2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期)は現時点で修正なし。中間業績は「会社予想に対する修正材料は特になし」と見えるため、発表自体はほぼ予想どおり(市場コンセンサスは–)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高57,020百万円、前年同期比+4.5%;営業利益2,877百万円、前年同期比△20.1%)。
  • 注目すべき変化:受注高は86,064百万円(前年同期比+7.2%)と堅調だが、採算性の低い大型案件の影響や「ステージⅢ」施策推進費用で販管費が増加し利益率が圧迫された点が最大の変化。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高140,600百万円、営業利益16,500百万円、当期純利益11,600百万円)に対する進捗は売上高約40.6%、営業利益約17.4%、当期純利益約18.1%で、第4四半期に売上が集中する傾向があるため現時点で予想維持(修正無し)。
  • 投資家への示唆:受注は増加しているものの、利益率改善が焦点。大型低採算案件の比率と販管費増(中長期ビジョン「ステージⅢ」投資)を注視。加えて、明星電気(取得対価10,000百万円、子会社化予定)の統合コスト・シナジーが中長期に影響するため、M&A関連の進捗と費用の開示が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:能美防災株式会社
    • 主要事業分野:火災報知設備、消火設備、保守点検等を中心とした総合防災メーカー(屋内防災が中心、M&Aで屋外・観測分野へ拡大中)
    • 代表者名:代表取締役社長 長谷川 雅弘
    • 連絡先:執行役員 総務部担当 小野 泰弘 TEL 03-3265-0214
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月10日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結 2025年4月1日~2025年9月30日
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月5日
  • セグメント:
    • 火災報知設備:屋内用火災報知器等の設計・販売・施工
    • 消火設備:消火設備の設計・施工
    • 保守点検等:設置後の保守・点検サービス
    • その他:駐車場車路管制システム等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:60,832,771株(自己株式含む)
    • 期中平均株式数(中間期):58,858,038株
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:機関投資家・アナリスト向けの開催情報は –(決算補足説明資料の作成はあり)
    • 株主総会:–(期日未記載)
    • IRイベント:–(随時)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期のみ。中間期の会社予想表記は無し)
    • 売上高:57,020百万円(通期予想140,600百万円に対する進捗率 57,020 / 140,600 = 40.6%)
    • 営業利益:2,877百万円(通期予想16,500百万円に対する進捗率 17.4%)
    • 当期純利益(親会社株主):2,102百万円(通期予想11,600百万円に対する進捗率 18.1%)
  • サプライズの要因:受注高は増加したが、採算性の低い大型物件が一部含まれ売上原価率の改善が想定どおり進まず、さらに「ステージⅢ」実行のための販管費増で営業利益が減少(△20.1%)。
  • 通期への影響:会社は通期予想を変更しておらず、下期(特に第4四半期)に売上が集中する業態のため、下期の採算性改善とコストコントロールが予想達成の鍵。現時点で予想修正は無し。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:155,906百万円(前連結期末166,877百万円、△10,970百万円)
    • 純資産:129,319百万円(前連結期末130,030百万円、△711百万円)
    • 負債合計:26,587百万円(前連結期末36,846百万円、△10,259百万円)
    • 現金及び現金同等物(中間期末):45,089百万円(増加)
  • 収益性(中間期)
    • 売上高:57,020百万円(前年同期比 +4.5% / +2,482百万円)
    • 売上総利益:18,488百万円
    • 営業利益:2,877百万円(前年同期比 △20.1% / △723百万円)
    • 営業利益率:5.04%(2,877 / 57,020)(目安:やや低下)
    • 経常利益:3,265百万円(前年同期比 △13.9%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:2,102百万円(前年同期比 △17.2%)
    • 中間1株当たり利益(EPS):35.72円(前年同期 42.84円、△16.6%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率:約40.6%(過去同期間の標準ペースか:建設関連のため下期偏重。標準的な進捗は第2四半期で40%前後なら通常ペース)
    • 営業利益進捗率:約17.4%(低め。通期達成には下期で利益回復が必要)
    • 純利益進捗率:約18.1%
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:82.7%(安定水準、非常に高い)
    • 負債比率(負債/純資産):26,587 / 129,319 = 約20.6%(低水準)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):102,732 / 19,739 = 約520.5%(極めて高い流動性)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率は前年同期から低下(前年 3,600/54,538 = 6.6% → 今期 5.04%)。総資産回転率等は明示値なし。
  • セグメント別(中間期)
    • 火災報知設備:売上高21,081百万円(+7.5%)、営業利益2,450百万円(△15.8%)
    • 消火設備:売上高18,869百万円(+1.3%)、営業利益2,991百万円(+20.4%)
    • 保守点検等:売上高14,789百万円(+7.0%)、営業利益2,249百万円(△2.7%)
    • その他:売上高2,279百万円(△8.1%)、営業利益133百万円(+8.8%)
  • キャッシュフロー
    • 営業CF:+9,431百万円(前年7,492百万円→改善)
    • 投資CF:△3,973百万円(前年△5,145百万円→投資は継続)
    • 財務CF:△2,963百万円(配当支払等)
    • フリーCF(概算):+5,458百万円(営業CF−投資CF)=プラス

