2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し(予想は据え置き)。四半期累計実績は概ね予想と整合しているが、営業・純損失が想定以上に拡大(上振れ/下振れの判定は会社予想の修正なしのため「ほぼ予想通り(ただし業績進捗に偏り)」と表現)。
  • 業績の方向性:売上わずかに減収(増収減益に近いが、損益は赤字拡大→減収増損)。売上高2,311百万円(△2.5%)、営業損失344,745千円(損失幅拡大)。
  • 注目すべき変化:営業損失の拡大(前年同期の営業損失△27,222千円 → 当期△344,745千円)、事業費用総額が前年同期比+10.8%(特に事業原価が37.9%増)。一方で自己資本比率は63.0%に上昇(安定水準)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上3,888百万円、営業利益118百万円、親会社株主に帰属する当期純利益△71百万円)は未修正。第4四半期で黒字回復(営業利益)を見込む前提だが、Q3累計の赤字幅を踏まえると達成には第4四半期で相応の改善が必要。
  • 投資家への示唆:短期的には営業・純損失の拡大と為替・金利要因等の非事業費用が利益に影響している点に留意。中長期ではtegoprazanのグローバル展開(米国第III相良好結果、米国FDA申請予定)や韓国での特許勝訴、HK inno.Nとの資本提携がポジティブな成長要因。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:ラクオリア創薬株式会社
    • 主要事業分野:医薬品の研究開発及び関連事業(創薬ベンチャー、導出・ライセンスによるロイヤルティ収入等)
    • 代表者名:代表取締役 須藤 正樹
    • 上場コード:4579、上場取引所:東証
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月14日
    • 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結、日本基準)
    • 決算説明会:有(2025年11月17日ライブ配信予定)
  • セグメント:
    • 単一セグメント:「医薬品の研究開発」及びこれらに関連する事業
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含):24,457,673株(2025年12月期3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):23,429,083株(2025年12月期3Q)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:2025年11月17日(ライブ配信)
    • IRイベント:決算説明会資料は開催後にウェブ掲載予定

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想との比較)
    • 売上高:累計2,311百万円/通期予想3,888百万円→進捗率約59.4%(通期達成に向けて概ね順調な進捗)
    • 営業利益:累計△344,745千円/通期予想118百万円→累計は赤字で、通期黒字見込み(118百万円)との乖離が大きく、達成にはQ4での大幅改善が必要(現時点では「達成困難性あり」と読むのが自然)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:累計△568,984千円/通期予想△71百万円→通期予想の損失幅を既に大幅超過
  • サプライズの要因:
    • 事業費用の総額が前年同期比+10.8%(事業原価の増加+37.9%、その他販売費及び一般管理費+17.1%)により営業損失が拡大
    • 為替差損(87,346千円)や支払利息(44,929千円)等の営業外費用も損益悪化に寄与
    • 一方、受取利息・デリバティブ評価益の増加等の営業外収益は発生
  • 通期への影響:
    • 会社は通期見通しを据え置き。Q4での売上拡大と費用抑制、あるいは一時的要因の解消がない限り通期目標(営業利益黒字)達成は容易ではないと見える。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:9,518,513千円(前期末9,655,482千円、△1.4%)
    • 負債合計:3,476,139千円(前期末4,084,972千円、△14.9%)
    • 純資産合計:6,042,374千円(前期末5,570,509千円、+8.5%)
    • 自己資本(参考):5,999百万円(当第3Q)、自己資本比率63.0%(前期比+5.6pt。安定水準)
    • 現金及び現金同等物:3,543,230千円(前期末比+12.8%)
  • 収益性(第3四半期累計)
    • 売上高:2,311,025千円(前年同期2,369,438千円、△2.5%)
    • 営業利益:△344,745千円(前年同期△27,222千円、損失幅拡大:約損失は前年同期比約1,166%増(損失幅ベース))
    • 営業利益率:△14.9%(売上に対する営業損失率)
    • 経常利益:△426,661千円(前年同期△231,047千円、損失幅拡大)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△568,984千円(前年同期△339,893千円、損失幅拡大)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△24.29円(前年同期△15.71円、悪化)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:59.4%(通常の9月末進捗としてはやや高めだが季節性に依存)
    • 営業利益進捗率:累計は赤字で通期見込み(黒字)との乖離が大きく、単純な達成率算出は不適切(事実上未達成)
    • 純利益進捗率:通期予想損失△71百万円に対し累計損失△569百万円と大幅超過(既に通期想定を超える損失)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:63.0%(安定水準)
    • 負債比率(負債/純資産):約57.6%(3,476 / 6,042、過度ではない)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):4,639,597 / 995,303 ≒ 466%(高い流動性)
  • 効率性
    • 総資産回転率(売上/総資産、年換算ではないが累計ベース):2,311 / 9,518 ≒ 0.24回(低い、医薬開発企業では許容範囲)
    • 売上高営業利益率:△14.9%(赤字)
  • セグメント別
    • 単一セグメントのため、セグメント別内訳は無し
  • 財務の解説
    • 第3四半期累計で営業損失が拡大した主因は事業費用の増加(事業原価とSG&A増)。一方で資本増強(HK inno.Nによる第三者割当増資)で純資産が増加、自己資本比率は改善。キャッシュは安定的(3,543百万円)で、流動性は高い。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(継続)
    • 期末配当(予想):0.00円
    • 年間配当予想:0.00円(変更無し)
    • 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
    • 配当性向:–(当期赤字のため該当なし)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株取得等の開示なし(資本政策では第三者割当増資を実施し、HK inno.Nを引受先とした資金調達を実施)

