2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想に対する修正は無し。第1四半期実績は通期予想に対して特段のサプライズは示しておらず、市場予想との比較データは開示無し。総じて「予想の範囲内(修正なし)」と判断可能。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高14,473百万円、前年同期比+6.9%、営業利益328百万円、前年同期比△25.1%)。売上は好調だが貸倒引当金繰入等で利益が圧迫。
  • 注目すべき変化:売掛金が前期末比で約2,000百万円減少(資産流動化/回収進捗の可能性)、一方で卸売部門で貸倒引当金繰入が発生し営業利益を押し下げた点が重要。製造部門は小規模ながら売上が60.0%増加。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上56,000百万円、営業利益1,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益880百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は売上で約25.8%、営業利益で約29.8%(通期比)と概ね季節要因の範囲内。ただし利益面の不確実性(貸倒、原材料高、為替等)には注意。
  • 投資家への示唆:売上は堅調な一方、短期的には貸倒引当金や製造原価上昇(原材料、為替)が利益を圧迫している点が最重要。通期予想維持はされたが、利益面の下振れリスクに留意すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:ゼット株式会社
    • 主要事業分野:スポーツ用品の企画・製造・卸売・小売・物流(スポーツ総合商社)
    • 代表者名:代表取締役社長 渡辺 裕之
    • 上場市場・コード:東証(8135)
    • URL:https://zett.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明会:無、補足資料作成:無
  • セグメント:
    • 会社開示では「スポーツ事業の単一セグメント」。社内運用上は卸売、製造、小売、物流等の部門別に事業を展開。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:20,102,000株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:527,174株
    • 期中平均株式数(四半期累計):19,574,826株
    • 時価総額:–(資料に株価情報なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表(四半期):第2四半期(累計)発表予定(公表日:–)
    • 株主総会:通期末に実施(公表日:–)
    • IRイベント:今回の決算説明会は無し。今後のIRは別途案内予定。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想の修正:無)
    • 売上高:14,473百万円(前年同期比+6.9%)。通期予想56,000百万円に対する進捗率:25.8%(第2四半期累計見込み27,600百万円に対する進捗:52.5%)
    • 営業利益:328百万円(前年同期比△25.1%)。通期予想1,100百万円に対する進捗率:29.8%(第2四半期累計見込み590百万円に対する進捗:55.6%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:209百万円(前年同期比△41.1%)。通期予想880百万円に対する進捗率:23.8%(第2四半期累計見込み475百万円に対する進捗:44.0%)
  • サプライズの要因:
    • 売上はスポーツ・ライフスタイル市場でバランス良く好調。特に卸売(アパレル中心)や一部製品が牽引。
    • 一方、卸売部門での貸倒引当金繰入等の費用計上により営業利益が低下。製造部門は原材料高や為替の影響で製造原価上昇傾向。
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期予想を維持。第1四半期の進捗は売上・営業利益ともに季節性を考慮すれば大きな乖離は無いが、貸倒や原材料・為替環境による利益圧迫リスクは継続。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:32,313百万円(前期末32,759百万円、△445百万円)
    • 純資産:14,369百万円(前期末14,553百万円、△184百万円)
    • 流動資産:25,911百万円(現金及び預金9,595百万円、売掛金7,978百万円、電子記録債権2,600百万円)
    • 流動負債:16,408百万円(支払手形・買掛金6,179百万円、電子記録債務8,034百万円)
    • キャッシュフロー計算書:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。ただし現金及び預金は9,078→9,595百万円(+517百万円)。
  • 収益性(第1四半期)
    • 売上高:14,473百万円(前年同期比+6.9%、増加額934百万円)
    • 売上総利益:2,619百万円(前年同期比+4.4%、2,619は前年2,509から増)
    • 営業利益:328百万円(前年同期比△25.1%、前年439百万円)
    • 経常利益:386百万円(前年同期比△26.3%、前年524百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:209百万円(前年同期比△41.1%、前年356百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):10.71円(前年同期18.19円)