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期 実績:中間30円、期末46円、年間76円
    • 2026年3月期 中間配当:50円(既払)/ 通期予想:年間100円(中間50円+期末50円、会社予想からの修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報の未提示のため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース):100円 / 1株当たり当期純利益197.08円 ≒ 50.8%(やや高めの還元水準)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(特記事項での記載なし)

セグメント別情報

  • 概況:受注・売上はすべての主要セグメントで概ね増収(消火設備の営業利益が大きく改善)。火災報知は売上増だが採算悪化で利益減、消火設備は利益率改善。保守は増収だが横ばいの利益。
  • 前年同期比較:上記参照(各セグメントの増減率を記載)。
  • セグメント戦略:資料では「総合防災メーカーとして事業領域の拡大(屋内→屋外・観測へ)」を掲げ、明星電気の取得で気象・地震観測など屋外分野への展開を強化予定。短期は受注拡大・下期売上集中、長期はM&Aによる領域拡大が主戦略。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「中長期ビジョン2028」→ 2026~2029年を「ステージⅢ」と位置づけ、付加価値向上への投資を強化中。今回の販管費増はこのステージⅢの施策に係る投資の一環。
  • KPI達成状況:受注は増加(+7.2%)で進捗。ただし利益率は短期的に低下しており、KPI(収益性改善)達成には下期の改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較:同業他社との相対位置づけや市場シェアの具体数値は資料に記載なし(–)。ただし防災業界は設備投資の増加で市場環境は堅調との記載。
  • 市場動向:国内は雇用・所得環境改善のもと緩やかな回復。原材料・労務費上昇や労働時間規制の影響を懸念。建設業界の影響を受けるため下期集中の売上構造。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上高140,600百万円(+5.2%)、営業利益16,500百万円(+5.2%)、当期純利益11,600百万円(+4.5%)、1株当たり当期純利益197.08円
    • 次期予想:–(未開示)
    • 会社予想の前提条件:為替等の明示は添付資料参照(本短信では詳細記載なし)
  • 予想の信頼性:下期、特に第4四半期に売上が集中する業態である点、及び同社の公表方針により現時点では修正なし。過去の予想達成傾向は本資料に詳細記載なし(–)。
  • リスク要因:
    • 原材料費・労務費の高止まり
    • 採算性の低い大型案件の比率
    • 労働時間規制等の法規制影響
    • M&A(明星電気)に伴う統合コストや想定シナジー未実現リスク
    • 建設業界の景気変動

重要な注記

  • 会計方針:会計基準等の改正に伴う会計方針の変更等は特記事項に記載無し(該当事項は無し)。中間連結財務諸表の作成に特有の税金費用算定方法を適用。
  • 連結範囲の重要な変更:当中間期に連結範囲の重要な変更は無し(ただし明星電気の株式取得・子会社化は発表済で、企業結合日は2026年2月2日(予定)、取得対価 現金10,000百万円。取得原価は10,000百万円。のれん等は現時点で未確定)。
  • その他:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビューの対象外。

(注)不明な項目は–にて記載。上記は提出資料に基づく情報整理であり、投資助言や売買推奨を行うものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6744
企業名 能美防災
URL http://www.nohmi.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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