決算短信：TBグループ（6775）

2026年３月期第２四半期（中間期）決算短信［日本基準］（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社は通期予想を「未定」としており、会社予想との比較は不可（市場予想との比較データなしのため –）。
• 業績の方向性：増収（売上高＋10.5%）だが最終は損失拡大（親会社株主に帰属する中間純損失は△139,921千円、前年同期比で損失拡大）。営業損失は縮小（△123,106千円→△27,027千円、改善）。
• 注目すべき変化：投資有価証券評価損108,057千円の特別損失計上により当期純損失が悪化。セグメントでは「LED＆ECO事業」が黒字化（セグメント利益43,493千円、前年同期はセグメント損失）し、受注拡大が確認される一方、「SA機器事業」は売上減少でセグメント損失（△70,361千円）を計上。
• 今後の見通し：会社は原材料高騰や新規事業の不確定性等を理由に通期予想を開示せず（未定）。キャッシュ（現金預金）は約3.3億円あり流動性は維持しているが、長期的には追加の資金調達を検討中。
• 投資家への示唆：営業改善（特に大型法人向けLED）が見える一方で、特別損失と新規事業の収益化遅延が短期業績を圧迫。今後は（1）DOOH/屋内向け展開の受注継続性、（2）SA機器の回復・新製品の市場浸透、（3）資金調達計画と特別損失の影響回復の確認が重要。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：株式会社ＴＢグループ
  • 主要事業分野：LEDビジョン等の大型サイネージ（屋外・屋内）、電子レジ・POS等のSA機器、関連サービス（DOOH広告等）、不動産賃貸等
  • 代表者名：代表取締役会長兼社長 村田 三郎
  • 問合せ先：取締役経営管理本部長 布川 文保 TEL 03-5684-2321
• 報告概要:
  • 提出日：2025年11月7日
  • 対象会計期間：2025年4月1日～2025年9月30日（2026年3月期 第2四半期／中間）
  • 半期報告書提出予定日：2025年11月10日
• セグメント:
  • LED＆ECO事業：法人向け大型LEDビジョン販売、DOOH広告展開（自社ロケーション含む）
  • SA機器事業：電子レジ、POS、券売機、自動釣銭機等および直営宿泊施設・連結子会社のホテル関連事業
  • その他：ビル等の賃貸・販売等
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式）：13,996,942株（自己株式含む）
  • 期末自己株式数：17,741株（2026年3月期中間期）
  • 期中平均株式数（中間期）：13,828,811株
  • 時価総額：–（資料に記載なし）
• 今後の予定:
  • 決算発表：本短信（2025/11/7）および半期報告書提出（2025/11/10）
  • IRイベント：決算説明会の有無は記載なし（資料に「開催の有無」欄はあるが明記なし）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績:
  • 会社予想との比較：会社は通期予想を未定としているため、売上・営業利益・純利益の達成率は算出不可（–）。
  • 市場予想との比較：市場予想データなし（–）。
• 実績（当中間期 vs 前年同期間）
  • 売上高：1,243,543千円（1,243百万円）／前年同期1,125,748千円 → +10.5%（増収）
  • 営業利益（損失）：△27,027千円（営業損失）／前年同期△123,106千円 → 営業損失が約96,079千円改善（増益方向に転換の兆し：営業面は改善）
  • 純利益（親会社株主帰属）：△139,921千円（中間純損失）／前年同期△128,613千円 → 純損失は11,308千円悪化
• サプライズの要因:
  • 上振れ要因：法人向け大型LEDビジョンの受注増加やDOOH広告の収益化進展によりLED事業が大幅改善、営業損失縮小に寄与。
  • 下振れ要因：持分法適用関連会社の除外に伴う株式譲渡・減損処理で投資有価証券評価損108,057千円を特別損失計上したことが純損失悪化の主因。
• 通期への影響:
  • 会社は通期予想を未定としており、現時点で予想達成可能性の判断は不能（–）。特別損失は一時的影響だが、継続的な事業収益化（ストック型モデル移行）の進捗がカギ。