    • 営業利益率:328 / 14,473 = 2.27%(前年は439 / 13,539 = 3.24%)→ 利益率低下
  • 進捗率分析(通期予想に対して)
    • 売上高進捗率(通期56,000百万円):25.8%(通常ペース→第1四半期単独では約25%が目安のため順調)
    • 営業利益進捗率(通期1,100百万円):29.8%(やや良好に見えるが第1四半期は季節要因で上下)
    • 純利益進捗率(通期880百万円):23.8%(やや低め)
    • 過去同期間との比較:売上は増加しているが利益率は低下しており、利益面の変動が大きい。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:44.5%(前期末44.4%)(安定水準)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):25,911 / 16,408 = 約157.9%(良好)
    • 負債合計/純資産(負債比率):17,944 / 14,369 = 約124.9%(中程度)
  • 効率性
  • セグメント別(内部部門ベース)
    • 卸売部門:売上14,038百万円(前年同期比+6.8%)→ 売上構成比約97.0%(支配的)
    • 製造部門:売上105百万円(前年同期比+60.0%)→ 構成比約0.7%
    • 小売部門:売上120百万円(前年同期比△2.8%)→ 構成比約0.8%
    • 物流部門:売上208百万円(前年同期比+1.4%)→ 構成比約1.4%
  • 財務の解説:
    • 売上はスポーツ・ライフスタイル双方で堅調。販管費は増加(人件費・広告等)し、貸倒引当金繰入の戻入が無く費用化された点が利益悪化の主要因。流動資産の売掛金は回収が進み約2,000百万円減少し、電子記録債権が増加している(資金回収形態の変化を示唆)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(予想・実績)
    • 期末配当:期末予想18.00円(2026年3月期予想通期合計18.00円)
    • 年間配当予想:18.00円(修正無し)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため計算不可)
    • 配当性向:予想ベースで約40.0%(1株当たり当期純利益予想44.96円に対する比率)(高め〜中程度)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:特記事項無し(自社株買いの記載無し)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(前述)
    • 卸売が圧倒的に売上を牽引(約97%)。卸売内では野球・ソフトボール(アパレル中心)、サッカー(アパレル・フットウェア)が好調。インバウンド回復の追い風も記載あり。
    • 製造は原材料高・為替影響で製造原価上昇だが、一部製品(新基準硬式金属バット等)が評価を得ている。
    • 小売は高価格帯登山・キャンプ用品が低調。
    • 物流は外部受託の取り扱い数量が堅調。
  • 前年同期比較:卸売・製造・物流は増収、小売は減収。
  • セグメント戦略:中期スローガンに沿い「売上拡大」「経営効率化」「経営基盤強化(人材・物流・DX)」「ESG推進」を掲げるが、数値目標の進捗は資料上限定的。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:新中期経営スローガンを掲げており、構造改革やDX・ESG推進などを進める方針。具体的数値目標の詳細は本資料には記載なし。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:本決算短信では同業他社との定量比較データは無し。スポーツ用品市場は少子化やコスト上昇などの課題がある一方、健康志向やスポーツ需要は底堅く、成長期待あり。
  • 市場動向:原材料高、為替(対米ドル円安)、関税や地政学リスク、物流・人件費上昇が短中期のリスク要因。インバウンド回復やライフスタイル関連の需要増が追い風。

今後の見通し

  • 業績予想:通期・第2四半期累計の業績予想に変更は無し(2025年5月15日公表分を据え置き)。
    • 第2四半期累計(通期中間見込み):売上27,600百万円、営業利益590百万円、親会社株主に帰属する当期純利益475百万円
    • 通期:売上56,000百万円、営業利益1,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益880百万円、1株当たり当期純利益44.96円
  • 予想の信頼性:会社は現状の前提に基づき予想を維持しているが、過去の利益変動(貸倒、原材料・為替)を踏まえると利益面は不確実性がある旨の注記あり(市況依存)。過去の予想達成傾向については本資料に詳細データ無し。
  • リスク要因:
    • 貸倒リスク(卸売の取引先の信用動向)
    • 原材料価格上昇、為替変動(対米ドル)
    • 関税政策・地政学的リスク
    • 物流コスト・人件費上昇
    • 国内少子化による市場構造変化

重要な注記

  • 会計方針の変更、連結範囲の変動、四半期特有の会計処理等:いずれも無し。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記)。減価償却費は第1四半期で35百万円(前年31百万円)。
  • 添付財務諸表に対する監査・レビュー:四半期レビューは無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8135
企業名 ゼット
URL http://zett.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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