セグメント別情報

  • セグメント別状況:事業区分は単一(医薬品の研究開発)。売上は主にライセンス収入・ロイヤルティ等(特にtegoprazan由来のロイヤルティ等が寄与)。
  • 前年同期比較:売上は△2.5%減、研究開発費は1,236,866千円(前年同期1,255,185千円、△1.5%)でほぼ横ばい。事業原価とSG&Aが増加。
  • セグメント戦略:tegoprazanの導出先(HKイノエン社及びサブライセンス先)を通じたグローバル展開、探索研究(RaPPIDS等新技術)、派生パイプラインの導出・提携推進。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:明示的な中期数値は本資料に記載無し。だが、技術・パイプライン強化(モダリティ、標的、疾患領域、基盤技術)を掲げ、RaPPIDS等の取り組みやHK inno.Nとの資本業務提携で中期の成長基盤強化を図る方針。
  • KPI達成状況:該当KPIの数値は開示無し。主要KPI(tegoprazanのグローバル売上、提携件数等)は引き続き進展中(tegoprazanは世界54カ国に進出、HKイノエンの目標は2030年売上3兆ウォン)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社との詳細比較データは本資料に無し。一般論として創薬ベンチャーは研究開発投資と提携成功が業績拡大の鍵。
  • 市場動向:tegoprazanは韓国でシェア首位(15%)を維持。米国第III相(TRIUMpH)で良好な結果を得ており、米国申請(Sebela)が予定されている点は市場拡大の追い風。韓国での物質特許勝訴により独占性が2031年まで強化。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし)=売上3,888百万円/営業利益118百万円/経常利益73百万円/親会社株主に帰属する当期純利益△71百万円/EPS△3.25円
    • 次期予想:未開示
    • 会社予想の前提条件:添付資料に前提あり(為替等の前提は詳細注記参照)
  • 予想の信頼性:会社は通期予想を据え置き。Q3累計の赤字幅を考慮すると、第4四半期での売上寄与や費用圧縮が前提となっており、達成可能性は「要注視」。過去の予想達成傾向は本資料では判断不可。
  • リスク要因:
    • 規制リスク(FDA等の承認可否)
    • 提携先依存(Tegoprazanの商業化はHKイノエン/サブライセンシーに依存)
    • 為替変動・金利上昇(為替差損・支払利息が損益に影響)
    • 特許・訴訟リスク(ただし韓国では勝訴済みで2031年までの保護を確保)

重要な注記

  • 会計方針:
    • 「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の改正を期首から適用(四半期連結財務諸表への影響は無し)。
    • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の見積り等、注記参照)。
  • その他重要事項:
    • HK inno.Nによる第三者割当増資(普通株式2,592,100株)を実施し、資本金・資本剰余金が増加(払込完了は2025年4月18日)。
    • 臨床・商業面のポジティブ材料:米国第III相(TRIUMpH)で良好な維持療法結果、Sebelaによる米国申請予定(2025年第4四半期)。韓国での物質特許に関する二審勝訴により独占性が強化。
    • 重要な後発事象:2026年1月1日効力で連結子会社テムリック株式会社を吸収合併することを決議(簡易合併)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4579
企業名 ラクオリア創薬
URL https://www.raqualia.com/ja/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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