針継続)を重視。メッセ等イベントで需要喚起を図る。
- 進捗可否は受注の期ずれ解消・海外回復・価格転嫁の浸透に依存。
- 予想の信頼性: 過去は第1四半期が季節的に低く、下期に業績が積み上がる傾向を繰り返しているが、近年の受注環境変動や一時要因(JV等)でブレがある点に留意。
- マクロ経済の影響: インフラ投資動向、生コンクリート単価・資材費、補助金政策、海外公共投資(中国・ASEAN)の景況、天候等(基礎工事遅延要因)が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 中期経営計画で掲げる方針を堅持。配当性向目標は概ね60%以上(資料の目標指標)。
- 配当実績(2025年度予想):
- 中間配当: 17円(予定)
- 期末配当: 17円(予定)
- 年間配当: 34円(予定、前年との比較:–)
- 配当性向: 目標60%以上(資料表記)
- 特別配当: なし(言及なし)
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし(言及なし)
製品やサービス
- 主要製品:
- アスファルトプラント(国内向け・プロジェクト用・定置式)、バッチャープラント(BP)、モバイル・定置式破砕機(輸入KLEEMANN、前川工業製)
- 新製品: BP向け新機種「ACE」シリーズ(コストダウンと機能両立)、ミキシング装置、バーナ新製品
- サービス: プラントのメンテナンス(売上比率で大きな比重を占める。APはメンテ46.7%等)、製造請負サービス
- 協業・提携: 輸入・代理(KLEEMANN等)、昨年度のM&Aで松田機工・藤原電機のグループ化による事業補完
- 成長ドライバー: 補助金を背景としたプラント需要回復、BPの価格転嫁とコンクリート市況、環境・搬送の大型案件、展示会による需要喚起、DX/AI製品の商機
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答:
- 「株価が上昇している理由」→ 投資家が季節性を理解、インフラ関連へのテーマ投資の追い風、中計の実行度やROEへの関心高まり。
- 「BPの期ずれ金額」→ 具体額は非開示。2〜3件の更新案件で期ずれ発生と回答。
- 「売価改定の影響額」→ 具体額は即答せず。価格改定は概ね5〜10%程度で、反映時期は事業による。
- 「メンテナンス売上比率」→ AP: 国内販売31.2%、メンテ46.7%、海外22.1%。BP製品比59.6%、メンテ38.9%(2024年データ)。
- 経営陣の姿勢: 第1四半期の弱さを認めつつ受注残や施策(展示会・製品投入・コスト改善)で通期見通しを達成する意向。投資家の質問に対して開示は慎重だが説明は概ね詳細。
- 未回答事項: BPの期ずれ金額・売価改定の1Q影響額などの具体数値は非開示。
- ポジティブ要因:
- 受注残は100億円超の高水準を維持(下期の売上振替に期待)
- BP・環境搬送は堅調、価格転嫁の進展で原価率改善が確認(1Qで約2.69億円寄与)
- 日工メッセ等の展示会で中長期の受注喚起期待
- 製品ライン(ACE等)と海外(ベトナム等)での成長余地
- ネガティブ要因:
- 第1四半期の営業赤字、製造請負や破砕機の売上低迷(短期業績への下押し)
- 基礎工事遅延による期ずれリスク(顧客側手配の遅延)
- 海外(中国・タイ)での価格競争や公共案件停滞
- 人件費・M&A関連費等のコスト増
- 不確実性: 補助金効果の実際の納入タイミング、海外市場の回復速度、展示会後の受注実績、価格転嫁の浸透度合い。
- 注目すべきカタリスト:
- 日工メッセ2025(2025/10/20–31)の受注反応
- 第2〜3四半期の受注・売上計上(期ずれ解消の有無)
- 中国・ASEANでの大口プロジェクト受注動向
- 売価改定の通期反映状況と原価率改善の継続
重要な注記
- 会計方針: セグメント区分を昨年度から変更(旧「その他事業」を破砕機・製造請負等に細分化)しており、過去比較時に差異あり。
- リスク要因: 資料に記載のとおり受注計上時期のズレ、海外価格競争、基礎工事遅延等が業績に影響。
- その他: 1Qの数値は季節性と一時要因(前年のJV計上の反動)を踏まえる必要あり。配当方針は現時点で維持(年間34円予定)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6306 |
| 企業名 | 日工 |
| URL | http://www.nikko-net.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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