2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期の売上見通しを前回(2,860,000百万円)から2,820,000百万円へ下方修正(△1.4%)。営業益・経常益・当期純利益の通期予想は据え置き。四半期実績は会社の通期ペースに対し売上は進捗良好も(44.7%)、営業利益は大幅未達(24.6%)で“予想どおり”とは言えない状況。
- 業績の方向性:前年同期比で減収減益。売上高1,261,259百万円(△3.5%)、営業利益17,253百万円(△81.0%)、親会社株主に帰属する中間純損失△9,231百万円(前年同期+37,951百万円→大幅悪化)。
- 注目すべき変化:前年同期に比べ売上総利益が大幅に減少(売上総利益283,116→193,194百万円)、特別損失(関係会社出資金売却損6,271百万円、米国環境クレジット評価損7,061百万円等)が発生し、最終損益が赤字転落。
- 今後の見通し:会社は通期営業利益等予想を据え置き(70,000百万円の計画)で、下期での回復・利益改善を期待しているが、上期の進捗(営業利益進捗率約24.6%)は厳しく、達成は下期の採算改善に依存。
- 投資家への示唆:今回の決算からは「販売の弱さ+コスト/特殊損失の影響で上期に大きく足を引っ張られた」点が最重要。会社は売上見通しを下方修正した一方で利益計画を据え置き(下期に利益率改善を見込む)ため、在庫・仕入債務・現金の動きや特殊損失の帰着、下期の販売・価格環境を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:三菱自動車工業株式会社
- 主要事業分野:自動車の開発・製造・販売(グローバル)、自動車関連金融事業等
- 代表者名:代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤 隆雄
- URL:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/
- 報告概要
- 提出日:2025年11月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算補足説明資料:有
- 決算説明会:有(音声・資料を同社サイトで公開予定)
- セグメント
- 自動車:車両の製造・販売が主。中間期売上高約1兆2,449億円、営業利益156億円(前年同期比大幅減)
- 金融:販売金融等。中間期売上高約250億円、営業利益15億円
- 発行済株式
- 期末発行済株式数(自己株式含む):1,460,476,846株(2026年3月期中間期)
- 期末自己株式数:122,123,932株
- 期中平均株式数(中間期):1,338,246,825株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定
- 半期報告書提出予定日:2025年11月12日
- 配当支払開始予定日:2025年12月3日
- その他IRイベント:決算説明会(開催・資料あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想との関係)
- 売上高:中間実績 1,261,259百万円。通期予想2,820,000百万円に対する進捗率 44.7%(目安:通期進捗は上半期50%前後が標準→やや遅れめ)
- 営業利益:中間実績 17,253百万円。通期予想70,000百万円に対する進捗率 24.6%(目安:50%が通常→大幅に遅れ)
- 純利益(親会社株主帰属):中間実績 △9,231百万円。通期予想10,000百万円に対する進捗率は算出不能(赤字)
- サプライズの要因(上振れ/下振れの主因)
- 需要回復の遅れおよび価格競争激化により販売台数が前年同期比6%減(38.4万台)。
- 売上原価の増加・売上総利益の大幅減少(売上総利益 283,116→193,194百万円)で営業利益が大きく圧迫。
- 特別損失の計上(関係会社出資金売却損6,271百万円、米国環境クレジット評価損7,061百万円等)により当期純損失転落。
- 在庫増加と仕入債務の減少が営業CFを悪化させ、現金残高が減少(営業CF △100,882百万円)。
- 通期への影響
- 会社は売上見通しを下方修正した(△40,000百万円)一方で営業利益等は据え置き。下期での採算改善(コスト削減や価格回復、特殊要因の非再発)を前提とするため、達成可能性は下期の実績に依存。リスクは依然高い。
財務指標
(単位:百万円、%は前年同期比)
- 損益(中間)
- 売上高:1,261,259(△3.5%、△46,123)
- 売上総利益:193,194(前年同期 283,116、△89,922)
- 営業利益:17,253(△81.0%、△73,484)
- 経常利益:15,824(△77.1%、△53,411)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:△9,231(前年同期 37,951 → △47,182の変化)
- 1株当たり中間純利益(EPS, 中間):△6.90円(前年同期 25.52円)
- 財政状態(当中間期末 2025/9/30)
- 総資産:2,158,772(前期末 2,245,920、△871億円)
- 純資産:907,845(前期末 973,565、△658億円)
- 自己資本(参考):867,502百万円
- 自己資本比率:40.2%(前期末41.6%)→ 40%(安定水準)付近(目安:40%以上で安定)