財務指標

• 財務諸表の要点（当中間期：2025/9/30）
  • 資産合計：1,542,007千円（1,542百万円）
  • 負債合計：1,008,876千円
  • 純資産合計：533,131千円
  • 自己資本比率：34.6%（目安40%以上で安定→34.6%はやや低め）
  • 現金及び預金：334,167千円（約3.34億円）
  • 有利子負債（短期借入＋長期借入残高）：275,000千円＋192,762千円＝467,762千円
• 収益性（中間累計）
  • 売上高：1,243,543千円（前年同期比+10.5% / +117,795千円）
  • 売上総利益：711,696千円
  • 販売費及び一般管理費：738,724千円
  • 営業利益：△27,027千円（前年同期△123,106千円、営業損失は96,079千円改善）
  • 経常利益：△27,065千円（前年同期△121,192千円、改善）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益（損失）：△139,921千円（前年同期△128,613千円、損失拡大）
  • 1株当たり中間純利益（EPS）：△10.12円（潜在株式調整後）／前年同期 △9.40円（悪化）
• 進捗率分析（通期予想未定のため）
  • （会社予想未定のため進捗比較は不可）
• 財務安全性
  • 自己資本比率：34.6%（安定水準目安40%未満 → やや弱めだが直近は維持）
  • 流動比率（流動資産1,163,442千 / 流動負債704,646千）：約165%（流動性は確保）
  • 負債比率（負債合計 / 純資産）：約189%（自己資本に対する負債は高め）
• 効率性・CF
  • 営業活動によるCF：+132,390千円（改善、前年は△116,362千円）
  • 投資CF：△11,851千円
  • 財務CF：△43,176千円（借入の純減等）
  • 現金及び現金同等物の期末残高：332,165千円（若干の差異あり。貸借対照表は334,167千円）
• セグメント別（当中間期）
  • LED＆ECO事業：売上 790,161千円（前年同期比 +20.8%）、セグメント利益 43,493千円（前年は△17,165千円 → 大幅改善、黒字化）
  • SA機器事業：売上 448,661千円（前年同期比 △3.9%）、セグメント損失 △70,361千円（前年△105,472千円→改善だが赤字）
  • その他：売上ほか計上、影響小
• 財務の解説
  • 営業面は大型LEDの法人需要により回復基調。だが投資有価証券の減損（持分法関連会社の株式譲渡に伴う評価損）が特別損失として大きく、純損失を押し上げた。流動性は現金預金約3.3億円と一定余裕があり、短期的な事業継続には問題ないと会社は判断。ただし自己資本比率低め・有利子負債は存在するため中長期の資金調達・収益化が重要。

配当

• 中間配当：0.00円（実績）
• 期末配当（予想）：0.00円（会社予想：0.00、修正なし）
• 年間配当予想：0.00円
• 配当利回り：–（株価データなしのため算出不可）
• 配当性向：–（当期純利益が赤字のため計算非適用）
• 特別配当の有無：なし
• 株主還元方針：自社株買い等の記載なし（期中自己株式の減少あり：期末自己株式数が大幅減少）

セグメント別情報

• LED＆ECO事業
  • 売上高：790,161千円（前年同期比+20.8%）
  • セグメント利益：43,493千円（前年は損失→黒字化）
  • 背景・戦略：法人向け大型LEDの受注増、超大型ビジョン設置、DOOH自社ロケーションでの広告収益化。屋内市場とストック型収益モデル（ASP/ネットワーク型）へ注力。
• SA機器事業
  • 売上高：448,661千円（前年同期比△3.9%）
  • セグメント損失：△70,361千円（改善はしたが赤字）
  • 背景・戦略：中小料飲向け販売低調、法人向けは一部進展。国営公共施設向け案件やキャッシュレス対応レジ等の新商品で下期回復を目指す。連結子会社（スマートヘルスネット）はホテル向け需要で改善。
• その他
  • 不動産賃貸等、影響は限定的
• 総括：LED領域の法人・DOOHが収益改善の起点。SA機器は構造的な回復が必要で、新製品投入と市場シェア拡大が課題。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：同社はハード売上中心のフロー型からストック型収益モデルへ移行中。屋内市場・クラウド/ASP、DOOHの拡大、SA機器のプラットフォーム化を目指す。
• 進捗状況：LED事業の法人受注増とDOOHの広告受注は中期目標へ寄与する兆し。ただしヘルスケア分野の事業化遅延や特別損失が中期目標達成のリスク要素。KPI（売上比率、ストック収益比等）の具体数値は未開示のため進捗は定性的評価。

競合状況や市場動向

• 競合比較：同業他社との定量比較データは開示なし（–）。ただし報告では高精細LEDへの市場転換でチェーンストア・公共交通機関等の需要拡大を挙げ、競争環境は製品高付加価値化が鍵と認識。
• 市場動向：屋外から屋内への高精細LED転換、DOOH広告市場の拡大、キャッシュレス化によるレジ刷新需要等が追い風。ただし中小SMB向け需要は弱含みで需給に差。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想の修正有無：通期業績予想は「未定」としており、修正はなし（現時点で未開示）。
  • 次期予想：–（未開示）
  • 会社予想の前提条件：原材料価格の動向、新規事業の需要予測等の不確実性を理由に設定不可。
• 予想の信頼性：直近の予想開示はなく、同社は過去の連続営業損失（長期）を踏まえ慎重な開示姿勢。将来の業績開示は新規事業の収益化・資金調達状況に依存。
• リスク要因：
  • 投資有価証券の評価損など一時損失発生リスク
  • 中小市場（SMB）需要の低迷継続
  • 新規事業（ヘルスケア・ストック型モデル）の収益化遅延
  • 原材料価格・為替動向、資金調達コストの上昇
  • 主要取引先の採用・予算動向

重要な注記

• 会計方針の変更：該当事項なし
• その他重要事項：
  • 当中間期における持分法適用関連会社（株式会社ホスピタルネット）について、当社関係者の議決権喪失に伴い持分法適用の範囲から除外、関連株式を譲渡する取締役会決議に基づき投資有価証券評価損108,057千円を特別損失として計上。
  • 継続企業の前提：過去の長期営業損失を踏まえ重要な疑義がある状況だが、現時点で会社は資金対策（現金残高、資産の資金化、追加調達協議）を行っており、中間連結財務諸表に継続企業注記はなし。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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