2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の期中予想/市場予想との比較資料は提示がなく、実績のみ開示(会社予想・市場予想との差異:–)。
- 業績の方向性:営業収益は減収(前年同期比△2.0%、37,693百万円)、営業利益・経常利益は大幅減(営業利益△43.1%、営業利益640百万円)、だが親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益の計上により大幅増(+162.4%、2,495百万円)。
- 注目すべき変化:固定資産譲渡による特別利益(有形固定資産売却益 約2,871,629千円)計上が純利益を押し上げた点が最大の変化。事業本業(営業利益)は大きく悪化。
- 今後の見通し:2025年3月期見通し(会社予想)は営業収益38,300百万円(+1.6%)、営業利益800百万円(+24.9%)等。ただし当期純利益予想は790百万円と今期実績を下回る(特別利益非反復を前提)。達成可能性は、運送需要回復、費用管理、特別利益有無に依存。
- 投資家への示唆:本決算は「営業面の弱さ(物量減・運賃改善の限界)」「一時的な固定資産売却益で純利益が膨らんだ」ことを示す。営業キャッシュフローや営業利益率の回復が確認できるかを次期注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:岡山県貨物運送株式会社
- 主要事業分野:貨物自動車運送事業(国内貨物輸送中心)、自動車修理、石油製品販売、自動車用品販売・フォークリフト販売・労働者派遣等
- 代表者名:取締役社長 原田 和充(※2024年6月26日予定で代表取締役会長へ、代表取締役社長に馬屋原 章が就任予定)
- URL: https://www.okaken.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月10日
- 対象会計期間:2024年3月期(連結、2023年4月1日~2024年3月31日)
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無、有価証券報告書提出予定日:2024年6月26日
- セグメント:
- 貨物運送関連:国内貨物輸送、貨物利用運送、自動車修理等(主力)
- 石油製品販売:グループ各社および得意先向け石油製品販売
- その他:自動車用品販売、フォークリフト販売、一般労働者派遣等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):2,200,000株
- 期末自己株式数:173,131株
- 期中平均株式数:2,026,940株
- 時価総額:–(提示なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2024年6月26日
- 配当支払開始予定日:2024年6月27日
- その他IRイベント:決算説明会なし(現時点)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 会社予想との比較(当期の通期予想の開示なし/市場予想なし):売上高・営業利益・純利益の期中会社予想が提示されていないため比較不可(–)。
- サプライズの要因:
- 当期純利益が大幅増加した主因は、旧広島主管支店等の譲渡に伴う固定資産売却益(特別利益 約2,871,629千円)の計上。営業利益・経常利益は営業の悪化(物量減、燃料等コスト上昇)により減少。
- 通期への影響:
- 特別利益は非反復性のため、純利益水準は来期に持続しない見込み。会社は2025年3月期に営業利益回復(800百万円)を見込むが、需給回復や運賃改定の進捗、コスト動向が達成可否の鍵。予想修正の公表は現時点でなし。
財務指標(要点)
- 損益(連結・百万円/対前期増減率)
- 営業収益:37,693百万円(△2.0%)
- 営業利益:640百万円(△43.1%)
- 経常利益:924百万円(△34.7%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,495百万円(+162.4%)
- 包括利益:2,724百万円(+169.2%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):1,230.93円(前期469.07円)
- 主要比率
- 営業利益率:1.7%(前期2.9%)=悪化(低いほど懸念)
- 経常利益率:2.0%(前期3.2%)=悪化
- 自己資本比率:48.4%(前期43.5%)=安定〜良好(目安40%以上:安定水準)
- 自己資本当期純利益率(ROE):11.8%(前期4.9%)=大幅改善(主に一時益反映)
- 貸借対照表(連結)
- 総資産:46,425百万円(前期45,807百万円、+1,?%)
- 純資産:22,519百万円(前期19,959百万円、+25,?百万円)
- 自己資本(注):22,487百万円 → 自己資本比率48.4%
- キャッシュ・フロー(連結・百万円)
- 営業活動CF:1,964百万円(前期2,880百万円)=減少(営業力弱化や税支払等の影響)
- 投資活動CF:△1百万円(前期△4,288百万円)=固定資産売却収入で収支改善
- 財務活動CF:△2,539百万円(前期+1,798百万円)=長期借入返済等により支出に
- 現金及び現金同等物:5,550百万円(前期6,127百万円)=減少
- 収益性(前年同期比較)
- 売上高:37,693百万円(△2.0%、△781百万円)
- 営業利益:640百万円(△43.1%)
- 経常利益:924百万円(△34.7%)