- 有利子負債残高:3,677億円(前年比+529億円)→ 負債増加
- 流動資産合計:1,365,180 / 流動負債合計:1,003,739 → 流動比率 ≒136%(1.36倍)(目安:100%超で短期支払い余裕はあるが低下)
- キャッシュ・フロー(中間)
- 営業活動によるCF:△100,882百万円(前年同期は+59,591百万円)→ 大幅な営業CF悪化
- 投資活動によるCF:△66,715百万円(主に有形固定資産取得)
- 財務活動によるCF:+31,651百万円(短期借入の増加等)
- 現金及び現金同等物期末:324,952百万円(前期末 450,111、△125,159百万円)
- 効率性
- 売上高営業利益率(中間):17,253 / 1,261,259 ≒ 1.37%(前年同期は約6.94%)→ 大幅悪化
- 総資産回転率(簡易):売上高 / 総資産(年間換算は可だが中間で単純比較不可)→ –(参考値化は可能だが中間ベースでの比較は限定的)
- セグメント別(中間)
- 自動車:売上高 約1,244,900百万円、営業利益156億円(前年同期比 営業利益△732億円)
- 金融:売上高 250億円(+26億円)、営業利益15億円(△7億円)
- 財務の解説
- 売上は僅少減に留まるが、売上原価の増加と販売総利益の減少で営業利益が急減。特別損失の計上も純損失へ大きく寄与。現金は在庫増・仕入債務減で圧迫され、営業CFが大幅赤字となった点が中期の資金運用上のリスク。
配当
- 配当実績・予想
- 2025年3月期:中間 7.50円、期末 7.50円、年間 15.00円
- 2026年3月期:中間(実績)5.00円、期末予想 5.00円、年間予想 10.00円
- 直近公表配当予想からの修正:無(配当は据え置き)
- 配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
- 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は公表値なし。中間赤字により当期配当支払は会社方針を反映した予想(維持)である点は注目。
- 株主還元方針:自社株買い等についての記載は本短信では特記事項なし。
セグメント別情報
- 自動車セグメント
- 売上高:約1兆2,449億円(前年同期比△517億円)
- 営業利益:156億円(前年同期比△732億円)
- 概況:主要事業であり売上寄与が大。販売台数減(グローバルで6%減)と価格競争・コスト上昇が利益を圧迫。
- 金融セグメント
- 売上高:約250億円(前年同期比+26億円)
- 営業利益:15億円(前年同期比△7億円)
- 概況:売上は増加も利益は減少。販売金融債権は増加(267,041→290,691百万円)。
- セグメント戦略:詳細は補足資料(決算説明資料)参照。中間では自動車部門の採算回復が焦点。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本短信では明示的な中期計画進捗数値の記載なし。会社は通期での利益計画維持により下期改善を見込むが、上期結果は計画達成に向けたリスク要因を示唆。
競合状況や市場動向
- 市場動向:米国の関税政策の不透明感が一部解消される一方、中国メーカー中心の価格競争が激化。米中対立等による供給懸念や景気の不確実性が継続。
- 競合比較:同業他社との相対比較は本短信では示されていないため–。ただし「価格競争」の激化は業界共通の課題。
今後の見通し
- 業績予想
- 通期修正:売上高を2,860,000→2,820,000百万円に修正(△1.4%)。営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は据え置き(70,000 / 60,000 / 10,000百万円)。
- 次期予想:次期(2027年3月期)に関する数値は本短信に記載なし。
- 会社予想の前提:販売実績・足元の需要動向を踏まえた修正(為替等の具体前提は本短信内に詳細なし→参照資料にて補足)。
- 予想の信頼性:上期の進捗(営業利益進捗率24.6%)を見ると、利益予想の達成は下期の採算改善(コスト削減、価格改善、特殊損失非反復)に依存。過去の予想達成傾向はここでは明示されていないため評価は限定的。
- リスク要因
- 需要停滞・価格競争の激化
- 原材料価格・物流コストの変動
- 為替変動(ドル/円等)
- 地政学リスク(米中対立等)
- 特別損失の追加や持分法関連の影響
- 在庫増加・営業CF悪化による資金繰りリスク
重要な注記
- 連結の範囲変更:当中間期よりミツビシ・モーターズ・ファイナンス・フィリピンズ・インクを新たに連結。ジヤトコ(JATCO)及び瀋陽の合弁は持分法適用範囲から除外。
- 中間決算作成に特有の会計処理の適用:有(詳細は添付資料参照)。
- 会計方針の変更:無
- 審査状況:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
- その他:決算補足説明資料・決算説明会の音声・資料は会社ウェブサイトで公開予定。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7211 |
| 企業名 | 三菱自動車工業 |
| URL | https://www.mitsubishi-motors.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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