- 当期純利益:2,495百万円(+162.4%)
- EPS:1,230.93円(+?%、前期469.07円)
- 進捗率分析(四半期決算該当外):該当せず(通期決算のため四半期進捗率は–)
- 財務安全性
- 自己資本比率48.4%(安定水準)
- 負債合計:23,906百万円(前期25,847百万円、減少)
- 流動比率(流動資産12,526,730千円 / 流動負債10,728,407千円)≈116.8%(流動性は概ね確保)
- 効率性・セグメント
- 貨物運送関連(主力):外部売上 35,737,951千円、セグメント利益 494,947千円(前年から利益率低下)
- 石油製品販売:外部売上 1,117,835千円、セグメント利益 3,241千円(増収・微益)
- 「その他」:外部売上 837,682千円、セグメント利益 119,319千円
- 財務の解説:
- 固定資産売却益が特別利益として大きく計上され、税金等調整後当期純利益が押し上げられた。営業収益・営業利益は物量低迷と費用上昇(燃料等)で悪化している。債務は短期借入の返済等で減少、自己資本増(利益剰余金増)により自己資本比率改善。
配当
- 当期(2024年3月期)配当:期末70.00円(年間70円/1株)→ 配当総額141百万円(連結)
- 配当性向(連結):5.7%(当期純利益ベース。ただし一時益を含むため低く見えるが要注意)
- 純資産配当率:0.7%
- 次期(2025年3月期)予想:年間合計70円(中間0円、期末70円)
- 特別配当:無(前期の期末80円には創立80周年の記念配当10円が含まれていたが、当期は含まれず)
- 株主還元方針:安定配当を基本としつつ財務体質強化・内部留保を重視。自社株買い:当期はごく小規模な取得(数十千円レベル、継続的な大規模買戻しの開示なし)
セグメント別情報
- 概要(連結)
- 貨物運送関連:外部売上 35,737,951千円(対前期:35,543,274千円→△2.2%表記あり)、セグメント利益 494,947千円(対前期:979,343千円→大幅減)
- 石油製品販売:外部売上 1,117,835千円(前期1,063,753千円、+5.1%)、セグメント利益 3,241千円(増加)
- その他:外部売上 837,682千円(減少)、セグメント利益 119,319千円(ほぼ横ばい)
- 前年同期比較:貨物運送関連で取扱量減少により収益・利益とも悪化が顕著(営業利益では約半減)。
- セグメント戦略:運賃・料金の適正化、積極営業で物量確保、効率化によるコスト低減。石油販売は商品価格上昇の影響で売上増。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:明示的な数値計画の開示は本短信に記載なし。2050年カーボンニュートラル対応(低公害車両導入、モードシフト、省エネ設備投資)や運行効率化を掲げ、設備投資・拠点整備へ内部留保を充てる方針。
- KPI達成状況:具体的KPIは記載なし。営業利益率改善や輸送量回復が主要な鍵。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内貨物輸送量の回復は鈍く、燃料・輸入品価格上昇がコストを押し上げる。人手(ドライバー)不足や法規制(時間外労働の上限規制)も構造的な制約。
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは開示なし(→ 比較分析:–)。ただし、業界全体で運賃転嫁の実行度や効率化投資が収益差に影響。
今後の見通し
- 業績予想(会社発表:2025年3月期)
- 通期予想(百万円):営業収益 38,300(+1.6%)、営業利益 800(+24.9%)、経常利益 980(+6.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 790(△68.3%※前期の特別利益を除くと合理的)
- 会社予想の前提:為替・原油前提等の明示なし。主に輸送量回復・運賃収受・効率化を前提としている模様。
- 予想の信頼性:当期は特別利益の影響でROE等が大きく改善しているため、恒常的業績評価は営業利益や営業CFの動向がより重要。会社は法令順守(労働時間規制)と効率化で対応を図るが、需給やコスト次第で変動リスクあり。
- リスク要因:
- 輸送需要の回復遅れ
- 燃料・原材料価格の上昇
- トラックドライバーの時間外制限など人員・運行制約(2024年問題)
- 地政学リスク・経済動向悪化
- 非反復の特別損益に依存した収益水準の変動
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 監査:決算短信は監査対象外(公認会計士又は監査法人の監査の対象外である旨の注記)
- 重要事象:広島主管支店移転に伴う旧支店等の譲渡による固定資産売却益が当期純利益押上げ要因。また代表取締役の異動予定(2024年6月26日)。
- その他:決算説明会資料は作成・開催なし。業績予想は発表時点のデータに基づくものであり変動リスクあり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9063 |
| 企業名 | 岡山県貨物運送 |
| URL | http://www.okaken.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 陸運業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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